不登校って病気は関係してるの?
こんにちは!Laf先生(@Laf_oshikawa)です。
「不登校」について調べていると
- 「不登校は病気である。」
- 「不登校は病気ではない。」
と書かれた文献もあり、どちらが正解かなかなかわからないですよね。
正解を言うと、
不登校は病気では有りませんが、不登校の原因が病気であることは多々あります。
それでは「不登校」の原因となる病気とはどのようなものでしょうか?
この記事では不登校を引き起こす原因や病気について解説していきます。
なぜ不登校は病気と呼ばれるのか?
そもそも、なぜ不登校と病気は結び付けられてしまうのでしょうか?
ここでは、不登校が病気だと呼ばれ理由を解説していきます!
不登校の定義は?
なぜ不登校が病気と言われるのか。
それを明らかにする前に、
そもそも「不登校」とはどのような状態を表すのか、その定義を確認しましょう。
不登校とは名前の通り学校に行けない状態のことを指し、文科省では以下のような定義がなされています。
(引用:文部科学省「不登校の現状に関する認識」)
不登校の定義についてはこちらの記事をご覧ください!
不登校が病気と呼ばれる理由
この定義で注目していただきたいのが
「心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景」の箇所です。
いわゆる
- 友人や教師との関係のこじれ
- 学業不振
- いじめ
- 家庭内の不和
などがこの表現にまとめられています。
- 統合失調症
- 鬱病
- 双極性障害などの精神疾患
- 起立性調節障害
などの身体疾患もこの中に入っているのです。
不登校そのものは「病気」ではなく、
これらの病気の「症状」の一つとして現れるのです。
不登校の原因となるものは、国際的な診断基準を用いて診断すると
- 社会不安障害
- 全般性不安障害
- 分離不安障害
- 強迫性障害
- 身体化障害
- 気分変調性障害
- 適応障害
- 統合失調症
- 気分障害
- 発達障害
など、あらゆるケースが考えられます。
勿論必ずしもこれら疾患が原因というわけではありません。
病気になっていない状態でも不登校になります。
そもそもストレスではなくただ無気力なので休む場合もあります。
不登校の身体症状
とはいえ、不登校が疾患から来た場合は明らかな症状が現れます。
初期症状として頭痛や吐き気、腹痛などが顕著に出てきます。
本人から症状を訴える程ではなくても
- 気分はすぐれない
- 口数が減る
- 部屋から出てこなくなる
などの明らかな変化が現れます。
症状が悪化すれば
- 家に閉じこもったまま泣きはじめ、布団から出てこない
- 一旦家から出たのに学校に行けずに全く違う場所に行く
- 一旦は家から出るものの、家に戻ってしまう
など普段とは明らかに違う行動が出るようになります。
■ 不登校の定義は?
- 年間30日以上欠席した者で病気・経済的理由を除いた者
■ 不登校が病気と言われる理由
- 不登校は病気の症状の一つ
■ 不登校の身体症状
- 明らかな症状が現れる
不登校を解決するには
不登校自体は病気ではないとわかりました。
次に、不登校を解決するための方法を解説していきます。
不登校の原因を明らかにする
先程記したとおり、
不登校そのものが病気と言うわけでなく何か原因があり、
不登校という症状が起こっていると考えましょう。
まずは子どもとコミュニケーションを取って
- どのような症状が現れているのか
- 何が原因で不登校になったのか
を知りましょう。
不登校の原因について詳しくはこちらの記事をご覧ください!
ここで注意していただきたいことは2つあります。
注意点①…無理やり聞き出そうとしないこと
子どもが話したくない状況に
無理矢理話してしまうとストレスを与えてしまうことになります。
「特になぜ不登校になったのか。」はデリケートな話題で
子ども自身もずっと考え込んでいます。
子どもの気持ちが落ち着いた頃に聞き出すようにしましょう。
尋ね方も「どうして学校に行かないの?」と尋問形式で聞き出すより
「辛かったら言ってね。」という形で寄り添うようにしましょう。
注意点②…不登校の原因は子どもから聞き出せる事情だけとは思わないこと
不登校という症状は、
- 子どもの性格
- 生まれ育った環境
- 友人との相性
など様々な問題が入り組んで引き起こされたものです。
子どもの性格や周りの方との相性を考えると、学校に行かない方がいい場合もあります。
今は転校やフリースクールなど様々な選択肢があります。
決して今の学校にだけこだわらないようにしましょう。
フリースクールについてはこちらの記事をご覧ください!
原因に合わせて問題解決を図る
子どもがどのような原因で不登校になったのかを知り、
努力で解決できそうな問題なら
学生さんが落ち着いてくるにつれて問題解決に向けて動いてみましょう。
例えば、もし子どもが成績不良で不登校になったのなら、
おそらく子どもは根は真面目ではあるが、
無力感を感じて自己肯定感が下がっている状態であると推測されます。
簡単な問題からから解けるようにしていくことで、
徐々に自己肯定感を上げていきましょう。
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場合により病院に連れて行く
子どもを観察していて
- 明らかに様子がおかしい
- 症状がどんどん悪化していく
というような場合は精神疾患を引き起こしている可能性があります。
その場合は周りの方の力だけではどうしようもなくなっているので、
迷わず病院に連れていきましょう。
もしくはそうでなくても、
子どもが全く心をひらいてくれない場合には療機関につれていき、
専門のカウンセラーの方に話を聞いてもらうことは問題解決に大きな効果があります。
ただ、いきなり「精神科」と伝われば子どもの自尊心を傷つけてしまう可能性があります。
不登校専門のカウンセラーなどに連れて行くのがいいでしょう。
中には「不登校は精神科で入院する必要があるの?」
などの疑問を抱かれている方もいらっしゃいます。
よほどの悪化しない限り入院が必要になることはありません。
ただし、一部の疾患、特に起立性調節障害などの身体的な病気は、
生活に支障を及ぼすため、薬を使った治療が前提になります。
■ 不登校の原因を明らかにする
- 無理には聞かない
- 子供からの情報だけで判断しない
■ 原因に合わせて問題解決を図る
- 簡単な問題から解決ていく
■ 場合により病院に連れていく
- 不登校専門のカウンセラーがオススメ
まとめ
「不登校は病気なのか?」という問に対しては厳密には病気ではなく、
一つの症状であると答えられます。
あくまで大事なのは「不登校の状態」そのものより、
それの元になった原因です。
それを見極めるためには子どもとの心のこもったコミュニケーションが欠かせないでしょう。
■ 不登校は病気の症状の一つ
■ 重要なのは不登校になった原因
■ 必要ならカウンセラーに頼る
■ コミュニケーションが重要
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