
集団塾の適正を確かめるには?
こんにちは!Laf先生(@Laf_oshikawa)です。
もしかして、うちの子は集団塾が合っていない…?
こんな不安をお持ちのご家庭も多いのではないでしょうか。
性格や学習状況に合った塾を選ぶのは、高校受験の成功に必要不可欠です。
もし本当に集団塾が合わないなら、早めの方針転換が必要かもしれません。
ですが、塾を変える・選び直すという大きな転換は思い切りづらいもの。
そこで今回は、
集団塾から方針を変えるべきかの判断基準として
- 集団塾が合っている子と合っていない子の特徴
- 実は集団塾でもやっていける子の特徴
を紹介します。
集団塾が合う人
まずは、集団塾が合っている子の特徴を3つ紹介します。
集団塾が合っているかどうかの大きな判断基準は、
塾が想定しているカリキュラム通りに勉強できるかどうか、です。
集団塾は、カリキュラム通りに勉強していけば
学校の勉強や受験に遅れを取らないように設計されています。
そのため、これについていける素質があるかが、まず重要です。
勉強のスタートラインに立てていること、心が折れないことが求められます。
やるべきことをきちんとできる
まず最重要なのが、
言われたこと、やるべきことをきちんとできることです。
例えば、
- 塾の宿題を毎回必ずやる
- 学校でも塾でも授業をしっかり聞く、
- 学校の提出物を忘れずに出す
などです。
当たり前のようでいて、中学生の時点でこれができるのは立派な能力です。
宿題での復習や授業への取り組みを真面目にやることで、
先生も生徒の理解度を正確に把握しやすくなります。
もし躓くことがあっても塾が原因を特定をしやすくなるので、
フォローしてもらいやすいという点でも集団塾についていくのに大事な力です。
テストの点や成績を気にする
テストの点や成績が出るたびに、興味を持って見ていることも大切です。
言い換えれば、テストや成績が大事だと思っているということです。
こういった子は、勉強の出来具合に自分なりの目標・理想があります。
今より高い点数を、と目標を持てていればベストです。
最初は今より下がりたくない、という現状維持の目標でも大丈夫です。
目標を持つ意識さえあれば、最適な目標は塾が提案してくれます。
集団塾では、テストの点数や成績を大々的に褒めてもらえる場合が多いです。
例えば、成績アップや高得点を貼り出してもらえる、などですね。
自分なりの目標だったものを達成して一緒に喜んでもらえることで、
勉強のやる気につながるというケースも多く見られます。
競争がやる気につながる
ライバルと競走することでやる気が出る子はもちろん集団塾向きです。
上の「目標を持つ」ことと似ていますが、
あちらは「自分との戦い」なのに対して
こちらは「ライバルとの戦い」です。
受験を見据えた集団塾では普通、テストの結果が毎回貼り出されます。
それを見て、
- 上の順位にいる子を抜かしたい
- 努力している他の子に抜かされたくない
と思える子が集団塾に向いています。
時には、負けた悔しさを糧にして成長する、ということもあるでしょう。
ここで紹介した3つに当てはまるような子は集団塾向きです。
全てに当てはまらないといけないわけではありません。
順位には興味がないけど、とにかく80点は切りたくない!という子もいます。
- やるべきことをできる
- やる気が出る理由のどちらかが当てはまる
この二点がそろえば集団塾が合っていると考えてもいいでしょう。
■ やるべきことをきちんとできる
- 塾の設定したカリキュラムに沿える
■ テストの点や成績を気にする
- テストの出来具合に目標や理想がある
■ 競争がやる気につながる
- 負けず嫌い、低い点は取りたくない
集団塾が合わない人
次に、集団塾が合わない子の特徴を3つ紹介します。
先ほどとは逆に、塾のカリキュラムについていけない可能性があると
集団塾は向いていないということになります。
詳しく見ていきましょう。
勉強を諦めてしまっている
勉強そのものへ目標や、やる気が持てない子は集団塾向きではありません。
できない現状に妥協しており、どうせやってもできないなど
勉強することを諦めてしまっているという状況です。
こういった子は、塾が想定している通りの勉強に取り組んでくれません。
塾にはカリキュラムがあるとはいえ、授業だけで全ての勉強は賄えません。
例えば、
- 宿題で復習する
- 単語テストの勉強をしていつまでにいくつ覚える
- 学校で提出物を出して内申点をもらう
などは塾外での取り組みになります。
カリキュラム通りなら一定の成果が出るようになっている集団塾も、
そこから外れるような動きをされてしまうと期待する成果は出せません。
塾も全く手放しではないとはいえ、1人の生徒にかけられる時間は限られます。
塾だけでは手が回らず、置いていかれて残念な結果になることも少なくありません。
苦手が積み重なっている
勉強自体に前向きでも、
- やる気を出し始めた時期が少し遅い、
- 家庭の事情やけがでの入院などで勉強に遅れが出ている
など、勉強できていない範囲が多い場合も考えられます。
残念ながら、こういった場合も集団塾は最適ではないことが多いです。
集団塾では、ほぼ常に学校より進んだ範囲を扱います。
普通は夏期講習などの長期休暇で今までの復習を扱います。
一度習っていることが、前提なので解説はあまり詳しく行いません。
「思い出す」ことが中心になるので、振り返って苦手をなくす方針ではないのです。
この影響が特に大きく出るのが、数学や英語といった積み重ね教科です。
関数の前に方程式、完了形の前に過去形など、
前提になるべき単元が理解できていないとついていけません。
集団塾の宿題の量だと日々の勉強に追われて
苦手を克服する時間もなくしてしまう場合もあります。
苦手をなんとか対策してから入塾するか、方針変更するのが安全です。
個人に合わせた指導についてはこちらの記事をご覧ください!
>オンライン家庭教師ってどうなの?メリット・デメリットから講師の選び方までをご紹介!
https://blog.laf.education/kateikyousi-onrain/>オンライン家庭教師のすべてがまるわかり!よくわかる解説!
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競争が重荷になってしまう
上で紹介した通り、順位が出るのは集団塾の良い点でもあります。
しかし一方で、順位を気にするあまり心が折れてしまう子もいます。
そのような場合、集団塾はベストとは言えません。
特に、学校の定期試験と塾のテストや模試は点数のつき方が少し違います。
テスト範囲をもれなく復習して短期でも覚えればいい定期試験に対して、
模試などは広い範囲の知識を長期間覚えておくことが求められます。
このギャップのため、
定期試験より大幅に低い順位が出てしまうこともあります。
結果として、学校の成績ではいつも勝っているのに
塾のテストでは大敗してしまうというケースも出てきます。
負けたことをバネにできること、落ち込み続けるのは紙一重なため
常に状況を見守ってあげる必要があります。
もしそのことでスランプになってしまうようであれば、
集団塾から距離を置いてみるというのも選択肢になります。
■ 勉強を諦めてしまっている
- 勉強にの目標、やる気が全くない
■ 苦手が積み重なっている
- 塾の授業についていけない可能性大
■ 競争が重荷になってしまう
- 順位を気にするあまり心が折れる
実は集団塾向きの人
最後に、一見集団塾向きではないように見えて
実は向いているというケースを2つ紹介します。
進んで質問をしない
集団塾は個別指導塾より質問をしづらい環境です。
しかし、苦手を作らないためには質問が大切です。
だからといって質問しない=集団塾に向いていない、ではありません。
集団塾は質問がそれほど気軽にできない代わりに、
理解度確認のため大量の宿題や小テストが用意されています。
普段から真面目に取り組んでさえいれば、塾の先生は
誰がどこで躓いてしまいそうかはしっかりと見ています。
集団塾の先生は、カリキュラムに置いていかれる生徒がいないよう
常に気を配っています。
そして、危なそうと判断すれば声をかけてくれる先生が多いです。
そのため、質問ができないからといって必ずしも
苦手に繋がるわけではないというのが実際のところです。
一人で黙々と勉強したい
周りに干渉されず、一人で黙々と勉強したい子もいます。
集団塾向きではないのでは?と思われがちですが、
全くそんなことはなく、向いています。
集団塾では、個別指導塾ほど先生との距離が近くなく、
受検期には生徒同士もライバルの距離感になっていきます。
そのため、人に干渉される機会は個別指導と比べても多くありません。
もちろん、自習室で話しかけられる場合は塾に問題があります。
個別指導塾でも起こり得ますが、そもそも環境が良い塾とはいえないので
環境を見極めるためにも体験授業の時点で様子を覗くのがベストです。
ここまで、集団塾に向く子・向かない子の特徴を紹介しました。
どんな塾に通うかは、高校受験を左右する重要な選択です。
今回の記事が大切な選択の助けになれば幸いです。
塾なしの高校受験についてはこちらの記事をご覧ください!
>塾なしで高校受験に合格すには!塾に通わないメリット/デメリット!
https://blog.laf.education/koukoujukenn-jukunasi/>塾に行かないデメリット!塾に行かなくていい人とは?
https://blog.laf.education/juku-ikanai-2/
■ 進んで質問をしない
- 個別指導/家庭教師に比べ質問しづらい
- 理解度確認の宿題や小テストが多い
■ 一人で黙々と勉強したい
- 個別指導/家庭教師より先生と距離がある
- 受験期は生徒もライバルの距離感になる