
国語の文章問題が全然解けません。なんとなくで読んでるけど、答えがどこにあるか分からなくて、いつも適当に答えちゃいます。テストの点数も安定しません。

その相談、毎年めちゃくちゃ多いです。でも安心してください。それは読解力がないからではありません。
文章はしっかり読めているつもりなのに、いざ答えるときに「これが答えだ」と根拠を持って選べない。テストによって点数が上がったり下がったりして、自分が国語をできるのかできないのかも分からない。国語の文章問題が解けない中学生は、本当に多いです。
でも、これは頭のせいでも、センスのせいでもありません。国語は、解き方さえマスターできれば手応えが大きく変わる教科です。数学や英語と比べても、そのふり幅が大きい教科だと思っています。
結論から言います。国語の文章問題は、答えが全部「問題用紙の中」に書いてある、唯一の教科です。読解力があるかないかの勝負ではなく、答えの探し方を知っているかどうかの勝負です。
この記事でお伝えするのは、次の内容です。
- なぜ国語だけ、答えが本文に書いてあると言えるのか
- 読解力の正体は要約力だという話
- 要約は段落ごとにやる(パラグラフリーディング)
- 文章問題が解けない子の3つのタイプ
- 設問の数だけ「答えの場所」があるという割り算の話
- 国語の文章問題のやってはいけない3つの勉強法
- 語彙力が足りないと感じたときの土台の作り方
- 文章問題の正しい解き方4ステップ
- 説明文と物語文で読み方を変える話
- 学年別の進め方
- 保護者の方ができるサポート
最後に、無料の特典もご用意しています。
先に動画で確認したい方はこちらからどうぞ。
- 国語は答えが全部「本文の中」にある唯一の教科
- 読解力の正体は「要約力」|点数が安定しない本当の理由
- 要約は段落ごとにやる|パラグラフリーディングのやり方
- 文章問題が解けない子の3つのタイプ
- 設問の数だけ「答えの場所」がある|国語は宝探し
- 国語の文章問題のやってはいけない3つの勉強法
- 語彙力が足りないと感じたら|漢字と語彙が土台になる
- 文章問題の正しい解き方4ステップ
- 【無料プレゼント】読解力アップの資料と無料授業3回
- 説明文と物語文で読み方を変える
- 学年別の文章問題の勉強法
- 【保護者の方へ】文章問題が苦手な子への声かけ
- 国語の文章問題のよくある質問(Q&A)
- まとめ|国語の文章問題は読解力じゃない、探し方の練習
- あわせて読みたい
- 動画でくわしく確認する
- 毎朝7:15から勉強相談ライブをやっています
国語は答えが全部「本文の中」にある唯一の教科
まず、いちばん大事な前提からいきます。
数学は、覚えた公式を思い出して、そこから答えを導いていきます。英語も、覚えた単語や文法を頭の中から引っ張ってきます。社会も理科も同じで、自分の頭の中にあるものを外に出す教科なんですね。
でも、国語だけは違います。答えの根拠が、目の前の問題用紙に印刷されているんです。
これは、考えてみるとすごいことです。テスト中に答えを見ていいと言われているようなものですから。それなのに点数が安定しないのは、答えがそこにあると思って読んでいないからなんですね。
だからこそ、国語の文章問題で必要なのはクリエイティブな能力ではありません。必要なのはリサーチ力です。あるものを探しにいく力ですね。自分で作り出す必要はまったくありません。
同じ「文章問題」でも、数学の文章題はまったく逆で、書かれていない式を自分で作りにいく作業になります。この違いを知らないまま同じ読み方をしてしまうと、どちらも中途半端になります。数学の文章題が苦手な人は、こちらもあわせて読んでみてください。

読解力の正体は「要約力」|点数が安定しない本当の理由
生徒に「国語の文章問題で一番大切な能力って何だと思う?」と聞くと、たいてい「読解力」と返ってきます。それはもう、大正解です。文章問題で読解力はめちゃくちゃ重要です。
ただ、そこで「じゃあ読解力って何?」と聞くと、ちょっと詰まる子が多いんですね。
しばらく考えて出てくるのが、「筆者が言いたいことを適切につかむ能力」。これも正解です。では続けて聞きます。
その「つかむ」って、何をすることでしょうか。
ここで、ほとんどの子が「つかむは、つかむじゃん」となります(笑)。実はここに答えがあって、読解力の正体は「要約力」です。
要約力とは、「この文章を一言で言うと何?」に答える力のこと。そして、その一言のピントを筆者と合わせにいく作業です。自分が出した一言と、筆者が言いたかった一言が一致していれば、読解できているということになります。
4択問題が「50%の博打」になる仕組み
ここが、点数が安定しない理由に直結します。
国語の選択問題は4択が多いですよね。あの4つのうち、2つは読めばすぐに「これは違うな」と切れます。問題は残りの2つです。
- 1つは、筆者とピントが合っている正解
- もう1つは、ピントを少しだけずらしてある不正解
この2つを、要約なしで選ぶとどうなるか。当たるときは点が高く、外れるときは低い。つまり、50%の博打で解いている状態になります。これが、国語だけテストごとに点数が上下する正体です。
しかもやっかいなことに、問題は「ずれている方を選びたくなるように」作られています。なんとなく読んでいる人ほど、そちらに吸い寄せられるんですね。
だから、ピントを合わせにいく作業を意識的にやるかどうかで、結果が変わってきます。
要約は段落ごとにやる|パラグラフリーディングのやり方
とはいえ、いきなり「この文章を一言でまとめて」と言われても、かなり難しいと思います。文章全体はあまりに大きすぎるんですね。
そこで、分けます。
段落ごとに、一言でまとめていく。
1段落目で言いたかったことは何か。一言でまとめる。2段落目で言いたかったことは何か。一言でまとめる。3段落目も同じ。こうやって、1つひとつの段落を一言にしていきます。
すると、最後に手元に残るのは「一言のリスト」です。あとはそれを合わせて、「この文章で言いたかったことは何か」をまとめればいい。全体をいきなりつかむより、はるかに現実的です。
これは一般にパラグラフリーディングと呼ばれる読み方です。パラグラフ、つまり段落ごとに読んでいきましょう、というやり方ですね。
やり方はシンプルで、段落の横の余白に一言メモを書いていくだけです。頭の中でやろうとすると消えてしまうので、必ず書いてください。
そして、これは国語だけの技ではありません。英語の長文でも、段落の横に一言でメモを書いていくと一気に解きやすくなります。英語の長文が苦手な人にも、そのまま使ってもらえます。
英語そのものへの苦手意識が強い人は、こちらもどうぞ。

要約は、フィードバックをもらうと早い
ひとつだけ、正直にお伝えしておきます。
要約は、自分ひとりだと「ピントが合っているかどうか」が分からないんです。ずれたまま練習を続けると、ずれた読み方が固まってしまいます。
だから、国語が得意な人に見てもらうのがいちばん早いです。学校の先生でも、塾の先生でも、おっしー先生でもかまいません。国語ほど、フィードバックをもらうと変わりやすい教科はないと思っています。独学で回せる人はもちろんそれでいいのですが、要約だけは誰かに読んでもらってください。
文章問題が解けない子の3つのタイプ
やみくもに勉強しても、成績は上がりません。自分がどこでつまずいているのかを見つけて、そこを直す。これがいちばんの近道です。
国語の文章問題が解けない状態も、ひとまとめにせず分解します。よくあるのは次の3つです。
タイプ①:なんとなく読んで、なんとなく答えている
文章は最後まで読めている。でも、要約もしていないし、「ここに書いてあるからこうだ」という根拠もない。つまり勘で答えているタイプですね。この状態だと、テストごとに点数が動いて当たり前です。
タイプ②:自分の意見や感想で答えてしまう
これが、いちばん多いです。「自分はこう思った」から答えを組み立ててしまうパターンですね。
はっきり言います。国語の文章問題は、みなさんの意見を発表する場ではありません。読書感想文や小論文なら、堂々と自分の意見を書いてください。でも文章問題で聞かれているのは「筆者が何を言っているか」だけです。
イメージとしては、話す授業ではなく聞き取る授業。聞き上手になる練習だと思ってもらえるとちょうどいいです。
タイプ③:接続詞・指示語を素通りしている
「しかし」「だからこそ」「でも」を、ただの言葉として読み飛ばしてしまうタイプです。
たとえば「しかし」は逆説といって、論点が変わる合図です。いろいろ事情を並べておいて、「でも、こうなんだよ」と言う。この「しかし」の後ろに、筆者がいちばん言いたいことが来ます。ここに印をつけずに読んでいると、主張だけをきれいに読み飛ばしてしまいます。
国語がやっかいなのは「読めてしまう」から
3タイプに共通して、国語には特有の難しさがあります。それは、普段自分が使っている言語で書かれているということです。
読めてしまうんですね。読めた上でなんとなく答えて、50%は当たってしまう。だから他の教科が伸び悩んでいても、国語だけたまにいい点が出ることがあります。
この「たまにいい点が出る」が、いちばん怖いところです。自分は国語ができると思ったまま進んで、入試本番で崩れる。そうならないように、いま解き方を入れておきましょう。
設問の数だけ「答えの場所」がある|国語は宝探し
ここで、少し気が楽になる話をします。
現代文の文章問題は、1つの題材に対しておおよそ5問から8問くらいの設問がついていることが多いです(教材や学校によって差があるので、目安として聞いてください)。
ということは、どういうことか。
設問が5問なら、本文の中に「答えの場所」が5か所ある。
一気に文章全体を完璧に理解しようとするから、しんどく感じるんです。そうではなくて、1問ずつ「この設問の根拠はどこだろう」と本文に戻る。それを設問の数だけ繰り返せばいい。それだけです。
もちろん例外はあります。1つの段落に答えが2つ入っていることもありますし、離れた段落をまたぐ設問もあります。ただ、段落ごとに答えのヒントが埋まっているという感覚は、かなりの場面で通用します。ここでパラグラフリーディングが生きてくるわけですね。
こう考えると、国語の文章問題は宝探しゲームです。地図(本文)は配られていて、宝(根拠)は5か所から8か所に埋まっている。あとは掘りにいくだけ。
宝探しだと思って読むと、国語はけっこう楽しくなります。ぜひ、そのつもりで取り組んでみてください。
国語の文章問題のやってはいけない3つの勉強法
正しい解き方の前に、避けてほしいことを3つお伝えします。頑張って読んでいるのに点が取れない人は、だいたいこのどれかをやっています。
- なんとなく読んで、なんとなく答えを選ぶ
- 自分の意見や感想で答えを作る
- 丸つけして終わりにする
①なんとなく読んで、なんとなく答えを選ぶ
タイプ①そのままですね。ここに書いてあるからこうだ、という線が引けていない状態です。「これっぽい」で選んでいる人に「それ、本文のどこに書いてある?」と聞くと、「あ、ないです」となります(笑)。
直し方はシンプルで、要約をすること、そして根拠に線を引くことです。宝探しをやっていきましょう。
②自分の意見や感想で答えを作る
こちらもタイプ②のままです。みなさんの意見は聞かれていません。筆者が何を言いたいのかを、しっかり聞いてあげてください。聞き上手になるほど点が取れる、変わった教科なんです。
③丸つけして終わりにする
これが、実は一番多いかもしれません。○×だけ見て次の問題に進んでしまうパターンですね。
大事なのは、間違えた理由を把握することです。「ここにこう書いてあるから、この答えなんだ」というところまで戻る。ここをやらないと、次も同じ理由で間違えます。
これは数学でも同じで、応用問題になるほど解法そのものより発想法や着眼点が大事になります。解き方だけ覚えても、次の問題では使えないんですね。
丸つけで終わってしまうクセは、ケアレスミスが直らない状態とも根っこが同じです。こちらもあわせてどうぞ。

語彙力が足りないと感じたら|漢字と語彙が土台になる
ここまでの話は、「言葉の意味は分かるけれど点が安定しない」人に効く内容です。
ただ、そもそも文章に出てくる言葉の意味が分からない、という場合は順番が変わります。先に土台を作ったほうが早いです。
土台とは、ボキャブラリー、つまり語彙のことですね。
中1・中2、あるいは高1・高2で受験までまだ時間がある人には、漢字検定を受けてみるのもおすすめです。ここでのねらいは、漢字が書けるようになることだけではありません。漢字の勉強を通して、知っている言葉の数を増やすことが目的です。漢字力と語彙力には関係があると言われています。
自分に語彙が足りているかどうかは、けっこう分かりにくいところです。国語は「知っているつもり」になりやすいので、実は知らない言葉をそのまま読み飛ばしていることがよくあります。
判断の目安を書いておきます。
- 言葉の意味は分かる。でも答えが選べない → 今日の要約と4ステップが効きます
- そもそも言葉の意味が分からない箇所が多い → 先に語彙と漢字から
自分がどちらか分からない、何から始めればいいか分からない、という人は公式LINEに相談してください。ちゃんとお返事します。
文章問題の正しい解き方4ステップ
お待たせしました。ここが今日の本題です。
ステップ1:設問を先に読んでから本文を読む
まず、本文に入る前に大問の説明文と設問に目を通します。
大問には「太郎さんと二郎さんが駄菓子屋に買い物に行きました」のような設定が書いてあることが多いですよね。あそこを先に読んでおくと、この文章で何が問われるのかの全体図がつかめます。
まったく知らない場所を、どこにたどり着くんだろうとそわそわしながら歩くより、「だいたいこういうことを聞かれるらしい」と分かって歩いたほうが速い。それだけの話です。
これは英語の長文でもまったく同じです。設問から読む。まずここを習慣にしてください。
ステップ2:接続詞・指示語に丸をつけながら読む
読みながら、接続詞と指示語にぐるぐる丸をつけます。
- 「しかし」「でも」「だからこそ」 → 論点が変わる合図。この後ろに主張が来る
- 「その」「これ」「それ」 → 何を指しているか、本文の中でひもづける
指示語が何を指すか分からないまま進むと、文章がめちゃくちゃになります。英語で it や what を追えなくなる状態と同じですね。
おっしー先生は、「しかし」が出てきたら三角を2つつないだ砂時計マークを書き込みます。ここで論点がぐるんと変わりますよ、という自分への合図です。形は何でもいいので、自分のルールを決めてしまいましょう。
ステップ3:設問ごとに本文へ戻り、根拠に線を引く
答えを書く前に、必ず本文のどこかに線を引きます。線が引けない答えは、まだ自分の意見が混ざっている合図です。
そして、ここでいちばん伝えたいことがあります。
本文は、めちゃくちゃ汚してください。
宝の地図なんですから、書き込まないほうがおかしいんです。線を引いて、丸をつけて、伸ばし棒でつないで。持っている情報を全部書き込む。
これは数学の図形問題と同じ感覚です。「ABが5cm」と言われたら、図に「5cm」と書き込みますよね。国語もそれと同じで、真っ白なままの本文は、実はあまりいいサインではありません。
「問題集を何回も解き直したいから、きれいに使いたい」という人もいます。気持ちは分かります。でも国語だけは考え方が違って、英語は音読を何十回、数学は3周、と繰り返しをすすめる一方で、国語は1回でいいです。その代わり、1回でめちゃくちゃ汚してください。
そのぶん、たくさんの文章に触れましょう。近代とは何か、砂漠のオアシスとは何か、森林の話、地球温暖化の話。いろんなテーマに触れているうちにアンテナが高くなって、普段生きているだけで目につくものが変わってきます。
ステップ4:選んだ答えを本文の言葉で説明できるか確認する
最後は確認です。「なぜこの答えを選んだのか」を、本文の一文を指さしながら説明できるかどうか。
お父さん、お母さん、兄弟、友だち。誰でもいいので、説明できたらパーフェクトです。説明できないなら、まだ「なんとなく」が残っています。
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ここまで読んで、「4ステップは分かったけれど、どの文章で練習すればいいの?」「自分の要約、ピント合ってるのかな?」と思った人へ。
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説明文と物語文で読み方を変える
同じ文章問題でも、説明文(論説文)と物語文では、追いかけるものが変わります。ここを分けておくと、読むときの目線が定まります。
説明文・論説文で追うもの
- 筆者の主張と、その根拠
- 反対意見(筆者が「しかし」でひっくり返す前の部分)
- 具体例は、主張を分かりやすくするための材料。主張そのものではない
説明文は、接続詞のマーキングがそのまま効きます。「たとえば」の後ろは具体例、「しかし」の後ろは主張、「つまり」の後ろはまとめ。この3つを追うだけで、文章の骨組みが見えてきます。
物語文で追うもの
- いつ・どこで・だれが・何をしたか(場面の整理)
- 登場人物の気持ちが変わったところ
- 気持ちが変わったきっかけになった出来事
物語文でも、やることの本質は変わりません。「うれしかったと思う」ではなく、気持ちが変わった原因が書いてある一文を探す。ここでも答えは本文の中です。傍線部を本文の言葉で言い換える、という作業になります。
つまり、説明文は「主張と根拠のつながり」、物語文は「出来事と気持ちのつながり」を追う。追うものが違うだけで、根拠に線を引く動作は共通です。
学年別の文章問題の勉強法
学年によって、力を入れる場所は変わります。目安として整理しておきます。
| 学年 | 力を入れるところ |
|---|---|
| 中1 | 接続詞・指示語に丸をつける習慣づくり。段落の横に一言メモを書く練習。漢字と語彙の土台づくり |
| 中2 | 説明文と物語文で追うものを切り替える。段落ごとの要約を、誰かに見てもらってピントを合わせる |
| 中3 | 入試形式の問題で4ステップを通す。時間配分の練習。志望校の過去問で出題の傾向をつかむ |
下の学年ほど「読み方のクセを作る」に寄せて、上の学年ほど「本番形式に慣れる」に寄せるイメージです。
なお、高校入試の国語で文章問題がどれくらいの配点を占めるかは、都道府県や年度によって差があります。ここは断定できないので、お住まいの地域の入試要項で確認してください。ただ、どの地域でも文章問題が大きな柱であることは変わりません。
補足として、Lafでも国語の対策をご依頼いただくのは12月ごろからが多いです。受験直前に間に合わせにいく教科として選ばれやすい、ということですね。裏を返せば、いま解き方を入れておけば、直前期を他の教科に使えます。
【保護者の方へ】文章問題が苦手な子への声かけ
最後に、この記事を読んでくださっている保護者の方へ、僭越ながらワンポイントです。
国語は、保護者の方が答えを教える必要がない、数少ない教科です。答えは本文の中にあるので、お子さんに探してもらえばいいんですね。
まず、避けたい声かけ。
「もっとちゃんと読みなさい」。これは根性論になってしまいます。本人は、ちゃんと読んでいるつもりなんです。字面はきちんと追えている。足りないのは気合いではなく、解き方です。何をどう直せばいいのかが伝わらないので、この一言はあまり効きません。
そのうえで、おうちでできることを3つ。
1つ目は、「これ、どこに書いてあったの?」と聞くこと。これだけです。聞かれると、子どもは本文を読み返します。ステップ3を、自分からやってくれる状態になるんですね。
2つ目は、「なんでその答えにしたの?」と1問だけ聞いてみること。答え合わせのとき、○×の確認だけで終わらせないための問いかけです。「やりなさい」と言われるとやりたくないものですが、聞かれると答えたくなる。ここはヒアリングでいきましょう。
3つ目は、一緒に読んで、接続詞に注目する読み方を見せること。「ここ、しかしって書いてあるから、この後で話が変わりそうだね」と言うだけで十分です。教えるというより、一緒に探す姿勢ですね。
保護者の方から「私も国語は苦手で、教えられないんです」とご相談をいただくことがありますが、教えられなくてまったく問題ありません。教えなくていい。聞いてあげるだけでいいんです。
もうひとつ、おまけの話をさせてください。
「なんでその答えにしたの?」と聞かれた子は、自分の頭の中を言葉にしようとします。これは言語化の練習です。そして言語化は、大人になってからずっと使う力です。
たとえば組織のマネジメント。「これやれよ」と言うのは簡単ですが、それではなかなか人は動きません。なぜそれをやる必要があるのかを言葉にできるかどうかで、結果が変わります。
中学・高校の現代文は、その練習の場でもあります。誤解なく相手に伝える力を、いまのうちから育てていってもらえたらうれしいです。
国語の文章問題のよくある質問(Q&A)
Q. 読書量を増やせば読解力は上がりますか?
長い目で見れば効果はあります。ただ、テストの点数に直結するまでには時間がかかります。急ぐなら、まず今日の4ステップという読み方の型を入れるほうが早いです。読書は、語彙とアンテナを育てる土台として続けてください。
Q. 記述問題はどう書けばいいですか?
本文の言葉を使って、聞かれていることに正面から答えます。自分の言葉に言い換えすぎると、本文から離れて減点されやすくなります。傍線部を本文の別の一文で言い換える、という感覚で書いてみてください。
Q. 選択肢が2つまで絞れるのに、そこから外します。
まさに、この記事の「50%の博打」の状態です。2つとも本文に根拠があるか線を引いて比べてください。ピントが少しずれている選択肢は、本文にない言葉が混ざっていたり、言い過ぎていたりします。
Q. 漢字だけやっていれば国語の点は上がりますか?
漢字は土台になりますし、語彙も増えるので無駄にはなりません。ただ、文章問題の点が安定しない原因が「解き方」にある場合、漢字をいくらやっても文章問題は動きません。原因を先に見分けてください。
Q. どれくらいの期間で変わりますか?
個人差はありますが、設問を先に読む・接続詞に丸をつける・根拠に線を引く、という動作は、数週間の練習で身についてくる子が多いです。1回のテストで判断せず、まずは1冊分を通して汚しながら解いてみてください。
Q. 古文や漢文も同じ読み方でいいですか?
根拠を本文から探すという原則は同じです。ただ古文は、そもそも単語と決まりごとを知らないと本文が読めません。古文が不安な人は、こちらを先にどうぞ。

まとめ|国語の文章問題は読解力じゃない、探し方の練習
国語の文章問題が解けないのは、読解力がないからではありません。解き方を知らないだけです。今日の要点をまとめます。
- 国語は、答えが全部「本文の中」に印刷されている唯一の教科。必要なのはリサーチ力
- 読解力の正体は要約力。「一言で言うと何?」のピントを筆者と合わせにいく
- ピントを合わせずに解くと、4択の残り2つが50%の博打になる。これが点数の上下の正体
- 要約は段落ごとに(パラグラフリーディング)。英語の長文にもそのまま使える
- 解けない子は3タイプ(①なんとなく答える ②自分の意見で答える ③接続詞・指示語を素通り)
- 設問が5問なら答えの場所も5か所。1問ずつ本文に戻ればいい
- NGは「なんとなく選ぶ/自分の意見で作る/丸つけして終わり」
- 4ステップは、設問を先に読む → 接続詞と指示語に丸 → 根拠に線を引く → 本文の言葉で説明できるか確認
- 本文は宝の地図。1回でいいので、めちゃくちゃ汚して解く
国語は、やり方を知っているかどうかで手応えが大きく変わる教科です。センスの話ではありません。今日から、宝探しのつもりで読んでみてください。
「自分の要約、ピントが合っているか見てほしい」「どの文章で練習すればいいか知りたい」という人は、公式LINEに「読解」と送ってください。
「読解」と送ると届くもの(無料)
- 読解力アップの資料
- おっしー塾長の無料授業3回
今日で7月も終わりですね。8月はまだ31日あります。一緒に頑張っていきましょう。
追加したら「読解」と漢字2文字で送ってね。
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