フリースクールってどんなところ?
こんにちは!Laf先生(@Laf_oshikawa)です。
勉強や人間関係に抵抗を感じ、不登校になった学生たち。
そういった学生たちが復学や進学を考えるのはなかなか難しいように思われてきました。
しかし、近年では不登校の学生さん専用の教育期間としてフリースクールという選択肢があります。
「フリースクール」という名前を聞いたことがあっても
その実態が分からないという方は多いのではないでしょうか?
この記事ではフリースクールはどのようなものかについて解説していきたいと思います。
不登校の学生が通うフリースクールとは?
フリースクールとは不登校になってしまった学生さんが学校の代わりに過ごす場所です。
勉強や人間関係で不登校になった学生さんもたくさんいらっしゃいます。
軽度の発達障害や身体障害で学校に馴染めなかった学生さんもいらっしゃいます。
不登校になってしまう様々な原因はこちらの記事をご覧ください!
運営している団体はまちまちで個人経営からNPO法人、ボランティアなどが大半です。
- フリースクールとは不登校の学生さんが学校の代わりに過ごす場所。
- 運営は個人経営やNPO法人、ボランティア団体など。
不登校の学生にとってのフリースクールのメリットは?
それでは学校の代わりにフリースクールに通うことで、
どのような変化があるのでしょうか?
フリースクールのメリット①…新しい人間関係を作ることができる
不登校の学生さんにとっての問題点は社会とのつながりがなくなってしまうことです。
それ故に考えが鬱屈し、コミュニケーション能力が停滞しがちです。
フリースクールに通えば、既存の人間関係に縛られずに社会とのつながりを持つことができます。
またフリースクールは同じような背景で不登校になった学生さんが集まるために、
比較的馴染みやすいことも特徴です。
フリースクールのメリット②…不登校のサポートが充実している
フリースクールは不登校からの復帰を目的として立てられた物が多いです。
学校復帰のためにのウンセラーや専門家の方が
不登校で困られている学生さんのメンタルケアを行ってくれます。
それ故に無理せずに、学生さんが自分のペースで学校に復帰できるようになります。
フリースクールのメリット③…学校と同じように勉強が学べる
不登校の学生さんを持つ親御さんの一番の心配は勉強が遅れてしまうことではないでしょうか。
しかし、フリースクールは学校と同じペースで勉強を進めてくれます。
特に塾が運営しているフリースクールならば、進学に対してかなり本気のところもあり、
学校よりもハイレベルな教育を受けられる可能性があります。
また通学が困難な学生に対しては自宅訪問を行っているフリースクールもあります。
このあたりはフリースクールによって違いがあるので一度聞いてみればいいでしょう。
不登校時の自宅学習についてはこちらの記事をご覧ください!
フリースクールのメリット④…内申点がもらえる
特に不登校の中学生にとって内申点は大きな懸念点ではないでしょうか?
もし内申点が悪ければ進学先はかなり制限され、荒れた学校に行けば人間関係でトラブルが起きかねません。
しかし、学校側の許可を取れば、フリースクールに通っていても出席点に含める事が可能になります。
不登校で内申点が気になっているという方は、通っていた学校側にフリースクールで勉強する旨を伝えましょう。
しかし、出席に含まれるのはあくまで学校への復帰を考えている学生に限られます。
「今は不登校だけどリハビリが済めば、今すぐにでも学校に行きたい。」ということをはっきり伝える必要があります。
■ 新しい人間関係が作れる
■ 不登校のへの充実したサポート
■ 学校と同じく勉強ができる
■ 内申点がもらえる
不登校の学生にとってのフリースクールの問題点は?
こう書けばいいところばかりに見えるフリースクールですが、次は問題点も説明していきます。
フリースクールの問題点①…施設によってムラがある
フリースクールは施設によって良し悪しのムラが大きいです。
本当に学生さんの考えてくれる素晴らしい先生のフリースクールもあれば、高額なだけの施設もあります。
- あくまで不登校からの復帰を目的にしている施設
- 本気で受験に力を入れている施設
- 発達障害の学生の支援を中心に行っている施設
もあるなど、フリースクールの経営方針にも大きく左右されます。
経営方針などは様々なフリースクールを回って、
どのような学生生活を送りたいのか伝えて相談すれば良いでしょう。
口コミサイトを見て回るのも効果的です。
掲示板はデマもありますが、表面では分からない実際の話も聞けるのでこちらもオススメです。
フリースクールの問題点②…高校卒業資格を取ることができない
高校で不登校になった方のみの問題点ですが、フリースクールは卒業してもそもそも高卒資格を得ることができません。
高卒資格がなければそれだけでは大学受験資格が取得できないという問題があります。
ただし、フリースクールの中には高認対策コースを設定しているところもあります。
高認とは「高等学校卒業程度認定試験」の略で、
厳密には高卒資格ではないものの、それと同様に大学受験を受けられるようになる資格です。
主に個人塾経営と並列しているフリースクールに多いコースですね。
フリースクールの問題点③…学費がかかる
もう一つ、フリースクールの大きな問題点として、
原則公的な支援がないために親が学費を負担しなくてはいけないという問題点があります。
フリースクールの学費は月会費の平均は3万3,000円です。
私立学校の学費の平均が5万円なのでそれよりは安いですが、決して安い費用とは言えないでしょう。
とはいえ、あくまで「平均」なので実際はフリースクールによって差があります。
会費の減免制度を導入しているフリースクールもあるため
費用面が心配な方は一度問い合わせてみてもいいかもしれません。
■ 施設の質にムラがある
■ 高校卒業資格は取得できない
■ 学費がかかる
フリースクールは寮に入らなくてはいけないの?
「フリースクールで寮に入っている。」という話を聞いたことがあるという方がいらっしゃるかもしれません。
実際は全寮制のフリースクールもありますが、普通に通学するフリースクールが大半です。
全寮制のフリースクールは勉強だけではなく、
掃除や洗濯、炊事などをすべて自分たちで行うように指導されています。
これは共同生活を通じて社会性を育んでほしいという経営理念が成立しているためですね。
- 全寮制のフリースクールもあるが、普通に通学するスクールが大半。
- 全寮制のスクールでは、家事も自分たちで行う。
まとめ
かつては「不登校」といえば良くないイメージがありましたが
現在ではフリースクールの数は増え、もはや学校に代わる選択肢として一般化していると言ってもいいでしょう。
学校に行きたくても行けなくて負担が大きくなっているという方は、
この機会にフリースクールもぜひ考えてみて下さい!
■ 不登校の学生が通える場所
■ 内申点がもらえる
■ 不登校への充実したサポート
■ 学費がかかってしまう
■ 通学が基本、全寮制もある
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