この記事は、2026年10月1日の朝ライブ「朝の勉強相談室」で話した内容をまとめたものです。沖縄県立沖縄水産高等学校(糸満市)の入試について、沖縄県教育委員会と学校が公表している資料をもとに整理しました。
先に動画で確認したい方はこちらからどうぞ。
- 沖縄水産高校は偏差値だけで「簡単」と思ったら危ない。全学科で倍率1倍超え
- 沖縄水産高校はどんな学校?3つの学科と専攻科
- スポーツで大学を目指すなら、総合学科の生涯スポーツ系列
- 沖縄水産高校の偏差値は?数字が割れているので当日点で見る
- 沖縄水産高校の倍率は、令和7年度・8年度とも全学科で1倍超え
- 沖縄水産高校の一般選抜は、調査書と当日のテスト・面接などが5対5
- 沖縄水産高校の合格の目安は?中1・中2の基礎で約110点
- ステップ1:過去問を1年分、時間を計って解いて「あと何点必要か」を出す
- ステップ2:中1と中2の内容を完璧に仕上げる
- ステップ3:2学期の定期テストで、通知表を1つ上げる教科を決める
- 部活を頑張った人へ。沖縄水産高校の特色選抜と評定平均
- 知っておくと役立つ船の話。実習船「海邦丸」の3つの航海
- 保護者の方へ。「沖水=野球」は昔のイメージ
- 沖縄水産高校の入試でよくある質問
- まとめ。沖縄水産高校は偏差値でなく「あと何点必要か」で見る
- あわせて読みたい
- 動画でくわしく確認する
- 毎朝7:15から勉強相談ライブをやっています
沖縄水産高校は偏差値だけで「簡単」と思ったら危ない。全学科で倍率1倍超え

志望校は沖縄水産高校です。夏に勉強しなかったけれど、今から間に合いますか?

偏差値だけで「簡単」と思ったら危ないです。沖縄水産高校は、全学科で倍率が1倍を超えています。でも、夏明けのこの時期でも、しっかり対策をすれば、まだまだ間に合うと僕は考えています。
先に結論をお伝えします。沖縄水産高校は、偏差値だけを見て「簡単」と思ったら危ない入試です。倍率は、令和7年度も令和8年度も、3つの学科すべてで1倍を超えています。
これ、9月にとても多い相談なんですね。部活を引退して、気づいたら9月。なんなら10月に入っている。模試の偏差値を見て、「沖水ならいけるかな」と思った人もいると思います。
でもね、夏の遅れを自分で認めて、9月のうちに聞きに来た。その時点で、本当に素晴らしいです。
相談の裏には、こんな気持ちがありますよね。
- 沖水に入って、その先の大学までつなげたい
- でも、夏にやらなかった自分で、本当に届くのか
だからこそ、この記事のゴールは、当日のテストで「あと何点必要か」を、自分で言えるようになることです。次の順番でお話しします。
- 沖縄水産高校はどんな学校か
- スポーツで大学を目指すなら、どの学科か
- 偏差値と倍率の読み方
- 一般選抜の仕組みと日程
- 合格の目安と、中1・中2の基礎で取れる点
- 今日からの3つのステップ
- 特色選抜と評定平均
- 知っておくと役立つ船の話
- 保護者の方へ
夏休みに勉強が進まなかったのを、意志が弱いせいだと思っている人もいるかもしれません。夏に勉強が止まってしまう仕組みと、そこから抜け出す5つのステップは、こちらの記事でまとめています。

沖縄水産高校はどんな学校?3つの学科と専攻科
沖縄水産高校は、糸満市西崎にある県立の水産高校で、「沖水」とも呼ばれます。まずは、どんな学校なのかを見ていきましょう。
学科は3つあります。
| 学科 | 1学年の定員 |
|---|---|
| 海洋技術科 | 40人 |
| 海洋サイエンス科 | 40人 |
| 総合学科 | 160人 |
合わせて、1学年240人です。その上に、卒業した人が進める専攻科(漁業科・機関科・無線通信科)もあります。学校の学科紹介によると、専攻科は沖縄水産の卒業生だけでなく、ほかの高校からも受験できます。
海洋技術科は、学校の教育目標をひと言でいうと、将来、船に乗って働きたい人に向けた学科です。学校要覧に書かれている学科の目標は、漁業や船の運航の技術者を育てることです。中は大きく2つのコースに分かれます。
- 航海類型(前の名前は「船長コース」)
- 機関類型(前の名前は「機関長コース」)
漁業や船の運航の技術者になるために、在学中から実習船で航海の実習をします。航海類型と機関類型は、四級と三級の海技士(かいぎし)という船の資格の養成施設になっています。一級小型船舶操縦士の免許を取るための教育もあります。
海洋サイエンス科は、海洋生物類型とマリンスポーツ類型の2つの類型に分かれています。
総合学科は、6つの系列に分かれています。スポーツを軸に大学まで考えている人は、次の章をしっかり読んでください。
スポーツで大学を目指すなら、総合学科の生涯スポーツ系列
スポーツを軸にして、その先の大学まで考えている人もいると思います。その場合にチェックしてほしいのが、総合学科の「生涯スポーツ系列」です。総合学科には、6つの系列があります。
- 食品科学
- 情報通信
- 流通ビジネス
- 福祉
- 生涯スポーツ
- 服飾・調理
学校の募集要項では、生涯スポーツ系列はこのうちの28人の枠です。部活動では、男子バスケットボール部が、令和7年の沖縄県高校総体で57年ぶりに優勝しています。
ここで注意点が1つあります。1年生のうちは仮の系列で、正式に決まるのは2年生からです。 希望する人が多いと、希望外の系列になってしまうこともあります。だから、「入ったらすぐ生涯スポーツ系列に決まる」とは思わないでください。
学校のホームページの生涯スポーツ系列のページを調べてみると、2年生と3年生の取り組みに「体育系大学進学対策講座」が載っていて、進路の例には日本体育大学などの名前があります。ただ、このページには掲載日が書かれていないので、今も同じ形かどうかは分かりません。
学校には、2020年に公表された「過去3年間の進路状況(進学)」の資料もあり、鹿児島大学や東京海洋大学、水産大学校、沖縄水産高校の専攻科などの名前が並んでいます。こちらも、今の進学先ではありません。
だから、最近の進学先が気になった人は、こう聞いてみてください。
「生涯スポーツ系列から、最近はどこの大学に進んでいますか」
この内容を、中学校の先生を通して沖縄水産に聞いてもらうのが、一番いいと思います。
沖縄水産高校の偏差値は?数字が割れているので当日点で見る
ここからが入試の話です。入試には大きく分けて、一般選抜と特色選抜の2つがあります(このほかに第2次募集もあります)。まずは一般選抜から見ていきましょう。特色選抜は、後半でまとめて説明します。
沖縄水産高校の偏差値をGoogleで検索すると、37という数字がよく出てきます。みんなの高校情報の「偏差値2026年度版」も37です。ほかのサイトでは38、36.6、「39以下」という数字もありますし、沖縄の塾が公開している一覧には、学科ごとに海洋技術科が45.2、総合学科が38.8という平均も載っています。いろんな数字があるんですね。
どれも、沖縄県や学校が出している数字ではありません。偏差値は、どの模試の、どの受験者の中での位置かで変わる数字です。
偏差値だけ見ると、ちょっと入りやすいのかなと見えるかもしれません。でも、偏差値だけを見て安心していると、不合格になってしまう可能性もあります。
僕のおすすめは、偏差値ではなく、次の2つの数字で自分の位置を見ることです。
- 一般選抜の当日のテスト(300点満点)で、目安まであと何点必要か
- 特色選抜を考えるなら、出願に必要な評定平均に届いているか
この2つは、このあとの章でくわしく説明します。その前に、まずは倍率を見てください。
沖縄水産高校の倍率は、令和7年度・8年度とも全学科で1倍超え
沖縄県が公表している一般選抜の最終の志願状況で、倍率を見てみます。令和8年度は、2026年3月に行われた入試です。
| 学科 | 1学年の定員 | 令和7年度 | 令和8年度 |
|---|---|---|---|
| 海洋技術科 | 40人 | 1.40倍 | 1.23倍 |
| 海洋サイエンス科 | 40人 | 1.30倍 | 1.05倍 |
| 総合学科 | 160人 | 1.13倍 | 1.13倍 |
出典は、沖縄県教育委員会の「R07最終志願状況」と「R08最終志願状況」です。
2年とも、3つの学科すべてで1倍を超えています。つまり、2年続けて、志願した人の数が定員より多かったということです。3つの学科の中では、海洋技術科が2年とも一番高い倍率でした。
偏差値の数字だけで「簡単」と決めずに、倍率と当日の点数で考えてください。
では、どうしていけばいいのか。次の章で、一般選抜で合否が決まる仕組みを説明します。
沖縄水産高校の一般選抜は、調査書と当日のテスト・面接などが5対5
ここからは、一般選抜で合否が決まる仕組みです。沖縄県の公立高校の一般選抜は、3つの材料で選びます。
- 調査書
- 当日の学力検査
- 面接など
調査書は、中学校が書く書類です。各教科の評定(内申点とも言われます)に加えて、学級活動や生徒会、学校行事などの記録も書かれます。1年生から3年生まで、学年ごとに書く欄があります。
沖縄県の実施要項では、調査書と学力検査などの比重は、原則として5対5です。高校によっては4対6や6対4に変えることもできますが、沖縄水産は3学科とも5対5になっています(沖縄県「R09特別枠の設置及び比重一覧」)。
5対5は、調査書と、当日のテストや面接などを、同じ重さで見るという意味です。 だから、調査書も非常に大切です。当日のテストと同じように、軽く見ないでください。
当日の学力検査は、国語・社会・数学・理科・英語の5教科です。
- 1教科60点満点、時間は50分
- 5教科で300点満点
令和9年度(2027年春に入学する人)の入試の日程は、沖縄県の発表では次のとおりです。
| 内容 | 日にち |
|---|---|
| 出願 | 令和9年2月1日・2日 |
| 一般選抜の学力検査と面接 | 3月3日・4日 |
| 合格発表 | 3月17日 |
| 第2次募集の出願 | 3月18日・19日 |
| 第2次募集の合格発表 | 3月29日 |
沖縄水産高校の合格の目安は?中1・中2の基礎で約110点
ここで一番気になるのは、「何点取れば受かるのか」ですよね。
合格に必要な点数は、沖縄県も学校も公表していません。
ですが、目安として、こんな情報があります。どちらも沖縄の塾が公開している数字(二次情報)です。
- 総合学科と海洋サイエンス科は、当日点で100点は取っておかないと、倍率しだいでは危ない
- ある一覧の当日点の平均は、総合学科が107.6点、海洋技術科が132.3点
一覧には、何年度の、誰の平均かは書かれていません。年度によってもずれる数字です。そのうえで僕は、100点から110点、安全を狙うなら110点は取っておきたいと考えています。
「入試の内容って、中3がメインなんじゃないの?」「グラフの問題や二次関数が出てくるんじゃないの?」と思っている人も多いと思います。
でも、300点満点のうち100点が合格ラインだとしたら、3分の1を取りに行く、と考えてみてください。
300点 ÷ 3 = 100点
実際に、令和8年度の沖縄県の入試問題を、教科ごとに数えてみました。中1と中2の基礎で取れる点数です。
| 教科 | 中1・中2の基礎で取れる点 |
|---|---|
| 数学 | 22点 |
| 英語 | 20〜30点 |
| 理科 | 26点 |
| 社会 | 25点 |
| 国語 | 13点 |
| 合計 | 約110点 |
国語は、漢字や文法などの知識の問題だけを数えたので、長文の読解も入れればもう少し上がると思います。どの問題を「中1・中2の基礎」とみるかは僕たちの判断なので、数え方で多少ずれます。
それでも、中1と中2の内容を完璧にしておけば、目安の100点に届く計算です。
総合学科の平均の107.6点とは、ほぼ並びます。海洋技術科の平均の132.3点には少し足りないので、中3の基礎も必要です。ちなみに、中3の基礎で上乗せできる点数は、5教科で67点ありました。中3の応用問題に手を広げる前に、まず中3の基礎を取りに行く。この順番がおすすめです。
これは、偏差値40〜45くらいの高校を目指している人にも、ぜひ自分の志望校に当てはめてほしい話です。10月のこの時期、学校の授業に合わせて中3の勉強を頑張っている。でも本当は、中1・中2に苦手がある。そう思いながら、よく分からないまま中3の勉強をしている人がとても多いんです。
冷静になりましょう。受験に必要なのは、中1と中2の内容かもしれません。 そもそも、中1と中2の内容が分かっていないと、中3の問題は解けませんよね。
ステップ1:過去問を1年分、時間を計って解いて「あと何点必要か」を出す
ここからは、今日から3月の入試までにやる3つのステップです。
1つ目は、沖縄県の公立入試の過去問を1年分、時間を計って解くことです。 次の土日などで、1回やってみてください。
なんでこれを最初にやるのか。今の実力で、当日の点数まであと何点必要かを見るためです。それが分からないと、何をどれだけやるかが決まらないからです。
ダイエットで考えると分かりやすいと思います。痩せたいと思って食事制限や運動をするのはいいんですけれど、今の体重を知らないままダイエットする人っていませんよね。毎朝起きたら体重計に乗る。記録しながら進めるレコーディングダイエットのように、数字で把握することが非常に大事です。僕もこの日の配信の前に、体重計に乗ってきました。
受験は、相手の入試問題と戦うわけです。スポーツでも、やみくもに戦わず、まず相手を分析しますよね。分析は大変ですが、1回解いてみれば、どんな問題が出るのかが一通り分かります。
0点でも大丈夫です。全部の問題に目を通して、解ける問題だけ解いて、分からない問題は放置でOKです。
解いたら、5教科の合計を出して、目指す点数までの差を出します。目指す点数を110点にするのか、130点にするのかは、受験する学科や人によって違います。その「あと何点必要か」を、3月3日の学力検査までの週の数で割ります。10月1日の時点で、約22週です。すると、1週間に何点ずつ上げればいいかが出ます。
ただ、22週で割るとギリギリすぎるので、20週で割るなど、少し余裕を持たせてスケジュールを組むのがおすすめです。
過去問を解く → 何点足りないかを見る → 1週間ごとに割る
この逆算の考え方で進めましょう。対策すべき単元を数えて、勉強時間に直してから週の数で割る手順は、こちらの記事でくわしく書いています。

ステップ2:中1と中2の内容を完璧に仕上げる
2つ目は、中1と中2の内容を完璧に仕上げることです。 さきほど数えたとおり、沖縄水産の当日点の目安には、中1と中2の内容でほとんど届く計算です。
今回の相談者さんは、ここが本当に素晴らしいんです。中3ですが、自分の苦手を正直に認めて、無料の体験授業で自分から中1の内容を選んで受けてくれました。中3が中1の内容を受けたら恥ずかしいんじゃないか、と思ってしまう人もいると思います。でも、逆です。
受験の教科は、積み上げ式の教科と暗記系の教科に分かれます。積み上げ式は数学と英語、暗記系は理科と社会です。積み上げ式というのは、中1の内容が分かっていないと中2の内容が分からない、中2の内容が分かっていないと中3の内容が分からない教科のことです。
- 数学:中3の関数y=ax²を学ぶには、二次方程式や因数分解が分かっている必要があります。その前には一次関数、さらに比例と反比例、方程式、もっと言えば九九まで、数学は積み上がっていく教科です
- 英語:be動詞の使い方が分かっていないと、受け身や現在進行形が分からず、関係代名詞はもっと分からなくなります
中1と中2に戻るのは、遠回りのように見えて一番の近道です。 一次関数のつまずきの正体が中1の「比例」にあることは、こちらの記事でくわしく書いています。

過去問で分からなかった問題から、どこまで戻ればいいかを分析していきます。「じゃあ、どこまで戻ればいいの?」という人のために、数学と英語の振り返り対応表を用意しました。受け取り方は、ステップ3のあとで紹介します。
ここで1つ、はっきり言っておきたいことがあります。 沖縄水産高校や、偏差値40〜45くらいの高校を目指す人が、学校の勉強や集団塾のカリキュラムのペースで進めてしまうと、受験に対しては少し非効率な学習になってしまうかもしれません。集団塾には決まったカリキュラムがあって、中3の12月までに中3の内容を全部終わらせて、冬休みからは過去問をたくさん解く、という設定になっていることが多いと思います。中1と中2が分かっていないのに中3の内容をやらされると、苦しいですよね。
だからこそ、今の自分に何が足りていないのかをピンポイントで見つけて、中1・中2の内容から固めてくれる塾に通うのがおすすめです。
学校の定期テストが近い人もいると思いますが、学校の勉強よりも中1・中2の内容が大切です。沖水を目指す人の定期テスト対策は、1週間前から少しやれば十分だと僕は考えています。
ステップ3:2学期の定期テストで、通知表を1つ上げる教科を決める
3つ目は、2学期の定期テストで、通知表の成績を1つ上げる教科を決めることです。
なんでか。一般選抜は調査書と当日のテストなどが5対5で、その調査書に各教科の評定が載るからです。
ただ、調査書の点数を全部上げよう、成績が2の教科を3に、3の教科を4に、と全部上げようと思ったらしんどいです。だからこそ、得意教科の1つだけ、今の中3の内容を頑張って、定期テストで成績を1つ上げる努力をしてください。成績が3なら、4を目指してみましょう。その教科だけです。
言っておきますが、ほかの教科をやらなくていいという話ではありません。ほかの教科も、定期テストの1週間前からはちゃんと触れてください。ほかの教科の全体は中1・中2の内容から取り組んで、得意教科だけは中3の内容をしっかりやって成績を1つ上げる。この分け方です。
今回の相談者さんは社会が得意なので、社会で前回の成績を1つ超えられるように頑張ってほしいと思っています。
公式LINEに「沖縄水産高校診断」と送るだけで、4つとも受け取れます(無料)
- 沖縄水産高校の診断シート(A4 2枚)。評定平均の表と特色選抜の出願条件、当日の300点を3回分書き込む表と、目安までの差を週の数で割る欄があります。この記事の数字を、自分の点数で書き込める形です
- 数学「戻る場所」対応表(A4 4枚・1ページ1学年)。過去問で解けなかった単元から、どこへ戻ればいいかが分かります
- 英語「戻る場所」対応表(A4 4枚・1ページ1学年)。いまつまずいている単元から、中1・中2のどこへ戻ればいいかが引けます
- おっしー塾長の無料授業3回(1回90分)。中1の正の数・負の数のような最初の単元からでも受け直せます
追加したら「沖縄水産高校診断」と送ってください。漢字8文字で、スペースを入れずにそのままです。
公式LINEにはたくさんのメッセージが届いていて、キーワードのない質問には、一人ひとりにお返事しきれないことがあります。キーワードを送るのを忘れないようにだけ、お願いします。今回の相談者さんも受けているLafの無料授業では、一人ひとりに合ったカリキュラムで、中1のどこでつまずいているかを見つけて、そこから1つずつ固めていきます。
部活を頑張った人へ。沖縄水産高校の特色選抜と評定平均
部活を頑張ってきた人は、特に聞いてほしい話です。
学校の募集要項によると、特色選抜は各学科の定員の30%程度を選ぶ入試で、部活動や資格などの点数も入れて選びます。特色選抜だけに出願することはできません。特色選抜を受験する人も、一般選抜に出願します。特色選抜で不合格になっても、そのまま一般選抜で選抜されます。
点数は550点満点です。
- 学力検査 250点(一般選抜と同じ問題で、記述の問題を除いた50点×5教科)
- 調査書 250点(教科の評定135点・部活動や資格など85点・特別活動30点)
- 面接 50点
部活動や資格などの点数が85点もある。これは非常に大きいですよね。部長をやっていた、大会の成績、資格などから加点します。学校の「求める生徒像」には「目的意識を持って学業や部活動に、諦めず粘り強く取り組む生徒。」と書かれていて、特色選抜は、部活をやり切ってきた人に向いた入試だと僕は考えています。
また、沖縄水産の特色選抜を受験した人は、同じ学科の一般選抜では面接がありません。
ただし、特色選抜には出願できる人の条件があります。
- 中学校を卒業する見込みの人
- 沖縄県内の中学校に籍がある人
- 学校の「求める生徒像」と「選抜において重視する観点」を理解して、学校の出願要件を満たす人
これに加えて、評定平均が、学科ごとに決められた数字以上であることが必要です。
| 学科 | 出願に必要な評定平均 |
|---|---|
| 総合学科 | 2.7以上 |
| 海洋サイエンス科 | 3.0以上 |
| 海洋技術科 | 3.2以上 |
これは合格に必要な数字ではなく、出願するのに必要な数字です。評定平均は、1年生から3年生までの全部の教科の評定の平均です。特色選抜を受けたい人は、まず評定平均3以上を目指して、受験したい学科の数字に届くように内申点を取っておいてください。
ここで紹介した数字は、令和8年度の学校の要項のものです。令和9年度の要項は10月末までに公表されるので、出たら最新の数字を確かめてください。
知っておくと役立つ船の話。実習船「海邦丸」の3つの航海
ここで、知っておくと役立つ船の話を1つします。
海洋技術科の航海類型と機関類型には、実習船「海邦丸(かいほうまる)」に乗る実習があります。今の海邦丸は令和3年にできた船で、総トン数は699トンです。699トンと聞いてもピンとこないかもしれませんが、総トン数は船の重さではなく、船の大きさ(中の容積)をもとにした数字です。
学校の募集要項によると、乗船実習は、長さの違う3つの航海があります。
- 基礎航海:約5日
- 沿岸航海:約20日
- 遠洋航海:約40日
名前のとおり、基礎の短い航海から、長い遠洋の航海へ進んでいく、というイメージだと思います。いきなり40日の航海から始める順番ではないんですね。
こういう船の実習を知っておくと、沖縄水産の見え方が変わってくると思います。海洋技術科を目指す人は、在学中に何十日も海の上で過ごす実習がある、ということも頭に入れておいてください。
保護者の方へ。「沖水=野球」は昔のイメージ
最後に、保護者の方へワンポイントアドバイスです。
保護者の方の世代だと、「沖水は野球の高校だよね」と思う方もいると思います。学校の沿革にも、平成2年と3年に全国高等学校野球選手権大会で2年連続の準優勝をしたことが載っています。昔は野球が非常に強かったので、野球の高校というイメージがあると思います。
でも、ここまで読んでいただいたとおり、今の沖水は3つの学科に分かれていて、それぞれに特色があります。総合学科だけでも、6つの系列があります。
だからこそ、お子さんが「沖水を受けたい」と言ったときは、「沖水って野球が強い高校だよね」という話をするのではなく、こう聞いてあげてください。
「沖水に行くんだ。どの学科に行きたいの?何をしたいの?」
その目的を聞いてあげると、お子さんの進路について、より深い解像度が生まれると思います。学科によって、当日のテストで目指したい点数の目安も変わります。総合学科と海洋サイエンス科、海洋技術科で目安が違うことは、合格の目安の章で書いたとおりです。
沖縄水産高校の入試でよくある質問
Q. 沖縄水産高校は、内申いくつで受かりますか?
A. 合格に必要な内申点や点数は、沖縄県も学校も公表していません。一般選抜は調査書と当日のテストなどが5対5なので、どちらも軽く見ないことが大切です。特色選抜には、出願に必要な評定平均(令和8年度の要項で、総合学科2.7以上・海洋サイエンス科3.0以上・海洋技術科3.2以上)があります。
Q. 中1・中2の成績も、入試に関係しますか?
A. 関係します。沖縄県の調査書には、1年生から3年生まで学年ごとに書く欄があります。特色選抜の評定平均も、1年生から3年生までの全部の教科で出します。中1・中2の成績はもう変えられないので、今から上げられるのは、中3の成績と当日のテストの点数です。
Q. 総合学科の系列は、入学前に決まりますか?
A. 学校の募集要項では、1年生のうちは仮の系列で、2年生で正式に決まります。希望する人が多いと、希望外の系列になることもあります。
Q. 寮はありますか?
A. 学校要覧には、寄宿舎(黒潮寮)が載っています。入寮できる条件や費用は、中学校の先生を通して学校に確認してください。
Q. 夏に勉強しなかった中3でも、今から間に合いますか?
A. 夏明けのこの時期でも、しっかり対策をすれば、まだまだ間に合うと僕は考えています。まずは過去問を1年分解いて、「あと何点必要か」を出すところから始めてください。
まとめ。沖縄水産高校は偏差値でなく「あと何点必要か」で見る
- 沖縄水産高校は、偏差値だけで「簡単」と思ったら危ない。倍率は令和7年度・8年度とも全学科で1倍超え
- 一般選抜は、調査書と当日のテスト・面接などが5対5。当日のテストは5教科×60点の300点満点
- 合格に必要な点数は非公表。塾が公開している目安は100点、僕の考えでは安全を狙うなら110点
- 令和8年度の問題で数えると、中1・中2の基礎だけで約110点。中3の基礎でさらに67点
- ステップ1:過去問を1年分解いて「あと何点必要か」を出し、3月3日までの週の数で割る
- ステップ2:中1と中2の内容を完璧に仕上げる
- ステップ3:得意教科の通知表を1つ上げる
- 特色選抜は550点満点。出願には学科ごとの評定平均(2.7・3.0・3.2以上)が必要
- 学力検査は令和9年3月3日・4日。10月1日の時点で、まだ約22週あります
受験まで、まだ約22週あります。一緒に点数を上げていきましょう。中1・中2の苦手を、得意に変えていってください。
公式LINEに「沖縄水産高校診断」と送るだけで、4つとも受け取れます(無料)
- 沖縄水産高校の診断シート(A4 2枚)
- 数学「戻る場所」対応表(A4 4枚)
- 英語「戻る場所」対応表(A4 4枚)
- おっしー塾長の無料授業3回
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