テスト勉強のやり方が分からない中学生へ|ワークに○△×をつける4つのステップ1 min read

勉強法

この記事は、朝ライブ「朝の勉強相談室」で話した内容をまとめたものです。

先に動画で確認したい方はこちらからどうぞ。

 

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テスト勉強のやり方は「ワークに○△×をつけて、△を○に変える」がいちばん

生徒
生徒

テスト勉強って、どうやればいいんですか?

おっしー
おっしー

テスト勉強は、学校のワークに○△×をつけて、△を○に変えていくのが一番重要です。

先に結論をお伝えします。テスト勉強は、学校のワークに○△×をつけて、△を○に変えていくのがいちばんです。

この相談、とても多くいただきます。でもね、勉強時間をむやみに増やす前に、「やり方」から見直そうとしている。その時点で、本当に素晴らしいです。

やり方を知りたいのは、こんな気持ちがあるからですよね。

  • ちゃんと勉強しているのに、点数がなかなか上がらない
  • 次こそは、頑張った分を点数にしたい

だからこそ、この記事のゴールは、自分の目標の点数に合わせたテスト勉強のやり方を知って、次のテストで点数を上げられるようにすることです。

点数が上がらなかったのは、頭が悪いからではありません。頑張りが足りないわけでもないんです。次の順番でお話しします。

  1. ワークを終わらせても点数が上がらない3つの原因
  2. テスト勉強のやり方4つのステップ
  3. テスト勉強はいつから始めるか
  4. 目標の点数で分ける3つのタイプ
  5. やってはいけない3つの勉強法
  6. 教科別のやり方と、テスト前日・当日
  7. 知っておくと役立つ英語の話
  8. 保護者の方へ

 

ワークを終わらせても点数が上がらない3つの原因

ワークを2周も3周もしたのに、テストの点数は前と同じ。やり方を知らないまま真面目に頑張っている人ほど、こうなりやすいんです。原因は3つあります。

1つ目は、ワークが「提出物を埋める作業」になっていることです。 ワークの横に教科書を開いて、分からないところはすぐに埋める。赤ペンで答えを書き写す。提出物としては、これで大丈夫かもしれません。でも、このやり方では、どの問題が解けて、どの問題が解けないのかが分かりません。自分の弱点が分からないままなので、テスト当日に同じ問題でまた手が止まってしまいます。

2つ目は、間違えた問題に印がついていないことです。 たとえば、1ページに10問あるワークが30ページあるとします。

10問 × 30ページ = 300問

1周目で間違えた問題が40問なら、2周目はこの40問だけ解き直せばいいんです。点数を上げる近道は、できない問題をできるようにすることだからです。中学生が九九を毎日1時間、2時間勉強しても、テストの点数は上がらないですよね。できる問題のくり返しは、確認やスピードの練習にはなっても、点数を上げる近道ではありません。印がついていないと、どれがその40問なのか分かりません。

3つ目は、解き直しが抜けていることです。 丸つけをして、解説を読んで、「分かった」で終わってしまう。賢い人が陥りがちな罠です。エビングハウスの忘却曲線という言葉がある通り、人は1日たつと、覚えたことの多くを忘れてしまうと言われています。覚え方によってはそこまで忘れない、という意見もあります。でも、あのとき理解したはずなのに今日はもう忘れている、という経験は、肌感覚としてありますよね。

点数が上がらないのは、勉強不足じゃなくて、復習不足です。 解いた翌日に、もう一度同じ問題を解いてみる。この解き直しをしていないと、成績はなかなか上がりません。

では、何をやればいいのか。4つのステップで説明します。

 

ステップ1:テストの2週間前に、範囲をページ数で書き出す

ステップ1は、テストの2週間前に、範囲をページ数で書き出すことです。 範囲を全部見て、「数学は何ページから何ページ」「英語は何ページから何ページ」と、教科ごとにワークのページ数を書き出してください。

なんでこれをやるのか。1周目で、どこからどこまでをやればいいのかが、はっきり分かるからです。テストまでの2週間は、次のように使います。

  • 最初の1週間:全部の教科のワークの1周目を終わらせる
  • 残りの1週間:2周目と3周目をやる

範囲が分かれば、1日に何ページ進めればいいかも決まります。たとえば、数学のワークの範囲が21ページなら、1週間(7日)で終わらせたいので、こうなります。

21ページ ÷ 7日 = 1日3ページ

急な予定が入って、計画がずれ込むこともありますよね。なので、少し余裕を持たせた計画にしておくのがおすすめです。

まだテスト範囲が出ていなくて、何ページあるか分からない人もいると思います。その場合は、学校の授業で1日にだいたい何ページ進んでいるかから逆算して、「きっとこれぐらいだろう」という見積もりで大丈夫です。気になる人は、学校の先生に「今回のテスト範囲は、何ページぐらいになりそうですか」と聞いてみるのも早いですね。

テストの2週間前になったら、まずは範囲を書き出す。そこから、1週間で1周目が終わるような計画を立てていきましょう。範囲を書き出すのに使えるシートは、ステップ4のあとで紹介します。

 

ステップ2:ワークの1周目で、全部の問題に○△×をつける

ステップ2は、ワークの1周目で、全部の問題に○△×の印をつけることです。

なんでこれをやるのか。1周目は、健康診断だからです。 自分が解ける問題と、解けない問題を分けるために解きます。だから1周目は、点数を取るためではなく、自分がどこが得意で、どこが苦手なのかを分ける作業だと思ってください。

印 どんな問題か
○ 何も見ないで解けて、正解した問題
△ 教科書や解説を見たら分かった問題。答えを見て分かった問題
× 解説を読んでも、どうしたらいいか全く分からない問題

△は、一発目では解けなかったけれど、教科書の例題をちらっと見たら「ああ、なるほど」と分かった問題です。完璧じゃなくても、なんとなく分かっている問題ですね。

分からない問題は、3分だけ悩んでください。 真面目な人ほど、全部の問題を自力で解かないといけないと思い込んで、10分も20分も30分も考えてしまいます。机の前に座っている時間はとても長いのに、「あれ、20分前も同じ問題を解いてなかった?」という人は、ざらにいます。この20分は、成績が上がるための時間になっていません。成績を上げるのに必要なのは、分からない問題を分かるようにする作業だからです。

ずっと悩み続けられる力は、とても素晴らしいものです。でも、テストの点数を上げることにこだわるときは、まず3分、めちゃくちゃ集中して考えてください。いきなり答えを見るのは、ためになりません。

3分考える → 教科書を見る → 解説を見る

3分たったら、その問題には△か×をつけて、次の問題に進みましょう。2周目でもう一度解き直すので大丈夫です。目標は、ワークで満点を取ることではなく、テスト本番で目標の点数を取ることです。

もう1つ、注意点があります。解説や教科書を見て分かった問題を、「分かったから」と○にしないでください。 ちょっとでもつまずいたら△です。ここを厳しめにしないと、2周目の効果が薄くなります。

健康診断で体重計に乗ったら70キロだったのに、ちょっとサバを読んで65キロと書いたら、健康診断をやる意味がないですよね。1周目は、自分の苦手と得意を分けるための時間です。自分自身に嘘をつかず、「ここが苦手」と堂々と言えるように、厳しめに△をつけてください。

 

ステップ3:△と×の数を数えて、2周目の日数で割る

ステップ3は、1周目が終わったら、△と×の数を数えることです。 数えたら、2周目に使う日数で割ります。

なんでこれをやるのか。1日に解き直す問題の数が分かるからです。たとえば、△と×を全部解き直すとして、△と×が合わせて40問あるとします。2周目に4日使うなら、こうなります。

40問 ÷ 4日 = 1日10問

こんな感じで、2周目の計画が立てられます。数えた△と×の数は、メモしておきましょう。紙に書くだけでもできますが、書き込む表があると分かりやすいので、ステップ4のあとで紹介するシートも使ってみてください。

ここで大事なのは、1周目と2周目で、割るものが変わることです。

  • 1周目:まだ印がないので、ページ数を日数で割る
  • 2周目:解き直す問題(△と×)が決まっているので、問題の数を日数で割る

△と×のどちらを先に解き直すか、×をどこまで追いかけるかは、目標の点数によって変わります。平均点を取りたいのか、80点以上を目指したいのか、90点から満点を取りたいのか。このあと、3つのタイプに分けて説明します。

 

ステップ4:△の問題から解き直して、○に変える

ステップ4は、△と×の問題があったら、△の問題から解き直すことです。

なんで×より△が先なのか。△は、本当はもう解ける力があるのに、間違えてしまった問題だからです。それに対して×は、前の単元でつまずいていて、解説を読んでも分からない問題です。たとえば二次関数の×は、二次方程式や、一次関数でつまずいている可能性があります。×を○にするのは、ハードルが高いんですね。

学校のテストで点数を上げていくには、△の問題を○にしていくことが大切です。 「×の問題からやらなくちゃ」と思う人が多いのですが、まずは△を全部○にしてください。そのうえで、時間があったら×を○にしていきましょう。

2周目で△の問題を解き直して、正解したら○をつけます。不正解だったら、△のまま残しておきます。3周目は、残った△を○にしていきます。3周はあくまで目安なので、3周目が終わっても△が残っていたら、時間があれば4周目にもチャレンジしてください。

×の問題に取り組みたいときは、一人で悩まずに、学校の先生や友達、お父さんお母さん、塾の先生に聞いてください。×は、自分なりに頑張ったけれど難しかった問題なので、誰かの力を借りるのが一番です。会社にも、プログラミングが得意な人、営業が得意な人、お金の会計が得意な人がいますよね。全部を自分でやろうとすると、しんどくなります。

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テスト勉強はいつから?2週間前・3週間前と、1日の勉強時間の目安

テスト勉強をいつから始めるかは、「2週間前から」とすすめる記事が多く、「3週間前から」とすすめる記事もあります。成績が上位の中学生は、定期テストの3週間前から始めている、という紹介もあります。

この記事でおすすめするのは、目標の点数で始める日を決めることです。

  • 平均点や80点を目指す人:テストの2週間前から始める
  • 90点以上を目指す人:テストの2週間より前に、ワークの1周目を終わらせておく

90点以上を目指す人は、普段の授業のあとに、習ったところのワークを進めておくと、1周目が早く終わります。どの点数を目指す人も、一夜漬けではなく、最低でも2週間前から動いていきましょう。くわしくは、このあとの3つのタイプで説明します。

定期テスト前の1日の勉強時間は、平日2〜3時間を目安にする記事が多く、休日は3〜5時間から8時間まで、記事によって幅があります。

ただ、時間だけを増やしても、点数は上がりにくいんです。ステップ2で書いたように、机の前に座っている時間は長いのに、同じ問題で20分止まっていた、ということはよくあります。勉強時間をむやみに増やして、できる問題を何回もくり返しても、テストの点数はなかなか上がりません。

だから、1日に何時間やるかより先に、ステップ3で「今日は何問解き直すか」を決めてください。その日の問題が終わったかどうかで、1日の勉強を見ていきましょう。

テストの2週間前までに計画を立てておく理由や、範囲表が配られる前に、前回のテスト以降の授業の進み具合から範囲を予想するやり方は、こちらの記事でまとめています。

テスト2週間前から始める勉強計画と勉強の進め方
学校の定期試験や模試などのテストに対して悩みを持っている中高生に向け、テスト2週間前の勉強の計画の立て方や勉強方法についてご紹介します。

 

目標の点数でテスト勉強はどう変わる?平均点を取りたい人は×に手をつけない

ここまでの4つのステップは、平均点を目指す人も、80点を目指す人も、100点を目指す人も、大きくは変わりません。でも、目標の点数で変わるところが3つあります。

  • ステップ1を始めるタイミングと、1周目を終わらせる日
  • ×の問題を、どこまで追いかけるか
  • ワークが終わったあとに、何をやるか

目標の点数で3つのタイプに分けると、こうなります。

タイプ 始める日・1周目 ×の問題 ワークのあと
平均点タイプ 2週間前から。最初の1週間で1周目 手をつけない(△を全部○にして余裕があれば挑戦) 前の単元に戻る
80点タイプ 平均点タイプと同じ 人に聞いて1つずつ○に 時間の使い方を練習
90点以上タイプ 2週間より前に1周目を終える 人に聞いて全部○に ワークより難しい問題

1つ目は、平均点タイプです。 今は平均点に届いていなくて、まずは平均点を取りたい人です。テスト勉強は2週間前から始めて、最初の1週間で1周目を終えます。次の4日で2周目、最後の3日で3周目です。

平均点を取るのに、最後の難しい問題が解けるようになる必要はありません。だから、2周目と3周目では、×の問題には手をつけないでください。 △の問題だけを解き直して、○にしていく。このことだけを考えてください。△を全部○にできて、余裕があるときは、×の問題にもチャレンジしましょう。

まだ平均点に届いていない人は、前の単元でつまずいていることもあります。どの単元に戻って勉強すればいいのかを確かめて、前の単元の勉強を進めてください。中3でも、中1の内容に戻って全然いいと思います。

 

80点を取りたい人は、×も人に聞いて1つずつ○に

2つ目は、80点タイプです。 今は平均点ぐらいで、そこからさらに5点、10点、15点と上げていきたい人です。

始める日は、2週間前でOKです。2周目に4日、3周目に3日かけるので、スケジュールは平均点タイプとだいたい同じです。

違うのは、×の問題の追いかけ方です。80点を目指す人は、×の問題を学校の先生や友達に聞いて、1つずつ○にしていきましょう。

ただし、満点を狙う必要はありません。90点を超えるまでは、解ける問題を落とさないことが大切です。 満点を目指しているわけではないので、80点が取れればいいんです。だから、テストでも、時間がかかりそうな問題は飛ばしてください。捨てる問題を選んで、次の問題に進むのも、とても大切です。

そのため、ワークが終わったあとは、時間の使い方を練習していきましょう。テストの時間の中で、どの問題にどれだけ時間を使うか。時間の配分を意識しながら、勉強してください。

 

90点以上を取りたい人は、2週間前までに1周目を終える

3つ目は、90点以上タイプです。 90点、100点を取りたい人は、勉強を始めるタイミングが違います。

ほかのタイプはテストの2週間前から始めますが、90点以上を目指す人は、テストの2週間より前に、ワークの1周目を終わらせておいてください。そのうえで、テスト前の2週間のうち、初めの1週間で2周目と3周目を終わらせます。ほかの人より、1週間前倒しで進んでいるイメージです。×の問題も、学校の先生や友達に相談して、全部○に変えていきましょう。

では、残りの1週間で何をやるのか。ワークより難しい問題にチャレンジします。難しい問題には、良問と悪問があります。

  • 悪問:ただひねっただけで、解ける必要のない問題
  • 良問:解くことで、基礎の使い方から応用のさせ方まで分かる問題

こういう良問を、たくさん解きこなすのがおすすめです。

ただ、1つだけ注意点があります。英語と国語です。90点以上を目指す人が、英語と国語のワークの同じ問題を何周も解くと、「この文法問題の答えは知っている」「答えを覚えてしまった」ということがあります。同じ問題をくり返しても、効果が薄くなってしまう可能性があるんです。だから、英語と国語は、同じ単元の別の問題にチャレンジしてください。

 

定期テストの勉強でやってはいけない3つの勉強法

1つ目は、一夜漬けです。 一夜漬けでも、テスト当日は覚えているかもしれません。でも、テストが終わって忘れてしまっては、次のテストにつながりません。ギリギリになって、バタバタと焦って勉強してしまう気持ちも分かります。「一夜漬けがダメな理由は、もう分かってるよ」と思う人も多いと思います。それでも、改めて言わせてください。テスト勉強は、最低でも2週間前から、前もって動いていきましょう。

とはいっても、自分一人でやっていくのは大変です。ダイエットでも、トレーナーがついて、一緒に食事の計画を立てて伴走してもらわないと、大人でも痩せるのは難しかったりしますよね。サポートしてほしい人は、公式LINEで相談してください。

2つ目は、教科書やノートを読むだけで終わらせることです。 これ、僕もやったことがあります。大学2年生のときです。1年生で全部の単位を取れて、2年生で少し気が抜けて、「なんとなく内容は分かっているから、いけるっしょ」と思ってしまいました。ノートをペラペラ見て、一度も手を動かして問題を解かなかったんです。前期のテストを受けてみたら、全く手が動きませんでした。全部の問題に見覚えがあって、なんとなく分かる。でも、何をすればいいんだっけ、と手が動かない。教科書やノートを見て、「分かった」で満足しないでください。手を動かして、ノートで問題を解きましょう。

3つ目は、△が残っているのに、新しい問題集を買ってしまうことです。 定期テストは、学校のワークから出る問題がとても多いです。だから、まずは学校のワークを完璧にしましょう。完璧にしていないのに新しい参考書を買うと、勉強が分散してしまいます。ワークの△を○にするところまで、持っていってください。

学校のワークが終わったあとに何をやればいいのか、新しい問題集を買いに行く前にやることは、こちらの記事でまとめています。

学校のワークが終わったら何をする?|点が上がる4つのステップ
学校のワークが終わったら、新しい問題集を買う前にやることがあります。全部の問題に○△×の印をつけ直して、△と×の数をテストまでの日数で割る。手元にある終わったワークだけで点数を上げる4つのステップを、オンライン学習塾のおっしー塾長が解説します。

 

教科別の定期テスト勉強法と、テスト前日・当日の過ごし方

どの教科も、ワークに○△×をつけて、△を○に変えていくやり方は同じです。ステップ1でも、「数学は何ページから何ページ」「英語は何ページから何ページ」と、全部の教科の範囲を書き出しました。教科ごとに気をつけたいのは、次のところです。

  • 数学:×の問題は、前の単元でつまずいていることがあります。二次関数の×なら、二次方程式や一次関数まで戻ることもあります。×は一人で悩まず、人に聞いてください
  • 英語と国語:同じ問題を何周もすると、答えを覚えてしまうことがあります。90点以上を目指す人は、同じ単元の別の問題を解いてください
  • 理科と社会:用語を覚える問題も、何も見ないで答えられたら○、教科書や答えを見て思い出したら△です。△の問題は、次の日にもう一度、何も見ないで答えてみてください

テストの前日に、新しい問題集に手を出すのはやめましょう。前日にやるのは、ワークに残っている△の問題です。△が○に変わっているかを、何も見ないで確かめてください。寝る時間を削って詰め込むのは、一夜漬けと同じです。

テスト当日、80点を目指す人は、時間がかかりそうな問題は飛ばして、次の問題に進みましょう。90点を超えるまでは、解ける問題を落とさないことが先です。

 

知っておくと役立つ英語の話。test は「土の器」、review は「もう一度見る」

ここで、テスト勉強にまつわる英語の話を2つします。

1つ目は、test です。 test のもとは、ラテン語で「土の器」という意味の言葉です。昔は、金や銀が本物かどうかを、その小さな土の器に入れて溶かして調べていたんですね。「これは本物だ」「これは偽物が混ざっている」と。器の名前が、そのまま「調べること」の名前になって、テストという言葉になった、というイメージです。

だから、テストは、問題を解くかどうかではなく、本当に解けるかどうかを確かめるものです。ワークの1周目で、解ける問題は○、解説を見たら分かった問題は△、解説を見ても分からなかった問題は×と分けるのと同じですね。お酒が飲めるかどうかを調べる「パッチテスト」も、同じ「調べる」という意味のテストです。

2つ目は、review です。 re は「もう一度」、view は「見る」。だから review は「もう一度見る」で、日本語でいうと「復習」です。re がつく言葉は、ほかにもあります。

  • retry(リトライ):try は「挑戦する」。もう一度、挑戦する
  • replay(リプレイ):play は「再生する」。もう一度、再生する
  • reuse(リユース):use は「使う」。もう一度、使う

テスト勉強は、復習こそが大切です。一度分かったからといって、「分かった」で満足してしまうと、テスト本番で解けないこともあります。review を、しっかりやっていきましょう。

 

保護者の方へ。教える係ではなく「△の問題、あと何問残ってる?」と確認する係に

最後に、保護者の方へワンポイントアドバイスです。

保護者の方の役割は、勉強を教える係ではありません。お願いしたいのは、確認する係です。

テスト前、お子さんが勉強していないように見えることもあると思います。でも、何度も「勉強しなさい」と言っても、だんだん効果がなくなってしまいます。代わりに、こう聞いて確認してみてください。

「△の問題、あと何問残ってる?」

「勉強しなさい」が中高生に効きにくいのは、自我が芽生えてくるからです。思春期の中学生・高校生は、自分の人生を自分で決めたいんです。そこで強制されると、自分で決める自由を取り戻そうとして、反抗してしまう。この心の動きを、心理的リアクタンスと呼びます。

ただ、「強制はよくない」という話だけを聞いて、全部を子ども任せにしてしまうのも要注意です。お子さんは、自分のことを自分で決める力を持っています。足りていないのは、情報と環境です。世の中にどんな職業や暮らし方があるのか。高校によって、どんな校風の違いがあるのか。情報が足りないまま決めると、間違った決め方をしてしまうこともありますよね。

だから、保護者の方には、「こんな情報もあるよ」と必要な情報を見せてあげてほしいんです。勉強でつまずいているなら、分かりやすく学べる環境を用意してあげる。全部の情報を、保護者の方が持っている必要はありません。困っていることのヒアリングまでをしていただいて、それに応えられる人につないであげてください。

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テスト勉強のやり方でよくある質問

Q. ワークは何周すればいいですか?

A. 3周は、あくまで目安です。平均点や80点を目指す人なら、テスト前の2週間のうち、最初の1週間で1周目、次の4日で2周目、最後の3日で3周目です。3周目が終わっても△が残っていたら、時間があれば4周目にもチャレンジしてください。何周したかより、△を○に変えていくことが大事です。

Q. やる気が出ない日は、どうすればいいですか?

A. やる気が出るのを待たずに、ステップ3で決めた「今日の問題の数」から手をつけてみてください。やる気は動いた後からついてくる、という話と、やる気を待たずに動く4つのステップは、こちらの記事でまとめています。

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Q. テストが返ってきたら、何をすればいいですか?

A. テストで間違えた問題は、ワークの△や×と同じで、まだ解けない問題です。テストが終わって忘れてしまっては、次のテストにつながりません。何も見ないで、もう一度解き直してください。解説を読んでも分からない問題は、前の単元でつまずいていることがあるので、人に聞いてください。

Q. 提出物のワークは、答えを写して埋めて出せばいいですか?

A. 提出物としては、それで大丈夫かもしれません。でも、答えを写して埋めるだけでは、どの問題が解けて、どの問題が解けないのかが分かりません。ワークの1周目は、○△×をつけながら解いてください。

Q. 課題テストも、同じやり方でいいですか?

A. 課題テストは、多くの学校で、長い休みに出された宿題がそのまま出題範囲になります。新しい問題集を買う前に、手元の宿題を2周目に回してください。課題テストの勉強法は、こちらの記事でまとめています。

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まとめ。テスト勉強は「ワークに○△×をつけて、△を○に変える」

  • テスト勉強は、学校のワークに○△×をつけて、△を○に変えていくのがいちばん
  • 点数が上がらないのは、勉強不足じゃなくて復習不足
  • ステップ1:テストの2週間前に、範囲をページ数で書き出す
  • ステップ2:ワークの1周目で、全部の問題に○△×をつける。見て分かった問題は△
  • ステップ3:△と×の数を数えて、2周目の日数で割る
  • ステップ4:△の問題から解き直して○に変える。×は一人で悩まず人に聞く
  • 目標の点数(平均点・80点・90点以上)で、始める日と×の追いかけ方が変わる

ぜひ、今回のやり方を実行して、次のテストで目標の点数を勝ち取ってください。一緒に頑張っていきましょう。とはいっても、実際に行動するのは大変だと思います。困ったときは、公式LINEで相談してください。

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