
三審制について詳しく教えて!
こんにちは!Laf先生(@Laf_oshikawa)です。
本日は中学公民の内容で習う「三審制」についてわかりやすく説明したいと思います!
公民の他の内容を確認したい方は「公民一覧」をご参照ください!
三審制ってなに?
- 三審制
「1つの事件について3回まで裁判を受けることができる制度」
三審制は、公正で慎重な裁判をおこない、裁判の誤りを防いで国民の基本的人権を守ることを目的とした制度です!
ポイントは「3回まで受けられる」ということで、「3回受けなくてはいけない」というわけではありません。
一回目の裁判(第一審)で納得した場合は、第一審で決着となります。
不満がある場合は2回目の裁判(第二審)や3回目の裁判(第三審)を受けることができます!
- 控訴
第一審の判決に不服な場合、上級の裁判所に訴えること。
- 上告
第二審の判決に不服な場合、上級の裁判所に訴えること。
三審制の流れ:刑事裁判の場合
それでは、実際の裁判においての流れを見ていきましょう。
三審制の流れは刑事裁判と民事裁判で若干異なります。
まずは刑事裁判の流れから見ていきましょう!
このように、刑事裁判の第一審は
- 簡易裁判所
- 地方裁判所
- 家庭裁判所
のどれかで行われます。
第一審の判決に不服な場合、上級の裁判所に訴えることができます。
これを控訴といいます。
刑事裁判の場合は第二審の裁判は高等裁判所で行われます。
さらに、第二審の判決に不服な場合、上級の裁判所に訴えることができます。
これを上告といいます。
刑事裁判の場合は第三審の裁判は最高裁判所で行われます。
三審制の流れ:民事裁判
それでは次は民事裁判の流れを見ていきましょう!
このように、民事裁判の第一審は
- 簡易裁判所
- 地方裁判所
- 家庭裁判所
のどれかで行われます。
第一審の判決に不服な場合、上級の裁判所に訴えることができます。
これを控訴といいます。
民事裁判の場合は第二審の裁判は
- 第一審が簡易裁判所の場合
第二審は地方裁判所で行われます。
- 第一審が地方裁判所か家庭裁判所の場合
第二審は高等裁判所で行われます。
さらに、第二審の判決に不服な場合、上級の裁判所に訴えることができます。
これを上告といいます。
民事裁判の場合は第三審の裁判は
- 第二審が地方裁判所の場合
第三審は高等裁判所で行われます。
- 第二審が高等裁判所の場合
第三審は最高裁判所で行われます。
三審制の流れまとめ
いかがでしたでしょうか?
刑事裁判と民事裁判の違いはわかりましたか?
左右で置くとよりわかりやすいですね!
理解できた人は、この後の予想問題を解いて知識を定着させましょう!!
三審制のテスト予想問題!
【問1】
1つの事件について3回まで裁判を受けることができるしくみをなんて言いますか?
【問2】
第一審の判決に不服な場合、上級の裁判所に訴えることができることを何と言いますか?
【問3】
第二審の判決に不服な場合、上級の裁判所に訴えることができることを何と言いますか?
【問4】
三審制をとる理由はなんでしょうか?
正解!
【問1】
1つの事件について3回まで裁判を受けることができるしくみをなんて言いますか?
三審制
【問2】
第一審の判決に不服な場合、上級の裁判所に訴えることができることを何と言いますか?
控訴
【問3】
第二審の判決に不服な場合、上級の裁判所に訴えることができることを何と言いますか?
上告
【問4】
三審制をとる理由はなんでしょうか?
公正で慎重な裁判を行い、裁判の誤りを防ぎ、国民の権利を守るため!