入試が近づいてきて不安になった中学生からよく聞かれます。
「英検ってやっぱり持っていた方がいいの…?」
今回は、そんな疑問にお答えします!
ちなみに結論から言うと、そんなに気にしなくていいですが、大学進学時に指定校推薦などの制度を利用するつもりなら高校2年生くらいには英検2級を取得しておきたいところです!
その理由も合わせて説明していきますね。
具体的な入試制度も検討しつつ、英検との賢い付き合い方の参考にしてください。
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英検で高校入試が優遇されることは少ない?
英検○級は優遇しますよ!と明らかにしている高校はあまり多くないです。
「英検保持者は優遇する!」と言っている高校の一覧は、英検協会のページからも確認できます。
だいたい関東首都圏でも20くらい、それ以外だと一桁です。
自分の受験する高校が英検保持者を優遇しているか?と考えると
あったらラッキーくらいの母数です。
特に公立高校の入試に関係することはごく稀です。
点数開示もある高校入試では隠れて上乗せするというのは難しいですからね。
公立高校で優遇があるとすれば面接点にちょっと上乗せするくらいです。
それも説明会で「考慮します」と明示されるくらいでないと、あてにはできません。
基本的には定期試験を頑張って内申点を上げたり、入試の点数を上げたりする方が絶対に効率がいいです。
優遇されるとした場合、英検3級か英検準2級レベルを保持している人
そもそも、英検の何級があれば高校入試で有利になるのでしょう?
多くの場合3級か準2級です。
「考慮する」と言っている公立高校でも同じくらいのはずです。
というのは出題範囲の目安があるからです。
文法内容で言うと英検3級は中学卒業レベル、準2級は高校初級レベルです。
英検3級で合格点が取れるのは一通りの中学英語は押さえている人ですね。
みんなと比べても英語ができるというレベルの人です。
ちなみに、英検3級で優遇される高校の多くは偏差値50台の高校です。
60台前半くらいの私立高校で準2級を要求してきます。
つまり、英検3級(英語がクラスでも得意な方)レベルでも、偏差値50くらいの高校までしか優遇されないのです。
せっかく一通り中学英語をマスターしているだけの得意科目があるなら、もっと上の高校を目指すのも視野に入れても良いのではないでしょうか。
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優遇は内申点1点くらいの差
そして、優遇内容はだいたい内申点に1点追加する程度のものです。(準2級だと2点足してくれることもあるようですが…)
入試での内申点1が小さいわけではありません。むしろとても大きいです。
ですが、英検を受けるならそれのための勉強も必要です。
英検の時期が定期試験と被ってしまうことも多くあります。
その時間で、英検の勉強をするよりは定期試験や提出物の点を上げた方が有利ではあります。
例えば、穴になりがちな実技科目のテストを頑張るなどですね。
一部の受験高校でしか使えない優遇1点より、公立入試でも使える1点の方が嬉しくないでしょうか?
ここまでをまとめると、志望校にギリギリ手を届かせる使い方は難しい上優遇の点もそこまで高くないということです。
なので、基本的には英検に必死になって取得したものの普段の勉強ができていなくて内心が低い。
というよりは、普段の学校生活を頑張った方がいいですね。
それでも英検の勉強をするメリットは?
ここまで英検を散々に言ってきましたが、英検を受ける意味がある場合もあります。
実は英検の勉強は入試対策としてもとても有効なのです。
この章では、英検がどんな人にはおすすめか、勉強にどう役立つのかについて解説していきます。
元々英語が得意な人におすすめ
元々英語が得意で、クラス順位も高得点常連!という人はぜひ英検を受けてみましょう。
そこまで猛勉強しなくても受かるなら、取ってしまえ!ということです。
「受験勉強のついでに受けて受かる」がベストです。
もちろん単語などはちょっと勉強時間を増やす必要がありますが、英語が得意・好きな人なら大丈夫なはずです!
模試と同じくらいの感覚で受けて、合格ならラッキーくらいのつもりで。
英語の内申を4から5に、5から6(限界突破!)にしたのと同じ効果なら、優遇もまあ悪くないですよね。
東京都民におすすめ
東京都民や、東京の高校を受験する人も英検取得はおすすめできます。
理由は簡単で、単純に優遇される高校が多いからです。
同じ首都圏の埼玉や神奈川と比べても、倍以上の優遇制度があります。
東京の場合は特に、少ないとはいえ英検3級でも偏差値60以上の高校から優遇を受けられることもあるのが大きなポイントです。
本当に目指しているレベルの高校で優遇得点になるなら狙っていきましょう!
実戦問題の練習になる
英検の問題を解くと定期試験とは違う実戦形式のテストの練習になります。
これは、英検の級そのものより英検を受験勉強に活用するという意味でのメリットです。
初めて見る文章ばかりで範囲の指定もなく時間も厳しいのが入試です。
英検は、出題レベルもほぼ入試と同じため、入試の練習としても活用できます。
特に、長文問題のテキストや参考書は少ないので、いざ勉強しようにも勉強しづらいものです。
英検の対策本ならさまざまな数・種類があり、問題数も多いので入試に向けた勉強に使うことができます。
過去問なら英検公式サイトからも無料でダウンロードできますし、無料の実力テストのような感じですね。
これで英検を入試対策に使ううち、「あれ?意外と受けてみたら受かっちゃうかも?」と自信が持ててきたら受験も検討してみると良いでしょう。
大事なのは入試勉強をする中で、ついでに英検にも合格する実力がつくという流れにすることです。
優遇制度に気を取られて、本当に大事な部分がおろそかにならないようにしましょう!
+α 英検は大学進学の際の指定校推薦でも有利に働くことがある
この部分は中学生の方であれば、イメージが付きにくいかもしれません。
しかし、頭の片隅に入れておくと良いです。
2024年時点:近年ではさまざまな大学が、一般入試枠を減らして推薦入学枠(AO入試なども含む)を増やしている傾向があります。
そうなってくると、指定校推薦枠を狙うのが賢い(コスパが良い)ということになってきます。
指定校推薦枠を取るための条件に「英検2級以上を取得していること」という条件がつくことも多かったりしますので、高校2年生の前期くらいまでには取得を目指しておくと自分の選択肢を広げることができるかもしれません。
※各高校で指定校推薦枠の基準は異なるので、そこは調べるようにしてください。学校に聞けば条件等も含めて教えてもらえるはずです。
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まとめ
今回は、英検をとるべきか?という疑問について書いてきました。
ないよりはある方が良いのは当然なのですが、もっと大事なことを見失わないようにしたいですね。
英検の問題自体はいつもおすすめしているくらいに勉強に役立ちます。
なので、あくまで必死になりすぎないで、勉強の一環としてぜひ取り入れてみてください!
今までの範囲全部が出てくることになるので、良い復習になりますよ。
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