中学生の通知表・成績が悪かった…夏休みの立て直し方と親のNG声かけ1 min read

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通知表が悪くて、まだ親に見せられてないです…。どうしたらいいですか?

おっしー
おっしー

大丈夫。通知表って、成績発表会じゃないんです。「次にどこをやればいいか」を教えてくれる地図なんですよ。一緒に見方を変えていきましょう。

昨日おととい、終業式だった人が多いと思います。通知表をもらって、開く前にちょっと深呼吸した人、いませんか。親に見せる前に、カバンの中で1日寝かせている人もいると思います。通知表の結果が悪かった中学生も保護者の方も、この時期は本当に多いんです。

毎朝7:15からInstagramでやっている朝ライブで、この「通知表が悪かった、どうしたらいい?」という相談にがっつり答えたので、この記事ではその内容を整理してお届けします。

先に結論を言います。通知表は成績発表会じゃなくて、「次にやる場所」を教えてくれる地図です。 悪かった通知表ほど、どこを直せばいいかをはっきり教えてくれています。

先に動画で確認したい方はこちらからどうぞ。

 

produce:代表 おっしー先生
Laf創業・経営8年目【経歴/実績】
・これまで200名以上のお子様の指導実績あり
国公立をはじめとした難関高への進学をサポート
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通知表が悪かった——まず「受け止め方」から変えよう

通知表の結果が悪かったとき、「悪いじゃないか」と怒っても、そこから先には進みません。過去の数字はもう変えられないからです。大事なのは、その結果を使って次にどうつなげるか。通知表は、それを教えてくれる地図なんですね。

たとえるなら、通知表は健康診断の結果表と同じです。お父さんお母さんはわかると思うのですが、健康診断の結果を見て「体重ちょっと多めかな」「血糖値が高めかな」と、今の状態がわかりますよね。通知表もまったく同じで、今の学力や、得意・苦手がどこにあるかを教えてくれる表です。

ここで差がつきます。数値だけ見て「うわ、悪い」と落ち込んで終わる人と、どの数値が引っかかったかを見て「じゃあここを直そう」と決める人。どっちが半年後に変わっているかという話です。通知表も、5とか3とかの数字だけ見て一喜一憂したら終わり。どの欄で落としたかを見た人だけが、2学期に変わります。

この記事では、①意外と知らない「3」の本当の意味 → ②やってはいけない受け止め方 → ③今日からできる立て直しの5ステップ、の順で整理していきます。

 

意外と知らない事実——成績の「3」は真ん中じゃない

まず、多くの人が勘違いしているポイントから。成績の「3」って、実は真ん中じゃないんです。

お父さんお母さんの世代、そして私の世代も、通知表は相対評価でした。相対評価では、3がちょうど真ん中の山に来ます。でも今は絶対評価です。ここが大きく変わりました。

今は、上の方の4と5で全体の約半数を占めてしまう県もあります。たとえば神奈川県のデータを見ると、平均の評定は3.0ではなく約3.4。ちょっと4寄りなんですね。千葉県だと、4と5を取っている人が合計で約50%と言われていたりします。(※県教委が公表しているデータをもとにした数字で、地域や年度によって多少変わります。)

わかりやすい例を出します。今の通知表の「3」は、真ん中で安心ではなく、「上半分には入っていない」というサインです。

グルメサイトのレビューで考えてみてください。Googleマップの星のレビューって、ちょっと甘めにつきますよね。近くのご飯屋さんを調べると、4.5とか4.8とか、けっこう高い店が多い。そんな中で星3の店があったら、正直ちょっと構えてしまいます。逆に食べログは評価が厳しめで、3.6あれば「おいしいのかな」と期待できる。この「甘め・辛め」の感覚の違いが、昔の相対評価と今の絶対評価の違いに近いんです。

だからといって、落ち込む必要はまったくありません。むしろ逆です。平均が上がってきているぶん、「3から4」は一番伸びしろが大きいゾーンなんです。昔は3が平均だったので3→4はかなり大変でしたが、今はそこまで難しくありません。「じゃあ4を取るには何をすればいいんだろう」と、前を向いてもらえたら嬉しいです。

 

通知表が悪くなる原因は3つしかない

「成績が悪い、どうしよう、とりあえずテストの点を頑張ろう」——これ、実はもったいない動き方です。原因を特定しないまま走り出しているからです。

体調が悪くて病院に行っても、「なんとなく体調が悪いです」だけでは、お医者さんも原因を突き止められませんよね。「頭が痛い」「お腹が痛い」「熱がある」と、具体的な症状まで落とし込むから、対処が決まる。成績も同じで、「なんとなく悪い」から「どこが悪いか」まで落とし込むことが大切です。

そのカギが、数字の欄の隣にある観点別評価(A・B・C)です。今の通知表は、各教科がA・B・Cの観点で評価されています。ここを見れば、原因がだいたい3つのどれかに絞れます。

  1. テストの点で落ちている → 「知識・技能」の欄がC。勉強のやり方の問題で、前の単元に穴がある可能性が高い
  2. 提出物・授業で落ちている → 「主体的に取り組む態度」の欄がC。学力ではなく仕組みの問題。実は一番直しやすいタイプ
  3. 記述・応用で落ちている → 「思考・判断・表現」の欄がC。途中式を書いていない、書き方のフォーマットが間違っている、といったフォームの問題

たとえば、テストの点はそんなに悪くないのに評定が低い子がいます。よく見ると、原因はワークの提出遅れだったりする。本人は「俺は頭が悪い」と言うのですが、違うんです。頭の問題ではなく、提出物の締切の問題。原因の名前が変わると、直し方が全く変わります。

なお、テストの中の「ケアレスミス」も、実はざっくりした言葉で片づけると原因究明になりません。ケアレスミスの中身も細かく分けられる、という話は前回の朝ライブで詳しくしています。あわせて読んでみてください。

ケアレスミスが直らない中学生へ|「気をつける」をやめたら減る7つの直し方
ケアレスミスが直らないのは不注意や性格のせいではなく、ミスに名前がついていないだけ。オンライン塾Lafのおっしー塾長が、ミスの6分類診断、途中式と字の書き方、代入検算、5分前完答、保護者の声かけまで解説します。

 

やってはいけない受け止め方3つ

原因の見方がわかったところで、逆に「これをやると立て直せない」というNGの受け止め方を3つ挙げます。

  1. 見なかったことにする ——「最悪」と思ってカバンにしまい、1週間くらい封印する。これが一番もったいない。勉強は病気と同じで、早期発見・早期治療です。早めに現実と向き合えば、対処の仕様はいくらでもあります
  2. 「自分は頭が悪い」という結論を出す —— 成績が悪いのは、脳のスペックの問題ではありません。正しいプロセスで勉強できていない、仕組み化できていない、という可能性のほうがずっと高いです
  3. 数字の欄だけ見て、観点の欄を見ない —— これは診断書の「要検査」の項目を読まずに捨てるのと同じ。せっかくの地図を半分しか使っていません

とくに2つ目について補足します。「頭が悪いから」で止まってしまう子は毎年いますが、多くはやり方を知らないだけです。

たとえば「やる気」。やる気って、出てから勉強を始めるものだと思われがちですが、逆なんです。作業興奮という言葉があるくらいで、やる気は何かを始めてから後から出てきます。勉強を3分やれば、やる気は後からついてくる。このメカニズムを知らないと、「やる気が出るのを待って一生勉強しない」ということになってしまいます。頭の問題ではなく、仕組みを知っているかどうかの問題なんですね。

 

今日からできる立て直しの5ステップ

ここが今日の心臓部です。通知表が悪かったとき、今日から動ける5つのステップを順番に見ていきましょう。

  1. 観点別評価の欄で「どこで落としたか」に丸をつける
  2. 教科ごとに、C・Bがついている欄を探して丸をつけます。5分でできます。評価が低いものほど、実は改善しやすいポイントです

  3. 1学期のテストを机に並べて、間違えた単元を書き出す
  4. 点数は見なくてOK。間違えた単元名と、どう間違えたかだけをリストにします。このとき、間違えた問題をABCの3段階に分けるのがおすすめです

  • A:そもそも知識が足りなかった(=勉強不足)
  • B:知っていたけど本番で解けなかった(=問題演習不足)
  • C:ケアレスミスをした(=テスト本番の場数不足)
  • このABCで分けるだけで、次にやるべき対処法が変わります

  1. 戻る場所を決める
  2. 数学と英語は積み上げ式の教科です。中1がわからないと中2が解けない、中2がわからないと中3が解けない、という構造になっています。だから、前の学年に戻るのは後退じゃなくて近道なんです。「今のレベルからいきなり受験対策」ではなく、この夏に前の単元へ戻る。(一方、理科・社会は単元ごとにリセットされる暗記系なので、新しい単元から始めても大丈夫です。)
    どの単元に戻ればいいかわからない、という人も多いと思います。中2数学のつまずきの戻り方は、こちらで詳しく話しています。

中2数学についていけない子へ|全部戻らない「ピンポイント」やり直し法
中2で数学についていけないのは頭のせいではなく、中1の段が1個抜けているだけ。戻る場所がわかるピンポイント対応表、真犯人の分数・小数、百マス計算での計算スピードUP、保護者の声かけまで塾長が解説します。
  1. 夏休みの「毎日固定1枠」を取る
  2. いきなり何個もやろうと意気込むと、たいてい全部ダメになります。だから「マスト(必ずやる1個)」と「ベター(できたらやる)」に分けて、マストを1つだけ確実にやりましょう。これができれば今日はグッジョブです。おすすめの時間帯は。夜は部活で疲れて意志力が落ちているので、習慣化は朝のほうが続きます。ハードルは思いっきり下げてOK。5日連続できたら、少しだけ負荷を上げる。この繰り返しです

  3. 2学期の提出物ルールを1つだけ決める
  4. たとえば「配られた日に日付を書く」だけ。原因が「提出物」タイプの子は、これだけで評定が動くことがあります

もう一つ大事な話をします。ステップ2で間違えた問題を解き直すとき、「もうわかってるから解かなくていいや」と思ってしまう子が多いのですが、これが落とし穴です。人間にはエビングハウスの忘却曲線というものがあって、1日寝ると覚えたことの約74%を忘れてしまいます。これは誰でも同じです。だからこそ、勉強した翌日に同じ問題をもう一度解く。それだけで記憶の定着がぐっと上がります。「わかっているなら秒で解き終わる」ので、やらない手はありません。成績が上がらない子の多くは、勉強不足ではなく復習不足なんです。

 

【無料特典】戻る場所がわからない人へ

「戻る場所を決めよう」と言われても、どの単元に戻ればいいか自分ではわからない、という人が多いと思います。そこで、公式LINEで「通知表」と送ってくれた方に、つまずきの単元から「どこに戻ればいいか」がわかる対応表をプレゼントしています。あわせて、数学・理科などの無料体験授業(3回分)もご案内しています。数学1回・理科2回、といった形で受けてもらえれば、この夏の苦手克服にきっと役立ちます。

追加したら「通知表」(漢字3文字)と送ってくださいね。

 

夏休みは「挽回の40日」——数字で見るとインパクトがすごい

ここで、夏休みという時間の価値を数字で見ておきましょう。

1日1時間の勉強を、夏休みの40日間続けたとします。すると合計で40時間です。この40時間がどれくらいのインパクトを持つか。

中学1年生が、学校で1年間に数学を学ぶ時間は約140時間と言われています(学習指導要領の標準授業時数がもとになっています)。そのうち1学期ぶんは、だいたい45〜50時間です。

  • 中1数学の年間授業時間:約140時間
  • そのうち1学期ぶん:約45〜50時間
  • 夏休みに1日1時間×40日:40時間

つまり、1日1時間を40日続けるだけで、1学期の数学をまるごとやり直せる計算になります。しかも、みなさんは1学期に一度学んでいるわけですから、初めて習うよりずっと速く進みます。半分くらいの時間で復習が終わって、2教科ぶんくらい学べる子も出てきます。

そして何より、夏休みは学校の授業が止まっている40日間です。普段は学校の授業に追いつきながら、部活もあって、苦手も克服して…とバタバタしています。でも夏は学校が止まっているので、差を詰められる唯一の期間なんです。この40日の使い方については、夏休みの過ごし方の回でも詳しく話しています。

夏休みの勉強計画が三日坊主で終わる本当の理由と、崩れない立て方【中学生向け】
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学年別・通知表が悪かったときの動き方

学年によって、通知表との向き合い方は少し変わります。

学年 通知表が悪かったときの動き方
中学1年生 最初の通知表で将来が決まるわけではありません。ただし「最初の穴」は、今が最速で埋められる時期。ここで積み上げの土台を作っておくと後がぐっと楽になります
中学2年生 つまずきの原因は、実は中1の単元にあることがほとんど。前の学年に戻ることを迷わないでください。(中2数学の戻り方は上のリンクを参考に)
中学3年生 内申は12月まで動かせます。7月の評定は「仮の現在地」にすぎません。今回の内申が悪かったからといって、志望校を下げる判断を今する必要はありません

とくに中3のみなさんに伝えておきたいのが、内申の話です。7月の時点での評定は、あくまで今の状態。志望校を下げるかどうかの判断は、内申が確定する12月に考えれば十分です。三者面談で厳しいことを言われて凹んでいる人は、この回もあわせてどうぞ。

三者面談で厳しいことを言われたら?中3の夏を立て直す親の活用法
三者面談で厳しいことを言われて凹んでいる中3の親子へ。その言葉は合否の予言ではなく「現在地の診断」です。オンライン学習塾Lafのおっしー塾長が、先生が厳しく言う理由、聞くべき質問、帰り道の声かけ、夏の設計図への変え方まで解説します。

高校生にも一言。もし模試で英語の偏差値が50を下回っている場合は、中学英語が抜け落ちている可能性が高いです。恥ずかしがらず、中学英語に戻って勉強し直すのが、実は一番の近道になります。

 

【保護者の方へ】第一声が2学期を決める

最後に、聞いてくださっている保護者の方へ、いつものワンポイントアドバイスです。

お子さんが通知表を見せてきたとき。つい「なんでこんな成績なの」と言いたくなりますよね。気持ちはとてもよくわかります。でも、それを言ったところで、その数字は変わりません。そして、第一声で責められた子は、次から通知表を見せなくなります。診断書を隠す患者さんを作ってしまったら、治療が始められないんです。

おすすめの声かけは、まず「1学期、お疲れさま」。これだけ。言いたいことは山ほどあると思いますが、まずはねぎらいから入ってください。

そのうえで、「自分でも気になっている教科は、どれかな?」と本人に選ばせてあげてください。 「数学を頑張りなさい」と親が決めると、全部親の意見になってしまいます。でも本人が「英語かな」と選べば、それがその子にとってのマストになります。

  • NG:「なんでこんな成績なの」/きょうだいや他の子と比べる/「だから言ったでしょ」
  • OK:「1学期おつかれさま」→「気になってる教科、どれ?」→「この夏、どうやったら乗り越えられるかな」

責める場ではなく、次の一手を親子で1個だけ決める場にする。決めるのは1個で十分です。通知表を渡された日の声かけが、2学期のスタートを大きく左右します。

 

よくある質問(FAQ)

Q. オール3だと、どのくらいの高校に行けますか?
A. 正直に言うと、今の絶対評価ではオール3は「真ん中より少し下」の位置です。でも、これは裏を返せば「3→4」の伸びしろが一番大きいということ。この夏の頑張りで一番変えやすいゾーンなので、悲観する必要はありません。

Q. 評定に「2」があります。高校に行けないですか?
A. 行けます。ただし、数学・英語のような積み上げ教科の「2」は、早めに前の単元へ戻って穴を埋めておくのがおすすめです。放っておくと次の学年でさらに苦しくなるので、この夏がチャンスです。

Q. 通知表が悪かった理由を、先生に聞いてもいいですか?
A. むしろ推奨します。「どの観点が足りなかったか」「2学期に何をすれば評価が上がるか」を具体的に聞くと、次の一手がはっきりします。「うちの子、大丈夫ですか?」のような漠然とした聞き方ではなく、観点を指定して聞くのがコツです。

Q. 勉強しているのに、成績が上がりません。
A. その場合、多くは勉強不足ではなく復習不足です。前の日に覚えたことは、1日で約7割忘れます(忘却曲線)。翌日に同じ問題をもう一度、必ず手を動かして解く。見るだけ・読むだけでは弱いので、手を動かすのがポイントです。これだけで定着が大きく変わります。

Q. 塾に入れば成績は上がりますか?
A. 塾によります。選ぶなら、「今のレベルからいきなり」ではなく、必要に応じて前の学年まで戻って教えてくれる塾を選んでください。積み上げ教科は、戻れる塾のほうが結局は近道です。

 

まとめ

  • 通知表は成績発表会ではなく、「次にやる場所」を教えてくれる地図
  • 成績の「3」は真ん中じゃない。だからこそ3→4は一番伸びしろが大きい
  • 原因は観点別評価(A・B・C)で3つに絞れる。数字の欄だけ見ない
  • 立て直しは5ステップ。前の学年に戻るのは後退じゃなくて近道
  • 保護者は第一声を「1学期おつかれさま」に。次の一手を親子で1個だけ決める

「どの単元に戻ればいいかわからない」「一人だと続かない」——そんなときは、公式LINEで相談に乗っています。この夏の立て直しを、一緒に整理していきましょう。公式LINEに「通知表」と送ってください。つまずきの単元がわかる対応表と、数学・理科の無料体験授業(3回分)をご案内します。

毎朝7:15からは、Instagram(@lafgroup_oshikawa)で勉強相談のライブ配信をやっています。今日の記事の内容は、そのアーカイブ(YouTube「おっしー塾長の朝の勉強相談室」)でも聞けます。

夏休みは、まだ40日あります。学校が止まっている、差を詰められる唯一の期間です。一緒に頑張っていきましょう。

 

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