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夏期講習の費用相場は、調べても比較になりません

夏期講習の費用相場ってどれくらいですか?調べてみたんですけど、サイトによって金額が全然ちがって、よけいに分からなくなってしまって。

その感覚で合っています。相場の数字を追いかけるより、目の前の見積もりを自分で計算できるほうが、ずっと役に立ちますよ。
夏休みに入ると、この相談がぐっと増えます。「夏期講習 費用 中学生」で検索して、出てきた数字の幅を見て、逆に不安になってしまう。同じ中学生向けの夏期講習なのに、書いてある金額が何倍もちがうサイトが並んでいます。
どのサイトも嘘を書いているわけではありません。ただ、塾によって「何を数えた金額なのか」がちがうので、そもそも比べられる数字になっていないのです。
授業料だけを載せている塾もあれば、教材費や模試代、入会金まで込みで載せている塾もあります。集団授業と個別指導でも、単価の作り方が根本からちがいます。受験学年かどうかでも、そもそものコマ数が変わります。
条件が揃っていない数字をいくら並べても、高い安いの判定はできません。
だからこの記事では、相場の金額はお伝えしません。代わりに、手元にある見積もりが妥当かどうかを、自分で計算して判定するやり方をまとめます。扱うのは次の5つです。
- 夏期講習の費用がバラバラに見える理由
- 見積もりが妥当かを判定する3つの軸
- 費用で失敗する人がやってしまうNG3つ
- 見積もりを自分で計算する3ステップ
- 保護者の方から、お子さんへの声かけ
夏期講習の費用がバラバラに見える3つの理由
まず、なぜここまで数字がそろわないのか。理由は大きく3つです。
- 表示している範囲がちがう。授業料だけを出している塾と、教材費・模試代・入会金・管理費まで含めて出している塾が、同じ「費用」という言葉で並んでいます
- 指導形態で単価の作りがちがう。集団授業と、1対1や1対2の個別指導では、先生の人件費のかかり方が変わります。個別指導のほうが1コマの単価は上がりやすい作りです
- 学年でコマ数の設計がちがう。受験学年は、はじめからコマ数が多く設計されています。総額が上がるのは「高くなった」のではなく「量が増えた」ということです
ここを分けずに数字だけを見ると、判断がぶれます。
コンビニの本体価格と税込価格を並べて「値段がちがう」と驚いているのと、構造は同じです。数字が動いているのではなく、数えている範囲が動いています。
塾の種類ごとの料金の考え方は、こちらの記事でも整理しています。

夏期講習の見積もりを判定する3つの軸
相場の数字の代わりに何を見るか。判定の軸は3つです。この3つが揃って、はじめて別の塾どうしを同じ土俵に乗せられます。
| 見る軸 | 確認すること | 揃っていないとどうなるか |
|---|---|---|
| ①指導形態 | 集団授業か、個別指導(1対1・1対2)か | 単価の作りがちがう金額どうしを比べてしまう |
| ②学年・受験の有無 | 受験学年か、非受験学年か | 量の差を「高い塾」と読みちがえる |
| ③コマ数 | 総額が何コマぶんの金額か | 総額の大小だけで決めてしまう |
この中でいちばん大事なのが③のコマ数です。総額は、基本的に「1コマの単価 × コマ数」で決まっています。コマ数が分かれば、割り算で1コマあたりに直せます。
ここでひとつ罠があります。1コマが何分なのかは、塾によってちがいます。40分のところもあれば、60分、90分のところもあります。1コマあたりに直しても、40分と90分では比べたことになりません。
気になるときは、1コマの単価をさらに分数で割って、1分あたりに直してみてください。ここまでやると、形のちがう塾どうしでも並べられます。
参考までに、Lafには授業の形が2つあります。1対1の個別指導は1コマ40分、少人数制の集団授業は1コマ約90分です。同じ「1コマ」でも、中身の時間は倍以上ちがいます。料金は形ごとに分かれているので、気になる方は公式LINEで聞いてください。
夏期講習の費用で失敗する人がやってるNG3つ
見積もりの相談を受けていて、よく出てくるつまずき方が3つあります。
NG1 相場の数字だけで高い安いを判断する
いちばん多いのがこれです。検索して出てきた数字を見て、安心したり焦ったりする。その数字が何を含んでいるのかが分からないままなので、判断の材料になっていません。数字を見る前に、範囲を確認するほうが先です。
NG2 1コマの安さだけで選ぶ
1コマの授業料が安く見えても、そこに入会金・教材費・管理費・模試代は入っていません。しかもコマ数が想定より多く組まれていれば、総額は上がります。見るのは授業料の1コマではなく、込み込みの総額から割り戻した1コマです。
NG3 案内を見比べず、去年と同じ塾にそのまま申し込む
去年と同じだから、で確認をとばしてしまうパターンです。講習の中身もコマ数も、毎年変わっています。9月からは新しい学期に入りますし、見積もりを取り直すにはちょうどいいタイミングです。
3つとも共通しているのは、「総額とコマ数を並べて見ていない」という一点です。次で、その並べ方を手順にします。
夏期講習の見積もりを自分で計算する3ステップ
ここがこの記事の中心です。手元に案内やチラシがある方は、出してきて一緒にやってみてください。
まず確認したいのは、その案内に総額とコマ数の両方が書いてあるかです。総額しか書いていない案内は、けっこうあります。
ステップ1 総額で聞く
コマ料金だけが書いてある案内なら、そのまま塾に聞いてしまうのがはやいです。
「これって、教材費や模試代も込みの金額ですか?」
この質問は、恥ずかしい質問ではありません。むしろ聞いておいた家庭のほうが、あとから「思ったより高くついた」になりにくいです。授業料以外に、入会金・教材費・管理費・模試代・交通費がかかることがあります。
ステップ2 総額をコマ数で割る
総額が分かったら、割り算をします。
総額 ÷ コマ数 = 1コマあたりの単価
このひと手間で、はじめて塾どうしを比べられる形になります。1コマの時間がちがう塾と比べるときは、もう一段だけ割ってください。
1コマの単価 ÷ 1コマの分数 = 1分あたりの単価
実際にあった話をひとつ。今年の夏、見積もりを2つ持って相談に来てくださった保護者の方がいました。「こっちのほうがずっと安い」と。よく見ると、片方は5教科40コマ、もう片方は3教科20コマでした。コマ数で割ってみたら、1コマあたりはほとんど同じだったんです。
安かったのではなく、量が少なかった。総額だけを見ていると、この読みちがえが起きます。
ステップ3 込みか抜きかを確認する
最後にもう一度、総額の中身を確認します。教材費・模試代・入会金・管理費が込みなのか、抜きなのか。同じ総額でも、込みか抜きかで実質の中身がまるごと変わります。
込みだと思って比べていたのに、実は抜きだった。これが、いちばんよくある勘違いです。
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学年別に見る、夏期講習のコマ数の考え方
同じ「夏期講習」でも、学年によって組まれ方がちがいます。金額の目安ではなく、コマ数の設計として押さえておくと読み解きやすくなります。
| 学年 | コマ数の設計の傾向 | 見積もりで確認するところ |
|---|---|---|
| 中1 | 1学期の復習と2学期の予習が中心。コマ数は控えめに組まれやすい | 何教科ぶん入っているか |
| 中2 | 関数や文法など、つまずきやすい単元の復習が入り、コマ数が増えやすい | 苦手な単元が中身に入っているか |
| 中3 | 受験対策として、はじめからコマ数が多く設計される | 総額ではなく1コマ単価。秋以降の講座が別かどうか |
中3の見積もりが大きく見えるのは、単価が上がったからではなく、コマ数が増えているからというケースがほとんどです。ここを分けて見ると、必要以上に驚かずにすみます。
逆に、中1・中2で「思ったより安い」と感じたときは、教科数とコマ数を確認してみてください。安いのではなく、量が少ないだけかもしれません。
夏期講習の費用でよくある質問3つ
Q. 夏期講習だけ塾に通うのはありですか?
ありです。夏期講習だけを受けて、そのあとは自分で進めるご家庭も普通にあります。確認したいのは、コマ数と単元を選べる形かどうかです。決まったカリキュラムを一式受ける形だと、必要のない単元にも時間とお金を使うことになりがちです。
Q. オンラインのほうが安いですか?
一概には言えません。教室の維持費や交通費がかからないぶん、単価の作りは変わりますが、1コマの時間も回数もちがうからです。ここでも、総額とコマ数を揃えてから比べてください。
Q. ほかの塾の見積もりも取ると、失礼になりませんか?
なりません。相見積もりは普通のことですし、聞かれる側も慣れています。9月から新しい学期に入るタイミングでもあるので、この機会に一度そろえて見比べてみるといいと思います。
家庭教師と比べたい場合の考え方は、こちらの記事にまとめています。

夏期講習の費用を抑える3つの考え方
「安い塾を探す」よりも先に、やっておくと効くことが3つあります。
- 全部受ける前提をやめる。講習の内容を一式受けることが目的ではありません。今の苦手がどこなのかを先に決めて、そこに必要なコマ数だけを取るほうが、お金も時間も減ります
- コマ数を選べる塾かどうかを見る。単元とコマ数をこちらで選べる形なら、必要なところだけに寄せられます。融通が利くかどうかは、費用に直結します
- 去年と同じ、で申し込まない。中身もコマ数も毎年変わります。取り直して比べるだけで、同じ金額でも中身が増えることがあります
苦手を先に特定してからコマ数を決める。この順番にするだけで、見積もりの総額は変わります。安さを探すより、量を決めるほうが先です。
そもそも今から夏期講習に行くべきかどうか迷っている方は、こちらの記事もどうぞ。

【保護者の方へ】「これ高くない?」の代わりに使える一言
最後に、おうちの方へワンポイントです。
夏期講習の案内を見て「これ、高くない?」と言いたくなる気持ちは、本当によく分かります。ただ、この一言だけで終わってしまうと、お子さんの側には何も残りません。高いか安いかは感覚の話なので、次に何をすればいいかにつながらないからです。
代わりに、こう聞いてみてください。
「これ、1コマいくら計算になるのかな?」
総額とコマ数を出して、親子で電卓を叩く。それだけで、話が感覚から計算に変わります。高い安いの言い合いではなく、同じ数字を一緒に見ている状態になるのが大きいです。
そのうえで「じゃあ、何コマ必要そう?」まで話せると理想的です。ここまで来ると、お子さんの側にも「自分はどこが苦手で、そこに何コマ使いたいのか」を考える理由ができます。費用の話が、そのまま夏の計画の話に変わります。
焦って契約する前に、コマ数で割ってみる。順番はこれだけで大丈夫です。電卓を1回叩く時間があれば足ります。
まとめ 夏期講習の費用は、相場ではなく1コマ単価で見る
- 夏期講習の費用相場は、塾によって数えている範囲がちがうので比較の役に立たない
- 判定の軸は3つ。指導形態・学年(受験かどうか)・コマ数
- 手順は3ステップ。総額で聞く、総額÷コマ数で1コマ単価に直す、込みか抜きかを確認する
- 1コマが40分か90分かで意味が変わる。気になるときは1分あたりまで割る
- 費用を抑えるコツは安い塾探しではなく、苦手を先に決めて必要なコマ数だけ取ること
- 保護者の声かけは「これ高くない?」ではなく「1コマいくら計算になる?」
相場を検索して詳しくなるより、目の前の1枚を自分で計算できるほうが強いです。今日はまず、手元の案内に総額とコマ数が両方書いてあるかを見るところから始めてみてください。
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夏休みはまだ残っています。一緒に、苦手を得意に変えていきましょう。
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