英検の4分野の中でも、難しく見えてしまうのが長文問題。
英語が苦手な人は、見ただけで嫌になってしまうかもしれません。
今回は、そんなリーディングの勉強法を解説します!
実は、英検3級での長文というのは見た目ほど難しくありません。
そして、配点の全体に対する割合も多くないのです!
もっと大事な単語の勉強時間を確保するため、
今回はなるべくテクニックだけで点数を上げる方法を紹介します!
「コツを押さえておけば、英語ができなくても得点できる」というのはちょっと言い過ぎですが、
とても楽に点数を取れるようになります。
英語、特に文法が苦手だと思っている人こそ必見です!
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英検3級リーディングの目標点・合格点は?
まず、英検3級のリーディングはどれだけ取ればいいか?を確認します。
そのために、英検3級の形式の確認から始めますね。
英検3級の一次試験は、平均して65%くらい取れれば合格とされます。
リーディングの他に、ライティング・リスニングも合わせてですね。
全体で7割あれば安心と言えるでしょう。
英検三級のライティング、面接対策についてはこちらの記事をチェック!
一次試験の中で、一番短期間での対策が難しいのはリスニングです。
ライティングは形式を知れば7割がかなり現実的です。
なので、基本はリスニングの点数と相談しながらということになります。
リスニングで7割が取れているならリーディングも7割、
リスニングが苦手で6割しか取れなければ8割でカバーというイメージです。
ですが、長文で7割や8割が必要かと言うと、そうではありません。
なぜなら、リーディングは長文だけではなく、単語問題なども含むからです。
3級だと、長文問題の配点の割合はリーディング全体の半分以下です。
具体的には、
・単語補充の問1(15問)
・会話文の選択の問2(5問)
・問3にA, B, Cと長文が3つ(2+3+5=10問)
なんと長文以外でほぼ合格ライン(66%)なのがわかります。
定期試験や入試だと文法問題は配点が大きいことが多いですが、
英検では全ての問題に同じだけの重さがあるようになっています。
なので、思われているほど長文は重要ではありません。
かと言って、問1や問2が100%取れるか?というと難しいですよね。
むしろ、習っていない文法も混ざるので全問正解はとてもハードルが高いです。
そこで、3級対策の作戦としてはまずは単語覚えて、そちらで得点しながら、
長文は勉強時間を取られすぎない程度に十分な点を取ることになります。
英単語の勉強法について詳しく知りたい方はこちらをチェック!
ついでにですが、リーディング5割で受かるという情報も出てきます。
一応正しいのですが、それはリスニングが9割取れるなどの場合です。
その自信がない人は、素直に7-8割を目指しましょう…
■ 英検三級一次試験の合格ライン
平均して65%の正答率が合格ライン
■ リスニングがカギとなる
- 短期間で対策が難しい
- 他分野の点数で調整する必要がある
■ 長文問題は配点が低い
リーディング全体の1/3
英検3級リーディングの時間配分は?
長文で使えるテクニックはこれから紹介していきますが、
まずは全問解き切るための時間配分ができないと意味がありません。
なので、次に3級リーディングの時間配分を確認します。
まず、筆記試験の試験時間は50分です。
ちょっと面倒なのが、この50分にライティングも含まれるということです。
だから、リーディングだけの目標時間は30分ちょっとになります。
まず、前半の空欄穴埋め20問の目標時間が10分です。
1問に1分かけていたら時間をかけすぎです。
8-9分で終わらせるくらいのスピードで進めましょう。
特に問1の単語問題は、その場で考えても知らない単語は分かりません。
実質30分の試験と考えると1分はいつもより貴重!わからなければ飛ばして先を急ぎましょう
そして、残りの長文問題を20分かけて解くことになります。
問題数からの単純計算で3つそれぞれ4分・6分・10分です。
最初の1つがもう少し短く、最後がもう少し長くてもいいです。
これで合計30分、ライティングも含めて見直しの時間も取れます。
最初はとにかく解き切ることが大事です。
急ぎすぎじゃない?と思うくらいのスピードで解いてみましょう。
一回解き終わってから、見直しで戻ることもできますから!
あと、作戦として長文から解くというのはあまりおすすめしません。
英検はマークシートなので、マークする場所を探すのに手間取ってしまったり、
最悪の場合ずれて全滅してしまうという事故の原因になります。
よっぽどマーク慣れしている人以外はやめておきましょう。
■ 大問1(単語穴埋め問題)
- とにかく急ぐこと
- 単語帳を繰り返しやること
■ 大問2(会話文穴埋め問題)
- 助動詞、疑問詞(5W1H)や命令文を復習
■ 大問3(長文問題)
- 問題文を先に読む
- 答えと思われる箇所に下線を引く
大問別の英検3級長文・リーディングの解き方と勉強法
それではここから、各問題別に解き方のコツを紹介します!
問1や2は長文ではないですが、せっかくなのでまとめて!
問1(単語穴埋め問題)
文脈を見て、適する単語を選ぶのが問1です。
ここで迷って時間を使ってしまうと長文を解く時間がなくなってしまいます。
もう少し考えたい!と思っても先を急いで飛ばしてください。
☆印などのマークをつけておいて、見直しで戻ってきましょう。
なので、勉強法はとにかく単語帳を繰り返すことです。
基本的には、単語帳を覚えた量=得点です。
5問くらい熟語(イディオム)の問題があるので、それも忘れずに対策しましょう。
過去問は実力の確認にはなりますが、それだけでは量が足りません。
おすすめの英単語帳について詳しく知りたい方はこちらをチェック!
2-3問ほど、文法の問題も出題されます。
まだ習っていない文法が問われていることもあるので、答えを見て納得できなかったら先生などに聞きましょう。
問2(会話文穴埋め)
会話の中で適する答えを選ぶ問題です。
問1と同じで、迷っている時間はありません。
ですが、問1と比べると考えて解けることが多い問題になります。
その意味で、見直しで最優先な部分とも言えます。
ここも、一周目でもう少し時間が欲しかったら印をつけておきましょう。
勉強法で有効なのは、会話で使われやすい文法を復習すること、
助動詞、疑問詞(5W1H)や命令文を復習しておくとスムーズです。
問3(長文問題)
最後に、問題の長文です。
問3A、B、Cとありますが、まずは共通して使える技を2つ。
【テクニック①:まず問題文から読む】
3級では、問題文・選択肢と同じ単語を文章中から探すだけの作業がかなり有効です。
3級の出題レベルでは難しい言い換えがまだまだ少なめ。
問題文と本文の言い回しが全く同じことも多いです。
そして、その文だけを読むのでも選択肢が決まることもかなりあります。
長文を最初から全部読んでいると時間が足りなくなります。
なので、読む場所を絞るのにこの作戦はかなり有効です。
【テクニック②:答えが書いてあると思った部分に下線を引く。】
これには
- 落ち着いて確認できる
- 見直しがしやすい
- 形式的にミスがないか確かめられる
3つの効果があります。
一つ目、落ち着いて本当にそんなことが書いてあるか確認できます。
その文だけを集中的に訳してみればいいことになります。
選択肢通りのことが書いてあれば正解、そうでなければ違うかも、です。
2つ目、見直しの時に戻ってきやすいです。
自信がないけど一回これにしよう!とした後で、
見直しで戻ってきた後のタイムロスがなくなります。
最後に、すごくずるい話ですが、英検の問題は順番に並んでいます。
つまり、後ろの問題の根拠が前の問題より前にあることはありません。
なので、次の問題を解くときに、前の問題で引いた線よりも
後の部分だけを見て探せばいいことになりますね。
真面目な長文の解き方は別の機会にやるとして、
まずは目の前の英検突破のためにこんなテクニックを!
そして、これを踏まえて最後にそれぞれの長文を詳し目に見ていきましょう。
問3A(掲示長文)
イベントなどのお知らせが書いてある長文問題です。
分量は割と少なめです。
ここでは、問題文から読むというのが特に有効です。
数字が絡む問題が1問はあることが多く、それを探せば他は読まなくてOK。
大文字で始まる固有名詞も多いので、読む場所は見つけやすいです。
むしろ、全文を訳すつもりだと固有名詞多すぎで大変です。
Stationなども大文字から始まったら固有名詞なので注意です。
とにかくキーワードを探して前後を読むこと。
そうすれば意外なほどあっさり解ける…かも知れませんね。
問3B(メール長文)
メールでのやりとりについて問題が出ます。
ここでは、代名詞の使い方が大きなポイントです。
To(宛先)とFrom(誰から)の欄をしっかり見て、場面を捉えるのが大事。
文章中では、当然自分は I、相手は you で表現します。
My sister は相手からすれば your sister。
一方、問題文はIやyouではなく名前で書いてあります。
本文中のmy sisterは問題文では(送り手)’s sister。
一見キーワードっぽい人物名は、代名詞になってしまっていて
同じ言葉を文章中から探すのは効果が薄いので注意!
探す単語は人名以外にしておきましょう。
問3C(長文)
しんどい。一番長い文章です。
まずは、注釈の日本語訳をフル活用しましょう。
それだけで何となくテーマがわかることも。
同じ単語を探す作業がここでは結構使えます。
1問でもわかってしまえば、それより前の問題は前から、
後ろの問題は後ろから答えを探せるのでちょっと楽になります。
ただ、最後の問題(What is this story about?)は話題を問う問題。
これだけは文章のどこに答えがあるか分かりません。
もし問2などで見直したい問題が残っていたら、
さっさと勘で答えて見直しに回った方がいいことが多いです。
■ 大問1(単語穴埋め問題)
- とにかく急ぐこと
- 単語帳を繰り返しやること
■ 大問2(会話文穴埋め問題)
- 助動詞、疑問詞(5W1H)や命令文を復習
■ 大問3(長文問題)
- 問題文を先に読む
- 答えと思われる箇所に下線を引く
まとめ
さて、今回は英検3級のリーディングについて書いてきました!
まず、長文は怖がりすぎる必要がない配点だと紹介しましたね。
なので、単語やイディオムの勉強を中心にしましょう。
長文については今回紹介したテクニックを使いながら、
苦手な人ほどズルして突破していけるといいですね。
和訳の必要はあんまりないので!
今回の記事が英検受験までの勉強の参考になれば嬉しいです。
それでは!
■ 65%の正答率が合格ライン
■ リスニングの点数がカギになる
■ 長文問題の配点は多くない
■ リーディングの時間は50分
■ 長文に割ける時間は20分ほど
■ リーディングの解き方を知る
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