
英語が全然できません。単語も覚えられないし、文法もさっぱりわかりません。どうしたらいいですか?

その悩み、めちゃくちゃ多いんですよ。でも大丈夫。これ、頭の出来・不出来の問題じゃないんです。
中学に入って本格的に英語が始まると、急に「わからない」が増えますよね。しかも、その英語を説明している日本語(目的語、受動態、関係代名詞…)がそもそも難しい。まるで外国語を、外国語で説明されているような感覚になります。
結論から言います。英語ができないのは、頭が悪いからじゃなくて、日本語と英語を組み替えるルールに、まだ慣れていないだけです。今日はその「ルール」を、順番にほどいていきます。
この記事でお伝えするのは、次の5つです。
- なんで英語だけ、こんなに苦手になりやすいのか(原因3タイプ)
- やってはいけない英語の勉強法3つ
- 今日からできる、正しい勉強の5ステップ
- 英語が苦手な人に一番伝えたい「例文暗記」の話
- 学年別のつまずきポイントと、戻る場所
最後に、おうちの方へのワンポイントと、無料の特典もご用意しています。
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英語が苦手になる3つの原因
まず、「英語が苦手」とひとことで言っても、つまずいている場所は人によって違います。おっしー先生の授業でいつも言っているのは、「苦手」を具体的な言葉にすると、対策が見えてくるということ。大きく分けると、原因は次の3タイプです。
タイプ①:単語が読めない・発音できない
英語は、つづりと発音が一致しないことが多い言語です。ローマ字読みのクセが残っていると、ここでつまずきます。
中学1年生でよくあるのが「guitar」。ローマ字読みだと「グイター」なのに、読み方は「ギター」。「なんでこれでギターって読むんだよ!」というツッコミ、あるあるですよね。この「音と文字がズレる」感覚に慣れていないと、単語の入り口で脱落してしまいます。
タイプ②:文が組み立てられない(配置の壁)
これは知っておくと本当に得をするポイントです。日本語は「助詞(てにをは)」の言語、英語は「配置」の言語なんです。
日本語は「てにをは」があるおかげで、語順を入れ替えても意味が通じます。「それ、今からやろうと思ったんだよね、俺が」。順番がめちゃくちゃでも、「俺が」が主語だとわかりますよね。
ところが英語は違います。主語→動詞→目的語の順番(配置)そのものがルール。だから、場所を入れ替えると意味が変わってしまう。この違いを習わないまま、日本語のアタマのまま英語をやろうとすると、つまずくんです。
たとえば「You are a student.」を疑問文にするとき、「be動詞を前に出すよ」と習いますよね。「Are you a student?」です。でも、なんでbe動詞を前に出すと疑問文になるのか、説明できますか?
これ、ストーリーで覚えるとスッと入ります。疑問文って、聞くときにちょっとびっくりしているんです。「え、マジで?あなた、生徒なの?」。感情が盛り上がると、勢いあまって動詞が前に飛び出してくる。だから「Are you〜?」になる。そんなイメージです。
学校のテストでは問われない「雑学」ですが、こういうストーリーがあると記憶に残りやすい。ただ丸暗記するより、ずっとラクになります。
タイプ③:文法用語(日本語)でつまずく
「主語」「動詞」まではギリギリ許せても、「目的語」「受動態」「過去分詞」と言われると、もう嫌になっちゃう。これは、英文法を説明する日本語の言葉じたいが難しい、というつまずきです。
いわば「二重の外国語」。母国語で習っているはずなのに、その説明が外国語のように聞こえてしまう。ここで心が折れる子も、実はとても多いんです。
自分がどのタイプに当てはまるか、まずはそこを言葉にしてみてください。それだけで、次の一手がぐっと見えやすくなります。
中学英語は「積み上げ」の教科
もうひとつ、前提として知っておいてほしいことがあります。受験科目は、大きく「積み上げ系」と「暗記系」に分かれます。
- 暗記系:理科・社会(単元ごとに区切って覚えられる)
- 積み上げ系:英語・数学(前の内容がわからないと、次がわからない)
英語は、この積み上げ系。中3の内容は、中1・中2がわかっていないと理解できません。だから、今つまずいているなら、勇気を持って前の学年に戻るのが近道なんです。遠回りに見えて、これが一番はやい。
背景として、近年は中学で扱う単語の数が増え、これまで高校で習っていた内容の一部が中学に前倒しされた、とも言われています。つまり、今の中学生が「難しい」と感じるのは、当たり前のこと。あなたのせいではありません。
そして、ここに希望もあります。夏休みは40日以上。1日1時間の勉強でも、合計で40時間ほどになります。
1時間 × 40日 = 約40時間
学校で習う前期の英語の授業時間が、だいたい45〜50時間ほど。つまり、夏休みに1日1時間積み重ねるだけで、前期の内容をほぼ丸ごと復習できる計算になります。伸びしろは、まだまだあるんです。
やってはいけない英語の勉強法3つ
正しいやり方の前に、まず「やらない方がいいこと」から。よかれと思ってやりがちな、3つのNGです。
- ひたすら単語を書くだけ
- 文法用語を丸暗記しようとする
- いきなり分厚い参考書で、全範囲をやり直そうとする
①単語をひたすら書く。書くこと自体が目的になってしまい、「思い出す」練習になっていません。きれいな単語帳を作って満足、というパターンです。
②文法用語の丸暗記。「不定詞とは、名詞的用法・副詞的用法・形容詞的用法…」と言葉を覚えても、それがどんな場面で・何を伝えるために使うのかを知らなければ、使えるようにはなりません。
③分厚い参考書から。中3の夏に「よし、全部やるぞ!」と意気込む。気持ちは最高なんですが、たいていつまずきます。量に負けて、動けなくなるんです。まずは小さな一歩(ベイビーステップ)から習慣にして、少しずつレベルを上げていきましょう。
今日からできる、正しい5ステップ
ここからが本題です。英語が苦手な人でも進められる、5つのステップにまとめました。
- 中1教科書の音読を毎日(発音 → 意味 → 暗唱の順で)
- 文型を「型」で覚える(be動詞文・一般動詞文・疑問文・否定文の4パターンをセットで)
- 単語は「音・意味・書く」を3点セットで練習する
- 隠してテスト=思い出す練習(見るだけの反復をやめる)
- 毎日、固定の1枠を作る(3分だけでもOK。まず机に向かう)
この5ステップ、実は数学の文章問題とまったく同じ構造なんです。文章問題は「日本語を数学の言葉に翻訳する」練習でしたよね。英語も同じで、「日本語を英語のルールに翻訳する」練習をしているだけ。特別な才能はいりません。
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英語が苦手な人に、一番伝えたい「例文暗記」
型や声出しのやり方は、ググればいくらでも出てきます。だから今日は、普段あまり言われない、一番大事な話をします。それが「例文暗記」です。
単語を単体で覚えるのは、正直あまり意味がありません。「guitar=ギター、play=遊ぶ、study=勉強する…」と機械的に覚えるのは、ただの単純記憶。ハッキリ言って、拷問みたいなものです。すぐ忘れます。
じゃあ、どう覚えるか。ヒントは歴史にあります。
たとえば「豊臣秀吉」という漢字、画数が多くて覚えにくいですよね。でも「昔は猿って呼ばれていて、草履をふところで温めていて…」とストーリーで聞くと、”猿っぽい人だな”と、スッと頭に入る。英語もこれと同じです。
英語はコミュニケーションの道具です。ということは、必ず「誰かに、何かを伝えたいシーン」があるはず。そのシーンごと覚えるのが、定着のコツです。
- 「テニスしたいな」→ I want to play tennis.
- 「テニスをするよ」→ I play tennis.
これは、野球の素振りと同じです。棒をただブンブン振っても上手くなりません。「相手のピッチャーがストレートを投げてくる、それをこう打ち返す」とイメージしながら振るから、意味がある。英語も、シーンをイメージしながら例文で覚えるから、身につくんです。
しかも、例文暗記にはうれしいメリットが3つあります。
- ①シーンとセットで覚えられる(忘れにくい)
- ②文の中の他の単語も、一緒に覚えられる(一挙両得)
- ③文法もセットで身につく
おっしー先生のオンライン学習塾ラフでも、授業では毎回「例文テスト」をやっています。その単元で使う文法を、例文ごと覚えてもらうためです。
一歩進んだ話:日本語を「通さない」
もう一段レベルの高い話もしておきます。長文がなかなか読めない人は、たいていこの状態です。
英単語 → 日本語に訳す → 日本語のイメージ
この「日本語に訳す」ステップを挟んでいる限り、読むのはずっと遅いままなんです。じゃあ、どうするか。

「cat」って言われて、頭に何が浮かびました?たぶん「猫」って翻訳せずに、いきなり🐱のイメージが浮かんだはず。「dog」も同じ。もう”犬”って日本語にしてないでしょ。この状態を、他の単語でも作っていくんです。
目指すのは、英単語を見た瞬間、日本語を通さずイメージに直結すること。例文暗記のゴールも、まさにここ。単語と”お友達”になるくらい、くり返し例文で触れてほしいんです。
英単語帳を隠して「日本語を言う」練習をしている人、多いですよね。でも、日本語にするのが目的じゃない。英単語を見たら、イメージが浮かぶ。ここを目指すと、長文もスラスラ速読できるようになっていきます。効率より、効果のある勉強を。
学年別|つまずきポイントと戻る場所
「積み上げ系」の英語は、学年ごとにつまずきやすい場所が決まっています。自分の戻る場所の目安にしてください。
| 学年 | つまずきやすいポイント | 戻る場所 |
|---|---|---|
| 中1 | be動詞と一般動詞の区別、三単現のs | 中1教科書の「型」の音読からやり直す |
| 中2 | 不定詞・動名詞などの抽象文法、部活が忙しく学習量が落ちる | 中1の文型パターンの再確認 |
| 中3 | 現在完了形・関係代名詞+入試のスピーキング評価 | 中2文法の「型」の総復習 |
前の学年に戻るのは、後退じゃなくて近道。 これは数学でもお伝えしている話ですが、英語もまったく同じです。
たとえば、be動詞と一般動詞の違いがあいまいなままだと、現在進行形も受動態もわからなくなります。土台がぐらついているだけなので、そこを固め直せば、上の学年の内容もつながって見えてきます。
続けるコツ|「3分」から始める
ここまで読んで「よし、やるぞ」と思っても、続かなければ意味がありません。最後に、習慣化のコツを。
「毎日15分やりたいのに、なかなか始められない」。これ、とても多い悩みです。答えはシンプルで、ハードルが高すぎるだけ。始められないなら、まず3分からでいいんです。
やる気(モチベーション)は、こう分解できます。
モチベーション = やれそう感 × やりたい感
「15分」だと、やれそう感が低い。でも「3分」「1問だけ」なら、やれそうですよね。まずはそこまでハードルを下げて、5日連続を目指す。5日続いたら、3分→5分→10分…と少しずつ上げていきます。
そしてもうひとつ、行動を始めると、あとからやる気がついてくる。これを心理学で「作業興奮」と言います。食器洗いも、始める前は面倒でも、洗い出すと「意外と好きかも」って、つい他の片付けまでしちゃう。あれです。だから、3分やってみて「もういける」と思ったら、そのまま6分、9分と延ばしてOK。
続ける力の目安は「333の法則」。3日 → 3週間 → 3ヶ月。最初の3日(三日坊主)を越えるのが一番しんどいですが、3週間で抵抗なくやれるようになり、3ヶ月続くと、やらない方が気持ち悪くなります。
【保護者の方へ】
最後に、この記事を読んでくださっている保護者の方へ、ひとつだけ。

「単語くらい覚えなさい」「なんでこんなのもわからないの」。この上から目線の声かけだけは、なるべく避けてあげてください。
大切なのは、叱ることより「ヒアリング」です。テストの点数だけを見て叱るのではなく、「どの学年からつまずいてそう?」「どこがわからない?」と、一緒に探す係になってあげてください。それだけで、お子さんの向き合い方が変わります。
先ほどの「英語の振り返り対応表」を親子で見ながら、「中1から一回戻ってみよっか」と声をかける。このライブ配信を、お子さんと一緒に見るのもおすすめです。
もし反抗期で、なかなか親子で話しづらい。そういうご家庭もあると思います(おっしー先生も、中高時代はバリバリ反抗期でした)。その場合は、公式LINEに「英語克服」と送っていただければ、どう対応したらいいか、個別にご相談に乗ります。
よくある質問(Q&A)
Q. 英検準2級のリスニングが難しいです。対策は?
まずは過去問から。リスニングは配点が高く、実は筆記より内容がやさしいので、得点源になります。一番のおすすめは「シャドウイング(影のように後を追って音読する練習)」。音を聞いて、しっかり発音する。この音読を30回くり返すのを、まずは目標にしてみてください。
Q. リスニングは得意なのに、長文が苦手です。
それは、英単語をいったん日本語に訳してイメージにしている可能性が高いです。本文でお伝えした「日本語を通さず、イメージに直結する」トレーニングが効きます。長文も、基本は音読。ひとつの長文を30回音読 × 3週くり返すのがおすすめです。1回解いて終わりにするのは、本当にもったいない。味が出なくなるまで読み込みましょう。
Q. 音読は、どうやって続ければいい?
最初はハードルを上げず「10分」から。5日連続できたら、少しずつ延ばします。慣れてきたら、俳優になった気分でオーバーに、感情を込めて読んでみてください。感情が動いたものは、記憶に残りやすいからです。歩きながら、机の周りをぐるぐる回りながらでもOK。まず「始める」ことが一番大事です。
Q. 英検3級に受かれば、学校の英語も安心?
必ずしもそうとは限りません。英検3級に受かっても、中学レベルの英語が完璧とは限らないので、まずは学校で習う範囲を確実にしていくのがおすすめです。土台を固めることが、遠回りに見えて一番の近道です。
まとめ
英語が苦手なのは、頭のせいではありません。日本語と英語を組み替える「ルール」に、まだ慣れていないだけ。今日の要点をまとめます。
- 英語のつまずきは3タイプ(①読めない ②配置=語順 ③文法用語)。まず「どこが苦手か」を言葉にする
- NGは「単語をただ書く/文法用語の丸暗記/いきなり全範囲」
- 正しいやり方は、音読・型・思い出す練習の5ステップ
- 一番大事なのは例文暗記。シーンごと覚え、日本語を通さずイメージに直結させる
- 積み上げ系だから、勇気を持って前の学年に戻るのが近道
- 続けるコツは「3分から」「作業興奮」「333の法則」
「自分はどこからつまずいているんだろう?」と気になった人は、公式LINEに「英語克服」と送ってください。一緒に、この夏で英語を克服していきましょう。
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