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不登校の7つのタイプを解説!それぞれのタイプにあわせた対処法を理解しよう

不登校

一言に不登校と言っても、実際はそれぞれの原因により7つのタイプに分けられます。

 

不登校に悩まれている方はこの7つのタイプ分類を元に

「自分、もしくは身近な人はどのタイプになるのか」

をまずは理解しましょう。
またそれぞれのタイプの不登校を治す対策も解説します。

 

不登校の7つのタイプとは?

 

まず、不登校の7つのタイプのソースだけ事前に説明しておきます。

7つのタイプは秋田県総合教育センター特殊教育・相談研修部作成の
「タイプや状態に応じた不登校児童生徒への対応」を元に、
特定非営利活動法人教育研究所の監修のもとに作られています。
(引用「東京家学 不登校の7つのタイプ」より)

 

この記事では引用記事の内容をわかりやすく解説した上で、
より実践的な対処法も合わせて解説します。

 

 

不登校のタイプ①…家族から離れるのを不安に思うタイプ

 

いわゆる「お母さんから離れられない子供」ですね。

小学生以下の子供が大多数を占めますが、中学生でも極稀に存在します。

 

彼らは母親から離れると強い不安が起こり、自分を抑えられなくなります。
逆に母親がそばにいると、普通のこどもと同じように元気になります。

 

このタイプの場合、親が過保護、もしくは過干渉であることが多いです。
それは子供が親に依存するだけでなく親が子供に依存する「共依存」です。

 

この場合少なくともどちらか一方は共依存の事実を認められていないため、
まずはお互いが「共依存」になっていることを認めましょう。

 

そしてどちらか一方が依存を止める必要があります。
ただ、子供は幼い場合が多いため親の方から変わっていたほうが楽でしょう。
子供がすり寄ってきたら、少し厳しくしても自立するように促すことが重要です。

 

 

不登校のタイプ②…真面目な子が挫折したタイプ

 

勉強や部活など何らかに挫折した子供がここに入ります。
決して不真面目ではなく、それどころか人一倍生真面目であることが多いです。

 

周りの期待に応えようとするも、自分の実力に限界を感じ、
無力感と恐怖から動けなくなって不登校になります。

 

タイプ②の多くは完璧思考の方が多いです。

そのため、学校を休んでいる自分にも非常に大きな罪悪感を感じています。
本人が最も辛いタイプでしょう。

 

このタイプの解決法は「自分を許す」ことから始まります。

というのも目の前の問題を解決できない自分を許せなくなっていることが
すべての原因になっているためです。

 

どんな状態でもありのままの自分を好きになるようにして下さい。

 

まず完璧を求めていた自分に、ご褒美を与えるようにしましょう。

  • 少しでも自分が幸せになるようなことをする
  • 美味しいものを食べる
  • 好きな人と過ごす

などなど何でもいいです。
小さなことからでも始めていきましょう。

 

 

不登校のタイプ③…自分に甘いタイプ

 

こちらはタイプ②とは逆に自分に甘いために不登校になっているパターンです。

 

勿論何も原因なしに不登校になっているわけではありませんが、
本人の中で大きなトラウマになっていることは少ないでしょう。

 

生活は乱れがちで落ち込むこともありますが、
好きなことや楽しいことは普通に行います。

 

「サボり」のように見られがちですが、
適応障害を引き起こしているタイプも多いタイプで一概に責めるのはよくありません。

 

このタイプは一見真逆に見えますが、実はタイプ②と根本では非常に似ています。

というのも、双方とも「眼の前の問題に向き合えなくっている点」で共通しているためです。
ただタイプ②に比べてそのハードルが低いことが問題です。

 

そのため、「徹底的に低い問題」から少しずつ積み上げる事が解決法です。

継続的に努力する習慣をつけると同時に、
このタイプは自分に自信がないことが多いため、
成功体験から自信をつけさせる効果もあります。

 

勿論そう簡単に続けられれば問題になりませんよね。
続けられない場合は周りの助けを借りましょう。
周りに「自分は~を頑張る」と宣言すれば嫌でも辞められなくなります。

 

 

不登校のタイプ④…無気力タイプ

 

このタイプは学校に限らず、何もする気が起きないタイプです。
多くは登校することに全く義務感を感じておらず、
たまに気が向いたように登校することもありますが長続きしません。

 

ただ、特に大きなストレスのない場合、家では普通に過ごしており、
インターネットやゲームなど自分の好きなことを過ごしている場合が多いです。

 

このタイプはいくつか要因がありますが、大きく2つに分けられます。

 

1つは学校に本当に意味を持っていないことです。
その場合、彼らの好きなこと、やりたいことを理解し、
学校での活動にそれを叶えられるものがないか考えましょう。

 

2つは体調の不調によりエネルギーが無くなっている場合です。
この場合は睡眠や栄養など生活習慣を直せば体にエネルギーが湧いてくるでしょう。
もしくは、うつ病などの精神疾患が原因の場合もあります。
その場合は直ちにメンタルクリニックに連れていきましょう。

 

 

不登校のタイプ⑤…人間関係で不登校になったタイプ

 

いじめや転校など人間関係上の明確な理由により登校できなくなった学生です。

本人は登校したい欲求があり、そんな自分と現実に苦しんでいることが多いです。

 

問題が本人以外の部分に起因するために特に対処しづらいタイプの一つでしょう。

いじめが原因だと分かった時、まずは学校に相談しましょう。

軽く電話するだけだと軽くあしらわれることもあります。
最終的には直接面談まで持っていくことが望ましいです。

 

とはいえ教師方の協力を得られるように思いやりを持って接することが重要です。
もしそれでも収まらないようなら加害者の保護者と直接話をしましょう。

 

ここで重要なのは

  1. 相手に対して思いやりを持つこと
  2. 決して引かないこと

の2つです。

 

加害者の保護者は何も悪くないので辛く当たってはいけません。
「ともに解決する」という姿勢が一番協力を得られます。

 

ただ、同時に相手に高圧的にでられる可能性もあります。
その時に引いてしまってはいじめの解決には何も動きません。

 

 

不登校のタイプ⑥…神経症により登校できないタイプ

 

主観的な拘りから登校しないタイプです。

多くは感受性が非常に豊かで、外部に登校を嫌になった原因がある場合が多いです。
その多くがあまりに大きすぎる問題か、もしくは他人にはあまり理解できない要因でしょう。
精神疾患を伴う場合があり、摂食障害や自傷行為を伴う場合があります。

 

このタイプの場合目の前の問題に囚われすぎなことが原因です。
他に何か没頭できるようなことを見つけて、
時間が経った後に目の前の問題を客観的に見直せるようにしましょう。

 

 

不登校のタイプ⑦…発達障害により登校できないタイプ

 

発達障害を持っており、学校に適応できなかったパターンです。

いじめなどはなくてもクラスメイトとコミュニケーションが取れず、
孤立していたり、部活や勉強で上手く行かず登校に対する抵抗感が生まれます。

このタイプの対処法は発達障害により異なります。

 

 

こちらの記事もあわせてご覧ください。

 

 

 

■ 家族から離れるのが不安なタイプ

■ 真面目な子が挫折したタイプ

■ 自分に甘いタイプ

■ 無気力タイプ

■ 人間関係が原因のタイプ

■ 神経症が原因のタイプ

■ 発達障害が原因のタイプ

 

 

 

不登校のタイプは併発する!

 

これらの不登校のタイプはどれか一つに絞り込めることがなく、併発することが多いです。

 

例えば、

  • タイプ②と④の併発なら元々は真面目だったが、挫折により無気力になるパターン
  • タイプ⑥と⑦の併発なら発達障害により外部と適合できず、神経症を併発するパターン

この場合、それぞれのタイプの問題を併発していることが多く、
それぞれ対処が必要になってきます。

 

 

■ 併発するパターン

  • 元々は真面目だったが、挫折により無気力になてしまう。
  • 発達障害により外部と適合が出来ず、神経症を併発してしまう。

■ それぞれに対処が必要になる

 

 

 

まとめ

 

不登校の7つのタイプはそれぞれ違いが明確で、
どのタイプに位置するのかわかりやすかったのではないでしょうか?

 

対処法は明確ですが、勿論個人個人で細かな違いがあります。
そう簡単に解決できるものではないでしょう。

 

筆者の周りにも不登校の学生がいましたが、
登校できる様になるまでに一年以上かかりました。

それでもつまづくたびに問題を明らかにして、
不登校から立ち直れるように粘り強く少しずつでも頑張り続けることが大事です。

 

もしこの記事を読んだあなたが不登校を少しでも直したいと思うなら、
一歩、いや半歩でも前に踏み出しましょう!

 

 

 

■ 不登校のタイプを理解する

■ それぞれのタイプの対処法を理解する

■ 併発している場合に注意する

■ 粘り強く続けることが重要