ケアレスミスが直らない中学生へ|「気をつける」をやめたら減る7つの直し方1 min read

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テストのケアレスミスが直りません…。解き方はわかってたのに、返ってきたら×ばっかりで。どうしたらいいですか?

おっしー
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大丈夫。それ、不注意のせいじゃないんですよ。「ケアレスミス」という呼び方をやめた瞬間から、直せるようになります。

こんにちは、おっしー塾長です。毎朝7:15からInstagramで「朝の勉強相談室」というライブ配信をやっているのですが、今回はそこに届いた「ケアレスミスが直りません」というご相談にお答えします。

テストが返ってくるたびに「またケアレスミスだ…」と悔しい思いをしている中学生、めちゃくちゃ多いんです。家では解けたのに本番で×。親には「もったいない」と言われる。「自分ってそそっかしい性格だから」と思い始めている人もいるかもしれません。

でも先に結論を言います。

「ケアレスミス」という名前のミスは、実は存在しません。

この記事では、「気をつける」という精神論を卒業して、ミスを技術で直す方法を順番に解説します。

先に動画で確認したい方はこちらからどうぞ。

 

produce:代表 おっしー先生
Laf創業・経営8年目【経歴/実績】
・これまで200名以上のお子様の指導実績あり
国公立をはじめとした難関高への進学をサポート
・AI先生をはじめとした日本初の教育サービスを展開
月間5,000人以上が利用するサービスへと育て上げる
AI先生を利用したことで模試C判定からA判定まで上がったと喜びの声も多数

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ケアレスミスは「不注意」じゃない。だから「気をつける」では直らない

テスト返却のあとの面談で「これはケアレスミスなんで大丈夫です」と言う子、本当に多いんです。そして次のテストでも、同じところで×になります。

本人は嘘をついているわけではありません。「ケアレスミス」という言葉に安心してしまっているんです。

考えてみてください。「次は気をつける」の「気をつける対象」は何でしょうか? 問題文の読み方? 符号? 字の書き方? ——特定されていませんよね。

全部に気をつけるというのは、何にも気をつけていないのと同じです。

だから「気をつける」は対策になりません。必要なのは、ミスの正体に名前をつけることです。

 

「ケアレスミス」と呼ぶのをやめよう——ミスに名前をつける診断法

今日いちばん大事なところです。返ってきた答案の×を1問ずつ見て、「ケアレスミス」以外の名前をつけてください。

なぜかというと、大ざっぱに「ケアレスミス」と呼んでいる限り、一生克服できないからです。

病院で考えるとわかりやすいですよ。体調が悪くて病院に行ったとき、お医者さんに「どうしましたか?」と聞かれて「体調不良です」とだけ答えたら、薬は出せませんよね。

  • 熱があるのか
  • 頭が痛いのか、お腹が痛いのか
  • 手足がしびれるのか

原因を言葉にして初めて、解決策が出せます。テストが返ってきて「うわ、ケアレスミスだ」と言っているのは、病院で「体調不良です」と言っているのと同じです。

ダイエットも同じです。「食べすぎて太る」と言いますが、ささみを食べすぎて太る人も、きゅうりを食べすぎて太る人もいないでしょう。本当の原因は別にあります。

  • カロリーの取りすぎなのか
  • 早食いで、満腹中枢が働く前に食べすぎているのか
  • そもそも基礎代謝が低いのか

原因を見定めないと、対策は打てない。ミスもまったく同じです。

 

ミスの名前は6つに分類できる

「ケアレスミス」と呼ばれているミスは、だいたいこの6つに分けられます。

ミスの名前 中身
①読み落とし 問題文の条件・指示を見ていない
②符号ミス プラスマイナスのつけ忘れ・計算途中で消える
③写し間違い 答えまで合っているのに、答案に書くとき間違える。自分の字の見間違い
④思い出せなかった 「知ってたのに出てこなかった」——これは暗記不足。ケアレスミスではありません
⑤解き方が不安定 たまたま解けたり解けなかったりする
⑥時間切れの焦り 時間のプレッシャーで計算が崩れる

そして名前がつくと、対策が1対1で決まります。

ミスの名前 対策
読み落とし 問題文へのマーク法(この後解説)
符号ミス 途中式を1行1操作で書く
写し間違い 読み間違えない字・余白の使い方
思い出せなかった 思い出す練習(暗記のやり直し)
解き方が不安定 同じ種類の問題を連続で正解するまで演習
時間切れ 計算スピードUP+時間配分の設計

ミスに名前がついた瞬間、直し方が決まります。

ちなみに④「思い出せなかった」と⑤「解き方が不安定」は、ケアレスミスの顔をした実力不足です。ここを認めるのは少し悔しいのですが、認めた人からいちばん点数が伸びます。④の「思い出す練習」のやり方は、この記事で詳しく解説しています。

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今日から「ケアレスミス」という言葉は禁止です。「どの名前のミスだったか」まで因数分解していきましょう。

 

ケアレスミスは何点分?——新しい知識ゼロで取り返せる20点

「そうは言っても、たった数点でしょ」と思った人へ。ちょっと計算してみましょう。

1教科でケアレスミスがたった4点あったとします。

4点 × 5教科 = 20点

20点は、学校内の順位が動くレベルです。通知表にも影響します。

そして逆に言えば、この20点は新しい知識を1つも覚えずに取りにいける、唯一の伸びしろです。新しい単元を1個マスターするより大きい点数を、「ミスに名前をつける」だけで取り返せる。やらない理由がないですよね。

 

やってはいけないミス対策3つ

対策の前に、よくある「直らないやり方」を3つ挙げておきます。

① 「次は気をつける」と誓うだけ

サッカー選手がシュートを外したあとに「次は外さないぞ」と強く思うだけで、フォームの練習をしなかったら、絶対に改善しませんよね。ミスも同じです。直すのは気合ではなくフォームです。

② 見直しを「最初から全部なぞる」

同じ脳が同じ道を通ると、同じミスを同じように見逃します。しかも時間が足りません。見直しには優先順位と技術があります(後で解説します)。

③ ミスを性格のせいにする

「自分はそそっかしいから」「不注意な性格だから」——こう言った瞬間、直せない話になってしまいます。

ミスは性格ではなく、技術です。

 

ミスが起きない「書き方」を作る(普段のフォーム)

ここからは具体的な技術です。まず、ミスがそもそも起きない書き方から。

 

途中式は「1行1操作」

数学では、必ず途中式を書いてください。

私は2015年から11年ほど、家庭教師やオンライン塾で数学を教えてきましたが、はっきり言えることがあります。数学が苦手な子ほど途中式を書かず、得意な子ほど途中式をきれいに書きます。

途中式を書かないというのは、移項も計算も全部頭の中でやるということです。それができたら逆に天才です(途中式を書かない子には「君は天才なのかな?」といつも聞いています)。私自身、頭の中だけでは処理できないので、全部ノートに書き出して「見える化」して解いています。

ポイントは2つです。

  • 1行1操作——移項なら移項だけで1行。両辺を割るなら割るだけで1行。慣れるまでは1行に1つのことしかしない
  • イコールは縦に揃える——横につなげたり左右バラバラに置いたりすると、右辺と左辺の区別があいまいになり、見づらさが認知負荷になってミスを生みます

 

「きれいな字」じゃなくて「読み間違えない字」

写し間違い・見間違いの原因は、だいたい字の紛らわしさです。よくあるのはこのあたり。

  • 1と7——どちらかわからない字になっていないか
  • 6と0——6は上をしっかり伸ばす。0は絶対に伸ばさない
  • aとq——aの右下を下に伸ばさない
  • +と÷——÷の点が消えて+に見えていないか

字をきれいに書く必要はありません。それぞれの字に「特徴」を持たせて、読み間違えないようにするだけでいいんです。あとは、狭い余白に詰めて書くと桁ずれ・写し間違いが起きるので、余白は広めに使ってください。

 

計算スピードを上げる(焦りミスの根本対策)

⑥「時間切れの焦り」タイプのミスは、計算スピード不足が根本原因です。ここでおすすめなのが百マス計算。0〜9のかけ算をするだけですが、速い子は1分30秒、ゆっくりな子は5分と、大きな差があります。

毎日1回、朝にやるだけで、1週間後には5分の子が3分、3分の子が2分を切るようになります。計算が速くなるとミスが減るだけでなく、同じ勉強時間で解ける問題の数が変わってきます。

計算スピードと「戻る場所」の話は、昨日のこの記事で詳しく解説しています。符号ミスが多い人の戻り先もこちらです。

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テスト中の技術——見直しは「なぞる」な、「検算」しろ

次に、テスト本番中の技術です。

 

5分前完答——見直しの時間は最初から「設計」する

見直しの時間は、余ったらやるものではありません。最初から計画に入れるものです。

50分の定期テストなら、50分で解き切るスケジュールを組んではいけません。

50分のテスト = 45分で解く + 5分の見直し

大問が5つなら「10分ずつ」ではなく「9分ずつ」で配分する。この設計をテスト開始の瞬間にやります。普段の勉強から「制限時間の5分前に終わらせる」意識で解いておくと、本番でも自然にできるようになります。

 

見直しは「自分のミスの名前リスト」の上位から

見直しの優先順位は、全員違います。あなたが見直すべきなのは、自分がよくやるミスの名前リストの上位です。符号ミスが多い人は符号だけを、読み落としが多い人は問題文の条件だけを見直す。全部なぞる時間はないし、なぞっても同じミスは見つかりません。

 

数学の最強の見直し=代入検算

数学でいちばん確実な見直しは、解き直しではなく検算です。出た答えを元の式に代入して、成り立つかを確かめる。方程式なら x に答えを入れて左辺=右辺になるかを見るだけなので、解き直すより速くて確実です。1問30秒で「合っている確信」が手に入ります。

 

問題文のマーク法(読み落とし対策)

①「読み落とし」タイプの人は、問題文を読みながら手を動かしてください。

  • 数値に○
  • 条件(「ただし〜」など)に下線
  • 「誤っているものを選べ」の誤っているに×
  • 答え方の指定(「記号で」「小数第一位まで」)に□

「読む」と「マークする」をセットにすると、目が滑らなくなります。

 

普段の練習でミスを減らす

 

よくあるミスシート(1日1回、声に出して読む)

自分のミスに名前をつけたら、それをA4用紙に上からバーッと書き出してください。順番はランダムでかまいません。「符号を計算の途中で消しがち」「aとqの見分け」——そういう自分専用のリストです。

そして1日1回、勉強を始める前に声に出して読む。これだけです。

なぜ効くかというと、人間は「できない」のではなく「忘れている」だけだからです。ミスもそうですし、実は目標も同じです。ダイエットが続かないのも、志望校に向かえないのも、能力がないからではなく、目標そのものを思い出していないことがめちゃくちゃ多い。今日、朝起きてから自分の志望校のことを一度でも考えましたか? 考えていないですよね。それは向かっていないのではなく、思い出していないだけなんです。

私自身も「意識したいことリスト」を作っていて、「人の短所より長所を見る」「事前の一手は事後の百手に勝る(何事も前倒しでやる)」といったことを書いて、読み返しています。書いて、声に出して、思い返す。それだけで行動は変わります。

 

「正確さ→速さ」の順で鍛える

速く解きたい気持ちはわかりますが、順番は正確さが先です。速さを先に求めると、ミスの練習をしているのと同じになります。正確に解けるようになってから、百マス計算などでスピードを上げていきましょう。

 

演習は「解けたら終わり」ではなく「連続で正解したら終わり」

⑤「解き方が不安定」タイプの対策です。1回解けたのは、たまたまかもしれません。同じ種類の問題を連続で正解できたら、そこで初めて「安定した」と言えます。

 

教科別ケアレスミス対策

教科 よくあるミス 対策
数学 符号・移項・単位のつけ忘れ 途中式1行1操作・代入検算
英語 文頭の大文字・ピリオド/クエスチョンマーク・三単現のs・時制 自分が間違えたルールをミスシートに集約
国語 漢字・抜き出しの写し間違い・「〜でないもの」の読み落とし 設問へのマーク法・写したら1回照合
理科 単位・グラフの軸の読み間違い 単位に○をつけてから計算
社会 漢字指定・記号指定の見落とし 答え方の指定に□

 

【保護者の方へ】「もったいない」「気をつけなさい」が、ミスを直らなくする

お子さんの答案を見て「またケアレスミス?」「気をつけなさい」と言いたくなる気持ち、よくわかります。ただ、この声かけはお子さんの中で「気をつける=精神論」を強化してしまい、かえってミスが直らなくなります。

おすすめは、声かけをこう変換することです。

よくある声かけ 変換後
「またケアレスミス?」 どの種類のミスだった?」(ミスに名前をつける係になる)
「気をつけなさい」 「次の1回だけ、途中式を全部書いてみようか」(行動1つに絞る)
「もったいない」 「ここが直ったら20点分あるね」(伸びしろとして扱う)

答案を親子で見るときは、×の数ではなく「ミスの名前」を数えてあげてください。責める材料が、直せるリストに変わります。

なお、極端な読み飛ばしや書き間違いが長く続く場合は、発達特性が関わっていることもあります。そこは責めても直らない領域なので、気になる場合は学校の先生や専門機関に相談してみてください。

 

よくある質問

Q. ケアレスミスが多いのは病気・発達障害でしょうか?

多くの場合は技術の問題で、この記事の方法で減らせます。ただし極端な状態が続く場合は、上に書いたとおり専門家への相談も選択肢です。

Q. 頭の回転が速い子ほどミスが多いって本当ですか?

速さと正確さは別の筋肉です。回転が速い子は「正確さ→速さ」の順を飛ばしがちなだけで、両方鍛えられます。

Q. 何回言っても直りません。

「言う」は対策にならないんです。お子さんのミスに一緒に名前をつけるところから始めてみてください。名前がつけば、やることが1つに決まります。

Q. 見直しの時間が足りません。

全部なぞるから足りないんです。自分のミスの名前リスト上位だけ・数学は代入検算——これなら1問30秒で回れます。あとは5分前完答の設計です。

 

まとめ|ミスに名前がつくと、直し方が決まる

  • 「ケアレスミス」という名前のミスは存在しない。6つの名前に分類する
  • 名前がつけば対策は1対1で決まる。「気をつける」は対策ではない
  • 書き方のフォーム(途中式1行1操作・イコール縦揃え・読み間違えない字)でミスは仕組みから減る
  • 見直しは「なぞる」ではなく「検算」。時間は5分前完答で最初から設計する
  • 5教科で4点ずつなら合計20点。新しい知識ゼロで取り返せる唯一の伸びしろ

最後に、今日いちばん持ち帰ってほしい言葉はこれです。

ミスに名前がついた瞬間、直し方が決まる

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それでは、今日も一緒に頑張っていきましょう。

 

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