溶解度曲線で蒸発した水の量を求める解き方|グラフは「100gあたり」がカギ【中1理科】1 min read

理科

溶解度曲線のグラフは読めるのに、いざ計算になると答えが合わない。とくに「水を蒸発させた量」を求める問題で、どこから手をつけていいかわからなくなる——中1理科で、とても多い悩みです。

生徒
生徒

溶解度曲線の問題が苦手で…。80℃で溶ける量を聞かれて、グラフを見たら170gって書いてあったから、そのまま「170g」って答えたんです。でも答えを見たら全然ちがっていて、なんでダメなのかわからなくて。

おっしー
おっしー

あー、なるほどね。それ、グラフの数値を「実際の水の量」にそのまま使っちゃってるんだ。すごくよくあるやつだよ。グラフの数字は「水100gあたり」の値だから、水が200gあるときはそのままじゃ使えないんだ。今日は富山県の入試問題で、そこを一緒に整理していこう。

この記事では、実際の入試で出た溶解度曲線の問題を例に、「あと何g溶けるか」と「蒸発した水は何gか」の2問を、グラフの読み方から順番に解説します。

先に動画で確認したい方はこちらからどうぞ。

 

produce:代表 おっしー先生
Laf創業・経営8年目【経歴/実績】
・これまで200名以上のお子様の指導実績あり
国公立をはじめとした難関高への進学をサポート
・AI先生をはじめとした日本初の教育サービスを展開
月間5,000人以上が利用するサービスへと育て上げる
AI先生を利用したことで模試C判定からA判定まで上がったと喜びの声も多数

「話題沸騰中!16大メディアが注目したLaf先生AI – あなたの学びをもっと身近に」


各社が報じた話題のAI教育ツール。24時間質問し放題、理解度に応じた解説で、わからないをゼロに。今すぐ試して、学びを加速させよう。

AI先生ボタン

※様々なメディア様に注目いただき、反響多数!現在TV取材も予定している注目サービスとなっています。(一部掲載)

1. 今回の問題

まず、実験の様子を確認します。

> 【実験1】
> ・60℃の水200gを入れたビーカーに物質Aを300g加えてよくかき混ぜたところ、とけきれずに残った。
> ・水溶液を加熱し、温度を80℃まで上げたところ、すべてとけた。
> ・さらに加熱して沸騰させ、水をいくらか蒸発させた。
> ・水溶液の温度を30℃まで下げ、出てきた固体をろ過でとり出した。

そして溶解度曲線のグラフには、次のことが書かれています。

  • 横軸は水の温度、縦軸は「100gの水にとける物質の質量
  • 物質Aは温度が上がるほど大きく溶ける(60℃で約110g、80℃で約170g)
  • 物質Bはほぼ横ばい(どの温度でも約45g)

この「縦軸は100gの水あたり」という一文が、今日いちばん大事なポイントです。

 

2. いちばん多い間違い「グラフの数値をそのまま使う」

設問(1)はこうです。

> (1) 温度を80℃まで上げた水溶液には、あと何gの物質Aをとかすことができるか。

ここでやってしまいがちなのが、グラフの170gをそのまま答えにすることです。冒頭の生徒も、まさにこれをやってしまいました。

でも、思い出してください。グラフの縦軸は「100gの水にとける量」でした。つまり170gというのは、あくまで「水が100gのときに溶ける量」なのです。

今回の水は200g。グラフの数値をそのまま使ってはいけません。

水が2倍なら、溶ける量も2倍になります。ここを見落とすと、答えが半分の大きさになってしまいます。まずはこの「100gあたり」をそろえるところから始めましょう。

 

3. 設問(1)を3ステップで

 

ステップ1:水200gに溶ける量を出す

80℃での溶解度は、グラフより 100gの水に170g です。今回の水は200g、つまり100gの2倍あります。

170 × 2 = 340

つまり、80℃の水200gには、物質Aが340gまで溶けます

 

ステップ2:すでに溶けている量を確認する

問題文をよく読むと、最初に加えた物質Aは300gで、80℃にしたら「すべてとけた」とあります。つまり、いま水溶液には300gの物質Aが溶けている状態です。

 

ステップ3:あと溶ける量を引き算で出す

限界まで溶ける量が340g、いま溶けているのが300g。だから、あと溶かせる量はその差です。

340 − 300 = 40

(1) の答え:40g

おっしー
おっしー

グラフの170gをそのまま答えにすると、大きくズレちゃうでしょ。「まず水の量に合わせて2倍する」——これができるかどうかで、溶解度の問題はほとんど決まるんだ。

 

4. 設問(2)を「引き算」と「比例」で

次はこの記事の山場です。設問(2)はこうです。

> (2) ろ過でとり出した固体は228gだった。蒸発させた水は何gか。ただし、30℃における物質Aの溶解度は48gである。

いきなり「蒸発した水」を求めようとすると、手が止まります。いったん「まだ水に溶けている物質Aの量」を先に出すのが、この問題のコツです。

 

ステップ1:まだ溶けている物質Aの量を出す

最初に溶かした物質Aは、全部で300gでした。そのうち228gが固体として出てきて、ろ過でとり出されたわけです。ということは、まだ水の中に溶けたまま残っている物質Aは、その残りです。

300 − 228 = 72

つまり、30℃の水溶液には、物質Aが72g溶けたまま残っていることがわかります。

 

ステップ2:比例式で「残っている水の量」を求める

ここで、問題文にある「30℃の溶解度は48g」を使います。これは「水100gに48g溶ける」という意味でしたね。

いま、その30℃の水に72gが溶けています。では、その水は何gなのか。「100gに48g」の割合と同じはずなので、水の量を x として比例式を立てます。

100 : x = 48 : 72

比例式は、外側どうし・内側どうしをかけて計算します。

48 × x = 100 × 72

48x = 7200

x = 150

つまり、30℃のときに残っていた水は150gだとわかりました。

 

ステップ3:最初の水との差が「蒸発した量」

最初、ビーカーに入っていた水は200gでした。それが最後には150gに減っています。減った分が、沸騰させて蒸発した水です。

200 − 150 = 50

(2) の答え:50g

公式LINEには、こういう「入試のちょっと難しい1問」もたくさん届きます。「解き方の流れは合ってる?」と確かめたいときは、公式LINEで気軽に送ってくださいね。

 

5. 答えの吟味(本当に合っているか確かめる)

出した答えが正しいか、逆から確かめてみましょう。

30℃の水150gに、物質Aは何gまで溶けるか。溶解度は「100gに48g」なので、150gは1.5倍。

48 × 1.5 = 72

ちゃんと72gになりました。これは、ステップ1で出した「まだ溶けている72g」と一致します。残っている量と、溶けられる限界の量がぴったり同じ=この水溶液は「これ以上溶けない状態(飽和)」になっていて、計算が合っているとわかります。

固体になって出てきた228gも確認しましょう。最初300g溶かして、72gが溶けたまま残ったのだから、出てきた固体は 300−72=228g。問題文の228gと一致します。バッチリですね。

 

6. よくあるつまずき3つ

つまずき①:グラフの数値をそのまま使う

今日の主役の間違いです。グラフの縦軸は「100gの水にとける量」。水が200gや150gのときは、必ず水の量に合わせて倍率をかけてから使います。80℃の170gを、そのまま200gの水の答えにしてはいけません。

つまずき②:(2)でいきなり「蒸発した水」を求めようとする

「蒸発した水」を直接求める式はありません。まず「まだ溶けている量」を引き算で出す→比例式で「残っている水」を求める→最初の水との差をとる、という2段階で考えます。順番を守れば、一本道で答えにたどり着けます。

つまずき③:比例式の左右を逆にする

「100 : x = 48 : 72」の形をそろえるのがポイントです。左側は「水の量」、右側は「溶けている物質の量」で、上下の並びを合わせるとミスが減ります。水と物質を左右でごちゃまぜにすると、答えが合わなくなります。

 

7. FAQ

Q. 物質B(ほぼ横ばいの曲線)は、この問題ではどう関係するの?

物質Bは、温度を下げても溶ける量がほとんど変わらない物質です。だから「温度を下げて結晶をとり出す」やり方だと、少ししか出てきません。物質Bのような溶解度が横ばいのものは、温度を下げるより「水を蒸発させる」ほうが結晶をとり出しやすい、という対比を覚えておくと、別の問題でも役立ちます。

Q. 「溶解度」って、そもそも何の数字ですか?

溶解度は、100gの水に溶けることのできる物質の最大量(g)のことです。溶解度曲線は、その溶解度が温度によってどう変わるかをグラフにしたものです。「100gの水あたり」という基準を、まず頭に入れておきましょう。

Q. 比例式が苦手です。ほかの解き方はありますか?

「1gあたり」で考える方法もあります。30℃では水100gに48g溶けるので、物質A 1gには 100÷48 の水が必要、と考えて 72gぶんの水を求めてもかまいません。ただ、比例式のほうが立てやすくミスも減るので、まずは比例式に慣れるのがおすすめです。

 

8. まとめ

・溶解度曲線の縦軸は「100gの水にとける量」。実際の水の量に合わせて倍率をかける

・(1) 80℃は100gに170g→水200gなら340g溶ける→すでに300gなので、あと40g

・(2)は「まだ溶けている量」を先に出すのがコツ:300−228=72g

・比例式 100:x=48:72 で残った水150gを求め、200−150=50gが蒸発した水

・答えは逆から確かめる(150gの水に72g溶ける=飽和で計算が合う)

・比例式は「水の量」と「物質の量」の上下の並びをそろえる

この問題は、Lafの公式LINEに実際に届いた質問をもとに動画で解説したものです。「溶解度曲線の計算がいつも合わない」「この解き方で合ってるか見てほしい」——そんなときは、公式LINEから気軽に送ってください。

無料のオンライン授業や自習室も開催しています。「わからない」を「わかった!」に、一緒に変えていきましょう。

 

あわせて読みたい

【中1理科】凸レンズの実像と鏡の見える範囲
中1理科「光」の凸レンズと鏡の問題を解説。焦点距離10cmの読み取り、実像の大きさの変化、鏡で見える範囲を整理します。
【中1理科】溶解度曲線と再結晶の計算解説
中1理科の溶解度曲線と再結晶の計算を解説。水100gあたりの読み取り、80℃であと溶ける量、蒸発した水の量を比で求めます。

 

動画でくわしく確認する

この内容は、こちらの動画でくわしく話しています。

 

毎朝7:15から勉強相談ライブをやっています

オンライン学習塾Lafのおっしー塾長が、毎朝7:15からInstagramで中学生の勉強相談ライブを配信しています。

「やる気が出ない」「覚えられない」といった悩みに、その場でお答えします。

勉強の悩みを直接相談したいときは、公式LINEからどうぞ。無料でお答えします。

 

Laf先生からのお知らせ(Web記事経由限定特典)

Lafでは公式LINEに登録するとAI先生が数学/理科/英語の質問を動画で回答してくれます。

数学の問題がわからなくて悩んでいる人は、わからない問題を公式LINEで送ってみてください。

 

解説動画を見てもわからなかった場合や受験や勉強相談も個別で対応しています。

  • 明日までに宿題があるけど、解き方がわからないし身近に聞ける人がいない…
  • 受験に向けて勉強しているけど、参考書の解説がわかりづらくて教えて欲しい…
  • 自分の学力をチェックする学力診断を受けてみたい
  • 練習問題が欲しい

こんな悩みがあれば、公式LINEから相談してみてください!

現在3,000人以上の学生さんが利用している人気勉強サポートLINEです。

公式LINEは下記のボタンより追加できます!

これからも参考書のざっくりとした解説で困らないよう丁寧に解説していきます。

毎月3,000人以上が利用している
 動画解説AI先生

(Web記事経由限定特典)AI先生アイキャッチ
AI先生ボタン

  • 志望校別の対策問題集
  • 志望校合格への模試・実力診断テスト
  • 自然と勉強ができるようになるクイズ

なども配信中!

さらに今なら!お友達紹介キャンペーン実施中!
お友達を紹介してくれたらLaf先生から特別に

  • 「受験前で不安…何を勉強したらいい?」
  • 「学校の授業がわからない…どうしよう…」
  • 「どうやったら成績が上げられるの?」

など勉強のお悩み個別相談をプレゼント中!
勉強のプロになんでも質問できるチャンス!!
お悩み相談で成績が一気にアップした子も
AI家庭教師利用者の声1
お友達紹介してくれた人限定なので、「〇〇さん(LINE名)に紹介しました!」とLINEで送ってね!

たくさん相談をもらっていて人数に限りがあるので、興味がある人はとりあえず今すぐ公式LINEに登録しておこう!

理科
話題沸騰中!16大メディアが注目したLaf先生AI
AI先生に質問
話題沸騰中!16大メディアが注目したLaf先生AI
AI先生に質問