勉強に対するやる気が起きない、モチベーションも湧かない、、、
これは誰もが経験のある悩みなのではないでしょうか。
“やる気が出ないまま時間が過ぎてしまい、余計に勉強が嫌になってしまう”
今回は、そんな悩みを抱えるあなたへ、このインタビューをお届けします。
小学生専門のオンライン家庭教師サービス「ホームラーニング パプリカ」を運営されている岡村さん。
今回は岡村さんに中学生・その保護者の方からの質問に答えていただきました。
後編では、岡村さんの運営する「ホームラーニング パプリカ」についてインタビューしています。
【岡村有希子】
◆ 指導歴七年目
◆ 個別・集団塾の講師
◆ 家庭教師
◆ 私立高校の非常勤講師・夏休みの補習授業で高校生100人に対して授業
◆ Edumuse株式会社のCEDを務めつつ、「ホームラーニング パプリカ」(オンライン専門の家庭教師サービス)を運営
「モチベーションで宿題をする」という概念を捨てる。
ではまず中学生からの質問の一つ目で、宿題のモチベーションが上がりません。どうしたらいいですか、という質問です。
絶対的な答えは無いかなと思うんですけれど。
これ難しいですよね。私もこれに悩まされてました。
私の場合は、モチベーションを上げるという概念を捨てました。
宿題ってそもそも、先生側に立ったから分かるんですけど、子供達が習ったことを忘れないように先生達が出すものじゃないですか。
それで、宿題をすれば実際忘れにくくなるんです。
私自身も凄い気分の浮き沈みが激しいタイプなんです。
なので、モチベーションで宿題をやるっていう考え方を捨てて、例えば、「この時間になったら宿題をやる」みたいな時間を作ることから始めたんですよ。
そうそう、宿題の場合は気分に関係なくやるということにしました。
予習復習とか今すぐや必要がないことはモチベーションが高いときにやるんです。
でも、宿題は基本的には今すぐやる必要があるので、やらなきゃいけないってなった時に、気分の浮き沈み関係なくやるために、時間を先に決めるということをやっていました。
でも、これは自分で出来る子と出来ない子がいると思います。
そうなった時は、これは私が塾の先生だった時によくやってた方法ですが、勉強をゲームにしていたんですよね。
「この課題を終わらせたら〇〇をしてもいい」みたいに、クエストと報酬とかルールを先生と一緒に決めたり、宿題をやることで何か良いことがあるというルールを決めてやる気を起こさせるということをしてしました。
基本的に、自然にはモチベーション上がらないので。(笑)
なるほど。(笑)
モチベーションは上げない。で、宿題頑張ったら例えばYouTube見られるとか。
そうそう!
勉強後にYoutubeを30分見るとかルールを決めて。
それを先生でもいいし友達でもいいし、LINEグループとか作って誰かと一緒にします。
私は先生だったんで一緒にやってたんですけど。
そう、上がらないので。(笑)
小学生の子とかはそうやってゲームにしてやってましたね。
やることリストを必ず作り、自習を成果に繋げる
私の塾では、一番最初に五分間ぐらい使って「今日何しよう?」を決めるという時間を必ず設けます。
例えば、今から一時間勉強するなら「一時間でこれだけはやろう」と決めます。
それが出来るか出来ないかは進度にもよると思いますが、とりあえずやることをまず決めます。
先生がいるのなら、先生にその”今日やること”を一回見てもらい、的外れな努力をしていないかを確認出来ると一番良いです。
結局、自習しても時間だけ過ぎて成績が上がらないパターンってよくあるんですよね。
そのパターンが一番もったいない。
なので、自習では”その時間の中で何をやるのか”がめちゃくちゃ大事になってきます。
自分で”やることを決める”ということを積み重ねていくと「果たしてこの勉強方法で成果が上がるのか」というのが見えてくると思います。
「これはやって良かった」とか「あ、この部分の勉強が足りてなかったな」とか、段々と分かるようになります。
あーなるほど!
とりあえず、英単語を勉強するというのが、何ページから何ページまでになったり。
そうですね。
最初は「英文法」とか大雑把なカテゴライズだったのが、単語の綴り・意味を覚えるとかになります。
それで、綴りが苦手なので綴りを覚える時間を多くするとか、段々とやることが洗練されていきます。
なので、とりあえず「何やるか決める」というのが子供達は結構重要かなと思います。
まずは一人で”今日やること”を作ってみて、塾や学校の先生、親御さんにチェックしてもらえるならチェックしてもらう。
そうして、その”やること”を洗練させて自習時間の中身を濃くしてく感じですね。
いいですね。
ありがとうございます!
ただ”見る”にアクションを付けて覚える
では三つ目の質問です。
勉強してもすぐに忘れてしまいます。どうするのが良いでしょうか?という質問です。
それが一番ありがたいです!
色んな答えをこうして取材して聞けたらと思うので。
私の場合は「絶対に覚える」っていうのにアクションを付けていました。
「ただ見る」というやり方が多分一番覚えられなくて。
それにプラスして覚えるのに手で書くとかで足すとちょっと覚えやすくなります。
さらに声を出すと、「書いて、声に出して、見て」という風に三つ感覚を使ってるので、より覚えやすくなります。
動きを「ただ見る」にプラスするのは脳科学的に良いと聞いて、私もこれを実践していました。
本当は体を動かしながらが実は一番いいらしいんですよね。
そうです!
散歩しながらは危ないけど(笑)。
散歩しながらだったら耳で聞いて、聞いたものを言うとかでもいいと思うんです。
私はあんまり運動好きじゃなかったのでブツブツ言いながら見て書いてやってました。
あー、マインドマップ!
どんどん枝分かれしていくやつですね。
最初はざっくりしたテーマから始まるんですけど、例えば江戸時代を覚えようとするじゃないですか。
真ん中に「江戸時代」と書いてそこから、色々派生させていくんですよ。
参勤交代とか、またそこからプラスして「それは誰がやったの?」とか「いつから?」みたいに、横に補足情報を書き出していくみたいにやってましたね。
それをいっぱい作ってノートに溜めてました。
A4用紙とかの真ん中にテーマを書いて、上下にどんどん伸ばしていくんですよね。
僕も歴史とか倫理とか社会系はその方法で覚えてました。
あ、本当ですか?一緒ですね。(笑)
社会系はこれで暗記して、数学は理屈を覚えるという意識を持ってました。
数学は解き方より、「何でこうなるだろう」ということを考えたり。
公式を覚えるときも、その公式が成り立つ理由を覚えることを意識すると忘れにくかったですね。
志望校は「行ける」ではなく、「行きたい」で選ぶ
では次の質問です。
志望校の決め方で意識したことや、「最近こういう子がいて」という実例なんかはありますか?
高校の志望校の決め方…
これ難しいですよね。
本当に難しい!
その子の環境によって全然違うので。
違いますね。
一番大事だなと思うのは、「ここ入って頑張りたい」と思うかどうかだと思っています。
そう、「入れる」かじゃなくて「入りたい」かどうかが重要だと思います。
自分の学力に対して「ちょっと難しいけどここ行きたいな」と思う学校があれば、やっぱりそこを狙うべきだと思います。
逆に、「自分の学力で行けるからここにした」という決め方をして、入学してから後悔していた子は実際いましたね。
その子は「思ってたのと違うな」と感じて後悔していたので、「そこで出来ることを一生懸命頑張って大学で行きたいことろに行きなさい」という話をしました。
だから「(自分の学力で)行ける」学校ではなく、「行きたい」と思う学校を目指すべきなんですよね。
あと、その“行きたい理由”は何でもいいと思うんです。
部活でも、制服がかわいい、家から近いでも何でもいいと思うんですけど。
何にせよ、「行きたい」ところに決めるというのが大事な気がしますね。
理由は何でもいいですよね!
既に与えられてる選択肢で考えるんじゃなくて、自分の心と向き合ってですよね。きっと。
そうですね。
心を大事にしてほしい。
ちなみに僕は、今は普及してますが、冷暖房の設備が整っている学校が一番良かったんですよね。
扇風機じゃなく、冷暖房付いてる学校を頑張って目指してました(笑)
大事ですよね!
冷暖房があると、夏とか全然違いますもんね!
そうなんですね。
私は制服でしたね。
あー、女の子は制服ですよね。
学校によって結構変わりますもんね。
英検は明確な目的をもって受ける
では、五つ目の質問です。
「英検って取っておいた方がいいですか」という質問です。
この質問、よくありますよね!
私もめっちゃ聞かれました。
英検、これも難しいですよね。
私は英検を取っておいて損はないと思います(笑)。
取っといて損はないですが、取るならばお金も掛かりますし、勉強にも結構な時間がかかると思うので、ちゃんと目的を持った方がいいですね。
例えば将来英語の仕事に就きたいとか、英語が好きだからでもいいでしょうし、私立を受験する場合は加点になる可能性もあります。
ただ、「お母さんに言われたから取る」ならばとらなくていいと思いますね。
そうですね。
目的があるんだったら、上の方級を取るのも簡単ではないので英検取得にもすごい意味があると思います。
やっぱり、対策が必要ですもんね。
理由次第ですね。
理由次第。
「取っておいた方が良い」ということではありませんが、「取っとおいて損はないよ」というのが私の回答ですね。
そうです、そうです。
本当に、履歴書には書けるので、何かあった時に助かりますね。
ただ、資格ないから駄目なのと言うと、そういう訳でもないので。本当にそんな感じですよね。
資格があった方が、その人のの能力が分かりやすいですもんね。
ありがとうございます。
「学生時代は部活を思いっきりやった方がいい」
では、最後の質問です。
中学生のうちにやっておくべきことって何かありますか?
なるほど!
それはまた何故なんでしょうか(笑)?
私自身が思うのが、学生時代の部活の経験って結構社会に出てから役に立つということです。
個人的な意見なんですけど、今の学生さんって私すごい尊敬するんですよね。
なるほど。
どのような点で尊敬しているんですか?
例えば、部活してると運動部の子で朝稽古するために朝早く起きて、早くに家を出て運動するじゃないですか。
それで、八時半ぐらいから読書の時間とか、学校の朝の学習の時間があって、そこから授業を受けて、昼ご飯を食べて、また昼から授業を受けて、終わったと思ったら今度は掃除して、七時くらいまで部活して、塾がある子はそこから塾に行ってみたいな。
社会人よりブラック企業に勤めてるじゃないかと思ってるんですよ(笑)。
だから「えっ!?、社会人もっと何もしてないよ」とか思う時があるんです。(笑)
学生時代に部活をしっかりやっていると、社会人になってからも多分大体のことはできると思うんですよね。
それだけじゃなくて、部活って人間関係ができたり、勉強では学べないことをたくさん学べると思うんですよね。
そう考えると部活を一生懸命やると色んな相乗効果で将来的に見ても価値が高いのかなと思うようになりました。
なので、勉強だけじゃなくて部活もめちゃくちゃ頑張ってると、すごく人生の幅が広がると個人的には思います。
そうですね。
ということで、中学生からの質問は以上になります!
本日は、ありがとうございました!
ホームラーニング パプリカ
いかがでしたでしょうか?
本日は、ホームラーニング パプリカの岡村さんに”勉強を習慣にするコツ”について聞くことができました。
ホームラーニング パプリカの理念や考え方に興味を持たれた方は、是非ホームラーニング パプリカにご連絡してみてください!
ホームラーニング パプリカ
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