部活で疲れて勉強しない中学生へ|声かけより「早く寝て朝10分」の3ステップ1 min read

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部活で疲れている子に、勉強の声かけを増やしても進まない

先に結論をお伝えします。部活で疲れている子に、勉強の声かけを増やしても、勉強するようにはなりません。 夜は早く寝て、朝の10分から始めるほうが効果があります。

夜の配信「おっしー塾長の勉強相談室」に、こんな相談が届きました。

「部活で疲れていて、声をかけても、宿題やテストの勉強が全く進みません。どうしたらいいですか?」

こんな悩み、感じている方は多いんじゃないでしょうか。でもね、疲れているお子さんを見て、ただ叱るのではなく、どう声をかけたらいいかを悩んでいる時点で、もう本当に素晴らしいことです。

部活を頑張っているのは応援したい。でも、このまま勉強が遅れて、あとで本人が困るのは見たくない。相談の裏には、こんな気持ちがありますよね。

「無理だよ、部活で疲れているのに勉強なんてできない」。「うちの子、何を言っても嫌な顔をするだけなんです」。そう思う方も多いと思います。でも、勉強が進まないのは、お子さんの気合が足りないからでも、皆さんの声かけが下手だからでもありません。

この記事のゴールは、疲れている日でも、お子さんが自分で部活と勉強を続けられるようになることです。次の順番でお話しします。

  1. 勉強が進まない4つの原因
  2. 3つのステップの前に、部活と勉強をつなげる
  3. 部活で疲れている子への3つのステップ
  4. 休ませたほうがいい疲れのサイン
  5. やってはいけない3つの関わり
  6. 睡眠の話と、今日から使える声かけ
  7. 家庭でできることと、よくある質問

 

部活で疲れている中学生の勉強が進まない原因1・2

部活から帰ってきたお子さんが、ご飯を食べて、そのまま横になって動かない。保護者の方なら「テストが近いのに、今日も宿題をやっていない」と思いますよね。お子さんの側からすると、「疲れているのに、また勉強の話かよ」と思っているかもしれません。こんな夜、皆さんのお家でもありませんか。

声をかけても勉強が進まない原因は、4つあります。

原因1は、勉強が「部活の敵」になってしまっていることです。 部活と勉強がつながっていないと、勉強は、部活の時間と体力を奪うものに見えてしまいます。たとえば、試合の前の週に「勉強しなさい」と言われると、お子さんには「部活をやりたいのに、邪魔された」と聞こえて、手が止まってしまいます。しかも中学生は思春期で、自分で一つ一つ決めていきたい年頃です。だから、声かけを増やしても、勉強は進まないんです。

原因2は、体より先に「心」がバテていることです。 部活で新しいチームに入ったり、上の学年と一緒に練習したり、試合に出たり。慣れない場所にいると、緊張が1日中続きます。皆さんも、新しい職場に行った初日、体より先に心が疲れませんでしたか。あの疲れが毎日続くと、心がバテてしまいます。心がバテていると、ぐったり体を休めていても、心のエネルギーが回復していないので、机に向かう気持ちが出てきません。

 

原因3・4:勉強の時間が「一番疲れた夜」にあり、量が「大盛り」

原因3は、勉強の時間を、1日で一番疲れた夜にとってしまっていることです。 勉強がはかどるのは、元気な時間と、疲れ果てた時間のどちらでしょうか。もちろん、元気な時間ですよね。それなのに、勉強の時間が、部活が終わった一番疲れた夜に置かれてしまっています。

しかもお子さんは、日中は学校と部活で忙しく、自分の時間がほとんどありません。その分、夜に漫画やYouTubeを見て「リベンジ夜更かし」をしがちです。リベンジ夜更かしは、昼間に取れなかった自分の時間を、夜更かしで取り返すことです。夜に漫画やYouTubeを見てしまうのは、怠けているからではなく、疲れを取ろうとしている行為なのかもしれません。

原因4は、今の体力に、勉強が「大盛り」になっていることです。 部活に慣れないうちから、勉強の量が、部活が軽かったころと同じままになっていると、しんどくなります。たとえば、ワーク3ページ。練習が軽かったころは、すぐ終わっていた量です。でも部活が忙しくなると、今の体力では、3ページを見ただけで手が止まってしまいます。

この4つの原因は、どれもお子さんの甘えではありません。ただ、テストの日程は、部活の予定に関係なく決まっています。だから、黙って見守るのも正解ではないんです。4つの原因が解決できると、こんな状態になります。

  • 部活のために、勉強している
  • 気持ちの疲れを、家で下ろせている
  • 元気な朝に、勉強ができている
  • 自分で決めた量を、続けられている

 

3つのステップの前に:部活と勉強をつなげる3つの手順

少し、僕の昔の話をさせてください。僕は小学3年生から高校まで、硬式テニスをやっていました。テニスに没頭していたころの僕は、「受験はなんとかなる」と本気で思っていました。今、あのころに戻れるなら、実際に高校を訪ねて、どんな部活とどんな生活があるのかをイメージさせてあげたい。あと何点足りないのか、具体的に何をするべきなのかまで、一緒に落とし込んであげたいと思います。

その高校で部活を頑張りたい。だから、その高校に行くために勉強を頑張る。部活を頑張りたい気持ちと、勉強しなくちゃいけない気持ち。この2つをつなげてあげてください。 勉強が部活を続けるためのものに変われば、疲れている日でも、勉強する理由が残ります。

1つ目は、行きたい高校と、入りたい部活を決めることです。 どんな高校生活になるかが見えると、勉強がその高校に行くためのものになります。説明会や部活の見学会に行って、高校を訪ねてみてください。説明会があまりないときは、高校の近くまで行って、部活を外から眺めるだけでも雰囲気がつかめます。行きたい高校は、まずは入りたい部活で決めてもかまいません。

2つ目は、その高校に行くために、あと何点足りないかを出すことです。 行きたい高校に必要な成績と、今の成績を見比べてください。たとえば、5教科のうち数学だけが目標の点数に届いていなかったら、まずは数学から上げようと思えますよね。

3つ目は、足りない点数を取る勉強計画を立てることです。 1日に何分勉強するかが決まると、その時間を朝・昼・夜のどこで作るかを考えられます。たとえば、数学を1日40分やると決めたら、その40分を1日のどこで取るかを考えます。

とはいえ、どんな計画を立てたらいいか分からない方は多いと思います。公式LINEのメニューにある「塾長に相談してみる」から、行きたい高校と今の成績を送っていただければ、僕がお返事します。

 

保護者の役割は、話す場をつくること。部活を辞めさせる前に

ここで大切なのが、保護者の皆さんの役割です。保護者の皆さんが、全部を教えてあげる必要はありません。大切なのは、お子さんが将来の目標を考える、話す場をつくってあげることです。「高校で、どの部活をやりたい?」と、一度話してみてください。

もちろん、決めるのはお子さんです。思春期は、自分の人生を自分で決めたい年頃です。ただ、お子さんに足りないのは情報です。どんな高校があって、どんな部活があって、どんな生活が待っているのか。そのイメージができる情報を渡してあげてください。

「うちの子、まだ行きたい高校が決まっていなくて」。お子さんに聞いても「行きたい高校なんて、まだ分かんないよ」と言われることもありますよね。決まっていなくても大丈夫です。その場合は「高校でも、今の部活を続けたいの?」と聞いてみてください。続けたいなら、その部活が強いところや、どれくらいの温度感で続けたいかを話しながら、一緒に1校だけ調べてみましょう。

勉強のために部活を辞めさせる、という方法もあるかもしれません。でも、部活へのエネルギーが高い子の部活を辞めさせると、頑張るモチベーションが湧かなくなってしまいます。それに、部活を辞めて時間が空いても、その時間がそのまま勉強時間になるとは限りません。 部活を頑張っているなら、その部活のために勉強も連動させる。これが一番、勉強のモチベーションを上げやすい形です。

部活を辞めるか続けるかで迷っているときの考え方は、後悔しない選び方として、こちらの記事でまとめています。

部活辞める?続ける?後悔しない選択をする方法
部活を辞める場合の伝え方と部活を辞めたいと思う原因・原因別に考えるべきことをご紹介。

 

ステップ1:まず部活の話を聞く。勉強の話はその後

ここからは、計画で決めた勉強時間を、1日のどこで作るかの話です。いきなり勉強の時間の話をする前に、まず、お子さんの部活での気持ちの疲れを下ろすところから始めましょう。

ステップ1は、まず部活の話を聞くことです。勉強の話は、その後です。 原因2でお伝えした通り、今のお子さんは、体より先に心が疲れている可能性があります。

だから、「今日、部活で一番大変だったこと、なんかある?」と聞いて、「今日こんなことがあってさ」という話を、最後まで聞いてあげてください。途中で遮るのはなしです。新しいチームに入った、新しい練習になった。そんな話には、「慣れるまで大変なのは当たり前だよ」と言って受け止めてあげてください。

「一番何が大変だった?」と聞いても、嫌な顔をされるんだよね。そう思う方もいると思います。話してくれないときは、「今日も部活お疲れさま」だけで終わって大丈夫です。

話しかけるタイミングは、ご飯を食べて、少し落ち着いたころがおすすめです。ご飯を食べているときは気持ちが回復しているタイミングなので、そのリラックスしたときに聞いてあげてください。

 

ステップ2:寝る時刻を守って、勉強は朝にする

ステップ2は、寝る時刻を守って、勉強する時間を朝にすることです。 今日しんどかったことを聞いたうえで、お子さんと相談してみてください。

原因3でお伝えした通り、部活の後の夜は、1日で一番疲れている状態です。人間は疲れていると、意志力、つまり自分をコントロールする力が落ちてしまいます。勉強は本来、自分を律してやらないといけないことです。でも、疲れていると、楽な方へ楽な方へと流れるのが人間です。僕も、夜はしんどいなと思うことが多いです。気づいたらスマホをダラダラ見て、SNSをずっと見てしまう。だから、夜更かししてもいいことはないんです。

やってほしいのは、帰ってご飯を食べて、お風呂を済ませたら、なるべく早く寝ることです。早く寝て、早く起きればいいんです。寝る時刻を遅くして起きる時刻を遅くするのか、寝る時刻を早くして起きる時刻を早くするのか。睡眠時間は同じで、ずれるのは時間帯だけです。

そして、元気な朝に10分だけでもいいので、勉強してから学校や朝練に向かってください。 朝のうちに10分勉強すると、「今日もやったぞ、自分やれるやん」という気持ちで1日が始まるので、気持ちに余裕ができると僕は感じています。勉強は、夜ではなく、できるだけ朝に時間を取ってください。

「毎朝バタバタしていて、それどころじゃない」。お子さんなら「疲れているのに、朝早くなんて起きられないよ」。そう思う方もいると思います。いきなり朝に1時間、2時間勉強しなさいとは言っていません。朝練がある日も、まずは10分だけでOKです。夜を10分、20分早めに寝て、いつもより早く起きれば大丈夫です。5分でも、極論1分でもいいので、少しずつ早めていってください。

 

ステップ3:マストは朝の10分だけ。5日続いたら5分ずつ上げる

ステップ3は、できる量を決めて、慣れるまでは量を下げた状態から始めることです。 原因4でお伝えした通り、今の体力に勉強が大盛りすぎて、できないことは十分あります。

まずやってほしいのは、必ずやる勉強を1つだけ、「マスト」を1つだけ決めることです。最初に決めるマストは「朝10分だけ勉強する」。これでOKです。いきなり20分や30分にしないでください。5日連続で朝10分の勉強ができたら、レベルを1段上げて、5分増やした15分にします。15分が5日続いたら、次は20分です。

10分 → 15分 → 20分 → 25分 → 30分 → 35分 → 40分

5日ごとに1段ずつ上げていくので、1か月後には6段上がって、朝に35分から40分勉強できるようになっています。最初は10分でいいのかと思うかもしれませんが、これ、結構すごいことなんです。

いきなり量を上げてしまう人は多いです。それで挫折して、勉強の習慣がつかず、「自分なんて無理だ」と自信をなくしてしまう。これは大人も同じです。習慣にするには、赤ちゃんでも刻めるような小さなステップで進むのが大前提です。 早起きでも何でも、最初の1日目から3日目くらいが一番しんどくて、4日目くらいから急に楽になると、経験者として僕は感じています。だから、最初の3日を突破できるように、一番小さい基準から始めましょう。

部活の日の勉強の約束シートには、この記事のステップをそのまま書き込めます。行きたい高校と入りたい部活、あと何点必要か、寝る時刻と起きる時刻、朝のマスト10分のレベルアップ、1週間の部活の予定、休ませたほうがいいサインのチェック欄まで、1つにまとめました。

公式LINEに「部活シート」と送るだけで、2つとも受け取れます(無料)

  • 部活の日の勉強の約束シート(A4 2枚)。行きたい高校と必要な成績、寝る時刻と起きる時刻、朝の10分のレベルアップ表、声かけの例文を書き込めます
  • おっしー塾長の無料授業3回。例題の解説、類題を自分の手で解く、類題の解説の3段構成です。カメラもマイクも自動でオフなので、顔出し・声出しなしで参加できます

追加したら「部活シート」と送ってください。

計画の立て方が分からないときは、公式LINEのメニューの「塾長に相談してみる」から、行きたい高校と今の成績を送ってください。

 

朝だけで足りないときは、夜に一人で頑張らない

朝の勉強時間を10分から1時間まで伸ばしても、計画で決めた目標の勉強時間に届かないことがあります。その場合は、夜にもある程度、勉強しないといけません。

ただ、夜に一人で勉強しようとすると、部活で疲れて意志力が下がった状態なので、なかなか進まないと思います。一人だとしんどいときは、塾に通って、塾の時間で勉強時間を確保するのが一番安全で安心です。誰かと一緒に勉強すると、だらけずに、メリハリのある勉強時間が作れます。

塾はちょっと、という場合は、兄弟と一緒に勉強する時間を取る、友達と一緒に勉強する、という方法もあります。最近は、LINEで通話しながら一緒に勉強している子もいます。ただ、友達と一緒だと、ついつい話してしまうこともありますよね。皆さんに合うやり方で大丈夫です。その中の選択肢の1つとして、誰かと一緒にやることを考えてみてください。

気をつけてほしいのは、通う形の塾です。部活で忙しいお子さんは、ただでさえ自由に使える時間が限られています。片道20分、30分、往復で1時間を通塾に使うと、少ない時間とエネルギーがさらに減ってしまいます。だからこそ、お家で効率よく勉強できる、オンラインの塾を強くおすすめします。

 

休ませたほうがいい疲れのサイン

部活の疲れには、寝れば取れる疲れと、休ませたほうがいい疲れがあります。休ませたほうがいい疲れには、次のようなサインがあります。

  • よく眠れない
  • 食欲が急に落ちた
  • 急に泣き出した
  • 「部活に行きたくない」と言い出した

この4つのサインがあったときは、部活を休ませたり、勉強を休ませたり、とにかく休ませてください。平日も週末も部活で休む時間がない。そんな日が続いて、急に泣き出してしまう子もいます。

4つのサインが何日も続くときは、その日の勉強量はゼロにしてください。何日もサインが出る疲れは、寝ても取れない疲れです。勉強より先に、今どうなっているのかを、お子さんの話でちゃんと聞いてあげてください。そのうえで、担任の先生や部活の顧問の先生、スクールカウンセラーを交えて、どうしていくかを相談してください。学校の外の窓口としては、文部科学省のホームページ「子供のSOSの相談窓口」に、電話やSNSで相談できる窓口や、24時間相談できる窓口がまとめて紹介されています。

部活の量の目安として、スポーツ庁と文化庁の『学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン』(令和4年12月)には、「学期中は、週当たり2日以上の休養日を設ける。」「1日の活動時間は、長くとも平日では2時間程度」とあります。この目安を大きく超える週が続いているなら、顧問の先生に相談してみてもいいと思います。

朝、お子さんに「学校行きたくない」と言われたときの休ませ方と、勉強の止め方は、こちらの記事でまとめています。

「学校行きたくない」と言われた朝、休ませていい?理由別の休み方と勉強の3ステップ
朝、「学校行きたくない」と言われたら休ませていいのか。結論は、休ませても大丈夫。でも、勉強は止めません。行きたくない理由を4つのタイプに分けて、「言ってくれてありがとう。今日はどうしたい?」から始める3つのステップを、オンライン学習塾の塾長が解説します。

 

部活で疲れている子へのやってはいけない3つの関わり

1つ目は、帰ってすぐの「宿題やったの?」です。 疲れて帰ってきた直後にこう聞かれると、部活を頑張ってきたことを否定されたように聞こえてしまいます。ステップ1の通り、まず部活の話を聞くところから始めてください。

2つ目は、きょうだいや部活の仲間と比べたり、成績の悪さを部活のせいにしたりすることです。 比べられたり、部活のせいにされたりすると、原因1の「勉強が部活の敵」という見え方が、もっと強くなってしまいます。

3つ目は、「勉強しないなら、部活をやめさせる」と言うことです。 お伝えした通り、部活を辞めて時間が空いても、その時間がそのまま勉強時間になるとは限りません。部活と勉強をつなげる、とは逆の向きの言葉です。

言ってしまった日は、「さっきはごめん。今日、何が一番大変だった?」と言い直して、ステップ1に戻れば大丈夫です。

「勉強しなさい」が中学生に効きにくい理由と、代わりにできる声かけのステップは、こちらの記事でくわしくまとめています。

「勉強しなさい」は逆効果?中学生にほぼ効果がない理由と代わりの3ステップ
「勉強しなさい」は逆効果なのか。ベネッセの調査では、中学生は声をかけない家の子のほうが勉強時間が長い傾向でした。でも、黙って見ているのも正解ではありません。「らしくないね、どうしたの?」から始める代わりの3ステップを、オンライン学習塾の塾長が解説します。

 

知っておくと役立つ子育ての話。睡眠は、学習した内容を強固にする

これを知っておくと、「早く寝なさい」の理由を、お子さんに話せるようになります。

厚生労働省が出している「健康づくりのための睡眠ガイド2023」には、「睡眠は学習した内容を強固にする」という言葉があります。寝ている間に、その日に勉強したことが、しっかり頭の中に残っていくということです。同じガイドでは、中学生の睡眠時間は8時間から10時間程度が参考とされています。

部活で疲れている日こそ、睡眠が一番の投資です。8時間、少なくとも7時間は、睡眠時間を確保してください。8時間寝て、朝6時に起きるなら、夜は何時に寝ればいいでしょうか。

朝6時 − 8時間 = 夜10時

夜10時には寝ている計算になります。「何時には寝るよ」と、寝る時刻から決めがちですよね。でも、寝る時刻は、起きる時刻から逆算して決めてください。

部活をしている子にとって、睡眠は勉強のためだけではありません。体を作る成長ホルモンも、寝ている間に出ます。体の動きも、結局は記憶です。たくさん睡眠をとって、体にも定着させていきましょう。僕もこの夏から早起きを頑張っていて、早く寝ることが一番大切だと感じています。最近は夜更かししてしまうこともあるので、自戒を込めてお伝えしています。

 

今日から使える3つの声かけ

最後に、保護者の皆さんが今日から使える声かけを、3つまとめてお伝えします。

1つ目は、「お疲れさま。今日、一番大変だったこと、なんかある?」です。 部活から帰ってきたお子さんに、まずお疲れさまの気持ちを伝えて、しんどそうにしていたら話を聞いてあげてください。

2つ目は、「明日の朝は、何時に起こしたらいいんだっけ?」です。 起こしたほうがいいのか、起こさなくてもいいのか、決めるのはお子さんです。「起きなさいね」と言うのはNGです。起きる時刻が決まったら、そこから逆算して、「じゃあ何時ぐらいに寝る予定?」と、一緒に計画を立ててください。

3つ目は、「今日のマストは何分にする?その時間で何をやる?」です。 朝の10分で何をやるかも、一緒に計画を立てていきましょう。そして、5日連続で続いたら、「5日も続いたなんて、すごいじゃん」と、めっちゃ褒めてあげてください。5日続いたときに、ちょっとしたプレゼントを用意してあげるのもいいと思います。

3つの声かけは、ステップ1〜3とそのままつながっています。声かけの数を増やすのではなく、かける言葉をこの3つに変えてみてください。

 

家庭でできること。スマホ・勉強する場所・親のふるまい

スマホのルールは、お子さんと一緒に決めましょう。 ステップ2でお伝えした通り、疲れた夜は意志力が落ちて、気づいたらスマホを見てしまいます。夜に使う時間や、寝るときの置き場所は、保護者の方が一方的に決めるのではなく、お子さんと話して決めてください。思春期は、自分で決めたい年頃です。

朝の10分を、どこでやるかを決めておくのもおすすめです。 リビングの机なのか、自分の部屋なのかを前の晩に決めておくと、朝に迷う時間が減ります。朝に何から始めるかも、前の晩に決めておきましょう。

保護者の方自身のふるまいも、お子さんは見ています。 スマホを見ながら「早く寝なさい」と言っても、なかなか伝わりません。保護者の方も、一緒に早く寝る日を作ってみてください。

 

部活で疲れて勉強しない中学生のよくある質問

Q. 部活と勉強、どちらを大事にすればいいですか?

A. どちらか一方を選ぶ二択にしなくて大丈夫です。この記事でお伝えした通り、部活を頑張りたい気持ちと、勉強しなくちゃいけない気持ちをつなげてください。行きたい高校を入りたい部活で決めると、勉強が部活を続けるためのものに変わります。

Q. 塾や家庭教師に任せてもいいですか?

A. 夜に一人で勉強するのが難しい子は、誰かと一緒に勉強する時間を作るのが一番安全で安心です。ただ、部活で忙しい子は、通う時間も負担になります。通う時間がかからない形を選んでください。

Q. 帰ってすぐ仮眠をとらせてもいいですか?

A. 横になるなら、起きる時刻を先に決めておきましょう。夕方に長く眠ると、夜に寝つけなくなることがあります。この記事のステップは、帰ってご飯とお風呂を済ませたら早く寝て、朝に勉強する形です。

Q. 部活をやめさせたほうがいいですか?

A. やめさせる前に、顧問の先生や担任の先生に相談して、続け方を変えられないかを考えてみてください。部活を辞めて時間が空いても、その時間がそのまま勉強時間になるとは限りません。

Q. 朝早く起きられない子は、どうしたらいいですか?

A. いきなり1時間早く起きなくて大丈夫です。夜を10分、20分早めに寝て、まずは5分、極論1分でもいいので、少しずつ早めていってください。

 

まとめ。部活で疲れている日は、声かけより「早く寝て朝10分」

  • 部活で疲れている子に、勉強の声かけを増やしても、勉強するようにはならない
  • 勉強が進まない原因は4つ。勉強が「部活の敵」、体より先に「心」がバテている、勉強の時間が「一番疲れた夜」、今の体力に勉強が「大盛り」
  • 行きたい高校と入りたい部活を決め、あと何点足りないかを出して、部活と勉強をつなげる
  • ステップ1:まず部活の話を聞く。勉強の話はその後
  • ステップ2:寝る時刻を守って、勉強は朝にする
  • ステップ3:マストは朝の10分だけ。5日続いたら5分ずつ上げる

中学生にとって、部活はとても大きなものです。部活と勉強の両立を早めに身につけて、学生生活を楽しんでほしいと思います。この記事を読んで、まだしっくりこない、実際にどうしたらいいか分からない、ということがあれば、公式LINEで相談してください。

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