「社会の勉強ってただ覚えればいいんでしょ?」そんな声が聞こえてきますすが、本当にそうでしょうか?
本日の記事では、社会を
「地理」
「歴史」
「公民」
に分けて、学ぶ意味から始め、実力テストでよく出題される範囲までご紹介していきます!
社会を学ぶ意味とは?
まず初めに社会を学ぶ意味とはなんでしょうか?
ただひたすら暗記していく作業が多く、社会を学ぶ意味を感じられない方もいるのではないでしょうか?
中学校で習う社会は三つの分野に分けることができ、それぞれ以下のような学ぶ意味があります。
- 地理
地域の特性・人類がどのように自然を活用してきたのかを学び、現状の地理的課題を解決するため - 歴史
人類の行いを学び、良きものは現在と未来への参考にし、悪しきものは繰り返さないため - 公民
現在の政治、経済システムを学び、大人になった時に不利益を被らないようにするため
暗記という作業に隠れ、その意味まで考えられることが少ない社会ですが、とても重要な意味があるのです。
社会の勉強は学ぶ意味を分かって勉強すれば、点数を上げるだけでなく将来の人生の豊かさに直結します。
社会は歴史や人類という壮大なテーマのイメージがありますが、実際社会で学ぶことは個人の生活レベルにも活かせることも多いです。
社会は過去の出来事をメインに扱いますが、それは現在、未来へと活かすためです。
「温故知新」「故きを温ねて新しきを知る」とはまさにこのことで、過去から学び現在・未来へと役立てることが出来ます。
社会の勉強をする際は、ぜひ学ぶ意味が何なのかを、未来の自分の視点に立って考えてみてください!
きっと、いつもより勉強に身が入ると思います。
■ 中学社会の三分野と学ぶ意味
- 地理
人類の自然の活用法をを学び、現状の地理的課題を解決するため
- 歴史
人類の行いを学び、将来の行動の基準とするため。
- 公民
政治、経済システムを学び、将来の不利益を回避ため
実力テストの社会の特徴
社会といえば、「定期テスト対策を前日にしても点数アップは簡単!」という風潮があります。
しかし、実力テストの社会はどうでしょうか?
確かに暗記科目という性質上、実力テストの点数アップは他科目よりは狙いやすいです。
しかし、実力テストの社会の一番の特徴は出題範囲がとてつもなく広い ことです。
中学三年にもなれば中学校三年間分が出題範囲になりますので、その広さがイメージ出来ると思います。
難易度に関しては問題がとても難しいわけではありませんが、範囲が広すぎるので点数が伸びないということが多いようです。
覚えることがほとんどの社会では範囲の広さが難易度に直結するとも言えます。
問題形式も様々です。
一問一答形式からグラフや地図の読み取り、記述問題などバリエーションがあります。
実力テストの社会は出題範囲がとても広いため闇雲に勉強することは厳禁です!
後述の「よく出題される範囲」、「実力テストの社会の効率的な対策方法」をぜひ参考にしてください!
実力テストとはそもそも何か?について詳しく知りたい方はこちらをチェック!
■ 他科目より点数を上げやすい
暗記がメインの科目であるため。
■ 出題範囲が広い
中学入学から実力テスト受験までに習った範囲全て。
■ 問題形式も様々
- 一問一答形式
- グラフの読み取り
- 記述問題
よく出題される範囲
ここではよく出題される範囲を学年別でご紹介していきます。
学校ごとに単元の進捗や順番にズレが生じるかもしれません。
ですので、ご自身の進捗と照らし合わせながらご覧になってください。
出題されやすい範囲に変わりはありませんので、安心して参考にしてください!
社会以外の教科の頻出範囲を知りたい方はこちら!
中学一年生の範囲(地理)
中学一年生のよく出題される範囲は下記のようになります。
地理がメインということで、国の地理関係そのもの~それらに付随する経済や国の問題がポイントです。
- アジアの経済成長
- アメリカ合衆国の産業
- 竹島、北方領土、尖閣諸島の地図上の位置とこれらの島の領有をめぐる主張と現状
- 日本の山地、川、平地
- 日本の少子高齢化、過疎や過密問題
- 資源の輸入に頼る日本の現状
- 日本の工業地域の分布図、工業地域別生産額のグラフ
これらは大人の一般常識にあたります。
日頃の夜のニュースなどは、この一般常識に基づいて報道されます。
ですので、中学一年の地理を身に付ければ、中学生の皆さんでも地理関係のニュースはある程度理解することが出来ます。
地理は社会の実力テスト対策だけのために勉強するのはもったいないほど、有意義な科目です。
社会の実力テスト対策だけでなく、ぜひ普段の生活にも役立てていって下さい!
中学二年生の範囲(歴史)
中学二年生のよく出題される範囲は下記のようになります。
宗教関係~時代の流れ、文化史、対外関係などがポイントです。
歴史は世の中に大きな影響を与えた出来事を集めたもの です。
人類や日本人の軌跡を知り、自分たちはどのような生き物なのか、アイデンティティを考える良い機会になります。
ただの暗記とは割り切らず、たまには今の自分たちにどうつながっているのか考えてみてください!
- 仏教、キリスト教、イスラム教
- 先土器、縄文、弥生、古墳、飛鳥、奈良、平安、鎌倉、南北朝、室町、戦国、安土桃山、江戸、明治、大正、昭和、平成の時代の流れ
- 特に江戸時代や近現代については問われやすい
- 各時代の文化史
- 他国との対外関係
- ヨーロッパ史
- 中国史
歴史は範囲がとてつもなく広く、時代によっての得手不得手や好みが人によって大幅にかわってきます。
ですので、こちらと次の「実力テストの社会の効率的な対策方法」を参考に、勉強計画を立ててみてください!
中学三年生の範囲(公民)
中学三年のよく出題される範囲は下記のようになります。
政治や経済のシステムやその直面する課題がポイントになってきます。
この公民は皆さんの生活に直結するテーマです。
遠い話をしているようでとても身近なお話です。
国はどのように機能しているのか、経済はどのように回っているのかなど、日々の暮らしの根幹となるものを勉強します。
- 日本国憲法の基本原理
- 天皇の地位と国事行為
- 自由権や社会権
- 国民の義務
- 日本の選挙制度
- 国会、内閣、裁判所の三権分立
- 地方自治体
- 消費者問題
- 労働者の権利
- 需要と供給
- 銀行の仕組み、日本銀行の金融政策
- 税金
- 円高や円安といった為替相場
- 日本の貿易の特徴
- 地球環境問題
大人になってからも必須の知識になります。
実力テスト対策だけと言わず、将来の自分ためにも勉強しておきましょう!
■ 中学一年生(地理)
国の地理関係やそれらに付随する経済や国の問題がポイント
■ 中学二年生(歴史)
宗教関係~時代の流れ、文化史、対外関係などがポイント
■ 中学三年生(公民)
政治や経済のシステム、その直面する課題がポイント
実力テストの社会の効率的な対策方法
実力テストの社会の出題範囲はとても広いです。
まずは対策する範囲を決めましょう。
対策すべき範囲は、
- 実力テスト出題範囲内であること
- 上述した「よく出題される範囲」内であること
- 自分の苦手な単元や記憶があいまいな単元であること
です。
1 → 2 → 3 の順に絞り込んでください。
③に関しては、これまでの定期テストやワークなどをパラパラと見返し、点数が取れていない単元を絞り込んでいきましょう。
そして絞った範囲を優先的に対策していきましょう。
歴史などの流れがある単元の場合は、昔に習った単元から順番に対策していきましょう。
というのも、「単元B」を理解するために「ひとつ前の単元A」の理解が前提となってくる場合があるからです。
ですので、習った学年の若い順に絞り込んだ範囲を対策していきましょう。
後はひたすら復習 あるのみです。
暗記系の場合は一問一答を使い徹底的に覚えましょう。
グループで暗記する方法がおすすめです。
一つ一つを独立して覚えた場合、忘れた時に思い出せる確率は低いです。
しかし、グループで覚えて連想できるようになっていれば、
一つを忘れてしまっても他から連想して思い出せる確率が高くなります。
また覚える際に「なぜそうなったのか?」「なぜそうなるのか?」を自問し、
覚えたことを説明出来るかどうかチェックしてみることもおすすめです。
このやり方は一問一答の定着率アップだけでなく、記述問題対策にもなり一石二鳥です。
データの読み取りは場数が一番大事です。
ある国のデータを見て解説を理解したら、他の国の同じデータを見て比較してみましょう。
この繰り返しがデータ読み取り力アップにつながります。
数学の公式を覚えて問題に当てはめていくように、社会はデータの解説を覚えて他に当てはめく感じです。
社会は復習した分だけ点数アップにつながりやすい教科です。
しかし、実力テストはその出題範囲の広さ故、効率的に勉強しないと点数アップは厳しいです。
ぜひここで紹介した内容を参考にしてください!
他の教科の実力テスト対策はこちらをご覧ください!
■ 対策する範囲を決める
よく出題される範囲から、記憶があいまいになっている範囲を選ぶ
■ 関連させて覚える
一つ一つ覚えるではなく、芋づる式に覚えていく
■ 説明できるか確認する
何も見ずに説明できればテストでも正当する可能性が高い
過去問を解く
ある程度社会の知識が入ってきたら実力テストや高校入試の過去問に取り組んでみましょう。
過去問は一番の教材です。
実力テスト自体が高校入試の問題を参考にして作られています。
ですので、実力テスト対策だけでなく高校入試対策にもなるので一石二鳥です。
実力テストの過去問は問題のパターンに慣れることができ、自分の出来てない箇所や、時間のかかる箇所を見つけ出すことが出来ます。
さらに本番で起こりうる時間配分のミスなどを先取りでき、対策することが出来ます。
また問題の難易度も実力テスト本番と変わらないので実力が鍛えられます。
高校入試の過去問に関しても前述したように、実力テストは高校入試を参考に作られているため難易度が近いです。
また実力テストを対策することの最終目標は高校入試合格です。
実力テスト対策の段階から志望校の過去問を解いて対策出来るのでおすすめです。
実力テストと高校入試の過去問は、実力テスト対策において有用になってくるだけでなく、高校入試にも直結します。
ですので、ぜひバリバリ解いていってください!
復習せよ!
過去問や問題集を解いた後は必ず復習してください!
間違った所や時間のかかったところは間違いなく自分の弱点です。
その弱点を克服していくのが勉強です。
復習は弱点だけを見直せる一番効率の良い対策なのです。
また長期休みの宿題を復習することもおすすめです。
「遠足は家に帰るまでが遠足」のように、「勉強も復習するまでが勉強」と思い、取り組んでいきましょう!
■ 高校入試対策にもなる
実力テストは高校入試の問題を参考にして作成されている
■ 自分の苦手な個所が分かる
間違えた部分、時間のかかった部分など復習すべき分野が分かる
■ 入試本番の演習が出来る
難易度・出題範囲が入試と似ているため、本番を想定した練習が出来る
まとめ
いかがでしたでしょうか?
社会の実力テスト対策は、点数アップだけでなく、将来の豊かさにも直結します。
勉強していて察した方もいると思いますが、
社会は過去を学ぶだけでなく、現在とその課題についても学ぶことが出来ます。
今の社会に必要なこと、足りてないことを知り、過去を踏まえて解決しようとする。
その営みが「社会」そのものなのです。
他の教科の実力テスト対策について知りたい方はこちらをチェックしてください!
>中学生の実力テスト対策!
>英語の実力テスト対策ってどうすればいい?
>実力テスト対策、国語力アップの秘訣とは!?
>社会って勉強する意味あるの?社会を学ぶ意味と実力テスト対策!
>暗記も計算もある理科の実力テスト対策のすすめ!
■ 社会を学ぶ目的
過去や現在の出来事や在り方を学び、将来に活かすため
■ 効率的な実力テスト対策
よく出題される範囲から、自分の苦手な分野の復習をする
■ 過去問を解く
実力テストだけでなく、高校入試の対策にもなる
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