こんにちは!Laf先生(@Laf_oshikawa)です。
不登校の人たちは将来自分はどうなるのだろうと考えて、不安になっているのではないでしょうか。
また親御さんや周りの人たちは更に不安になっているはずです。
しかし、不登校の将来は必ずしも暗いわけではありません。
不登校の学生の数は中学生だけで全国10万人を超えており、不登校の学生を支援する制度もたくさん整っております。
この記事では不登校の生徒がその後どうなるのか解説していきます。
不登校の進路は?
とはいえ「不登校」という単語には不安を感じますよね。
実際不登校は大変です。
不登校になると学校で身につく学力や社交性を手に入れる機会がなくなってしまいます。
しかし、不登校の将来が全て悲惨というわけではありません。
不登校でもその後、進学したり、社会に出る人はたくさんいます。
実際に2014年時点で不登校者の高校進学率は85.1%を占めており、中退率は14.0%と大幅に下がっています。
更に中3時点で不登校だった生徒の大学、短大、高専への進学率は22.8%にもなっています。
というのも通信制高校やフリースクール等に不登校生徒が学べる環境が十分に用意されるようになったためです。
これらの施設は中学校の集団生活で馴染めなかった生徒のために十分なサポートを用意していたり、
学校に行かなくても勉強をできるなど、不登校に優しい制度を十分に揃えています。
そのため、不登校の方も安心して学校に通えるようになっているのです。
と言っても入学できないと意味ないのでは?」という声があるかもしれませんね。
しかし、これらの進学先には普通高校に行く時に評価されるような内申点がほとんど必要ありません。
そのため、学校に通っていようが不登校だろうが、誰でも入学できるようになっています。
そういった進学先に行った人も勿論、他にも学歴に左右されない独自の生き方を確立する人もいます。
就職する人は勿論、家に閉じこもっている期間でデザインやプログラミングで才能を見出して、
高収入を得るような人もいます。
■ 必ずしも悲惨な将来ではない
■ 不登校者の統計
- 高校進学率 85%
- 高校中退率 14%
- 大学/短大/高専進学率 22%
■ 環境の充実
- 通信制高校
- フリースクール
進学、就職した実例
それでは不登校の「将来」は悲観的なものではないという事実。
そして不登校から進学、就職された学生の体験談をご紹介いたしたいと思います。
不登校からの復活①…高校中退から、6年の引きこもりを経て大学へ、その後フリーランスで成功したAさんのパターン
まずは、いま現在起業家として活躍されるAさんの体験談です。
Aさんは学校に通う人たちと価値観が合わず、引きこもりになった末に高校を中退してしまいました。
その後、勉強も全く身が入らず、一日中ゲームなどをして過ごす日々を送りました。
そんな引きこもり5年目のある日、父親が癌で余命宣告を受けてしまいました。
そこでAさんは「父親に少しでも自立した姿を見せたい。」と一念発起。
一年後に大学に合格するために猛勉強をはじめました。
全く勉強していなかったため、中学の内容からやり直し、
その中で高卒認定試験に合格し、一年後には中堅私大に合格しました。
大学では好きだった音楽と陸上のサークルに入り、
価値観の合う友人たちに恵まれたとても楽しい大学生活を送ったそうです。
とはいえ、いざ就職活動を始めると、
出会う企業に中学の時のクラスと似た雰囲気を感じどこも雰囲気が合いませんでした。
そこでAさんはWebデザインの勉強を初め、1年休学の後にフリーランスとして独立。
今では音楽サークルの友人たちと起業しており、最高年収は1500万円にも達するなど豊かな生活を維持できています。
おそらく単純に学校の雰囲気が合わず起業される方は数多くいらっしゃると思います。
しかし、学校のような集団生活が合わずとも、このように成功される方はたくさんいらっしゃいます。
特に現代では以前のような集団生活の文化が合わない人には最適でしょう。
不登校からの復活②…いじめからの引きこもり、引きこもり中にプログラミングを学び、大学進学後にITベンチャーのインターンで活躍したKさん
続いて現在女性プログラマーとしてバリバリIT企業で活躍されているBさんの体験談です。
Bさんは普通に部活を楽しみ、楽しい学校生活を送る中学生でした。
しかし、ある日友人関係のこじれにより突然いじめに遭い、引きこもりになりました。
その後は通信制高校に進学しました。
ある日見ていた映画からプログラミングに興味を持ち始め、興味本位で始めてみました。
それをきっかけにBさんはプログラミングにハマり続け、
インターネットでIT関係の友人を作るなどして生活を楽しむ様になりました。
通信制高校も無事卒業し、大学の情報学科に進学。
更にプログラミングを極める中でBさんは先輩の紹介でITベンチャーに目をかけられ、
学生ながらエンジニアとして成果を残します。
その後は大手IT企業に就職。
現在は結婚もして家庭も仕事も充実した毎日を送っています。
■ Aさん
高校中退後、高卒認定と大学受験に合格。
webデザインを学び、卒業後はフリーランスとして独立。現在は起業家として活躍。
■ Bさん
中学で不登校になり通信制高校に通う。
プログラミングを始め、大学生エンジニアとして活躍。現在は大手IT企業に勤め結婚もしている。
不登校の周囲が意識すべきこと
とはいえ不登校で引きこもってその後進学も、
就職もせずにそのままズルズル引きずるだけの悲惨な将来を向かう可能性も否定できません。
勿論年齢が上がるにつれて社会復帰が難しくなります。
不登校を必ずしも治す必要はありませんが、悲惨な将来に繋げないように意識することが多いです。
ここからは不登校の際に周りの方が意識すべきことを紹介致します。
不登校の原因を意識しすぎない
不登校の原因を子供と話すのは悪くありません。
しかし、あまりにしつこく追求しすぎると、不登校の方との関係を悪くしてしまいます。
逆に不登校の原因を追求しなくても、より良い道を選べる可能性はあります。
原因の追求はほどほどにして、次の一手をどう進むかを考えるようにしましょう。
周りの方に積極的に相談する
不登校解決のためには親子が社会から孤立するのはよくありません。
偏った考えにとらわれ、悲惨な将来に繋がる可能性があるためです。
そのため不登校の原因を相談できる人を作りましょう。
周りの知り合いでもいいですが、あまり言いふらされると不登校の方はいい気分はしないでしょう。
なので、不登校に詳しい人や不登校支援を行う団体などの専門家に相談するのが良いでしょう。
家族の雰囲気を悪くしない
不登校だからといって家族の雰囲気を暗くしてしまっては、お子さんに負い目を感じさせてしまいます。
家庭の雰囲気は極力今まで通りに保ってお子さんの気持ちを悪くしないようにしましょう。
そのためには、不登校の解決のために動くことは大事ですが、
親側も無理しすぎずに普段どおりの雰囲気を保つようにしましょう。
■ 不登校の原因を意識しすぎない
不登校者との関係の悪化を防ぐため
■ 周りの方に積極的に相談する
偏った考えに囚われないため
■ 家族の雰囲気を悪くしない
不登校本人に負い目を感じさせないため
■ 普段通りの雰囲気で接する
まとめ
不登校の将来は必ずしも暗いものではありません。
確かに社会からの目線は暗いですが、
学校に通うのは一つの生き方でしかありません。
学校に通わず、自分ならではの生き方で成功されている方もたくさんいらっしゃいます。
新しい生き方を探すくらいの気軽な気持ちでいるようにしましょう。
■ 不登校の将来は暗いわけではない
■ 学校に通うことが全てではない
■ 自分ならではの道でも成功できる
■ 保護者は周囲に相談する
■ 本人には普段通り接する
■ 興味があることは伸ばす
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