「塾に行きたくない!」って言うけど、どうしよう?
こんにちは!Laf先生(@Laf_oshikawa)です。
「塾に行きたくない…」
ある日突然、子どもにこんなことを言われてしまった!
驚いて、対処法に困ってしまうことも少なくありません。
とはいえ、原因がわからないと対処もできません。
そこで、そんなときに一番大切なのは、
塾が嫌になってしまった根本的な理由を探すことです。
今回は、子どもが塾に行きたくないと思う、よくある事情をお伝えしていきます。
それぞれに当てはまっていないか、原因を探るのに参考にしてみてください。
授業のレベルが合っていない
まずは、勉強に関する問題です。
授業が難しく、ついていけないのは想像しやすいかもしれません。
しかし、簡単すぎて退屈というパターンもあります。
難しくてついていけない場合
集団塾は、複数の生徒に同じレベルの授業が行われます。
一人一人丁寧に、とまではいかないので、
どうしても、個々人に必要な学習とは合わないこともあります。
分からない単元や問題があるとき、
先生に質問しに行くなどで解決できれば問題はありません。
しかし、
- 宿題で復習してもわからない
- 先生に質問しづらい性格
- 気を遣って分からないのに「わかりました!」と言う
など苦手がそのまま残ってしまう場合もあります。
特に、英語や数学などの積み上げ方の科目の場合
1単元の苦手が、苦手科目を繋がってしまうことがあります。
学校の授業でも同じようなことが言えますが、
進度が速い集団塾は特に、置いていかれる生徒が出やすいシステムです。
もちろん、塾の方も置いていかれる生徒を減らそうとします。
レベル別にクラスを分けている場合も多くあります。
しかし、このクラス分けも完璧ではありません。
極端に得意/苦手教科がある場合
クラス分けは、全科目の総合成績で決まることが多いです。
極端に得意苦手があるような子は
自分に最適なレベルの授業を受けられないことがあります。
例えば、他の科目はそこそこだけど、数学はとても得意だとします。
たまたま他の科目も調子がよくて上位のクラスに入った場合、
英語や国語は速すぎてついていけないかもしれません。
一方、上位ではない通常のクラスに入った場合、
数学の授業はあまりにも退屈な時間になってしまうかもしれませんね。
遅い時期に入塾した場合
また、別のよくあるケースとして、
中3の夏など、遅めに入塾した場合が考えられます。
受験に対する実践問題では練習量の差が出てしまいます。
最悪の場合、習ったことのない単元が復習として出てきてしまいます。
これも、授業に置いていかれてしまう原因の1つですね。
■ 難しくてついていけない場合
- 一人一人に完璧に合わせられない
■ 極端に得意/苦手な科目がある
- 合わないクラス分けをされてしまう
■ 遅い時期に入塾した場合
- 未学習の分野が復習として出題される
人間関係の問題
「人間関係が嫌」というのも塾に行きたくない理由として多いです。
大きく分けて、生徒同士の人間関係と、先生との関係が考えられます。
生徒同士の人間関係
定期試験対策も兼ねて地域の集団塾に通っている場合、
周りの生徒も必然的に同じ学校の生徒が多くなります。
すると、クラスや部活での人間関係が塾にまで持ち越されることになります。
相性の悪い生徒同士のクラス分けには気を遣う学校もありますが、
成績でクラス分けする塾ではそういった配慮がない場合がほとんどです。
苦手な同級生と顔を合わせる場面は多くなると言えるでしょう。
さらに、塾内での順位が貼り出されることも衝突の原因になります。
周りとの比較はモチベーションになることもあります。
しかし、同時に生徒同士で上下関係ができてしまう原因にもなります。
苦手な子にはとても苦手な環境です。
また、学校の定期試験と順位が違うのを気にする子もいます。
国語や英語などは特に、定期試験と塾のテストでは性質に違いがあります。
学校の単語や漢字をコツコツ復習する子は定期試験の成績が高くなりやすいです。
ところが、初めて読む文章となると経験量の多い生徒に負けることがあり、
いつもより順位が低くて自信喪失…ということもあります。
先生と性格が合わない
先生の指導法や性格が合わないという場合も見られます。
科目数や生徒が学校より少ないため、
塾の先生との関わりは密になります。
その点、一人の先生とでも性格が合わないと大変です。
わかりやすい例を挙げるなら、「熱血教師」ですね。
いつでも励ましの言葉をかけてくれるのがやる気に繋がる子もいれば、
重圧に感じてしまう子もいます。
もう頑張っているのに、頑張れと言われ続けて辛い、ということもあります。
また、生徒は先生のことをよく見ています。
授業中の指名が偏ったりすると、
「贔屓している」と見られることもあります。
塾の先生の指名が偏る理由としては
- 授業の時間が押しているときに一発で正解してくれる生徒を当てる
- 受け答えがしっかりした生徒を当てる
など、悪気はないことがほとんどです。
しかし、些細なことからネガティブな印象がつくのはありがちです。
教室長や本部がしっかりしているなら、そこに相談しましょう。
特に、同じように感じている親や生徒がいれば異動など対応されやすいです。
しかし、簡単なことではないので、どうしてもの場合には
思い切って転塾を選んでしまうのも一つの手段です。
■ 生徒同士の人間関係
- クラス/部活の人間関係が持ち越される
- 生徒間の学力差が明確になる
■ 先生の性格・教え方が合わない
- 先生の対応が重圧になる場合もある
- 教室長や本部に相談する
通塾自体が負担になっている
- 部活や習い事が忙しい
- 塾が学校や家から遠い
などの理由で通塾そのものが大きな負担になっている場合もあります。
部活をやっている中学生の場合、部活を終えてから塾に行くことになります。
中学生といえど、体力不足になる場合もあります。
特に、塾との距離については甘く見られがちです。
普段であればなんともない歩ける距離だとしても、
運動部の練習後だと応えるということが考えられます。
結果、疲れ切って授業に集中できなくなってしまいます。
通塾に関しては、普段なら歩く距離だとしても
大事をとってバスを使う、などの対策ができます。
可能なのであれば、車での送迎も考えましょう。
- 部活後に塾に行くことは体力的に厳しく、授業に集中できなくなる。
- バスでの通塾や、可能なら車での送迎も考えましょう。
まとめ
ここまで、塾に行きたくない3つの原因を紹介しました。
この様に、塾嫌いになってしまう理由は必ずしも1つではありません。
むしろ、複数の要因が絡まり合っていることの方が多く
本人も正確な理由が分かっていないケースが多い。
自分でもよく理由をわかっていない子が言いがちなのが
「やる気が出ない、面倒臭い」といった言葉です。
せっかく塾に通わせているのに何事か、となってしまいやすいですが、
どうして漠然と通いたくないのか理由を突き止めることが先決です。
手がかりになるのは
- いつから塾が嫌になったのか
- 成績が明らかに変化したことはあるか
などですね。
成績に表れている場合には塾も対応してくれやすいです。
授業の席順を配慮してくれたり、自習で声をかけてくれたりします。
成績低下の原因が
- 改善しきれないほど事情が込み入っている
- 明らかに苦手科目がある
という場合は別の手段も考えられます。
例としては、個別指導の塾や家庭教師に切り替えるなどですね。
科目ごとにレベルを変えることができて、生徒同士の人間関係も軽減されます。
家庭教師の場合、通塾の必要もありません。
ただし、先生との相性・人間関係はさらに重要になります。
家庭教師の先生選びは十分に検討してからにするのが大切です。
家庭教師についてはこちらの記事をご覧ください!
>一分で分かる。家庭教師と塾のメリット/デメリット!
https://blog.laf.education/kateikyousi-meritto/>オンライン家庭教師のすべてがまるわかり!よくわかる解説!
https://blog.laf.education/kateikyousi-net/
ここまで、
- 中学生が塾に行きたくない理由
- 中学生の塾嫌いに対処の対処方法
についてお伝えしてきました。
今回の記事が、悩みの解決の助けになっていれば幸いです。
■ 原因は一つとは限らない
■ 本人も正確な理由は分からない
■ 成績に影響することも考える
■ 塾に相談する
■ 個別指導/家庭教師も考慮する
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