中2数学についていけない子へ|全部戻らない「ピンポイント」やり直し法1 min read

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生徒
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中2になってから、数学がぜんぜん分からなくなりました…。連立方程式も一次関数も、授業を聞いてもついていけません。

おっしー
おっしー

大丈夫。それ、頭のせいじゃないんですよ。「戻る場所」を知らないだけなんです。

こんにちは、おっしー塾長です。毎朝7:15からInstagramで「朝の勉強相談室」というライブ配信をやっているのですが、今回はそこに届いた「中2の数学に、ついていけなくなりました」というご相談にお答えします。

中2になって数学が急に難しくなったと感じる中学生、めちゃくちゃ多いんです。塾の先生の間では「中2の壁」という言葉があるくらい、定番の現象です。つまり、あなただけじゃありません。

この記事では、なぜ中2で急につまずくのか→どこで止まったかの診断→戻る場所のピンポイント対応表→学校の授業との両立→保護者の方の関わり方まで、順番にお話しします。

先に動画で確認したい方はこちらからどうぞ。

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中2で数学についていけなくなるのは「普通に起きる」

まず結論からいきます。

ついていけないのは頭のせいじゃない。中1の段が、1個抜けてるだけなんです。

数学って階段なんですよ。中2で転んだように見えて、実は中1の段が1個抜けている。そして、ここが大事なんですけど——階段を全部作り直す必要はないんです。抜けてる段だけ、直せばいい。

授業中、ずっとノートを写すだけになってしまっている子がいます。あれはサボっているんじゃありません。どこから分からなくなったかを、誰も一緒に探してあげていないだけなんです。

この記事はその「抜けた段の探し方」の話です。

 

なぜ中2で急に難しくなるのか——「中2の壁」の正体3つ

 

① 中2の内容は、ぜんぶ中1の上に乗っている

  • 連立方程式 ← 中1の「方程式」が分からないと解けない
  • 一次関数 ← 中1の「比例」が分かっていないと解けない
  • 図形の証明 ← 中1の「図形の基礎用語」が分かっていないと書けない

つまり、中1の理解度がそのまま中2の天井になります。

しかもたちが悪いことに、多くの中学校では、方程式の授業をやったのは連立方程式の1年前。比例をやったのも一次関数の1年前です。1年前の内容なんて、正直忘れてますよね。

それなのに学校は、中1の復習をせずに「みなさん中1の内容は分かってますよね」という顔で中2の内容から始めます。このギャップでつまずく子が、本当に多いんです。

 

② 計算量が約2倍になる

冷静に考えてみてください。連立方程式は、方程式が2本(ときには3本)です。1本ずつは中1レベルでも、量が増えるとミスが一気に表面化します。

 

③ 抽象度が上がる

比例は「傾き」だけ意識すればよかったのに、一次関数では「切片」が入ってきます。1つの式を解けばよかったのが、複数の式を立てて考える必要が出てくる。「答えを出す」勉強から「なぜかを説明する」勉強への切り替わりが、中2で一気に来るんです。

 

つまずきの原因は「前の学年」にあることが大半

塾や教材会社の分析でも、数学でつまずいている子の原因は前の学年以前にあるケースが大半とされています。そして高校入試の出題は、中1・中2の内容が大きな割合を占めるといわれます。

これは脅しではなくて、希望の話です。

中2の今のつまずきを直すこと = 入試範囲の大部分を今のうちに固めること

なんです。中2は「まだ入試まで時間がある」挽回のベストタイミングです。

 

【診断】どの単元で止まった?——戻る場所ピンポイント対応表

「中1からやり直せ」というアドバイスは、正しいけど雑です。中1の内容を全部やり直していたら、時間がいくつあっても足りません。

大切なのは、全部戻らなくていい。戻るのは、1個だけということ。止まった単元ごとに、戻る場所は1〜2個に決まっています。

今つまずいている中2単元 つまずきの正体 戻る場所
式の計算(同類項・多項式) 符号のミス・文字のルール 中1: 正負の数の四則・文字式
連立方程式 移項で符号が変わるところ 中1: 一次方程式(等式の性質・移項)
一次関数 「傾き」「切片」で思考停止 中1: 比例 y=ax
図形の調べ方・証明 何を書けばいいか分からない 中1: 対頂角・同位角・錯角の「言葉」+証明は型の練習
確率 数え漏れ・ダブり 戻る場所なし(中2初出)。樹形図を書く習慣だけ

使い方はシンプルです。

  1. 学校のワークで「手が止まった1問」を見つける
  2. 表で戻り先を確認する
  3. 戻るのはそこだけ

熱が出て病院に行って、いきなり全身の検査はしないですよね。喉が痛いなら喉を診る。数学も同じで、痛いところだけ診ればいいんです。

ちなみに一次関数は、名前が怖いだけで中身は比例に「スタート地点」がついただけです。

一次関数 = 比例 + スタート地点(切片)

比例は必ず0からスタートするエレベーター、一次関数は3階から動き始めるエレベーター。動き方は一緒です。

この対応表は、公式LINEで配布しています。「パイナップル」と送ってもらえたら、どの問題でミスしたらどの単元に戻ればいいかの対応表をお送りします(受け取り方は記事の最後にまとめてあります)。

 

意外と知らない盲点① 真犯人は「分数・小数」かもしれない

ここからは、対応表よりさらに手前の話。実は意外と知られていない、2つの盲点があります。

1つ目——数学が苦手な子の真犯人は、分数・小数であることが超多いです。

算数が苦手・数学が苦手という子は、小1・小2にはあまりいません。苦手意識を持ち出すのは、小3・小4で分数と小数の計算が出てくるタイミングです。そこがつまずいたまま中学生になっている。

だから、中学で習う方程式や公式そのものは理解できているのに、途中の分数の計算でミスをして点を落とす。このパターンが本当に多いんです。解き方は合っているのに、です。

分数・小数は、中学でも高校でもずっと出てきます。恥ずかしがらずに、早いうちに小学校の範囲に戻ってやり直しましょう。

僕が母にずっと言われてきた言葉があります。「知るは一時の恥、知らぬは一生の恥」。知らないままにしておくと一生の恥になるけれど、「知らない」と言って学び直す瞬間の恥ずかしさは一瞬です。一瞬ちょっと恥ずかしい思いをして小学生の内容をやり直して、そこから先ずっと安泰になるなら、完全にお得じゃないですか。

Lafでは小学生内容の総復習授業も無料で開催しているので、そちらもぜひ活用してください(案内も「パイナップル」で届きます)。

 

意外と知らない盲点② 計算スピードが遅い

2つ目の盲点は計算スピードです。これは「数学は得意」と思っている子にも多い。

チェック方法は百マス計算です。0〜9の数字が縦横に並んでいて、ぶつかったところで九九をしていくだけ。これを時間を測ってやってみてください。

  • 速い子: 約1分30秒
  • 平均的な子: 2分30秒〜3分30秒
  • 数学が苦手な子: 5分前後

1分30秒と5分。同じテスト時間でこれだけの差がつくと考えると、怖くないですか?

でも百マス計算のいいところは、毎日1回やるだけでどんどん縮むことです。5分の子は1週間で3分くらいに、3分の子は1週間で2分くらいになっていきます。目標は2分切りです。

計算スピードが上がると、こうなります。

  • ケアレスミスが減る
  • テスト本番で時間に追われなくなる
  • そして一番大事なのがこれ——同じ勉強時間で、解ける問題の数が倍変わる

普段の自宅学習の効率が倍になるんだから、そりゃ成績も上がりますよね。百マス計算、なめちゃダメです。

普通の百マス計算で2分を切れるようになった子向けに、2桁の掛け算を速く解くレベル2・レベル3も用意しています。こちらの活用法も「パイナップル」で配布中です。

 

やってはいけない3つ

やり直しの方向が見えてきたところで、逆にやってはいけないことも押さえておきましょう。

 

① 中1の最初から全部やり直す

中1の範囲を頭から全部やり直すのはNGです。量に圧倒されて挫折しますし、その間も学校の授業は進みます。対応表でピンポイントに戻りましょう。

 

② 今の授業を無視して、戻るだけ

戻り学習中も学校は進みます。「戻る」と「今の授業についていく」は両立させるものです(両立のさせ方は次のセクションで)。

 

③ 解説を読んで「分かった気」になって終わる

読んで分かる ≠ 解けるです。

これ、僕自身の恥ずかしい実体験があります。大学1年のときは全部の単位を取れたのに、大学2年で調子に乗って「ノートをパラパラ読んで理解しておけばいいでしょ」とテスト勉強をした結果——本番で問題を見たら「全部見たことあるのに、手が全く動かない」という衝撃の体験をしました。

問題は「見たことがある」じゃなくて「自力で解けた」かどうかだけが基準です。必ず手を動かしましょう。

 

正しいやり直し4ステップ

ここまでの内容を、そのまま実行できる手順にまとめます。

  1. 止まった1問を決める — 学校のワークで手が止まった問題を1問だけ特定する(全部じゃない、1問)
  2. 対応表で戻り先を1個決める — 上の対応表で「戻る場所」を確認する
  3. 教科書の例題レベルを1日15分×3日 — 戻り先の単元は応用不要。教科書の例題と基本問題だけを、自力で解けるまで
  4. 元の1問に帰ってくる — 3日たったらステップ1の問題に戻って解き直す。解けたら「段が埋まった」合図。解けなければ、戻り先をもう1個手前へ

ポイントは往復すること。「戻りっぱなし」にしないことです。

 

学校の授業と両立する1週間メニュー

戻り学習の最大の敵は「その間も授業が進むこと」です。両立の型はこうです。

いつ やること 時間
平日 戻り学習(ステップ3) 15分
平日 明日の教科書のページを「眺めるだけ」の予習 5分
週末 今週の授業範囲のワークを1周

合計は1日20分。ゼロの日を作らないことだけがルールです。

「明日ここをやるんだ」と知ってから授業を受けると、授業そのものが復習になります。まだ授業が分からない期間は、全部理解しようとしなくてOK。先生が「ここ大事」と言った箇所と例題だけに絞りましょう。

 

定期テストで「平均点まで」戻す優先順位

全範囲を均等にやらないことです。配点と難度で優先順位をつけます。

  • 最優先は計算問題(大問1〜2)——配点が大きく、パターンが決まっています。ここだけで大きく戻せます
  • 証明は「仮定と結論を書く」だけでも部分点が入ります。白紙にしない
  • 最後の応用問題は捨てていい(平均点までの戦略では触らない)

ワークは範囲の基本問題だけを2周。1周目で解ける/解けないを仕分けて、2周目は×だけやります。

 

【保護者の方へ】「なんで分からないの」の代わりに言うこと

ここは、お母さん・お父さんに向けてのワンポイントです。

お子さんが分からなくなっているとき、「なんで分からないの」と聞くのは避けてあげてください。本人にも分からないから、答えられないんです。「中1からやり直しなさい」も、量に圧倒されて動けなくなる指示になりがちです。

一番効くのは、「どこまで分かった?」と聞くことです。

できていない場所ではなく、できている場所の「端」を一緒に見つける質問です。「ここでつまずいたのね。じゃあ今の単元の前に戻ろうか」と、上の対応表を親子で一緒に見て、戻る場所を1個だけ決める。親の役割は「全部やれ」ではなく「1個に絞るのを手伝う」ことです。

声かけは、伸びた事実をそのまま言葉にしてあげてください。「先週止まってた問題、今日は解けてたね」。点数ではなく、行動と質の変化を見るのがコツです。

戻る単元の見極めが難しい場合や、戻った単元の授業を誰かにしてほしい場合は、Lafの無料授業も選択肢に入れてみてください。公式LINEからご相談いただけます。

 

よくある質問(FAQ)

Q. 塾に入れれば解決しますか?

集団塾は基本的に振り返りをせず、カリキュラムがどんどん進んでいくので、「進む授業がもう1本増えるだけ」になることがあります。個別指導や家庭教師は先生との相性・当たり外れがあります。選ぶなら「つまずいた単元まで戻ってくれる仕組みがあるか」で選んであげてください。ちなみにLafはオンラインの少人数制で、一人ひとりに合わせたカリキュラムを組むので、中2の子に中1の授業をすることも普通にやっています。

Q. 中1の内容もあやしいです。どこから戻ればいいですか?

それでも全部やり直さなくて大丈夫です。今の単元から対応表で1個ずつ手前にたどってください。連立方程式→一次方程式→正負の数、が最長ルートです。

Q. 数学だけ極端にできないのは病気でしょうか?

数学「だけ」なら、方法の問題がほとんどです。この記事の対応表と4ステップから始めてみてください。全教科で極端に困っている場合は、専門家への相談も選択肢です。

Q. もう中3です。今からでも間に合いますか?

高校入試の出題は中1・中2の内容が大きな割合を占めるので、やり直しがそのまま入試対策になります。始める時期に「遅すぎ」はありません。

 

まとめ|前の学年に戻るのは後退じゃなくて、近道

  • ついていけない=頭のせいじゃない。中1の段が1個抜けているだけ
  • 全部戻らない。対応表でピンポイントに1個だけ戻る
  • 戻ったら必ず「元の1問」に帰ってくる(往復する)
  • 真犯人が分数・小数のことも超多い。恥ずかしがらずに小学校の範囲へ
  • 百マス計算で計算スピードを2分切りへ。同じ勉強時間で解ける問題が倍変わる

最後に、今日いちばん持ち帰ってほしい言葉はこれです。

前の学年に戻るのは後退じゃなくて、近道

Lafでは、今回お話しした「ピンポイントで戻るやり直し」を実際の授業でやっています。学校のカリキュラムに合わせるのではなく、一人ひとりの理解の足りていないところに戻って授業をします。まず無料で3回授業を受けられるので、ひとりでのやり直しが不安な人は活用してください。

公式LINEに「パイナップル」と送ってもらえたら、今回の戻る場所の対応表分数小数の無料授業の案内百マス計算の活用法の3点セットをお送りします。

それでは、今日も一緒に頑張っていきましょう。

 

動画でくわしく確認する

この内容は、こちらの動画でくわしく話しています。

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