学校の勉強プラスαで高校入試で有利になる資格が英検と漢検です。
しかし、これらは入試においてどれほどの効果があるのでしょうか?
また、受験することにデメリットはないでしょうか?
今回は
- 漢検について
- 中学生が漢検を受けるメリット
- 中学生が漢検を受けるデメリット
を解説していきます!
英検については、こちらの記事をご参照ください!
漢検の概要
漢検とは、日本漢字能力検定の略称で、漢字能力を測定する技能検定です。
- 漢字の読み書きの知識量
- 漢字の意味を理解
- 文章の中で適切に使う能力
を計ることが出来ます。
ここでは、漢検とはどのようなモノかについて説明していきます!
自分の受験するレベルや目指すべき合格点をご確認ください!
漢検の目安のレベルと料金
まずは、各級のレベルと、受験に必要な検定料について説明しています!
初めて受けるとき、どの級を受けるべきかの目安になります。
級 | レベルの目安 | 検定料 |
1級 | 大学・一般程度 | 5,000円 |
準1級 | 大学・一般程度 | 4,500円 |
2級 | 高校卒業・大学・一般程度 | 3,500円 |
準2級 | 高校在学程度 | 2,500円 |
3級 | 中学校卒業程度 | 2,500円 |
4級 | 中学校在学程度 | 2,500円 |
5級 | 小学校6年生修了程度 | 2,000円 |
6級 | 小学校5年生修了程度 | 2,000円 |
7級 | 小学校4年生修了程度 | 2,000円 |
8級 | 小学校3年生修了程度 | 1,500円 |
9級 | 小学校2年生修了程度 | 1,500円 |
10級 | 小学校1年生修了程度 | 1,500円 |
三級の難易度が中学卒業程度に設定されています。
そのため、高校入試で漢検を合否判断に使用している学校の多くは3級以上を評価対象にしています。
漢検を取得していても4級以下を評価する学校は少なく、学校自体の偏差値も高くない場合がほとんどでしょう。
各級の難易度と合格点の目安
各級の大体のレベルは前述したとおりですが、それぞれのレベルの漢字がイメージできるのは国語教師の方くらいですよね。
ここでは、実際に出題される漢字の例と合格点について説明していきます。
級 | 漢字数 | 漢字例 | 合格点 |
1級 | 約6000字 | 餡、諱、莅、鬻、弭 | 80% |
準1級 | 約3000字 | 砧、贋、餐、暢、淘 | 80% |
2級 | 2136字 | 傲、錦、稽、彙、蹴 | 80% |
準2級 | 1940字 | 醜、愁、献、謙、漆 | 70% |
3級 | 1623字 | 暫、隔、衝、酵、髄 | 70% |
4級 | 1322字 | 尋、寂、恵、憶、鑑 | 70% |
5級 | 1026字 | 延、裏、潮、臨、臓 | 70% |
6級 | 835字 | 減、領、略、税、編 | 70% |
7級 | 642字 | 極、輪、養、参、梨 | 70% |
8級 | 440字 | 運、配、様、落、陽 | 80% |
9級 | 240字 | 畑、谷、友、読、曜 | 80% |
10級 | 80字 | 右、雨、円、男、目 | 80% |
高校入試において評価の目安となる3級は4級と比較して300字程増えています。
多いと案じるかもしれませんが、日常的に使う漢字も多いため授業に出ていれば問題なく合格できるでしょう。
合格点は全体で7~8割と高めに設定されています。
問題形式は
- 熟語や単語の読み書き
- 四字熟語
- 故事
- 諺(ことわざ)
など様々な形式があります。
その中で7~8割の正答率を保つことは簡単なことではありません。
対策はしっかりしていきましょう。
高校入試における漢検
漢検を取得していると内申書に記載することができ、入試で優遇を受けることがあります。
しかし、実際どれほど合否を左右するものなのでしょうか?
結論から言うと、漢検や英検などが合否に与える影響は小さいです。
内申点や点数が多少加点されるくらいの扱いになります。
そのため、3年生の受験期に入ってから受験勉強そっちのけで漢検の勉強をすることはオススメしません。
しかし、入試では1点、2点を争う戦いになります。
持てるアドバンテージは持っておいた方が良いでしょう。
漢検を取る場合、遅くとも3年生の夏までには取得しておきましょう。
加えて、気を付けたいことはどの級を取得しておくかです。
前述のとおり、4級以下の漢検では入試において評価対象になりにくいです。
入試の合否判断で漢検を評価する学校はそのことを明記しています。
志望校では評価されるのかどうかを最初に調べておきましょう。
志望校は決まっていないが、念のため取得しておきたいという方は、併願することをオススメします。
3級と4級は受験時間がズレているため一日で両方の試験を受けることが出来ます。
■ 日本漢字能力検定
以下の能力を計る試験
- 漢字の読み書きの知識量
- 漢字の意味の理解
- 適切に使う能力
■ 高校入試における漢検
- 入試における漢検の影響は小さい
- 基本的に3級以上が評価対象になる
- 受験期前に受けるのがオススメ
中学生が漢検を受けるメリット
中学生が漢検を受けるメリットは様々あります。
「高校入試において優遇される」というメリットについては既に解説しているので、ここでは省きます。
基礎学力が身に着く
勿論ですが、漢検の勉強をすると読み書きできる漢字が増えます。
特に「読む」という作業は学習の根本的な部分になります。
2級までは日常的に使う漢字というイメージです。
つまり、2級までは実用的であり、受験しても無駄にはならないでしょう。
成功体験を積むことが出来る
目標に対して努力し、目標を達成することが出来ると、努力して目標を達成することの楽しさを知ることが出来ます。
そして、一度成功した経験があると自身がつき、やる気も上がってきます。
高校受験でも大学受験でもやることは同じです。
早いうちに成功体験を積んで、目標を達成する練習をしておくことは良いことでしょう。
受験期の負担を減らすことができる
中学1~2年生の内に漢検を取得しておくと、受験期の負担を減らすことが出来ます。
高校入試で使われる単語の約75%が漢検3級までの範囲に含まれます。
つまり、3級を1~2年生の間に取得している人であれば受験期に入り、漢字の勉強を特別にする必要はほとんどないということです。
浮いた時間を苦手教科の教科に充てることができます。
友達に自慢できる
漢検に合格できる実力があっても、漢検を受けなければ資格は得られません。
実際、漢検を受ける人は多くはないため、取得しておくと「僕/私、漢検~級もってる」という風に自慢することが出来ます。
■ 基礎学力が身に着く
- 読み書きは学習の根本となる要素
■ 成功体験を積むことができる
- 目標に向かって努力する経験
- 目標を達成する楽しさ
■ 受験期の負担を軽減できる
高校入試に出題される漢字の75%が漢検3級までの範囲
保護者が漢検を受けるメリット
漢検を受けるメリットは中高生の本人のみに限りません。
保護者の方にも漢検を受けるメリットはあります。
子供と一緒に挑戦できる
漢検を一緒に受験するとお子さんと同じ目標に向かって勉強することが出来ます。
同じ目標を持っていると、話のネタになりコミュニケ―ションが取れます。
さらに、励まし合うことで良好な関係性を保つこともできます。
子供に勉強する姿を見せられる
漢検の勉強をすることで、お子さんに勉強している姿を見せることが出来ます。
勉強する姿を見せるメリットは、お子さんに学習習慣が付きやすいということです。
保護者の方に自宅学習の習慣があると、「勉強は家で定期的にするもの」という印象を持たせることが出来ます。
逆に、保護者が勉強していないのに、子供には「勉強しなさい」というだけでは勉強習慣がつくことは稀でしょう。
お子さんに勉強させたいと思ったら、自分が勉強している姿を見せると良いでしょう。
使える漢字が増え、恥をかきにくくなる
漢検を受けると学校や仕事の書類を読むとき、正しく漢字を使うことが出来るようになります。
読み書きというのは、学習の根本の部分になります。
学習の根本、特に日常的に使うような常用漢字を間違えてしまうと「この人、勉強してこなかったのかな?」と思われてしまっても仕方ありません。
漢検の勉強をしておけば、漢字に強くなり恥をかくことも減るでしょう。
■ 子供と一緒に挑戦できる
- 同じ目標に向かって勉強出来る
- コミュニケ―ションのねたになる
■ 子供に勉強する姿を見せられる
- 子供に学習習慣が付きやすくなる
■ 恥をかきにくくなる
- 正しく使える漢字が増える
漢検を受けるデメリット
最後に、漢検を受けるデメリットをご紹介します。
デメリットはありますが、あまり大きなものでもありません。
経済的に困窮していたり、他のことを真剣にやっていて時間が惜しいという方でなければ基本的にメリットの方が大きいです。
お金がかかる
漢検を受けるには検定料がかかります。
それに加え、教材費や交通費など必要になります。
そこまで高額ではありませんが、漢検に興味のない人にとっては高いと感じられるでしょう。
時間がかかる
検定のために勉強する時間や、検定本番に多くの時間を費やすことになります。
しかし、受験勉強の先取りと考えれば問題ないでしょう。
■ お金がかかる
- 検定料がかかる
- 教材費がかかる
■ 時間がかかる
- 漢検対策をする時間
- テスト当日の受験をする時間
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は中学生が漢検を受けるメリットについて解説しました!
入試のために漢検を受ける場合は早めに始めることが重要になります。
まずは志望校の合否判断に使われるのかを調べましょう!
■ 入試に与える影響は小さい
■ 志望校の取り扱いを確認する
■ 評価対象は3級以上が多い
■ 受験のためなら夏までに取得
■ 保護者と一緒に受験も良い
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