2020年から、小学校でも英語が正式な科目になりました。
英語を早くからやっているという人は、
もしかすると英検4級や5級をすでに受けているかもしれませんね。
しかし、多くの人にとっては中学生で受ける英検3級が、
初めての英検受験になることがまだまだ多いのではないでしょうか。
試験を受ける前には、やはりそのテストについて
よく知っておいて、失敗がないようにしたいところです。
なので、今回は、
- 英検3級とはどういうものなのか
- 受験前や当日はどんな準備が必要か
について紹介します。
英検を受けたことがあり、得点アップの方法について知りたい方はこちらの記事もご確認ください!
英検3級ってどういう試験?
まずは、英検の形式や時期から見ていきます。
英検3級、正式名称は、「実用英語技能検定3級」ですね。
正式名称が必要なのは資格として書くときくらいです。
内容は
- リーディング
- ライティング
- リスニング
- スピーキング
の4技能の試験で、スピーキングだけは別日の二次試験になります。
4級までの本試験ではライティングやスピーキングがないので、
ここは今までに英検を受験した人も要チェックです。
二次試験は一次試験の合格者だけが受験することができます。
そちらも合格しないと正式な合格にはならないので、
二次試験の日程もしっかり確認しておきたいですね。
中学生だと土日に大事な部活の試合があったりすることもあるので
申し込みの前に分かるものは確認しておきましょう。
レベルとしては中学卒業レベルとされていて、
4技能で65%-70%くらい平均して取れれば合格できます。
英検3級のレベルについてもっと詳しく知りたい方はこちらをチェック
中学卒業とは言ったものの、リスニングやライティングで必要なのは
中1、中2レベルのものがほとんどです。
また、リーディングも単語さえ覚えれば対応できる問題が半数以上です。
なので、中2や中3の初めでも十分に合格は狙えます。
ただ、スピードが必要な試験にはなってくるので
「単語さえ分かれば基本文はすぐに意味が分かる」くらいには普段の勉強を頑張っておく必要はありますね。
書ける単語や文法は中2レベルまででも十分です。
通常、英検は6月・10月・1月の年3回行われます。
二次試験はその一ヶ月後くらいになることが多いです。
学校や塾などの「準会場」で受ける場合、一ヶ月くらいずれることもあります。
申し込みは一次試験の2ヶ月半前から1ヶ月ちょっと前までです。
ぴったり○ヶ月前ではないので少しわかりづらいですね。
申し込み忘れには気をつけましょう!
だいたい2年の11月や、3年の6月に受けるとちょうどいい時期です。
準会場も含めて、定期試験などと見比べながら無理のない時期を選びましょう。
定期試験の勉強より英検が大事になることはほとんどありません。
■ 英検の形式
- 4技能の試験
- スピーキング(二次試験)は別日
- 4技能で65-70%が合格ライン
■ 英検の時期
- 1, 6, 10月の年三回
- 二次試験は一次試験の一ヶ月後
- 学校の定期試験を優先する
英検3級を中学生で持つメリットは?
次に、英検3級を中学生で持つことのメリットについてです。
まず気になるのは多分、受験に役立つの?ということですよね。
英検3級(に限らず)を優遇すると明言している高校入試はあまり多くないです。
あっても、3級が取れる中学生のレベルに見合わない場合も。
東京だと比較的優遇される学校も多い傾向があります。
志望校や県内の高校の入試制度を確認するのがベストです。
この点で、明らかに点数に入る成績(内申点)を伸ばす方が重要です。
上で「定期試験の方が大事」と言ったのはこのためです。
英検3級が一番活きるのは面接試験になります。
はっきりとは言っていなくてもここで点数を少し上げてもらったり、
「頑張ったこと」のエピソードに使ったりすることが期待できます。
あとは、面接に関連した心理的な効果もあります。
願書に「資格など」の欄がある場合、空欄にしなくていいのは心強いですよね。
場合によっては、「資格とかはないの?」と突っ込まれて焦ってしまうのを
英検3級を持っていることで防げるかもしれません。
このように、英検3級自体はお守りくらいに思った方が安心ですが、
3級を取るまでの勉強は必ず受験に役立ちます。
特に、初見の英語の長文を読む良い練習になります。
学校の定期試験は見たことのある教科書の内容がほとんどです。
さらに長文は市販の問題集も限られるので、英検対策が良い練習になります。
さらに、英検3級に必要な英単語も受験対策と重なる部分がとても多いです。
早めの時期から3級レベルの単語を覚えておくことで、
受験直前になって焦ることなく他の対策に集中できます。
なので、英検3級の資格自体に期待するというよりは、
3級レベルの勉強が受験の力になると考えるといいですね。
英検3級の単語の覚え方について詳しく知りたい方はこちらをチェック!
■ 入試で優遇する高校は少ない
- 志望校や県内の高校の入試制度を確認
- 内申点を伸ばす方が重要
- 英検が生きるのは面接試験
■ 英検取得までの勉強は役に立つ
- 高校受験で必ず役に立つ
- 3級は中学卒業レベル
- 初見の英語長文を読む練習
- 入試で使う英単語の先取りになる
英検3級の受験準備・勉強時間は?
次に気になるのが、英検3級対策に必要な準備や勉強時間です。
中学生は部活や定期試験、学校行事、3年生は受験勉強もあるので
全ての時間を英検に当てるというわけにもいきませんよね。
結論から言うと、英検三級取得の目安の勉強期間は約2ヶ月です。
定期試験と被ってしまう時期もあると思うので、
合計でこのくらいの時間を確保できるように早めに対策を始めると安心ですね。
特に、3級対策の単語帳は早めに入手しておきましょう。
3級の単語帳はだいたい1,200-1,300語くらいの単語数で、
これをどれくらい覚えたかが、リーディングの点数に直結します。
単語の勉強は、何よりも習慣化することが重要です。
3級を受験するレベルなら半分くらいは元々知っているとして、
目安の2ヶ月では一日10個ずつ知らない半分を覚える計算です。
基本的に意味が分かれば書ける必要はないのでそこは気軽です。
また、対策を始める段階で過去問を一回解いてみるのもオススメです。
試験に対するイメージがつくので、対策がしやすくなります。
それ以上の過去問は、試験前に調子をつけるために残しましょう。
単語が比較的長期間を必要とするのに対して、
文法や長文などの対策は1ヶ月-2週間前からでも大丈夫です。
受験前1ヶ月前からは、一日2-3時間くらい勉強するのが理想的です。
そもそも、過去問を全分野やると約1時間半かかります。
リーディングとライティングで50分、リスニングが30分くらいです。
この時間集中力を途切れさせないことも大切になります。
必ず、一度は連続して過去問を解くようにしましょう。
集中力が切れてしまうという方は、こちらの記事もご覧ください!
なお、二次試験の対策は一次試験の結果が出てからでも大丈夫です。
形式さえ確認しておけば、英検3級の一次試験に受かった人にとって
二次試験はそこまで大変なものでもないです。
古いデータですが面接は9割以上が合格だったともされていますね。
もし不安であれば、一次試験に合格した段階で英語の先生などに相談しましょう。
■ 勉強期間の目安は約2ヵ月
- 長期的、習慣的な単語の勉強
- 早い段階で過去問を1度解いてみる
- 文法や長文の勉強は1ヶ月~2週間前から
- 二次試験の対策は一次試験の結果発表後
英検3級当日の持ち物は?
次に、初めてだと意外と気になってしまう服装や持ち物について。
基本的に、全ての持ち物は送られてくる受験票に書いてあります。
とはいえ、忘れてしまうことが無いようここでも紹介しておきましょう。
- 受験票
英検の申し込みをすると、試験前に送られてきます。
到着は結構遅めなので気長に待ちましょう。
二次試験の受験票は一次の合格通知についていますが、
一次で使った本人確認票も必要になります。
- 身分証明書
3級から必要になります。
中学生であれば、生徒手帳でOK。
- HBの鉛筆
当然ですが必要です。
もしものときのために2本以上用意しておくと安心です。
マークシートなのでシャープペンシルは不便です。
- 消しゴム
意外と忘れ物することが多いです。
英検のために筆記用具入れを変えるなら特に注意しましょう。
- 上履き/スリッパ
受験会場によっては必要になります。
必要であれば受験票に記載されています。
- 腕時計など
試験中に時間を確認するのに必要になります。
普段スマホを時計がわりに使っている人は忘れないように。
試験場での物品の貸し出しはされないことになっているので、
忘れ物は十分に気をつけましょう。
係員に聞いたり、試験前に隣の人に相談する手はありますが
試験前に慌ててしまうのはそれだけで大きなデメリットです。
そして、服装は私服で問題ありません。
二次試験の面接でも私服で大丈夫です。
ただ、中学・高校生だと制服の人もそれなりにいます。
制服の方が気合が入る人は制服で挑むのもいいでしょう。
最後に一つアドバイスとして、二次試験は会場到着順で行います。
なので、早めに着いておくほど早く終わって帰ることができます。
到着が遅いと長く待たされることもあるので、早めの到着をお勧めします。
■ 持ち物
- 身分証明書
- HBの鉛筆
- 消しゴム
- 上履き/スリッパ
- 腕時計
英検3級当日の服装は?
最後は、英検当日の服装について。
英検を受ける際の服装は、私服でもまったく問題ありません。
ですが、迷ったら制服と考えてもらえば大丈夫です。
制服の場合も、正装(リボン・ネクタイ付きなど)にはしなくてOK。
実際のところ、英検の受験の上で服装は指定されていません。
中学生や高校生以外が受けることや、制服のない学校もありますよね。
ですが、3級ぐらいだと中学生が多く、実際には制服の人が多いようです。
会場で自分だけ私服なのは嫌!という人は、制服がいいですね。
私服で同じ学校の人と会って気まずい、も避けられます。
特に気になるのは「面接」と言われる二次試験かもしれません。
きっちりした服装で行くべき?となる名前ですが、私服でも大丈夫です。
ただ、attitude(態度)点があることには注意です。
服装自体で減点されることはまずありませんが、面接官も人間。
「話したくない…」と思われるような極端な服装はやめましょう。
この点でも制服が無難ですが、その場合も着崩しすぎはNG。
制服の場合の注意点は、体温調節できるようにしておくことです。
夏と冬の試験の場合には、冷房の効きすぎや暖房が弱すぎることがあります。
それで体調が悪くなってしまわないよう、羽織るものがあると便利です。
制服の上着をずっと着ている必要もないので、室温に合わせて脱ぎ着を。
特に、冬場の二次試験はさらに注意です。
面接前には廊下で待たされることになり、まず暖房が効いていません。
緊張&極寒で辛いことになりやすいので、対策必須です。
まとめると、基本的には制服で行けば無難です。
ですが、英検自体に服装の指定があるわけではないです。
周りの目は気にしない・自分の体温調節の方が重要という人は私服でOK!
■ 服装
- 一次試験・二次試験両方私服でもOK!
- 迷ったら制服で行くのが無難
- 体温調節の方法は用意しよう
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、初めての英検受験というテーマでした。
英検の勉強は高校受験にも役立つ力になるので、是非とも
早いうちから取り組んでおきたいですね。
まずは受験する回を決め、単語勉強の見通しを立てるところからはじめましょう。
すぐにできることは、単語帳の用意と申し込み時期のメモですね。
意外と少ない英検の機会、活用していきましょう。
それでは。
■ 英検は3級から4技能の試験
■ 3級は中学卒業レベル
■ 入試での優遇はあまりない
■ 3級のための勉強は受験で活きる
■ 約2カ月は対策が必要
■ 服装は私服でOK
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