集中力が異常に高いけど、大丈夫?
こんにちは!Laf先生(@Laf_oshikawa)です。
この記事を読んでいる皆さんの中には
- 集中力が異常に高い人
- 集中力が全く高まらない人
がいるのではないでしょうか?
実はこういった過集中や注意散漫はASD(アスペルガー症候群)やADHDの特徴でもあります。
こういった集中力の異常で自分の行動がコントロールできないと、
日々の作業に影響が出るのはもちろん、精神の健康に影響が出る可能性もあります。
この記事では
- 集中力の異常と発達障害の関係性
- 過集中や注意散漫に対する様々な対策や注意点
などをわかりやすく説明していきます。
集中力の異常の症状
まずは集中力の異常、つまり
- 過集中
- 注意散漫
の特徴について説明します。
過集中の特徴
過集中とはその名の通り過度に集中した状態を指します。
集中力が高まるのはいいことのように聞こえますが、
他の事に一切に気づかなくなるデメリットも抱えています。
自分の体調にも鈍くなるので、長時間集中状態を続けてしまった結果、
- 極度の疲労状態に陥ったり
- 心身に影響が出る
という可能性もあります。
インターネットゲームに熱中しすぎた挙げ句、引きこもったり、
衣食住をおろそかにしてしまうケースを想像しただけるとわかりやすいですね。
そこまでひどくはなくても休憩せずに作業を続けた結果、
全く頭が動かなく効率が大幅日に落ちた・・・という経験がある方は多いのではないでしょうか?
注意散漫の特徴
反対に注意散漫は注意すべきところに注意を向ける事ができず、集中できない状態のことです。
一つのことに目を向けなければならないのに、他のものに気を取られてしまう・・・
といった状態が一般に言われますが、
逆に複数の物事に目を向けなければならないのに一つのことにしか目に入らないケースもあります。
もちろん仕事の作業効率は大幅に落ちますし、ミスも多くなります。
試験で毎回計算ミスで点数を落としたり、重大な書類で誤字脱字をしてしまったなどがよくある事例ですね。
ひどい方だと、運転中どこか一方にしか注意が向けられず車を傷つけてしまったり、
アルバイトでうまくメモを取ることができないなどの症状が現れます。
■ 過集中の特徴
- 極度の疲労状態に陥る
- 心身に影響がでる恐れがある
■ 注意散漫の特徴
- 他のモノに気を取られてしまう
- 一つのことにしか注意がいかない
集中力の異常と発達障害の関係
先程申し上げたように、こういった過集中や注意散漫は発達障害の特徴です。
ここでASDやADHDの集中力の異常について解説していきます。
もちろん、こういった集中力の異常は誰にでも起こりうることですし、
当てはまったからといって必ずしも発達障害であるとは限りません。
しかし、発達障害か否かは個人で判断できるものでもないため、
気になる方は一度病院を受診すると良いでしょう。
ASDの集中力異常の特徴
ASDの方は明らかに過集中が多いです。
限定された物事に異常なまでの拘りや興味を見せ、一旦興味を持つと過剰とも言える熱中を示します。
また急な物事の変更に対して臨機応変に対応することがとても苦手です。
予想外の出来事には大きなパニックを起こしてしまうでしょう。
また、集中力以外では、ASDの方は対人コミュニケーションで大きなつまづきが見られることが多いです。
文脈や間接的な表現の理解が苦手なので相手の発言の裏がなかなか読めないという方が多いでしょう。
そのため人付き合いを避けるようになり、より興味のある分野に引きこもる事が多いでしょう。
逆にその異常集中力を利用して、他の人以上の成果を上げることも少なくありません。
ADHDの集中力異常の特徴
反面、ADHDの方は注意散漫になることが多いでしょう。
ADHDの特に大きな3つの特徴は
- 不注意
- 衝動性
- 多動性
です。
集中が削がれる前に、手足をすぐに動かしたり、
じっと座っていられない等の多動症状を見せる方が多いでしょう。
衝動的であるために目の前に自分の興味のあるものが飛び込めばすぐにそちらに目移りし、
そこから自分のやるべきことに戻るのに多大な時間を要します・
逆に自分のやりたいことや興味のあることにしか注意がいかず、
結果過集中になることも時折あります。
しかし、多動性/衝動性が高いということは
それを動かすだけのエネルギーを備えているということでもあります。
一度集中した時の勢いもものすごいでしょう。
また、
- ついつい喋りすぎてしまう
- 多動性ゆえの不審感
等が原因で人から距離を取られ、人間関係に躓きを起こす方は多いです。
そのためそういった方は、
- 自分の興味のあることだけに集中する
- 完全に何にも興味が向かない状態になる
という様なことになります。
■ ASDの集中力異常の特徴
- 過集中が多い
- 急な物事の変更への対応が苦手
■ ADHDの集中力異常の特徴
- 不注意、衝動性、多動性
- 何にも興味が向かなくなることもある
集中力異常の対策
それではこういった集中力異常にはどのように向かい合っていけばいいのでしょうか?
集中力異常の対策①・・・スケジュールを予め組んでおく。
過集中のデメリットは頑張りすぎによるエネルギー切れです。
それを防ぐために予めこの時間になったら休憩するといったスケジュールを組んでおきましょう。
オススメは「ポモドーロ・テクニック」というタイムマネジメント法です。
25分作業して5分休憩のサイクルを三回繰り返した後、30分間休憩を取ります。
とはいえ集中しすぎていると休憩時間に気づきにくくなります。
あらかじめアラームを使ったり、まわりの人に声を掛けてもらうようにすれば良いでしょう。
集中力異常の対策②・・・瞑想で集中力を上げる。
注意散漫で集中力の弱い方には瞑想をオススメします。
瞑想は他のモノや考えから注意を戻し、
ものの存在を一切忘れて自分の息の流れだけに集中するテクニックです。
具体的には以下の手順で行いましょう。
- 背筋を伸ばして座る。
- 呼吸を意識する。腹式呼吸で鼻から吸って口から吐く。ただし深呼吸ではなく、あくまで静かに行う。
- 意識を呼吸に全集中する。他の考えが湧き上がってきたら無理に考えをやめようとせず、呼吸に意識を戻す。
- 1~3を続ける。
注意散漫な状態だと、人間の身体を活発にする交感神経が働いています。
腹式呼吸で瞑想をすることで、逆に身体を落ち着かせる副交感神経を活性化させる効果があります。
この瞑想は慣れれば勉強中に集中が切れたときも使えるので、是非取り組んでみましょう!
■ スケジュールを予め組んでおく
- エネルギー切れを防ぐため休憩をとる
- ポモドーロ・テクニックがオススメ
■ 瞑想で集中力を高める
- 他のモノや考えから注意を戻す
- 自分の行きの流れにだけ注意を向ける
まとめ
ここまで発達障害と集中力異常の関係について説明してきました。
まとめると発達障害であろうがなかろうが、
結局自分の集中をコントロールするとという対策は変わりません。
「自分は何をやっても集中できない」と落ち込む前にまずは自分にできることからやってみましょう。
■ 過集中と注意散漫がある
■ 発達障害の可能性もある
■ 休憩をスケジュールに入れる
■ 瞑想で集中する訓練をする
■ 努力で改善することができる
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