
英検3級って、どうなると合格なの?
こんにちは!Laf先生です。
謎に包まれた英検3級の合格基準。
それもそのはず、正確な合格基準は英検協会しか知らないのです。
ですが、受験する際には相手は知っておきたい!
今回は、英検3級の合格基準と配点に関する情報を全てまとめてみました!
英検3級一次試験の合格基準
英検3級一次試験(筆記試験)の合格基準は、しっかり公表されています。
一次試験の合格点は、
- 英検CSEスコアで1103点
- 満点は1650点なので、割合にすると66.8%
ですね。
「なんだ、ちゃんと発表されているじゃん!」と思うかもしれません。
ですが、曲者なのは「英検CSEスコア」という点。
実は、テストの得点率=CSEスコアでは「ない」のです。
英検協会によれば、試験を受けた全員の得点の仕方から
統計的手法を用いて計算しているとのこと。
つまり、
- 難しい回ほど1問の配点は高くなる(低い正答率で合格しやすくなる)
- 簡単な回ほど1問の配点は軽くなる(たくさん正解しないと合格できなく)
のです。
このスコアの決め方によって、
- 簡単な回で実力がないのに偶然受かってしまう
- ちゃんと勉強したのに難しい回で落ちてしまう
という事態が発生しづらくなっています。
受験できる機会が限られる中学生にとっては、
勉強すれば事故で落ちにくいという点で嬉しいかもしれませんね。
さて、前置き(予防線)をしたところで、本題です。
この英検CSEスコアについても、わかっている情報がいくつかあります。
1つ目は、合格は分野の合計点のみで判断されること。
つまり、苦手な分野の得点を他で挽回できるということです。
一般の試験には、合計点の他に分野ごとの最低点があることもありますね。
いわゆる「足切り」というものです。
英検には、分野ごとの足切りはありません。
リーディングが4割でも受かった、という報告もあるので、
苦手な分野があっても恐れず挑戦したいところです。
次に、分野内での1問の重みは同じということです。
先ほど、難しい回ほど1問のスコアは高くなると説明しました。
ですが、同じ回の中で難しい問題ほど配点が高いということはありません。
これが効いてくるのは特にリーディングですね。
最初の単語穴埋め問題を正解しても、長文読解を正解しても
どちらもスコアは同じになるということです。
長文読解問題は入試や定期試験では配点が高いことが多いので、
ここは1つの違いだと知っておきましょう。
そして、一番大切なことなのですが、
得点率よりCSEスコアは高くなる傾向にあるということです。
平均して5割後半の正答率の人の合格報告もありますし、
公式も平均6割の正答率の人の多くを合格にしたという発表をしています。
逆に、7割で不合格になった報告はほぼ聞かないため、
正答率68%よりも合格基準はかなり甘いと言えるでしょう。
念の為に68%を勉強中の目標点にしつつ、
本番は6割でも大丈夫と心に余裕を持つのがおすすめです。
- 英検CSEスコアで1103点。
- 英検CSEスコアとは、得点ではなく統計的手法を用いて出したスコア。
- スコアは得点より上がる傾向にある。
英検3級一次試験の配点は?
さて、得点率≠スコアなことはすでに説明しました。
それでも、1問が約何点なのかは気になってしまいますよね。
その気持ちはよく分かります。
なので、今回はあえて各分野の満点550点を問題数で割って、
1問ごとの重みを計算した結果を紹介します。
繰り返しですが、正答率とスコアは別物です。
あくまで参考というのは覚えておいてくださいね。
リーディング:1問あたり18.3点
リーディングの1問は、約18.3点になります。
合計の30問でスコアの満点550点を単純に割った結果です。
リーディングの問題形式はこうです。
- 単語や熟語の穴埋め問題15問
- 会話文の完成問題5問
- 長文3つで読解問題が合計10問
先ほどの繰り返しですが、どの問題も配点は同じです。
長文読解の難問を5分かけて解いても、
穴埋め問題を30秒で解いてももらえる点は同じです。
つまり、穴埋め問題は時間的に効率よく点数を稼ぐことが出来ます。
事前の単語や熟語の勉強は欠かさず行いましょう。
リスニング:1問あたり18.3点
リスニングも、1問のスコア約18.3点の計算になります。
こちらも合計30問だからですね。
形式は、以下のようになっています。
- 会話文の応答を選ぶ問題10問
- 会話の内容一致問題10問
- ナレーションの内容一致問題10問
リスニングについては、特別言うことはありません。
短期間での対策がやや難しい部類に入ります。
形式の確認がてら過去問を早めに解いておきましょう。
リスニングで取れる点に合わせて、
他の分野の目標点を決めるのがおすすめです。
ライティング:1得点34.4点
ライティングは、16点満点の試験です。
単純計算だと、1点が34.4点に相当します。
採点基準は、
- 質問・指示に正しい内容がかけているかの「内容」
- 分かりやすい文章になっているかの「構成」
- レベルに合った単語が使えているかの「語彙」
- 正しい英文がかけているかの「文法」
それぞれ4点満点となっています。
観点1点ずつが最も重いのがライティングなのが分かります。
また、「内容」「構成」に関しては、ある程度決まった表現を使って
高得点を狙っていくこともできます。
最優先で対策したい分野と言えるでしょう。
ライティングの対策についてはこちらの記事をご覧ください!
>英検3級のライティングの必勝の型!練習問題を型で解こう!
https://blog.laf.education/eikennsannkyuu-raithingu-mondai/>【英検3級】ライティングを得点源にするコツ!
https://blog.laf.education/eiken-sannkyuu-writing/
■ リーディング
- 一問あたりのスコア18.3点
■ リスニング
- 一問あたりのスコア18.3点
■ ライティング
- 1点が34.4点に相当
英検3級二次試験の合格基準と配点
次に、これまた気になる英検3級の二次試験についてです。
英検3級の二次試験合格基準は、CSEスコアで353点です。
割合にすると64.2%で、一次試験より若干低いです。
こちらも、同様のスコア計算なので点数≠スコアです。
それでも先ほどと同じようにあえて1問の重みを出すなら、
満点33点なので1問のスコアは約16.7となります。
得点の内訳は、このようになっています。
- パッセージの音読5点
- カードに対する答えのある質問合計15点
- 意見を聞く自由に答える質問合計10点
- コミュニケーションへの態度点3点
態度点は当然落としてはいけない点になっています。
それも含めて、コミュニケーションを取る姿勢が大切です。
多少文法が崩れていて1-2点減点されても、6割には届きます。
内容さえあっていれば6割の英語で受かるということなので、
こちらも恐れることなく挑戦してみましょう。
二次試験の対策についてはこちらの記事をご覧ください!
>過去問が無い!?英検3級の二次試験・面接のオリジナル練習問題!

>英検3級の二次試験までに、これだけは知っておこう!おすすめ対策アプリ・参考書も紹介

■ 合格基準はCSEスコアで353点
- 割合では64.2%
■ 一問あたりのスコアは16.7
- パッセージの音読:5点
- カードに対する答えのある質問:15点
- 意見を聞く自由に答える質問:10点
- コミュニケーションへの態度:3点
まとめ
今回は、英検3級の合格基準について紹介しました。
是非とも覚えておきたいこととしては、
- 分野内での問題の配点は全て同じ
- ライティングは1点が重い
- 面接は文法が崩れてもOK
といったことですね。
また、得点率が6割ギリギリの場合でも
合格の可能性があるというのも報告を聞く限り事実です。
最初は不安かもしれませんが、英語力を一気に伸ばすチャンス、
英検には是非とも挑戦してみましょう!
それでは!
■ 統計的スコアで合否が決まる
■ 分野内の問題の配点は全て同じ
■ ライティングは1点が重い
■ 面接は文法が崩れてもOK
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