夏休みが始まったばかりなのに、もう「宿題、終わる気がしない」と感じていませんか?
毎年めちゃくちゃ多いんです。7月・8月上旬を後回し後回しで過ごして、頭のバックグラウンドでは「やらなきゃ」とずっと考えているのに手がつかない。で、お盆が終わる頃に「やりたくねー」と思いながらやる。でもこれ、サボっているからでも、意志が弱いからでもありません。

夏休みの宿題、量を見た瞬間にもう無理って思っちゃって…

それ、怠けてるんじゃないよ。「どこで手が止まるか」が分かってないだけ。今日はそれを一緒に整理していこう。
この記事では、「夏休み 宿題 終わらない」で悩む中学生に向けて、原因の見分け方と、今日から間に合う進め方を順番に説明します。
先に動画で確認したい方はこちらからどうぞ。
1. 「終わる気がしない」のは、サボってるからじゃない
まず結論から言います。宿題が終わらない原因は、やる気でもなくて、計画表が悪いわけでもなくて、「なぜその宿題がやれないのか」という原因を整理できていない、これだけなんです。
多くの人は、宿題が終わらない自分を「意志が弱いから」と反省します。でも、そこで自分を責めても1ページも進みません。反省する前に、まずなんで動きたくないのかを言語化する。ここがスタートです。
この記事では、その「止まり方」を3つのタイプに分けて、それぞれの乗り越え方まで説明します。自分がどれに当てはまるか、考えながら読んでみてください。
2. 宿題が終わらない子の「止まり方」3タイプ
宿題が終わらないと言っても、止まり方は人によって全然違います。よくあるのは次の3つです。
タイプ①:量に負けて、そもそも動けない
ワークを開いた瞬間、「こんなにページ数あるの?」「こんなに教科あるの?」と、量に負けて動けなくなるタイプです。
ここで大事なのが、やる気の正体。やる気は「出てから始める」ものではなく、始めるから後から出てくるものです(これを作業興奮といいます)。つまり、最初の一歩を踏まないと、やる気は永遠に出てきません。
じゃあ最初の一歩を踏むにはどうするか。膨大な宿題の量を、そのまま見るのをやめること。大きい山をまるごと見るから動けなくなるんです。1日分に分解して、一つ一つ処理していく。やり方はこのあと5ステップで説明します。
そしてもう一つ、このタイプがハマりがちなのが完璧を求めて動けなくなるパターン。特に読書感想文がそう。「めっちゃいい感想文を書くぞ」と自分で基準を上げれば上げるほど、手がつかなくなります。
これ、おっしー先生もこの歳になっても感じます。実はこの朝ライブも、1年前からやりたいと思っていたのに、1年間動けませんでした。じゃあなんで今できているかというと、ハードルをめちゃくちゃ下げたから。完璧を目指さず「とりあえず始める」に切り替えただけなんです。
タイプ②:そもそも問題が解けなくて、止まる
これが、勉強が苦手な子の本命です。そしてほとんどの記事が触れていないところでもあります。
モチベーションには公式があります。
> モチベーション = やれそう感 × やりたい感
これはローラーの期待理論でも言われる考え方です。「やれそう」と「やりたい」の掛け算。正直、夏休みの宿題を「やりたい!」と思う人は少ないですよね(後で「レベルアップのチャンス」という捉え方は紹介します)。だからこそ、「やれそう感」だけは上げておかないといけない。
でも、自分が解けそうにない問題を前にしたら、やれそう感はゼロです。そこで手が止まって、そのページから40日間ワークが開かれない。これが、このタイプの正体です。本人も親も「サボってる」と誤解しがちですが、実際は3ページ目の連立方程式で止まっているだけ、なんてことがよくあります。
「宿題が終わらない」の裏に「そもそも解けない」が隠れているのを見つけること。これがこの夏いちばん価値のある作業です。対処法(どこまで戻るか)は、あとで詳しく説明します。
タイプ③:やってるけど、頭に入っていない
とにかく作業になってしまって、答えを写して埋めているタイプです。手は動いているし、宿題は提出できる。でも力になっていません。
答えを写した宿題は、丸もつくし先生も何も言いません。でも2学期最初のテストで、それが全部バレます。自分にだけ。対処は「作業を勉強に変える」こと。これも5ステップの最後で説明します。
3. 夏休みは40日ある|「引き算」ではなく「割り算」で見る
3タイプの話をしたところで、全体を見る目線を1つ変えておきましょう。
宿題が終わらない子ほど、「あと何日しかない」と引き算で数えます。でもこれ、不安が増えるだけで1ページも進みません。やるのは引き算じゃなくて割り算です。
たとえばワークが全部で60ページあるとします。締め切りをお盆までの日数(仮に25日)とすると、こうなります。
- 60ページ ÷ 25日 = 1日およそ2〜3ページ
どうですか。まるごと見ると絶望的でも、1日に割ると想像よりずっと小さい。数字は「脅し」ではなく「希望」に使うものです。残り日数を数えるのをやめて、1日量に割る。これだけで景色が変わります。
4. 重い宿題(読書感想文・自由研究)は先に倒す
進め方の前に、1つだけ前提を。時間が読めない重い宿題は、最初に持ってくる。できれば夏休み最初の1週目に終わらせてしまいましょう。
読書感想文や自由研究は、いつ終わるか読めません。ワークは「1日2ページ」と計算できますが、感想文は「気づいたら3時間経ってた」も「1文字も書けなかった」もありえる。この読めない宿題が残っているだけで、夏の後半ずっと気が重くなります。先に倒すと、あとがぐっと楽になります。
問題は、完璧を求めてハードルが上がってしまうこと。そこでおすすめなのが音声入力です。書こうとすると大変でも、パソコンやスマホに向かってしゃべるだけなら、ハードルがぐっと下がります。
- 初日:本を1章(1セクション)読むごとに、思った感想をそのまま音声入力する。読み終えたら、最後に全体のまとめも音声で吹き込む。初日はここまででOK
- 2日目:音声入力した内容を見直す。勢いで書いたものは、翌日見ると必ず直したくなります(ラブレターと同じで、テンションが高いときに書いた文章は、翌日読むと恥ずかしいものです)。気になるところを修正して、2日目は終わり
- 3日目:もう一度読み返して「これで問題ない」と思えたら、実際に清書していく
パソコンには録音(レコーディング)機能が内蔵されていることが多く、録音した音声をWordに取り込んで文字起こしする機能もあります。やり方はチャットGPTに「音声の取り込み方を教えて」と聞けば教えてくれます。
自由研究も同じで、まずはテーマ決めだけ先に済ませる。テーマが決まらない期間がいちばん長いからです。
なお、他人の作品をネットで参考にして書かせる“時短術”を紹介している記事もありますが、Lafはこの路線は採りません。2学期の力にならないからです。勉強はいかにハードルを下げるかが大事で、その「下げる訓練」だと思って向き合うと、今後の人生のためにもなります。
5. やってはいけない宿題の進め方3つ
正しいやり方の前に、やってはいけない進め方を3つ挙げます。
- きれいな計画表を作って満足する……計画表を作っても、実行しないと意味がありません。PDCAのP(プラン)も大事ですが、エネルギーはD(実行)に持っていく。計画表を作る労力があるなら、その分でとりあえず1問解くほうがずっと価値があります
- 1教科をまとめて一気に片付ける……これをやると、みんな得意教科から進めてしまうんです。結果、後半になるほど苦手教科ばかり残って地獄になります。全教科まんべんなく、少しずつ進めましょう
- 答えを写して埋める……これは絶対NG。提出は通っても、2学期最初のテストで全部返ってきます
計画表がきれいな夏ほど、宿題は進みません。色ペンで塗った時点で、達成感だけが先に出てしまうからです。
【特典】どこまで戻ればいいか分からない人へ
タイプ②の「解けなくて止まる」に心当たりがある人へ。止まっている場所を見つけたのはいいけれど、そこから自分で「どこまで戻ればいいか」を判断するのは、正直むずかしいと思います。
そこで無料の特典を用意しています。
公式LINEに「夏休み」と送るだけで受け取れます(無料)
- 数学の「戻る場所」対応表(A4 4枚・1ページ1学年)。どの単元でつまずいたら、どこまで戻ればいいかがまとまっています
- 無料のライブ授業3回。前の学年に戻る復習なので、止まっているページを一緒に解いていけます
追加したら「夏休み」の3文字を送ってね。
6. 今日からできる、宿題の終わらせ方5ステップ
ここからが本題です。5つのステップで進めます。
ステップ①:全部並べて、量を数える
まずは計測から。教科ごとに、残りのページ数・問題数を書き出します。「何ページあるのかな」「何問あるのかな」を、まず正確に把握する。まずは今日、これだけをやるで大丈夫です。
ステップ②:お盆を締め切りにして、1日量に割る
締め切りは8月31日ではなく、お盆(8月15日)に置きます。最後の2週間は遊べる時間として空けておく。①で数えた量を、お盆までの日数で割れば、1日にやる量が出ます。8月31日を締め切りにすると、必ず後ろに倒れます。
ステップ③:止まっている場所に、印をつける
解けなくて止まったページに、付箋を貼るだけでいい。「ここ分からん」と印をつけるんです。
なぜこれが効くか。数学と英語は積み上げ式の教科だからです(理科・社会は単元ごとに変わりますが、数学・英語は前の単元・前の学年が分かっていないと先に進めません)。前がわからないまま今の単元をどんなに頑張っても、効率が悪いし、なにより苦痛です。できないものを「やれ」と言われても、嫌ですよね。
だから、止まったら前に戻る。目安はこうです。
- 中1:小学校の分数・小数の掛け算割り算でつまずいていることが多い
- 中2:中1の内容
- 中3:中1・中2の内容
前の学年に戻るのは後退ではなく、いちばんの近道です。付箋を貼る作業は、勉強していないように見えて、実はいちばん頭を使っています。自分がどこで止まっているかを言える子は、もう半分解決しています。
ステップ④:毎日、固定の1枠を作る
「この時間は宿題をやる時間」という枠を、毎日同じ場所に作ります。習慣を一つゼロから作るのは難しいので、すでに習慣になっているものにくっつけるのがコツです。「朝ごはんの前にやる」「歯磨きのあとにやる」というふうに。
おすすめは朝です。夜は疲れていたり、友達から連絡が来たり、予定が入ったりと、自分でコントロールできないことが多い。朝ならコントロールしやすいんです(食後は血糖値が上がって眠くなりやすいので、やるなら食前がおすすめ)。朝型・夜型は人によるので、自分に合う枠をこの夏に見つけてみてください。
ステップ⑤:丸付けまでを1セットにする
最後は丸付け。答えが配られているなら、必ず丸付けまでやりましょう。間違えた問題には×をつけて、赤ペンで正しい答えだけでなく、考え方・途中式まで書く。ここまでで1セットです。
テストの点を上げる方法って、すごくシンプルで、解けなかった問題を解けるようにする、これだけなんです。ということは、解いて丸付けして、間違えた問題をできるようにして、はじめて「勉強した」ことになる。
逆に言うと、解いただけで丸付けをしていないと、「宿題やったよ」という気分にはなっても、成長にはなっていません。もっと言えば、全問正解の宿題は(復習として手を動かす価値はありますが)本当の意味では力になりません。間違いを直したところだけが、2学期の得点になるんです。
宿題を「提出物」だと思うと、やるのが億劫ですよね。でも「自分のレベルアップのためのトレーニング」だと捉え直すと、意味が変わってきます。
7. 学年別の優先順位
宿題そのものはどの学年も同じですが、宿題以外に「1つ足すなら」何をやるかは学年で変わります。
| 学年 | 宿題以外に足すなら |
|---|---|
| 中1 | 小学校の算数(分数・小数)と英単語。初めての夏休みの宿題で量に驚くのは普通。まず量に慣れることから |
| 中2 | 中1の穴を消す最大のチャンス。宿題より先に、止まった単元を1つ潰すほうが2学期に効く |
| 中3 | 宿題は「お盆まで」で必ず切る。後半は受験用に中1・中2の総復習へ時間を割く |
中1で数学に苦手意識がある子は、小数・分数でつまずいていることがとても多いです。恥ずかしがらず、この夏に小学算数まで戻りましょう。
8. 提出物と内申点の関係
「宿題を出さないと内申点が下がる?」という不安もよく聞きます。
提出物は、通知表の観点のひとつ「主体的に学習に取り組む態度」などで見られる要素です。ただし、「未提出だと何点下がる」といった断定はできません。評価の運用は自治体や学校によって違うからです。
伝えたいのは優先順位です。完璧に仕上げることより、期限内に出すことのほうが、評価の上では大事。時間をかけて100点の感想文を1つ出すより、80点でいいから全部そろえて出す。まずは「出し切る」ことを優先しましょう。
9. 【保護者の方へ】声かけを1つだけ変える
最後に、これを聞いてくださっている保護者の方へ、ワンポイントだけ。
「宿題やったの?」という声かけは、できればやめてみてください。この聞き方をするときって、たいてい「やってないだろうな」と思っているときですよね。だから返ってくるのは「やってない」→「やりなさいよ」の、もう結末が見えているパターン。将棋でいう詰みです。
代わりにおすすめなのが、こう聞くことです。
> 「今、どこで止まってる?」
「どの単元で止まってる?」「何が苦手かな?」と、進捗の確認ではなく、ヒアリングに変える。聞いている内容はほぼ同じなのに、返ってくる言葉が全然違います。止まっている場所を言葉にさせてあげるのが、親にできる最大の支援です。答えを教える必要はありません。
そのうえで「アドバイスまではしづらいな」と感じたら、公式LINEに「子どもがこう言っていたのですが、どう対応したらいいですか」と送ってください。一緒に考えます。
10. よくある質問
Q. 宿題が多すぎて、どう見ても間に合いません。
全部を完璧にやろうとせず、提出優先度の高いものから片付けましょう。明らかに無理そうなら、担任の先生に事前に相談してかまいません。
Q. 親が手伝うのは反則ですか?
工作やポスターの補助は、現実的にはよくあることです。ただし、本人が手を動かす部分は必ず残すこと。全部やってあげると、力になりません。
Q. 8月31日に徹夜して終わらせるのはアリ?
提出は守れますが、生活リズムが2学期初日に直撃します。前倒しをおすすめする理由はここにあります。
Q. 宿題さえ終われば、夏休みの勉強はOK?
宿題は「最低ライン」です。苦手を1つ消す枠は、宿題とは別に取っておきましょう。「夏休みに何を勉強するか」は、崩れない勉強計画の立て方を解説した別の記事でも詳しく紹介しています。
11. まとめ
・宿題が終わらないのは、やる気でも計画表でもなく「止まる場所」が決まっていないから
・止まり方は3タイプ。特に「解けなくて止まる」を見つけるのがこの夏いちばん価値のある作業
・引き算(あと何日)ではなく、割り算(1日何ページ)で見る
・進め方は5ステップ。①量を数える②お盆を締め切りに割る③止まった場所に印④毎日固定の1枠⑤丸付けまで
・親の声かけは「宿題やったの?」より「今どこで止まってる?」
「一人だと止まった場所から動けない」「どこまで戻ればいいか分からない」という人は、Lafの無料の授業を使ってみてください。
「夏休み」と送ると届く2つ(無料)
- 数学の「戻る場所」対応表(A4 4枚・1ページ1学年)
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追加したら「夏休み」の3文字を送ってね。
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