不定詞の「名詞的用法」と want to!1 min read

教科別勉強法

『I want to be a doctor.』(私は医者になりたい)

不定詞の単元で真っ先に出てくる例文かもしれませんね。

 

ですが、これが不定詞の3用法「名詞的用法」「形容詞的用法」「副詞的用法」のどれかというと意外と習わないかもしれません。

この場合の want to は、「名詞的用法」が正解です。

今回は、want to とともに不定詞の名詞的用法を見ていきましょう!

produce:代表 押川
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want to の意味

「(to 以下の動詞)をしたい」が want to の意味になります。

例文:I want to go abroad. [私は外国へ行きたい]

一番最初のの例文で取り上げた、be “-である” はちょっと特殊で、「-でありたい」から転じて「-になりたい」の意味です。

より直接的に become “-になる” を使っても同じ意味ですが、want to be でとてもよく出題されるのでそちらをまずは覚えましょう。

 

また、want 自体がdo動詞なので、必要なときは3単現のsなども忘れないように注意です。

He wants to live in the US. [彼はアメリカに住みたい]

want to の意味は「(-to以下の動詞)をしたい」

3単現のsなどを忘れずに

そもそも、「名詞的」の「名詞」の使い方は?

さて、この want to は「名詞的用法」だという話をしました。

しかし、そもそも、名詞の使い方にはどんなものがあったでしょうか?

それをちゃんと押さえておかないと、むしろ変に名前がついて分かりにくいだけになってしまいますね。

名詞の使い方は、主に以下の3つです。

  • 主語になる
  • 動詞の目的語/補語になる
  • 前置詞の後ろにくる

それぞれ簡単に見ていきましょう。

主語になる

The boy plays soccer in the park.

the boy が名詞(句)で、主語ですね。

Tom (固有名詞)だったり、I (代名詞)も名詞の一種なので、主語になれます。

目的語/補語になる

The boy plays soccer in the park.

soccer も名詞で、これは目的語ですね。

play のような他動詞には、目的語が必ず必要になります。

辞書を引くと[他]と書いてあるので、動詞を習ったら必ず確認しましょう。

 

補語は、be や become などの比較的限られた動詞で出てきます。

I am a student.

ここでは、a student が名詞(句)で、補語になっています。

前置詞の後ろにくる

The boy plays soccer in the park.

the park という名詞(句)が前置詞 in の後に来ています。

主語や目的語は文の成立に必須でしたが、多くの前置詞句はそうではありません。

in the park を抜きにしても、上の文は成り立ちますね。

名詞の使い方は3つ

「主語」「目的語/補語」「前置詞の後ろ」

名詞的用法と名詞の用法

それでは、これら3つの用法と不定詞を比べていきましょう。

先に言ってしまうと、不定詞は前置詞とは一緒に使えません。

なので、主語か目的語/補語になるというのが名詞的用法の使い方になります。

主語になる

To swim in the sea is fun. [海で泳ぐことは楽しい]

「名詞的」なので、不定詞が主語になれます。

ただし、この場合には、主語の位置には仮の it を置いて、不定詞は文の最後に置くことが多いです。

上の文の書き換えをすると、

It is fun to swim in the sea. になります。

意味は全く変わりません。

どちらでも書けるようにしておきましょう。

目的語/補語になる

He wants to buy a new bike.

want が他動詞なので、to 以下の不定詞句は目的語です。

ここで最初の話題に戻ってきましたね。

want 以外にも、like “(to 以下の動詞)するのが好きである” などが不定詞を目的語にします。

 

補語になることもあり、以下がよく出てきます。

My hobby is to take pictures. [私の趣味は写真を撮ることだ]

前置詞の後ろにくる

これはできません。

最初に不定詞を習うときにはそうでもないですが、後で「動名詞」を習うと重要になってくるのでぜひ頭の片隅に入れておきましょう。

名詞的用法の不定詞は、主語か目的語/補語になる
前置詞とは一緒に使えない

ついでに…want 人 to

せっかくタイトルが want to なので、似た表現も取り上げておきましょう。

I want him to come to the party. [私は彼にパーティに来てほしい]といった表現です。

want の後に、

  1. して欲しい相手(目的格)
  2. して欲しい動作(to不定詞) を置きます。

(一応、厳密には2つで1つの目的語の扱いです)

この形が現れる動詞でまず押さえるべきなのは合わせて3つ。

  • want 人 to “(人)に(to 以下の動詞)して欲しい“
  • tell 人 to “(人)に(to 以下の動詞)するように言う・命令する“
  • ask 人 to “(人)に(to 以下の動詞)してくれと頼む“

特に、tell を使った、

My mother always tells me to study. [私の母はいつも私に勉強しろと言う]

という文が超頻出なので、丸暗記してしまってもいいくらいです。

動詞 + 人 + to。

まず押さえるのは、want、tell、ask の3つ

今回は want to に代表される不定詞の名詞的用法を解説しました。

他の2用法でも当然、それぞれの品詞がどういう使い方をするのか?というのは大事になってきます。

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