集団塾って途中から入塾しても授業についていけるの?
「そろそろ高校受験のために塾に頼るべきなのかな?」
お子さんが中学2年、3年になると、こう考えることも増えてきますよね。
しかし、そう悩んでいるうちに時間が経ち、
- 「今から集団塾なんて入れるの?」
- 「入ったとしてもついていけるか心配…」
そんな場合もあるはずです。
結論から言うと、中2、中3の途中からでも集団塾には入れます。
しかし、いくつか注意しておくべきポイントがあるので今回はそれをお伝えしていきますね。
集団塾は中学の途中からでも入れる?
最初にもお伝えしましたが、多くの集団塾は中学の途中からも入塾可能です。
個人経営の塾などだと稀にお断りされる場合もありますが、複数教室あるような大手の塾ならほぼ間違いなく入塾出来ます。
大手の集団塾だと生徒の人数を集めたいのである意味当然かもしれませんね。
生徒の定期試験の点数を張り出して広告していたり、生徒同士での友達紹介キャンペーンをしていたりもします。
ただし、入塾試験があるケースに注意が必要です。
大手の塾だとテストの点数でのクラス分けなど、ある程度同じレベルの生徒同士でクラスを構成しています。
そのため、一定水準の学力がないと、入塾を断られてしまう場合があります。
後の注意点にも繋がりますが、これはある意味では親切です。
「この学力がないと授業についてこられませんよ」と事前に教えてくれるわけです。
その塾の進度に合わせて大体は出題されるため、遅い時期だと習っていない範囲や応用問題が多くなります。
この点では、遅い段階での入塾は難易度が上がるとも言えます。
つまり、ほとんどの塾は中学の途中からでも入塾できるが、遅くなるほど入塾のハードルは高くなるということですね。
■ 途中からでも入れる
■ 個人塾は入塾不可な場合もある
■ 入塾試験がある場合もある
■ 遅い時期程、入塾は難しくなる
集団塾に途中から入る場合の注意点
テストに合格した、もしくは無かったなどで、入塾できるとします。
それでも、本当に集団塾でいいのかを考える必要があります。
中学2年からなど、途中から入塾する際の注意点を3つに分けてお伝えします。
学校の学習進度と塾の学習進度のズレ
受験を見据えた進学塾の場合、学校よりも進んだ範囲を扱います。
中学3年生の夏には中学範囲を全て一通り終わらせるというのも普通のペースです。
いわゆる本格的な受験勉強のペースですね。
今まで学校の勉強しかしていない場合、自分は習っていない範囲が周りの生徒は学習済みと言うことがあります。
特に、入塾時期が遅くなるほどこれは起きやすいです。
入塾試験があって、合格したのであれば学力的にはOKです。
ですが、学校の学習進度との差を埋めるため、最初にかなり頑張らなければならないこともあります。
途中入塾者自体は、塾にとっては珍しくもないことです。
面談などで質問すれば、埋め合わせの方法を相談できるはずです。
最初に少し宿題を増やす、もしくは補習の扱いになるかなど。
いずれにせよ、ギャップの埋め合わせには注意が必要です。
特に、補習での授業が必要になる場合、当初予定していた塾代よりも大幅に月謝が上がってしまうということもあるので、その点も注意が必要になります。
既存の人間関係に馴染めるか
集団塾に途中から入る場合、人間関係も悩みやすいポイントです。
生徒同士、生徒と先生の間、どちらも1年以上過ごした関係性が出来上がっています。
その中で途中から1人入る形になるので、上手く馴染めない、というケースもあります。
塾の雰囲気や時期によっても重要性は変わります。
- みんな受験モードでそれぞれが本気になっている中3が多い塾
- そもそも私語厳禁・勉強一筋の塾
このような場合は気にする必要はありません。
しかし、休み時間はアットホームな雰囲気の方がリラックスできます。
また、中学2年生以下の場合、他の生徒との関係性もモチベーションに影響します。
雰囲気によっては、周りが楽しそうにしているのに自分だけ一人で疎外感を感じるケースも存在します。
ある程度親しい友達がいる塾に入るなど、(クラス分けで分かれてしまうケースに注意!)
人間関係にも気を配る必要があります。
集団塾では苦手は克服しづらい
最後に、今までの苦手分野についてです。
集団塾はそのシステム上、特定の単元や教科を重点的に復習することはしません。
つまり、集団塾の授業は苦手分野を克服するのには向いていません。
集団塾は毎回の授業と宿題復習としての学校の授業で1つ1つの分野を確実に理解していくスタイルの勉強方法です。
単元ごとにテストを行って理解度を確認するなどして、遅れる生徒が出ないようにサポートしています。
苦手を作らせないためのシステムなので、逆にできてしまった苦手についての対応は前提にしていないと言えます。
多数の生徒を少数の先生で指導する以上、一人にかけられる時間は限られます。
そのため、親切に基礎からやり直し、にはなかなかしづらいです。
このことから、入塾時に苦手や抜けがあると苦労しがちです。
さらに、集団塾は毎授業の宿題もそれなりに出題されます。
苦手な部分は早めに自習で潰しておこうとしても、
普段の宿題に圧迫されて時間が取れないことが多いです。
そのため、極端な苦手があると対策の機会を逃してしまうことが起こりがちです。
苦手を克服するには、家庭教師がおすすめです!
また、集団塾では単語や漢字の小テストも定期的に行われます。
文法や読解は追いつけるものの、昔から通っている生徒とは使える単語・漢字に大差がある場合もあります。
この場合も、塾のカリキュラムは既にやった単語/漢字は知っているものとするので
思うように点数が上がらない一因になってしまうことがあります。
集団塾は、一度軌道に乗ってしまえば受験対策の有力な手段です。
しかし、途中からの入塾する場合はよく考える必要があります。
どの科目も単元も無難にこなせるなら、集団塾は向いています。
一方、得意苦手(特に苦手)がはっきりしている場合には、入塾できたとしても最適の選択ではないかもしれません。
むしろ苦手克服であれば、質問回答サービスなどを使ってわからない箇所をピンポイントに解決する+家庭教師やオンライン家庭教師などを利用して、一人ひとりに最適なカリキュラムを組んでくれる環境で勉強する方が最適な選択です。
これらの点を踏まえて、受験への備えを固めましょう。
■ 学校の学習進度とのズレ
- 自分だけ未学習の範囲が出来てしまう
■ 既存の人間関係に馴染めるか
- グループが既に出来上がっている
■ 集団塾では苦手は克服しづらい
- 特定の範囲を重点的な復習などはない
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