英検三級の対策に裏技ってあるの!?
英検、絶対に定期試験と被るんだけど!
受けようと思った英検が期末テストと同じ週に行われる…
次の英検じゃ受験に間に合わない!
そんなみなさんに朗報です。
実は、英検をどの週でも受けられる裏技があります。
それが、英検S-CBTや英検CBTというもの。
これを使えば、学校や部活の忙しい時期を避けて、自分に合わせたスケジュールで英検を受験することができます。
今回は、これについて解説していきますね。
英検三級の対策についてはこちらの記事をご覧ください!
英検S-CBTとは?
まずは、英検S-CBTについて解説しますね。
「裏技」なんて言い方をしましたが、別にそんなことはなく英検にできた新しい受験方式です。
紙の問題冊子はなく、問題がコンピュータ画面に表示されるのが大きな違いです。
解答自体は通常通りマークシートに書き込んでいきます。
問題の形式や難易度も普通の英検と同じです。
もう一つの違いは、一次試験と二次試験の区別がないことです。
スピーキングも含めて一日で試験することになります。
ちなみに、スピーキングは面接官がいるわけではなく、動画の指示に従って話します。
それが録音されて後で採点される、という形式です。
コンピュータ上でのテストと聞くと家から受けると思いがちですが、指定の会場まで行ってそこのパソコンを使って受けることになります。
受験できる回数は、通常の英検と同じ年3回です。
ただし、期間内で自分の都合のいい日程を選ぶことができます。
回によって決まった一日しかない普通の英検との違いですね。
これについては、後でメリットのところでまた詳しく説明します。
■ 問題はコンピューターに表示
■ 回答はマークシート形式
■ 問題形式や難易度は変わらない
■ 一次と二次の区別がない
■ スピーキングは画面に話す
■ 資格は普通の英検と同じ
英検CBTとは?
通常の英検や先ほどのS-CBTの他に、英検CBTという形式もあります。
こちらも、コンピュータ上の問題に答えていく試験になります。
S-CBTとの違いは、解答まで全てパソコンで行うことです。
メモ用紙はありますが、紙の解答用紙はありません。
受験システムに関してはS-CBTとほぼ同じです。
これも、後で詳しく説明しますね。
そして、S-CBT、CBT共に、普通の英検と同じ級を取得することができます。
英検協会によれば、どの形式で取得しても高校受験などに同じ資格として提出することができます。
ただし、この受験形式はまだあまり知られていないません。
万が一のため、提出先の志望校などにあらかじめ「(S-)CBTでも大丈夫ですか?」と聞くとより安心です。
■ 英検の新しい受験方式
■ 問題はコンピューターに表示
■ 回答もコンピューター上で行う
■ 一次と二次の区別がない
■ 資格は普通の英検と同じ
■ 志望校に確認を取ると良い
英検S-CBT・CBTのメリット
S-CBTやCBTがだいたいどんなものかわかったところで、普通の英検と比べて何がいいのか見ていきましょう。
受験できるスケジュールが多い
S-CBT、CBTの最大のメリットは受験できるスケジュールが多いことです。
なんと、大都市圏の多いところでは毎週4回もチャンスがあります。
年3回の指定日しかチャンスがない普通の英検とは大違いですね。
S-CBT、CBTどちらも同じようなスケジュールで行われています。
ただし、毎週受けられるというわけではありません。
普通の英検と同様に4ヶ月ごとの年3回に分かれており、回ごとに一度好きなスケジュールと会場で受けられるようになっています。
つまり、4ヶ月に一度、好きな日程で受けられると考えると近いです。
普通の英検と比べるとどの月でも受けられるので、部活や定期試験のスケジュールに合わせやすいのがポイントですね。
二次試験がなく、一日だけ空ければいいというのも見逃せません。
ちなみに、申し込み期間内なら別日に変更も可能です。
最後の緊急手段として、受験の出願に滑り込ませることもできますが…
普通は入試対策をした方が効果が高いのでおすすめはしません。
合格通知は受験日から一ヶ月くらいかかるので、いずれにせよ余裕を持った受験を心がけましょう。
通常の英検との併願が可能
英検S-CBTやCBTは、普通の英検と同時に申し込めます。
もっと言うと、S-CBTとCBTも同時に申し込めます。
先ほど4ヶ月に1回と書きましたが、これはS-CBTとCBTそれぞれについてです。
つまり、普通の英検・S-CBT・CBTを全部申し込むことで、1年の間に9回の受験ができることになります。
これを知っておけば、「どうしてもその日に体調が悪くて…」となりにくくなります。
ただ、当然1回ごとに受験料はかかります。
親に出してもらう場合は感謝を忘れずに!
普通の英検の一次免除にも使える
英検には、一次試験は合格したけど二次試験で不合格になってしまった場合、一年間なら一次試験なしで面接に再挑戦できる制度があります。
実は、S-CBTやCBTもスピーキングとそれ以外は別で採点されており、スピーキング以外が合格点であれば次の英検で一次免除が使えます。
これぞ裏技!という感じかもしれませんね。
ただし、(S-)CBT自体には免除が効きません。
次回に受けるときにも、全分野を受ける必要があります。
■ 受験できるスケジュールが多い
- 4ヵ月に一度、好きな日程で受験できる
■ 通常の英検と併願が可能
- 通常の英検,S-CBT,CBTを三回ずつ
合計で年に9回の受験が可能
■ 通常の英検の一次免除になる
- 合格すれば一年間は一次試験免除
英検S-CBT・CBTのデメリット
そんな「裏技」ですが、普通の英検と比べて良くない点もあります。
次はそれらを見ていきましょう。
回答しづらく、実力が発揮しにくい
最初に書いた通り、英検S-CBTやCBTは画面上の問題に答える形式です。
この形式が結構な曲者なのです。
普通の英検だと1ページにずらっと問題が並んでいますが、(S-)CBTでは画面1ページに1問だけしか表示されません。
答えるたびに次のページへ移動しなくてはならず、マークしながら次の問題を考えにくいので解答のペースが下がりがちです。
とにかくスピードが求められるリーディングの最初、単語の選択問題でも1問ずつしか表示されません。
このせいで、普通の英検と比べると制限時間がシビアになりやすいです。
しかも、一気にページをめくるということができません。
特に、リーディングより先にライティングを答えたい人もいると思います。
この場合、一気にクリック連打でページを飛ばないといけないので、普通の英検と比べて余計な時間がかかってしまいます。(解き終わってリーディングの最初に戻るのも一苦労)
見直しのときも行きたい問題に戻りにくく、これもデメリットですね。
そして、スピーキングの形式も問題です。
普通の英検の二次試験では目の前に面接官がいますが、(S-)CBTでは画面の中の動画面接官に向かって話すことになります。
誰もいないところに向かって英語を話すというのにほぼ同じですね。
これ、やってみるとめちゃくちゃ恥ずかしいです。
他の受験者もいる中で画面に向かってです。
そのせいで普段の実力が出せない!ということも多いようです。
さらに、コンピュータ上で英語を読むというのは想像以上に集中しづらいです。
理由は分かりませんが、ほとんどの人が「いつもより集中できなかった」と言います。
全体的に、普通の英検よりも余裕を持って準備しておかないと調子が上がらなくて得点が下がってしまうことが多いというデメリットがあります。
さらに、CBTの方にはもう一つの大きな問題があります。
ライティングもコンピュータにキーボードで打ち込むという点です。
パソコンなんて技術の時間でしか使わない!という人は、解答を形にするのに時間がかかってしまいます。
タイピングに自信がない人は、CBTは避けた方が無難ですね…
ライティングの対策についてはこちらの記事をご覧ください!
地方格差がある
普通の英検よりチャンスが多いことが魅力のS-CBTやCBTですが、実施される回数は県によって差があります。
東京では毎週4回やっている会場が3つもあるものの、県によっては月1回しかやっていないところもあります。
それでも普通の英検よりは断然多いとはいえ、自分の県で何回チャンスがあるのかは見ておきたいですね。
準会場での受験ができない
英検S-CBTやCBTは、準会場での受験ができません。
要するに、学校や塾で受けることができません。
自分で申し込んで、指定の会場に行く必要があります。(ついでに、団体割引も効きません)
学校や塾が申し込みを代わりにやってくれたり、時期になると案内をくれたりすることがないということです。
自分が受けるテストなので、責任を持って自分で手続きするようにしましょう。
■ 回答がしづらい
- 画面の表示が1ページのみ
- タイピング能力も必要になる
■ 地方格差がある
- 試験実施回数は都道府県による
■ 準会場での受験ができない
- 学校や塾では受験出来ない
まとめ
今回は英検の裏技(!?)ということで、英検S-CBTやCBTの良い点・悪い点について紹介しました。
裏技でもないシステムなのですが、まだまだ知名度は高くないですね。
形式のせいで普段の実力が発揮しにくい問題はあるものの、自分の好きな時期に受けられるのは忙しい中学生には大きなポイント。
まだまだ知られていない方法だからこそ、しっかり活用して受験に差をつけていきましょう!
■ S-CBTは問題がPCに表示される
■ CBTは回答もPC上で行う
■ 得られる資格は英検と同じ
■ 全て併願可能で受験回数が増加
■ 通常の英検より回答がしづらい
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