定期試験と模試や入試の大きな違いは、長文ですよね。
定期試験では読んだことがある文章がほとんどなものの、入試になるといきなり初見の文章ばかり…
見たことない単語が多すぎ!
解く時間が全然足りない!
と困っている声を聞くことが多いです。
定期試験では英語が得意なのに、模試ではうまく点数が上がらない!
という原因だったりもします。
今回は、そんな長文問題の勉強法や、解き方についてお話しします!
入試を控えた3年生向けに書いているので、ちょっと辛口コメントも多いですがご容赦を!
高校受験英語長文読解の勉強法
ここでは、一つの長文をしっかり対策するための方法をご紹介します!
時間はかかりますが、着実に実力をつけることの出来る方法になっています。
勉強し始めの時期や、過去問をじっくり対策したいという方は、これからご紹介する方法を一つ一つ進めてみてください!
まずは辞書や単語帳を用意!
何よりも最初の準備がこれですね。
初見の長文を解くのに、確実な単語の知識は欠かせません。
長文問題が解けない原因として、やっぱり一番多いのが単語不足です。
- 大事な単語を知らなくて話題が取れない…
- 知らない単語で立ち止まってしまって時間が足りない…
- 本番で知らない単語があってパニック!
といった色々な問題の原因になってしまいます。
しっかり単語をやっておけば、「見たことないから知らなくても大丈夫」と落ち着いて読み進められますよ。
中堅高までならまずは単語帳を用意。
分からない単語が出てきたらまず単語帳で調べる!
載っていればチェックしてその場で覚えましょう。
載っていなければ…
その単語はその長文にしか出ないから覚えなくてもいいやつかも。
文脈で推測できるようにしてある場合も多いですね。
それに追加で、難関校を目指す人は辞書も必須レベル。
単語帳に載っていようがいまいが必ず覚える!
電子辞書を使いこなせるととても勉強が捗ります。
辞書の機能で別の記事を書きたいくらいの便利アイテムです。
特に、例文検索は必ず使えるようにしておきたいですね。
説明書を読めば読むほど便利機能が出てきますよ!
紙の辞書もいいのですが、なかなか持ち歩きにくくて…英作文の勉強に使える和英辞典も入っている電子辞書がやっぱりおすすめです。
英単語の勉強法について詳しく知りたい方はこちらをチェック!
4段階で長文を解け!
まず覚えておくべきなのは、問題集には限りがあるということ。
特に私立の過去問なんかだと、初見で解ける機会はとても貴重です。
なので、適当に解かない!一回一回を大事にするのがとても大事です。
長文の勉強をするときには、次の4段階で解きましょう!
時間を測って解く
制限時間。入試だととっても大事です。
厳しいことを言うと、もう少し時間があれば…は入試では全然意味がありません。
「全く分からなかった」も「時間が足りなかった」も両方0点です。
なので、「時間内にできることをする」練習が大事です。
必ず時間を測って、その時間内で全部答えるようにしましょう。
もちろん、辞書などのカンニングもなし!
まずは、「今すぐ入試で出されたらこのくらい解ける!」点数が分かります。
まだ解答・解説を見てはいけません!
時間無制限で解く
今度は、いくらでも考えていいです。
納得がいく答案が作れるまで大いに悩みましょう。
時間をかけて、選ぶ答えが変わったりすると思います。
さっきとは違う部分に答案を作っておいてくださいね。
これで、「自分の100%の力で解いたときの点」が分かります。
時間さえあればという人が一番練習しがいがありますね。
この第二段階も目標時間を決めてやっていきましょう。
まだ解答・解説は見ない!
辞書や単語帳を使って解く
今度は、また別の場所に辞書や単語帳を使って解きましょう!
ネット検索は…気が散らないならOKですがおすすめはしません…
これで、「単語だけ分かれば解けた」問題が分かりますね。
この機会にしっかり覚えてしまいましょう。
これのせいで解けなかった!
という悔しい思いは記憶に残るので、その単語を覚えるにはまたとないチャンスです。
(入試本番で分からなかった単語、10年経っても覚えてます…)
ちなみに全文和訳する必要は基本的にないです。
問題を解くことに関係ない部分があるからです。
これでもまだ解けない問題があれば、文構造が取れないなど文法に弱点があるのが分かります。
ここで大体分かるならとにかく単語力!
まだ納得できなければ文法も復習ですね。
解答を見て解き直し
今度は模範解答を見て、間違った部分を見直します。
答えがなんでそれになるのか考えてみましょう。
あ、そうだった!
と思い当たることがあればOKです。
それでもどうしても分からなければ、今度こそ解説の出番です。
めっちゃ面倒かもしれませんが、必ず力になります。
ぜひやってみてくださいね!
私立入試は早めに過去問を
私立の志望順位が高い人は、1つでいいので早めに過去問を見ておきましょう。
なぜなら、公立とは全然違う問題形式が多いからです。
あとでまた説明しますが、長文読解に見えて実は違う、
といった変な問題を出すところもそれなりにあるからです。
内容の研究のために1年分、おすすめは一昨年のをやってみます。
去年のは最後に残したいですよね。
直前期にはさらに遡っていって最後に去年。
難関校の人はもっと早くですね。秋には手に入る過去問をほとんど一周したいところです…
■ 辞書と単語帳を準備
単語力が本番で余裕を生む
■ 四段階で解く!
- 時間を制限して
- 時間を制限しないで
- 辞書を使って
- 回答を見て
■ 私立志望は過去問を!
独特な問題形式に慣れる
実は読解ではない?変わった長文問題
ここからは、実際の長文の解き方についてです!
とても変な言い方ですが、長文をちゃんと読まないに越したことはないです。
入試で大事なのは時間内に点を取ることで、出てきた文章に詳しくなる必要はありません。
なので、必要ない部分は全文訳さない・読み飛ばす・読まないのが実は重要なことなのです。
まずその例として、大問の姿を見ると「長文」だけど、内容を読む必要が全くないという問題があります。
どちらかと言うと私立に多く、公立は都立でちょっと見かけたり、あとは英検の問題にもあったりします。
例えばこんなものです。
文法穴埋め問題
単語の形(時制)や、前置詞でイディオムを作る問題です。
不正解だと文自体が成立しないものも多く、そういう問題はその文だけ見ていれば正解できます。
文法の小問集合が長文に埋まっているイメージです。
下手すると短めの文章の問題ぜんぶがこれというパターンもあり、
そうすると内容なんて1ミリも読む必要がありません…
ただ、同じ品詞の単語が並んでいる場合などは本文の内容を見ないと解けないですね。
語順整序(並び替え)
文法ルールが文章内容で変わることはないので、並び替えの問題のほとんども本文を見ないで解けます。
ごくまれに、内容を見ないと文法的な文が2通りできるようなパターンもあるといえばあります。
主語と目的語が両方固有名詞みたいなパターンですね…
(太郎が花子に話しかけたのか?花子が太郎に話しかけたのか?)
和訳問題
意外かもしれませんが、和訳問題もそうです。
基本的に、その部分の構文と単語がちゃんとわかっていれば解けます。
もちろん本文に分からない単語のヒントがあるかもしれないので、あと一歩!ならヒントを探してみるのもありです。「thatの内容を明らかにして」などが付くと読解になってしまうので仕方なく読みましょう。
■ 文法穴埋め問題
- 単語の形や時制、前置詞などを問う。
- 本文を読まなくても解ける。
■ 語順整序
複数の解釈ができる場合に注意!
■ 和訳問題
- 読まなくても解ける可能性あり
- 「指示語の内容を明らかにして」に注意!
今日からできる長文読解の解き方
最後に、長文問題を解くときに今すぐ使える解き方のコツを紹介!
意識すればすぐに習得することができ、項かも大きい方法をご紹介しています。
本番での時間の節約にもなるので、是非本番前に身に着けてください!
問題を先に読む
時間を節約し、ダイレクトに問題に答えられる方法。
それは設問の問題文を先に読むことです!
本文より少ない量で、しかも問題によっては日本語で、文章の話題が分かりますね。
さらに、上で書いたような「読まなくていい問題」と分かることも。
繰り返しですが、本文は問題を解くのに仕方なく読むものです…
読み飛ばせる部分が多いならそれがいいですよね!
国語だと、紛らわしい選択肢があるから先に見ない方がいいという人もいます。
ただ、高校入試の英語だとそこまで際どい問題はないですね。
なので、問題は先に見てしまうのがおすすめです!
注釈を見落とさない
これは公立入試にも多いときがありますね。
たまに大ヒントが隠れているときがあるので侮れません。
ギリギリ教科書に載らないレベルの単語にも注釈で和訳があることがあるので、そのときはラッキーです。
使えるものは全部使うのが大事!
■ 設問の問題文を先に読む
- 日本語で内容が理解できる可能性あり
- 英語は紛らわしい選択肢も少ない
■ 注釈を見落とさない
本文のヒントがある可能性あり
まとめ
長文って、真面目な人ほど苦労することが多いんですよね…
全文を和訳しながらでないと不安になってしまう人や、1つの単語がわからないのが気になってしまう人。
なので、今回は「読まない!」を1つのテーマに書いてきました。
まずは読まないことの不安をなくすのが大きな一歩。大変ですが頑張っていきましょう!
■ 必要なモノを準備する
■ 長文の解き方を知る
■ 私立志望は過去問を解く
■ 読まずに解く問題を知る
■ テクニックを覚える
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