先に動画で確認したい方はこちらからどうぞ。
- 中3の9月、勉強時間より先に決めることがあります
- なぜ中3の勉強時間の目安はサイトごとに違うのか
- 基礎の進み具合でわかる3タイプ診断
- 対策すべき単元を棚卸しする手順
- 棚卸しの数を勉強時間に直して、年内の週数で割る
- 中3の9月、平日と休日の勉強時間の中身
- 塾に通っている場合、平日の勉強時間はどう数えるか
- 棚卸しが終わった後にやること(予習と過去問)
- 9月の定期テストと受験勉強の両立
- 9月にやってはいけない3つ
- 【保護者の方へ】勉強時間でなく、中身で振り返る
- 中3の9月の勉強時間についてよくある質問
- まとめ:中3の9月は、単元の数を数えてから勉強時間を決める
- あわせて読みたい
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- 毎朝7:15から勉強相談ライブをやっています
中3の9月、勉強時間より先に決めることがあります

中3の9月って、平日と休日でそれぞれ何時間、何を勉強すればいいですか。

時間より先に、対策すべき単元がいくつ残っているかを数えるところからです。
オンライン学習塾Lafの公式LINEに、この相談が届きました。今の時期、いちばん多い相談です。
先に結論をお伝えします。中3の9月の勉強時間は、目安を探して決めるものではなく、対策すべき単元の数から逆算して出すものです。 平日に何時間、休日に何時間という数字は、その足し算の結果として出てきます。
そして、この相談をしている時点で、もうすごいことだと思っています。志望校に合格するために、今の自分にどれだけの勉強時間が必要なのか。ここを逆算して考えられている中3は、そんなに多くありません。とりあえず学校の宿題をやる、とりあえず定期テストの勉強をする。そういう過ごし方のまま9月が終わっていく受験生のほうが、私が見てきた範囲では多いです。
平日と休日で何をやればいいか決められなかったのは、管理が甘いからでも、やる気が足りないからでもありません。お子さんの場合の答えは、誰かが決めてくれるものではなく、今どの単元を対策すべきかを見て決めるものだからです。
この記事では、次の順番でお話しします。
- なぜ勉強時間の目安はサイトごとに違うのか
- 基礎の進み具合でわかる3タイプ診断
- 対策すべき単元を棚卸しする手順
- 棚卸しの数を勉強時間に直して、年内の週数で割る
- 平日と休日に何をどれだけ置くか
- 塾に通っている場合の数え方
- 棚卸しが終わった後にやること
- 9月の定期テストと受験勉強の両立
- 9月にやってはいけない3つ
- 保護者の方へ
- よくある質問
なぜ中3の勉強時間の目安はサイトごとに違うのか
「中3 9月 勉強時間」で検索すると、こういう数字が並びます。
- 偏差値50を目指すなら平日2〜3時間、休日4〜5時間
- 部活を引退した9〜11月なら平日3時間半〜5時間
- 偏差値で分けずに「中3なら平日4〜6時間」と書いているサイトもある
同じ「中3の9月」の話なのに、平日2〜3時間と書いてあるサイトもあれば4〜6時間と書いてあるサイトもあり、目安が2倍以上ひらいています。
なぜこんなに差が出るのか。理由はひとつで、その目安を作るときに、読む人の状態が加味されていない からです。偏差値50の高校を目指す子と偏差値70の高校を目指す子では、必要な勉強の中身が違います。中1・中2の復習がもう固まっている子と、まだ手つかずの子でも違います。そこをそろえないまま「中3の今の時期なら平日3時間」と書かれているので、数字だけがばらけます。
数字の読み方も、ひとつ練習しておきましょう。保護者100人への調査では、学校の宿題と、学校や塾の授業を除いた中3の家庭学習は、平均1時間51分でした。この数字を「みんな1時間51分やっている」と受け取ると、ずれます。塾に通っている子の塾の時間は、ここに入っていないからです。同じ調査で、塾に通っている子と通っていない子を混ぜて平均を出しているので、塾に通っている子は、この1時間51分の上に塾の時間がまるごと乗っていることになります。
もうひとつ、平均そのものが下がっているというデータもあります。ベネッセ教育総合研究所と東京大学社会科学研究所の共同調査によると、1日あたりの学校外の学習時間(宿題・宿題以外の家庭学習・学習塾を合わせた時間)は、この11年で中学生が19分減っています。「昔と比べて今の中3は勉強していない」という話ではなく、平均という数字自体が動いているので、なおさら他人の平均に自分を合わせても意味がないということです。
レベル別の勉強時間の目安そのものは、こちらの記事で別に整理しています。

数字を見たときに確かめるところは、1つだけです。その目安が、今の自分に合った目安なのかどうか。この記事では目安を探すところから始めず、先に中身を決めて、勉強時間はその足し算で出していきます。
基礎の進み具合でわかる3タイプ診断
棚卸しに入る前に、今いる場所を確かめます。以前、夏休みに大切なのは中1・中2の復習だという話をしました。理由は、入試に出る教科が積み上げ系と暗記系の2つに分かれるからです。
積み上げ系は、前の単元に穴があると先へ進めない教科です。中3の二次方程式を解くには因数分解が分かっていないといけませんし、その因数分解も中1の方程式が分かっていないと入っていけません。英語も同じで、受動態を学ぶにはbe動詞の疑問文や否定文が理解できていることが前提になります。
暗記系は、単元が変わるとリセットされる教科です。社会の歴史が分かりやすくて、縄文時代が分からない人でも、江戸時代のところから覚えれば定期テストの点は取れます。
この積み上げ系の穴が残ったままだと、9月から先が積み上がりません。そこで、夏休みの復習がどこまで進んだかで、3つに分けます。
| タイプ | 状態 |
|---|---|
| 復習ずみタイプ | 中1・中2の復習が一通り終わり、あやふやな単元がほとんど残っていない |
| 穴あきタイプ | 復習はしたけれど、あやふやな単元や分からない単元がまだ残っている |
| これからタイプ | 正直まだほとんど手つかずで、学校の中3の内容だけをやっている |
今はざっくりの感覚で大丈夫です。正確なところは、このあとの棚卸しで数えます。
そして、これからタイプの人も、焦って落ち込む必要はありません。周りより遅れているのは事実なので、行動計画は変えないといけません。ただ、心で焦っても何も変わらないんですね。9月から立て直していきましょう。
対策すべき単元を棚卸しする手順
まず最初にやるのは、平日でも休日でもなく、棚卸しです。対策すべき単元の数が分からないと、1日に何時間やるかも、平日と休日に何を置くかも決められない からです。
棚卸しをする教科は、5教科ぜんぶです。ただし一度に全部は大変なので、手をつける順番を決めます。
- 1番目=英語と数学(積み上げ系なので、下の学年の穴がそのまま響く)
- 2番目=理科のうち物理と化学(計算と理屈で積み上がるので、数学に近い性質です)
- 3番目=理科の生物と地学、社会、国語(覚えれば点になる分野なので、後半でも間に合います)
書き出す範囲は、中1・中2と、中3の夏休みより前に習った内容です。単元は教科書の章の単位で書いてください。数学なら1学年でだいたい7単元くらいになります。章より細かく書くと数が増えすぎて、このあとの割り算が合わなくなります。
やり方はシンプルです。
- 教科ごとに、章の名前を紙に書き出す
- 各章の横に印を1つつける
- 人に説明できるくらい分かる章は○
- なんとなく分かるけれど、ぶっちゃけ不安な章は△
- ほぼ分かりません、つまずいていますという章は×
- 9月・10月の定期テストの範囲に入っている章は、丸で囲んでおく
ここでポイントがあります。○にしていい基準は、目標にしている偏差値で変えてください。
- 偏差値50を目指す人=学校の教科書とワーク、定期テストレベルの問題が解ければ○
- 偏差値60を目指す人=その単元が出ている入試問題の標準レベルが解ければ○
- 偏差値70を目指す人=入試の発展レベルまで解ければ○
同じ中1の方程式でも、偏差値50の人は学校のワークが解ければ○ですが、偏差値60の人は方程式が出てくる入試問題を解いて確かめます。求めているものが違うので、○のラインも変わります。
棚卸しの数を勉強時間に直して、年内の週数で割る
中1から中3の夏までを書き出したら、もうひとつ足します。まだ学校で習っていない中3の章を、リストの一番下に並べて「予」と書いてください。
数学なら二次関数・相似・円周角・三平方の定理、英語なら関係代名詞・分詞・間接疑問文・仮定法あたりです。ちょうど今、関係代名詞を習っている人も多いと思います。
なぜ未習の章まで数えるのか。中3の2月、つまり入試がある頃にようやく中3の内容が終わる状態では遅いからです。冬休みから1月・2月は過去問を解きまくる時期になるので、そこから中3の内容を始めると間に合いません。中3の内容は年内、できれば12月のはじめまでに終わるようにスケジュールを組みます。
ここまで書けたら、△と×と「予」が何章あるかを数えて、時間に直します。目安はこの3つです。
×の章=4時間 / △の章=2時間 /「予」の章=4時間
たとえば×が25章、△が30章、「予」が16章の人はこうなります。
- 4時間 × 25章 = 100時間
- 2時間 × 30章 = 60時間
- 4時間 × 16章 = 64時間
- 合計 = 224時間
これを、年内に残っている週の数で割ります。9月の中旬からだと、年内はおよそ15週です。
- 224時間 ÷ 15週 = 1週間あたりおよそ15時間
これで「棚卸しに週15時間かける」という数字が出ました。英単語や漢字の暗記、学校の授業の復習は、この15時間には入っていません。復習と予習の単元にあてる時間だけで週15時間、という意味です。
出た数字は、章の数の隣に「週15時間」と書いておいてください。ここから先は、この数字を平日と休日に置いていく作業になります。
中3の9月、平日と休日の勉強時間の中身
年内にやることは2本です。1本は学校でいま習っている単元の復習、もう1本が棚卸しリストの消化です。
学校の授業の復習は、毎日30分とってください。学校では新しい内容が進んでいくので、分からないところをそのままにすると、次の授業で置いていかれます。人間は前提として忘れる生き物です。エビングハウスの忘却曲線でも、諸説ありますが、1日で約74%を忘れると言われています。私はこの数字そのものを鵜呑みにはしていませんが、その日のうちに見直すだけで定着がまるで違うのは、教えていて実感するところです。
棚卸しのほうは、60分を1セットとして数えます。 1日に何セット置くかは、さきほど出した「週何時間」から逆算します。
- 休日は1日5時間=60分のセットを5つ。土日で10時間
- 週15時間なら、15時間 − 10時間 = 5時間。これを5日で割って、平日は1日1セット
- 平日1セットの日=学校の復習30分 + 棚卸し60分 = 1時間30分
- ここに英単語や漢字の暗記を30分足すと、平日は合計2時間くらい
棚卸しの必要時間が300時間、400時間とある人は、平日の棚卸しが2セット、3セットと増えます。そうすると平日は3時間、4時間と上がっていきます。1日何時間やるべきかは、偏差値ではなくリストの大きさで決まる ということです。
実際の目安としては、偏差値50を目指す人で平日2〜3時間という人が多いです。棚卸し2セットで2時間、学校の復習30分、暗記30分で合計3時間という配分ですね。偏差値60・70を目指す人はここが少し増えて、平日3時間半〜4時間くらいになります。
休日は棚卸し5セットで5時間が起点です。9月の段階では5〜6時間という人が多く、10月・11月・12月と進むにつれて8時間、10時間と上げていく人も出てきます。早めにギアを入れられる人は、9月のうちから6〜7時間とっても構いません。
ただし、ガス欠にだけはならないでください。1日12時間やって翌日2時間になるより、毎日6時間、7時間を淡々と積むほうが強いです。イチロー選手だと思ってください。ヒットが出ても三振でも、一喜一憂しない。 安定が大事で、起伏はいりません。
公式LINEに「中3の9月」と送るだけで、2つとも受け取れます(無料)
- 中3・9月の棚卸しワークシート(A4 2枚)。この記事の○△×と「予」、1章あたりの時間、週の枠に取る章を、そのまま書き込める形にしてあります
- おっしー塾長の無料オンライン授業3回(1回90分)。苦手な1単元を潰す基礎授業と、問題演習をその場で解説するテスト対策特訓講座から選べます
追加したら「中3の9月」と送ってください。5文字で、スペースを入れずにそのままです。
塾に通っている場合、平日の勉強時間はどう数えるか
ここは毎回いただく質問です。塾に行っていて、そのうえ家で3時間というのは大変ですよね。
答えはシンプルで、棚卸しにあてる時間が、そのまま塾の時間に移行すると考えてください。 塾では単元ごとに、その子に合ったカリキュラムで授業が進んでいるはずだからです。塾が棚卸しの役割を果たしてくれているなら、家で同じことを二重にやる必要はありません。
ただし、確かめてほしいことが1つあります。塾の勉強だけで、自分の棚卸しが間に合うのかどうか。 ここは塾の先生に一度相談してみてください。
個別指導でも集団指導でも、カリキュラムが自分に合っていないことはあります。 個別指導だと「今日は何を教えてほしい?」と毎回聞いてくる形の塾もあるようです。週1回2時間で、前半は先生が質問に答えて、後半は自分で問題演習。これだと、その子のペースに合わせているだけで、そのペースが合格にたどり着く道のりなのかは誰も測っていません。
ダイエットに置き換えると分かりやすいです。3か月で9キロ落としたい人が、毎日10分のウォーキングだけをしている。その強度では3か月9キロには届きませんよね。食事制限はここまで、有酸素運動は30分、という設計を出してもらわないと意味がありません。勉強も同じです。
集団塾でも、中1・中2に抜け漏れがあるのに中3の内容を進めている状態だと、勉強はしているのに成果につながりにくくなります。今の塾がそうなっていないかどうか、一度すり合わせておいてください。
棚卸しが終わった後にやること(予習と過去問)
棚卸しリストの△と×が全部○に変わったら、次の段階に移ります。平日と休日の時間の枠は変えません。中身を組み替えるだけです。
まずは予習です。リストの一番下に並べた「予」の章を、上から進めていきます。やり方は×の章と同じで、教科書を読んで例題を解き、ワークの基本問題を解いて、○の基準の問題で確かめる。予習をしておくと、学校の授業が復習の時間に変わります。一度読んである内容を授業で聞くので、分からないところがその場ではっきりします。
次が過去問です。偏差値60を目指す人は、9月のうちに一度、志望校の過去問に目を通しておいてください。偏差値70前後を目指す人は、週1回のペースで解くのがおすすめです。休日の5時間を棚卸しにあてている人は、その5時間のうち1回分を過去問にあてる形になります。
なぜ早めに過去問を見るのか。今やっている勉強は、趣味ではなく入試で合格点を取るためのものだからです。目標を達成するには、相手がどんなやつなのかを知らないといけません。入試本番でどんな形になって出てくるかが想像できているだけで、同じ勉強の効果が変わります。闇雲に勉強するのではなく、ゴールを見てから逆算する。 これが過去問を早めに見る理由です。
遅くとも偏差値60・70を目指す人は、冬休みには過去問演習に移っていきたいところです。
1年分を通しで解くのが大変なら、単元ごとに入試問題レベルを解くのもありです。一次関数だけ、合同な図形だけ、確率だけ、平方根だけ、というやり方ですね。
過去問に取りかかる時期は、記事によって書いてあることがバラバラです。偏差値50の目安は「中3の秋以降」、偏差値65の目安は「中3の夏休みから本格的な過去問演習を開始」と書いている記事があれば、「9月から過去問題集に取り組む」と月で区切っている記事もあります。上位校向けに「秋のうちに一度目を通し、本格的な演習は冬休みから」とする記事も見ます。この記事では偏差値や月では区切らず、「棚卸しが終わった人から週1回」で統一しています。理由は単純で、棚卸しの残り方は偏差値だけでは決まらないからです。偏差値60でも穴あきタイプで棚卸しがまだ多く残っている人と、復習ずみタイプで早々に終わった人とでは、過去問を始めていい時期が違います。年内に棚卸しを終えられれば、「本格的な過去問演習は冬休みから」という記事の並びと結果的に近い形になります。
9月の定期テストと受験勉強の両立
9月上旬に定期テストが終わった学校もあれば、9月下旬から10月はじめにテストがある学校もあります。そこでよく聞かれるのが、定期テストの勉強と棚卸し、どちらを優先すればいいですかという質問です。
答えは時期で切ります。
- テストの2週間前まで=棚卸しがメイン。学校の授業の復習は1日30分でOK
- テストの2週間前から=平日の棚卸しの枠も、休日の5セットも、そのまま定期テストの範囲に切り替える
- テストが終わったら=棚卸しリストの上から順に戻す
中3の定期テストは、そのまま内申点に関わってきます。ここは取りにいってください。
やることは、順番の入れ替えだけです。棚卸しリストの中にテスト範囲の章はもう入っているので、丸で囲んでおいた章を先に持ってくればいいだけですね。テストが終わったら、テスト範囲だけに寄っていたリストを、また上から順に進める形に戻します。テストのために足を止めていた章を追い越したままにしないための戻し作業です。
そして、テスト範囲は入試問題レベルまで仕上げるつもりで取り組んでください。目標偏差値ごとに、仕上げる高さが変わります。
| 目標 | テスト範囲をどこまで仕上げるか |
|---|---|
| 偏差値50 | 学校の定期テストで満点を狙う勢いで、教科書とワークを固める |
| 偏差値60 | 入試問題の標準レベルまで着手して、入試対策まで済ませる |
| 偏差値70 | 難関校対策のレベルまで踏み込む |
たとえば二次関数に入ったところなら、偏差値50の人は学校のワークを完璧に、偏差値60の人は二次関数の入試問題まで、偏差値70の人は難関校の二次関数まで。同じ単元でも、仕上げる高さだけを変えるという考え方です。
9月にやってはいけない3つ
1つ目。ネットで調べた受験生の平均勉強時間を追いかけること。
自分にとって必要な勉強量は、対策すべき単元の数から出てきます。そこを算出しないまま時間だけ真似しても、中身が伴いません。
2つ目。休日にまとめて長時間だけ確保して、平日をゼロにすること。
スポーツ選手が「1日練習しないと、感覚を取り戻すのに3日かかる」と言いますよね。勉強もまったく同じです。1日2日あけると、戻すのにまた時間がかかります。忙しい日でも、最低10分は全教科に触れてください。
3つ目。やった勉強時間の長さで満足して、棚卸しリストを更新しないこと。
これは注意してほしいところです。私の妹がまさにこれで、超がつくほど真面目なんですが、分からない問題が1つあると20分も30分も考え込んでしまうんですね。でも、考えている時間は、点数が上がる時間ではありません。
入試で必要なのは合格点を取ることで、そのためには解けなかった問題を解けるようにするしかありません。20分悩んでも解けないままなら、その20分は進んでいないことになります。真面目な子ほどこのトラップにはまりがちです。
要領のいい子は、2〜3分だけうなる。分からないと思ったらすぐ答えを見る。なるほどと思ったら答えを閉じて、もう一度自分で解けるか確かめる。この回し方をしています。答えを写すのは論外ですが、分からないをそのまま抱え込むのも同じくらい時間の無駄です。
【保護者の方へ】勉強時間でなく、中身で振り返る
お子さんへの声かけで、1つだけやめてほしいものがあります。「今日、何時間勉強したの?」です。
聞きたくなる気持ちは、めちゃくちゃ分かります。ただ、何時間やったかが評価の基準だと伝わってしまうと、お子さんは「長く座っていたこと」をアピールするようになります。 仕事に置き換えると、成果が出ていないのに残業時間の長さをアピールしている状態と同じですよね。大事なのは成果のほうです。
代わりに、これを聞いてあげてください。
「今、棚卸しリストいくつ消せた?」
勉強時間ではなく、△と×がいくつ○に変わったかを聞くだけです。この質問1つで、中身が進んでいるかどうかが見えます。
決める係になる必要はありません。リストを見せてもらう係で十分です。平日も休日も、時間ではなく中身で振り返ってみてください。
中3の9月の勉強時間についてよくある質問
Q. 週の合計で見ると、何時間くらいが目安ですか?
A. 棚卸しの必要時間を年内の週数で割った数字が、その人の答えになります。記事の例だと週15時間です。ここに学校の授業の復習と暗記が乗るので、週の合計はもう少し増えます。週20〜25時間を目安として提示しているサイトもありますが、リストが小さい人が無理に合わせる必要はありません。
Q. やることが膨大で、5教科に手が回りません。
A. 数学と英語のウェイトを上げて、先に消化してください。積み上げ系なので、ここでつまずくと学校の授業も入試問題も積み上がりません。ただし、理科・社会・国語を後回しにしすぎるのももったいないです。多くの入試では5教科の配点が同じだからです。学校によっては数学と英語だけ150点など、傾斜配点になっていることもあるので、志望校の配点を見て優先順位を決めてください。
Q. 模試や定期テストの結果が悪かったとき、勉強時間を増やすべきですか?
A. 増やす前に、棚卸しリストを更新してください。間違えた問題の単元をリストに戻すと、○だと思っていた章が△に戻ります。そこで必要時間が増えるので、結果として1日のセット数が上がります。順番が逆になると、時間だけ長くて中身が変わらない勉強になりがちです。
Q. 部活を引退したばかりで、生活リズムが崩れています。
A. 引退直後は、部活で埋まっていた時間がそのまま空くので、リズムが崩れて当たり前です。ここで「時間ができたから何時間でもやる」と決めるのではなく、棚卸しリストの枠を先に決めて、その枠を1日の中の決まった時間に置いてください。枠が固定されていれば、部活があった頃の生活リズムに近い形で1日が回るので、引退後にかえって成績が落ちるという状態を避けやすくなります。
Q. 塾に通っています。休日の棚卸しはどう扱えばいいですか?
A. 塾の宿題と棚卸しのリストが重なっている単元は、二重にやらなくて大丈夫です。塾の宿題で扱った章は、棚卸しリストの側を○か△に更新してください。休日の枠は、塾の宿題で埋まらなかった単元から先に埋めていくと、同じ単元を2回やり直す時間を減らせます。
受験生の1日の勉強時間そのものについては、こちらの記事でも扱っています。

まとめ:中3の9月は、単元の数を数えてから勉強時間を決める
- 中3の9月の勉強時間は、目安を探すより先に、対策すべき単元の数から逆算する
- まず3タイプ(復習ずみ/穴あき/これから)のどこにいるかを見る
- 5教科を教科書の章の単位で書き出し、○△×をつける。○の基準は目標偏差値で変える
- 未習の中3の章は「予」としてリストに並べる
- ×は4時間、△は2時間、「予」は4時間で時間に直し、年内の週数で割って「週何時間」を出す
- 平日は学校の授業の復習30分+棚卸し60分×セット数。セット数は週何時間から逆算する
- 休日は棚卸し60分×5セットが起点。9月は5〜6時間という人が多い
- 塾に通っている日は、棚卸しの時間を塾の時間として数えてよい
- 棚卸しが終わった人から予習へ、そして過去問へ移る
- テストの2週間前は、棚卸しの枠をテスト範囲の章に切り替える
9月はまだ終わっていません。体育祭や文化祭で行事が多い季節ですが、残りをフル活用して10月を迎えましょう。今日やることは1つだけです。棚卸しリストを1枚作るところから始めてください。
公式LINEに「中3の9月」と送るだけで、2つとも受け取れます(無料)
- 中3・9月の棚卸しワークシート(A4 2枚)
- おっしー塾長の無料オンライン授業3回(1回90分)
追加したら「中3の9月」と送ってください。一緒に頑張っていきましょう。
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