不登校が回復するときの段階って?
こんにちは!Laf先生(@Laf_oshikawa)です。
不登校になったお子さんは
それぞれ段階を経て自ら動けるようになっていきます。
ただ、注意していただきたいのは、
ぞれぞれの段階によって接し方や話していく内容を変化させなければならない
と言うことです。
この記事では
不登校の子どもが回復するまでの流れを6段階に分けて、
- それぞれ段階の学生さんの特徴
- それぞれ段階の学生さんとの接し方
を解説していきます。
不登校の6つの回復段階
不登校の回復段階は
「一般社団法人不登校支援センター」によると6つの段階に分けられています。
それぞれの段階を見ていきましょう。
不登校の回復段階①…予備期
まず、不登校になる前の段階です。
学校には通っていますが、不登校化を止めるには非常に重要な期間です。
不登校の前兆を察してお子さんに寄り添えれば、不登校になる前に引き止めることができます。
この前兆は非常に見過ごされやすいですので、普段からよく観察しておきましょう。
現れる前兆には以下のようなものがあります。
- 登校前の行き渋り
- 部活や習い事が休みがちになる
- 勉強や宿題をしなくなる
- ネガティブな発言の増加
- 会話の減少
いずれの特徴も見過ごされやすい上に、
目についても注意されるか、余計な口出しになることが多いです。
しかし、この時期にお子さんの琴線に触れることがあれば、
より多くのストレスをためることになります。
お子さんが自分から話しやすいように
「辛いことがあったら休んでいいんだよ。」と寄り添って上げることが大事です。
この時期でどれだけ学生さんの心を和らげられるかが、
のちの不登校の悪化を防ぐ上で大きな影になります。
不登校の回復段階②…初期
不登校の初期は心因性の身体症状が現れるのが特徴です。
つまり、ストレスが体に影響を与えているわけですね。
代表的な症状には以下のようなものがあります。
- 頭痛
- 腹痛
- 下痢
- 吐き気、嘔吐
- 不眠
特に不眠によって朝に起きることが困難になり
登校が不可能になる事例は多い上に、軽視されやすいです。
睡眠障害を軽視すれば、お子さんの体調に更に悪影響を与えてしまいます。
体の不調が現れたら、休ませて、
病院に通わせて早急な対処を取ることが重要です。
ただ、この特徴は明らかなストレス要因により不登校になったお子さんにだけ現れます。
単に無気力が故に不登校になるお子さんは
特に身体症状が現れることなく、通常どおりに過ごしていることが多いでしょう。
不登校の原因別タイプはこちらの記事をご覧ください!
不登校の回復段階③…本格期
この時期になると子どもはほとんど学校に行かなくなります。
しかし、それと同時に
- 学校に行けない自分
- 学校に行かなくてはいけないという義務感
の板挟みになり、罪悪感が大きくなります。
身体症状も初期と比べて悪化する可能性もありますが、
何より精神的に最も不安定な時期と言えます。
下手に刺激すれば鬱病や双極性障害に陥る危険性もあるでしょう。
幸い「何かをしたい。」というエネルギーは十分に残っています。
この時期はお子さんの欲求を満たすことが大事なってきます。
学校に行きたいというのでしたら、フリースクールに通わせるのがおすすめです。
もし他にやりたいことがあるというなら、それを自由にやらせるのでもいいでしょう。
オススメはフリースクールやクラブ活動のような人とこなす活動です。
というのも、人と合わないために考えを溜め込んで、
より鬱々としていく悪循環に陥ってる可能性があるためです。
人間は人とコミュニケーションを取ることで生きていく生き物です。
家庭とも学校とも関係のない他の人と話すことで、
心に溜め込んでいたものを発散できることもあります。
また、社会性を回復できることも大きいでしょう。
フリースクールについてはこちらの記事をご覧ください!
不登校の回復段階④…安定期
安定期は本格期と同様にほとんど学校に行っていない状態ですが、
深層心理の状態が大きく異なっています。
この時期になると本格期に比べ、
学校に行っていない自分に納得していたり、大きなストレスを感じない様になっています。
子どもが学校に行かないことが当たり前になっていると書けば、
最も良くない段階にも聞こえます。
しかし、同時に今までの段階に比べると精神が安定している段階であるとも言えます。
お子さんによっては
自分のやりたいことに積極的に取り組もうとする傾向が出てくるでのではないでしょうか?
また勉強に遅れていたり、
内申点を取っていない自分に本格的に危機感を感じ始めます。
自発的に勉強を始めたり、フリースクールを考えるようになります。
もし無気力状態に陥っても本格期に比べると心に余裕ができているために、
何かを勧めれば話を聞いてくれやすいです。
この時期のお子さんと接する上で重要なのは
やりたいことに手を付けていくのを見守ることです。
もし無理に「学校に行きなさい!」と言ってやりたいことを取り上げれば、
子どもは反抗し気持ちを歪めてしまう危険性もあります。
不登校の回復段階⑤…登校刺激時期
安定期も乗り越えると、
中には学校に対する意識が高まるお子さんもいらっしゃいます。
徐々に「登校したい。」と思い始めるようになりますので、
いよいよ登校刺激を加えていく段階です。
子どもと学校の距離を縮めるとともに、
学校の環境になれるための慣れるための練習をします。
とはいえ、流石に学校の中にまで親がついていくことはできませんよね。
大事なのは学校に行き始めたお子さんの話を聞いてあげることです。
もし毎日学校に行くのがいきなり厳しいと言うなら、
たまに休ませることで徐々に馴染んでいくようにすることです。
不登校の回復時期⑥…経過観察時期
登校を再開し、徐々に学校に馴染んできた段階です。
保護者さんからすると「一安心」と思われるでしょうが、それは少し早計です。
一度不登校になった子どもは「学校に行かない」という選択肢を学んでいます。
そのため、辛いことがあればすぐに学校を休んでしまうことがあります。
実際に不登校はとても再発率が高いです。
したがって、
- 毎日じっくりと学生さんから話を聞いて観察すること
- 心理面のケアと行動改善のためのサポートの双方の支援
をしっかり行う必要があります。
■ 予備期
■ 初期
■ 本格期
■ 安定期
■ 登校刺激時期
■ 経過観察時期
まとめ
このように見ると、
不登校は6つの段階でそれぞれサポートの方法を変えていくことが大事なのがよく分かりますね。
特に早期のお子さんに無理に学校に行かせると人格形成に大きな影響が出る可能性があります。
時間はかかりますが、じっくりと復帰を見守ってあげましょう。
■ 不登校は全部で6段階ある
■ 段階にあったサポートが重要
■ 初期に無理に登校させるのは×
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