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夏期講習は今から間に合う?結論は「駆け込む必要はない」

周りの友達が塾の夏期講習に行ってるみたいで。うちも今から行ったほうがいいですか?

今からなら、急いで申し込まなくて大丈夫です。ただ、何もしないで9月を迎えるのだけは避けましょう。
8月に入ってから、この相談がとても増えます。「周りの子が夏期講習に行っているらしい」と聞いた瞬間に、急に焦る。焦りの正体は、たいてい「うちだけ何もしていない」という比較です。
先に結論をお伝えします。
8月からの夏期講習に駆け込む必要はありません。ただし、何もしないまま9月を迎えるのが一番もったいない。
理由は、9月から中1・中2・中3のすべての学年で、単元が一段むずかしくなるからです。とくに数学は、夏休みまでの計算中心から、グラフと図形に切り替わります。
そして、残っている時間は思ったより少なくありません。
3週間 × 7日 × 1日1時間 = 21時間
学校の数学の授業は、1学期ぶんでおよそ45〜50時間です。つまり21時間は、1学期の数学の授業の半分弱にあたる時間が、まだ手元に残っているということになります。
この記事では、8月からの申込みをおすすめしない理由、夏期講習が向いているお子さんの3タイプ、塾なしで大丈夫な子の条件、そして残り3週間でやること2つを順番にまとめます。
8月からの夏期講習をおすすめしない理由2つ
最初に前提をひとつ。塾によって話がまったく変わります。
- 集団授業型(カリキュラムが決まっていて、みんなで同じ内容を進める)
- 個別指導型(受ける単元やコマ数をこちらで選べる)
この記事で「今からはおすすめしません」と言っているのは、集団授業型の夏期講習のほうです。個別指導で単元を選べるタイプなら、8月からでも十分に成り立ちます。
理由1 講習はもう後半戦に入っている
集団授業型の夏期講習は、7月の頭から設計されている商品です。夏休み40日の前半用につくられていて、8月のこの時期には、内容の半分ほどが終わっています。
そこから入ると、7月の続きのプリントを配られるところから始まります。映画の後半から席に着くのと同じで、悪いわけではないのですが、もったいない。
理由2 お盆の休講で、実際に受けられる日数が少ない
もうひとつが、お盆です。多くの塾はこの時期に休講期間を挟みます。カレンダー上の残り日数と、実際に授業を受けられる日数がずれるので、見た目より短くなります。
だから「夏期講習が悪い」という話ではありません。今から入るには条件が悪い、という時期の話です。ここを分けて考えると、判断がぶれなくなります。
夏期講習が向いてる子3タイプ
では、今からでも夏期講習が向いているのはどんなお子さんか。現場で見ていると、3つのタイプに分かれます。
1 復習型:苦手な単元を自分で名指しできる
1学期の内容で、どこがわからないかがはっきりしているタイプです。「連立方程式の文章題が解けない」と、本人の口から単元名が出てくる状態を指します。
このタイプは、その単元だけをピンポイントで扱ってくれる塾なら、今からでも意味があります。逆に、決まったカリキュラムを周りの子と一緒に進める形だと、自分に必要のない単元に時間を使うことになりがちです。
自分の苦手を、自分の言葉で名指しできるか。ここが分かれ目です。
2 受験型:定期テストは取れるのに、入試問題でつまずく
中3で、定期テストは9割前後を取れている。でも塾には行っていない。このタイプは意外と多く、毎年この時期に相談が集まります。
学校の定期テストで点が取れる子が目指す高校は、自然と偏差値の高いところになります。すると入試問題の応用レベル・発展レベルで急にてこずる。ここで独学の限界を感じるパターンです。
受験を控えていて、自力の伸びしろが頭打ちになっている感覚があるなら、8月からの利用も選択肢に入ります。
3 環境型:家だと1日3時間が続かない
家にいるとだらけてしまう、1日3時間の学習が続かない、というタイプです。この場合は授業そのものより、自習室が本体だと考えてください。授業はおまけです。
「やる気の問題」に見えて、実際は場所の問題であることがよくあります。時間を買う発想で環境を用意するほうが早い。オンライン自習室のように、家にいながら使える環境を持っている塾もあります。
塾なしで大丈夫な子の条件2つと、宿題A・B・Cの判定
反対に、塾に行かなくても回せるお子さんもいます。条件は2つです。
1 自分で勉強計画を立てて、回せる
計画を立てられるだけでは足りません。自分の苦手を分析して、何をやれば成果につながるかを考えたうえで、その計画に自信を持てているか。ここまで来ていれば、塾なしでも進みます。
2 質問できる相手がいる
家族でも、近所の親戚のお兄さんでもかまいません。わからない問題を聞ける相手と、「この計画で大丈夫かな」と相談できる相手。この2つが家庭の中にあると、塾なしが成立しやすくなります。
中3で塾なしを選ぶかどうかは、こちらの記事でも詳しく書いています。

いちばん分かりやすい判定材料は、宿題の残量
条件で考えるのがむずかしければ、もっと簡単な見方があります。夏休みの宿題があとどれくらい残っているかです。8月上旬の時点で、3つに分かれます。
| 宿題の状態 | 読み取れること | 次の一手 |
|---|---|---|
| A もう終わっている | 自分で回す力がある | 塾は不要側。受験対策としての利用はあり |
| B 半分くらい | 進んではいるが計画に不安 | 宿題の2周目を優先。計画を一緒に組み直す |
| C ほとんど手つかず | 講習より先に宿題 | 宿題そのものが範囲表。まずそこから |
Cの場合、講習に通っても宿題が終わらないまま9月が来ます。順番としては宿題が先です。目安としては、8月15日ごろまでに1周を終えられると、そのあとが楽になります。ただし、無理な計画は長く続きません。終わりそうだと思える量まで割ってから始めてください。
やってはいけない残り3週間の過ごし方3つ
先に、避けたい過ごし方から共有します。この3つは、毎年かなりの人数がはまります。
1 今から総復習を始める
中1の内容から全部やり直す総復習を、この時期から始めるのが一番もったいない過ごし方です。
物理的に終わらないからです。40日ぶんの計画を3週間に詰め込むと、終わらないまま9月が来て、「やっぱりできなかった」という感触だけが手元に残ります。
減らすのは勉強時間ではなく、範囲のほうです。定期テストの解き直し、実力テストや模試の過去問を使って苦手な単元を洗い出し、そこだけ復習する。この考え方は、実力テストの対策と同じです。

2 新しい問題集を買う
新しい問題集は買わないでください。範囲表はもう配られています。夏休みの宿題がそれです。
問題集は、買った時点で少し満足してしまいます。それに、夏休み明けの課題テストは宿題から出る学校が多い。手元にあるものを2周、3周するほうが点数につながります。余裕が出たら、発展問題に進めば十分です。
3 「9月から本気出す」で白紙のまま渡す
夏休みは、学校の授業が止まっている唯一の期間です。ここで止まると、9月は待ってくれません。すごいスピードで進みます。
しかも9月・10月は、行事の多い時期でもあります。運動会や文化祭の準備が入り、家で机に向かう時間は夏休みより確実に減ります。「9月から」は、いちばん実行しにくいタイミングなんです。
残り3週間でやること1|宿題の2周目を回す4ステップ
ここが記事の心臓部です。夏期講習に行かないと決めたなら、やることは2つだけに絞ってください。1つ目が宿題の2周目です。
夏休み明けには、課題テストか実力テストがあります。名前は似ていますが、中身は別物です。
| 課題テスト | 実力テスト | |
|---|---|---|
| 出題範囲 | 夏休みの宿題がそのまま出る | 中1からの内容が全部出る |
| 対策 | 宿題を2周目に回す | 苦手単元を絞って復習 |
課題テストの対策は、こちらに5ステップでまとめています。

2周目の回し方は4ステップです。
ステップ1 宿題を数える
残りのページ数と問題数を、実数で数えます。頭の中の「終わらない」が、具体的な数字に変わります。そのうえで、残り日数で割ってください。1日あたりの量になります。
ステップ2 印を2種類つける
1周目で間違えた問題に、2種類の印をつけます。
- ○ = 解説を読んだら分かった問題
- △ = 解説を読んでも分からなかった問題
「解けた・解けなかった」ではなく、解説を読んで分かったかどうかで分けるのがポイントです。この2つは、次にやることがまったく違うからです。
ステップ3 ○だけ2周目を解く
先に手をつけるのは○のほうです。△から始めたくなるのですが、そこから入ると止まります。

まずは確実に点数が取れるところを増やしてほしいんです。「意外とできるじゃん」を先につくってから、△に行きます。
ステップ4 △は前の学年・前の単元に戻る
○が一周できたら、△に向き合います。ただし、その問題をにらんでいても解けません。
数学と英語は積み上げ式の教科です。中3の内容は、中1・中2が理解できていることを前提に進みます。だから△は、いまの単元ではなく前の学年でつまずいているサインだと考えてください。戻るのはその1か所だけで十分です。
理科と社会はちがいます。単元ごとにリセットされるので、縄文時代がわからなくても、江戸時代を覚えれば江戸時代のテストは取れます。どこからでも挽回できる教科です。
宿題そのものが終わっていない場合は、こちらもあわせてどうぞ。

残り3週間でやること2|9月最初の単元を1つだけ予習する
宿題の2周目が終わって余裕があれば、9月の最初にやる単元を1つだけ予習します。総復習はもう間に合いませんが、「最初の単元だけ」なら3週間で届きます。
なぜ1つだけでいいのか。9月に入ってすぐの授業が、そのまま2学期の中間テストの範囲の頭になるからです。最初の単元でつまずくと、そのあとの単元も同じ土台の上に積まれるので、遅れがそこから雪だるまになります。逆に、最初の1単元だけ先に触れておけば、9月の授業が「もう1回聞く時間」に変わります。
どの単元を予習するかは、次の学年別の表から選んでください。3週間あれば、週1回のペースでも3回ぶんの学習時間が取れます。
2学期の最初のテストで点が取れると、子どもの目の色が変わります。ここが、9月以降のいちばん安い投資です。
公式LINEに「夏期講習」と送るだけで、3つとも受け取れます(無料)
- 夏休みの宿題 2周目チェックシート(A4 2枚)。5教科ぶんの「まだ解いてない数・○の数・△の数・2周目にやる数・1日あたり」を書き込む表です。ステップ1〜3がそのまま埋まります
- 数学の「戻る場所」対応表(A4 4枚)。△が出た単元から、どこまで戻ればいいかが引けます。ステップ4の受け皿です
- おっしー塾長の無料授業3回。9月最初の単元の予習にも、苦手な単元の解説にも使えます
追加したら「夏期講習」と送ってください。
(登録者が2万人を超えているため、キーワードを送っていただかないと個別の反応が難しくなっています。お手数ですが、この漢字4文字をそのまま送ってください)
夏期講習の費用は「1コマあたり」と「残りコマ数」で見る
費用の相場について。この記事では、金額の相場表は出しません。地域・学年・コマ数・集団か個別かで幅が大きく、こちらで一つひとつ確認できない数字を並べても、判断の役に立たないからです。
そのかわり、見積もりをもらったときに見るところを4つお伝えします。総額ではなく「1コマあたり」と「お盆を抜いた残りコマ数」で見るのが基本です。
- 1コマあたりの単価。総額をコマ数で割ります。この数字にすると、他の塾とも、個別指導とも比べられます
- 実際に受けられるコマ数。8月から入ると、募集時のコマ数がそのまま残っているとはかぎりません。お盆の休講を抜いて何コマかを確認します
- 総額に含まれていない費用。教材費、季節講習費、施設維持費などが別立てになっていることがあります
- 9月以降の扱い。講習が終わったあと、通常授業に自動で切り替わる契約かどうか。ここは後から効いてきます
問い合わせのときは、この2つをそのまま聞いてみてください。
「8月◯日から入った場合、お盆を除いて実際に受けられるのは何コマになりますか?」
「その総額に、教材費は含まれていますか?」
8月からの申込みが割高になりやすいのは、総額が同じでも、受けられるコマが減っていることがあるからです。単価に直すと、それが見えます。
学年別|中1・中2・中3の残り3週間
9月に何が来るかは学年で違います。予習する単元は、この表から選んでください。
| 学年 | 9月に入ってくる数学 | 残り3週間の優先順位 |
|---|---|---|
| 中1 | 方程式の文章問題 → 比例とグラフ → 平面図形 | 宿題の2周目。計算スピードの底上げ |
| 中2 | 一次関数 → 合同な図形(平行線と角) | 宿題の2周目 + 一次関数の予習 |
| 中3 | 二次関数 → 相似な図形 | 宿題の2周目 + 受験型なら講習も選択肢 |
夏休みまでの数学は、中1が文字式と方程式、中2が連立方程式、中3が式の展開・因数分解・平方根・二次方程式でした。つまり、夏休みまでは計算問題が中心だったということです。
計算はなんとかなっていた、という子は多いと思います。9月からは、そこにグラフと図形が乗ってきます。つまずく人がいちばん増えるのがこの切り替わりです。
中1は、まだ挽回がききます。中2は中1の内容ができている前提で進むので、いま抜けを埋めておくと後がまったく違います。計算に不安があるなら、100マス計算を1日2〜3分でかまいません。計算スピードが上がると、数学へのアレルギーが減ります。数学が苦手な子は、数学そのものより、計算という武器の扱いに慣れていないことが多いんです。
中2は、一次関数が2学期最大の山場です。比例が不安なら、そこに戻ってから予習に入ってください。
中3は、二次関数がすでに終わっている学校もあります。その場合、次は相似です。受験型に当てはまるなら、8月からの利用も検討する価値があります。
よくある質問
夏期講習だけ塾に行くのはアリですか?
アリです。とくに個別指導で単元を選べるタイプなら、苦手な1単元だけを見てもらう使い方ができます。ただ、講習後に通常授業へ自動で切り替わる契約になっていないかだけ、先に確認しておいてください。
中3ですが、今からでも間に合いますか?
受験までで考えれば、まだ時間はあります。ただ、8月から集団授業型の講習に入るのは効率がよくありません。宿題の2周目で穴を洗い出してから、必要な単元に絞って手を打つ順番をおすすめします。
個別指導なら、今からでも大丈夫ですか?
はい。個別指導は内容を選べるので、後半戦から入るデメリットが小さくなります。その場合も、事前に「どの単元をやってほしいか」を決めてから相談すると、コマがむだになりません。
夏期講習に行かないと、周りに置いていかれませんか?
講習に行ったかどうかより、宿題を2周したかどうかのほうが、9月の結果に効きます。行かない選択をしたなら、残り3週間の使い方を決めることが、そのまま対策になります。
お盆明けからの短期講習はどうですか?
コマ数が少ないぶん、目的をひとつに絞れるなら使えます。「苦手な1単元を潰す」「9月の最初の単元を予習する」のどちらかに決めてから申し込んでください。総復習を目的にすると、日数が足りません。
体験授業だけ受けるのは失礼になりませんか?
気にしなくて大丈夫です。合うかどうかは受けてみないと分かりません。むしろ、合わないまま夏の後半を使ってしまうほうがもったいないです。
おうちの方へ|「行く?どうする?」の前に聞くこと
最後に、保護者の方へワンポイントだけ。
NG「夏期講習、行く? どうする?」
やさしく聞いているつもりでも、子どもからすると丸投げに聞こえます。行く・行かないを決めるのは、大人が思っている以上にエネルギーが要ります。決められないから焦っているのは、親も子も同じです。
OK「宿題、あとどれくらい残ってる?」
数を聞く質問です。責めていないので答えやすく、そのまま現在地の確認になります。
そのうえで、もう一段だけ踏み込みます。
OK「どのあたりの単元でつまずいてる?」
OK「だったら、そこだけ無料授業を1回受けてみたら?」
軽いオファーから入るのがコツです。契約を決める話ではなく、1回だけ試す話にすると、子ども側のハードルがぐっと下がります。
焦って講習を契約する前に、宿題の残量を親子で一緒に見る。順番はこれだけです。残量が見えると、次の一手が親子で同じ絵になります。
まとめ
- 8月からの夏期講習に駆け込む必要はない。ただし何もしない9月がいちばんもったいない
- 「今からはおすすめしない」のは集団授業型。個別指導で単元を選べるなら8月からでも成り立つ
- 向いているのは復習型・受験型・環境型の3タイプ。計画を回せて質問相手がいるなら塾なしで大丈夫
- 残り3週間でやることは2つ。宿題の2周目(○から先に、△は前の学年へ)と、9月最初の単元の予習
- 費用は総額ではなく、1コマあたりとお盆を抜いた残りコマ数で見る
残り3週間は、1日1時間でも21時間あります。今日、お子さんの宿題があと何ページ残っているかを数えるところから始めてみてください。
公式LINEに「夏期講習」と送るだけで、3つとも受け取れます(無料)
- 夏休みの宿題 2周目チェックシート(A4 2枚)
- 数学の「戻る場所」対応表(A4 4枚)
- おっしー塾長の無料授業3回
追加したら「夏期講習」と送ってください。
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