高校受験の面接って、どう自己PRしたらいい!?
こんにちは!Laf先生(@Laf_oshikawa)です。
「自己PRをしてください。」
高校受験の面接で必ずといっていいほど問われる問題の一つです。
あなたは正しい自己PR対策が出来ていますか?
今回は
- 自己PRとは何か
- 自己PRの作り方
- 面接当日に意識すること
など自己PRのすべてをご紹介いたします。
そもそも自己PRとは何か?
自己PRと聞くと自分の長所などをアピールするものと思われがちです。
しかし、実のところそうではありません。
PRとは「パブリックリレーションズ(Public Relations)」の略称なのです。
つまり、
「組織とその組織を取り巻く人間との望ましい関係づくりのための考え方及び行動のあり方」のことです。
それを踏まえて、自己PRで大切にするべきことはずばり、
「組織(高校)と自分の望ましい関係とは何かを考えること」なのです。
- PRとは、組織と、その周りの人間との関係づくりという意味。
- 高校受験の文脈では「志望校と自分の望ましい関係」について考えること。
自己PRが問われる3つ理由
ここでは3つの理由として自己PRが問われる理由を解説していきます。
1.自己分析ができているかを見るため
面接官は自己PRを聞くことで、
受験生が自己分析ができているかどうかを見ています。
自己分析は勉強や進路の決定、
あるいは仕事をするうえで重要な能力です。
2.学校の方針にあった生徒かどうか見るため
面接官は受験生が学校の教育方針に適した生徒であるかどうかを見ています。
すべての学校で異なる教育方針が定められており、
学校はその方針に沿って教育を行う必要があります。
方針に合わない生徒を入学させてしまった場合、
- 不登校になってしまうことや
- 不良になってしまうなど
他の生徒に悪影響を与えてしまいます。
そのため、学校の方針に合った生徒かどうかを見ています。
3.入学に対する熱意を見るため
受験生一人ひとりの受験する高校に入学したいという熱意を見ています。
「どうしてもこの高校に入学したい」という熱意を持った生徒であれば、
実際に入学した後も勉学や部活を精力的に行うでしょう。
学校側は、その学校がより活発になることを期待しています。
■ 自己分析が出来ているかを見る
- 勉強や進路決定に重要となる能力を量る
■ 学校の方針に合っているかを見る
- 教育方針に合致した生徒かを判断する
■ 入学に対する熱意を見る
- 高校での活動への熱意を確かめている
良い自己PRと悪い自己PRとの違いとは?
それでは自己PRを作る前に
- 良い自己PR
- 悪い自己PR
の違いについて学んでいきましょう。
良い自己PRの特徴と例
面接では受験生の過去を知ると同時に、
入学した後にどうしたいのか知るという目的があります。
それゆえに、
- 過去の自分と未来につながりを感じられる受けこたえ
- 誠実さを感じられる受けこたえ
に高い評価が付きやすい傾向にあります。
「今まで頑張ってきたことさらに頑張りたい」というアピールのほうが、
「新しいことをこれから頑張る」よりも解像度が高めであり、
説得力や信憑性が増すので面接官に好印象を残すことができます。
良い回答例
私の長所は、責任感が強く、何事にもあきらめずに取り組めるところです。
中学では、部活動の主将を務め、責任を持ってやり遂げることが出来ました。
その経験を活かし、高校では生徒会に入り、奉仕活動や生徒会活動に励みたいと思っています。
悪い自己PRの特徴と例
次に悪い自己PRについてご紹介いたします。
悪い自己PRの特徴としては以下のものが挙けられます。
- 簡潔すぎて具体的ではない
- ありきたりな内容で印象に残りづらい
面接の受けこたえにおいて、要点をまとめて話すことも大切です。
しかし、あまりに簡潔すぎると、具体性が欠け、抽象的な答えになってしまいます。
具体的に何を頑張ったのかを伝えられるかどうかで
相手に与える印象は大きく異なります。
また、他人と被りそうなありきたりな内容では面接官の印象に残りません。
自分の経験したエピソードを交えて、受けごたえの内容に
- オリジナリティを出すこと
- 具体的かつ説得力を持たせるころ
を意識しましょう。
悪い回答の例
バスケットボール部に所属し、日々部活動に励みました。
■ 良い自己PRの特徴
- 過去の自分と未来に繋がりを感じられる
- 誠実さを感じられる受け答え
■ 悪い自己PRの特徴
- 簡潔すぎて具体的ではない
- ありきたりな内容で印象に残りづらい
自己PRのよくあるミス3選
ここからは、自己PRの際にしてしまいがちな間違いについてご紹介いたします。
あらかじめ間違いをまた間に入れておくことで、
これらの間違いを回避できるように意識しましょう。
高校側の期待する生徒像と無関係な点ばかりアピールしてしまう
「自分のいいところをアピールする」ことだけに意識が向いてしまうばかりに、
受験校の求める学生像や特色を無視したアピールをしてしまうことがあります。
皆さんはそれぞれ素敵な個性を持っていますが、
「PRしたいポイント」は何でもいいわけではありません。
ご紹介したPRの意味を思い出してください。
PRとは「受験校と自分の望ましい関係とは何かを考えること」ですね。
つまるところ、
- 受験校の求めること
- 自分のアピールポイント
の両方をしっかりと考える必要があるのです。
準備が投げやりになってしまう
受験では面接の前にはやはり筆記のテストがあります。
そんな中で中学校の先生に自己PRの下書きを提出する締め切りに追われると、
半ば投げやりに自己PRを「完成」させてしまうことがあります。
また、なかなか人と違った意見を持つことができず、
ついついありきたりな言葉や表現、エピソードを選んでしまう人がいます。
やはり、中学生一人で考えることは難しいことです。
しかし、無理に作った自己PRでは面接の際に自分の足を引っ張ってしまいます。
少しでもオリジナリティのあふれる文章をつくることが自己PRのコツです。
「難しいな」と思ったら、塾や学校の先生に相談することを強くお勧めします。
他人に相談することで物事を客観的に捉えることができます。
そのため、オリジナリティのあるPRの作成に役立ちます。
本番で焦ってしまう
入試の面接は多くの場合グループで行われます。
もし、面接本番で隣の人と自己PRの内容が被ってしまったら、とても焦ってしまいますよね。
焦ると自信を持って話すことが難しくなり、
面接官に皆さんの個性や長所が伝わりづらくしてしまいます。
だからこそ、自己PRは、
他の誰にも言うことのできない「自分だけの自己PR」をじっくり考える必要があります。
そのために、エピソードをできるだけ絞って「詳しく」伝えることを心がけましょう。
■ 無関係なことをアピールする
- 高校側の求める生徒像を意識しよう
■ 準備が投げやりになる
- 忙しくてもしっかり準備しよう
■ 本番で焦ってしまう
- グループ面接で焦らないよう準備しよう
自己PRの作り方
最後に、自己PRの具体的な作り方をご紹介いたします。
実際にこの手順に沿って自己PRを作成していただければ、良い自己PRができます。
アイデア出しをする
初めに、自己PRで使えそうなアピールポイントを書き出してみましょう。
具体的にはこんなことをリストアップしていきます。
- 将来の夢
- 目標の進路
- 高校で頑張りたいこと
- 志望動機
- 部活や課外活動でのがんばりや得たこと
- 特に推したいエピソード
この時点ではまとまりがなくても大丈夫ですどんどん書いていきましょう。
使うアピールポイントを取捨選択する
たくさんアイデアをリストアップできたら、
自己PRで使うものを取捨選択していきます。
気に入ったものがたくさんあったとしても、
まとまりが良くなるようにいくつかに絞ったほうがよいです。
自己PRに使うものの基準は以下の通りです。
- 高校が求める生徒像と一致するもの
- 自分の目標とその決意がわかること
- 人とは被らなそうなもの
- エピソードを深く語れるもの
これらを選ぶようにしましょう。
選んだアピールポイントに肉付けをする
この時点では箇条書きでありますので、一緒に話す内容を肉付けしていきましょう。
具体的にはこのような感じです。
- 具体例やエピソード
- 将来についてきちんと考えているということ
- 目標達成する制約
- 自分の将来のビジョン
- 現在も頑張っているということ
- あえて弱みを出してみるのもあり
このような感じで、文章に説得力を持たせられるように肉付けしていきます。
きれいな文章に整える
最後に肉付けしたアピールポイントをきれいな文章にしていきましょう。
文章の流れはこんな感じにしてみましょう。
- アピールポイント・目標
- エピソードや具体的な例、弱みなど(現在・過去の状態)
- 高校で何をどのように頑張るのか(未来)
この流れなら全体としてきれいな文章になります。数分間という時間にも耐えることができます。
自己PR文章を作るときののコツ
1.自分の言葉で話すこと
自己PRで重要なのは自分の言葉で正直に話すことです。
他人に借りた言葉で話していると間違いなく面接官に見破られてしまいます。
自己PRの文章を丸暗記するのではなく、要点だけを暗記することで自分の言葉で自己PRを行うことができます。
2.中学生らしさも大切
自己PR作成の際に学校や塾の先生に相談することが大切であるとご紹介いたしました。
しかし、ここで気を付けていただきたい点として、
先生には適度に手伝っていただくことです。
下手に大人の手が加わってしまうと、中学生らしくない文章ができあがってしまいます。
面接官に「あ、この自己PRは大人に手伝ってもらったな」と
気づかれてしまうとマイナスな印象を与えてしまいます。
きれいな文章を作成する能力は大切ですが、
中学生らしい部分も残したほうが良いです。
また、多少無理のある、大きな目標を掲げるのも中学生らしくてOKです。
■ アイデア出しをする
■ 使うアピールポイント選ぶ
■ アピールポイントに肉付けする
■ きれいな文章に整える
本番で意識すること
最後に、面接当日の自己PRで意識することについてご紹介いたします。
当日からでも十分に行えることでありますので、是非参考にしてください。
回答は設定時間より少し短め
話にまとまりがなく、ダラダラと長くはなしてしまうと悪い印象を残してしまいます。
設けられている時間よりも少し短めで話しきるようにしましょう。
当日までに、本番を想定し、何度か口に出して練習することをお勧めします。
堂々と話す
堂々と話しましょう。
抽象的に話すのではなく、具体的にはっきりと、
自己PRに自信を持って発言することが大切です。
自然でハキハキした話し方は好印象につながります。
話す内容に一貫性を持たせる
面接では、中学生活などの過去の内容から今後の未来に向けてどうしたいのか幅広く質問されます。
過去と未来で内容に矛盾が生じてしまうと、
説得力に欠ける文章になってしまうため注意が必要です。
■ 回答は設定時間よりも少し短め
- ダラダラと長い話は印象が悪い。
■ 堂々と話す
- 自信をもってハキハキと話す
■ 話す内容に一貫性を持たせる
- 中学までと高校からの話を一貫させる
まとめ
いかかでしたでしょうか?
自己PRは志望理由と同じく、必ずと言っていいほど受験で出題される項目です。
だからこそ、周りと差別化をして受験を有利に進めましょう。
筆記が得意だとしても、面接で落とされるケースも少なくありません。
ぜひ自己PRの能力を磨き、完璧な受験対策を行いましょう。
■ 自己PRの準備は必須
■ しっかりとした対策が必要
■ 良い自己PRの特徴を理解する
■ 高校が求める生徒像を意識する
■ 本番では堂々と話す
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