この記事は、朝ライブ「朝の勉強相談室」で話した内容をまとめたものです。
先に動画で確認したい方はこちらからどうぞ。
- テスト勉強のやり方は「ワークに○△×をつけて、△を○に変える」がいちばん
- ワークを終わらせても点数が上がらない3つの原因
- ステップ1:テストの2週間前に、範囲をページ数で書き出す
- ステップ2:ワークの1周目で、全部の問題に○△×をつける
- ステップ3:△と×の数を数えて、2周目の日数で割る
- ステップ4:△の問題から解き直して、○に変える
- テスト勉強はいつから?2週間前・3週間前と、1日の勉強時間の目安
- 目標の点数でテスト勉強はどう変わる?平均点を取りたい人は×に手をつけない
- 80点を取りたい人は、×も人に聞いて1つずつ○に
- 90点以上を取りたい人は、2週間前までに1周目を終える
- 定期テストの勉強でやってはいけない3つの勉強法
- 教科別の定期テスト勉強法と、テスト前日・当日の過ごし方
- 知っておくと役立つ英語の話。test は「土の器」、review は「もう一度見る」
- 保護者の方へ。教える係ではなく「△の問題、あと何問残ってる?」と確認する係に
- テスト勉強のやり方でよくある質問
- まとめ。テスト勉強は「ワークに○△×をつけて、△を○に変える」
- あわせて読みたい
- 動画でくわしく確認する
- 毎朝7:15から勉強相談ライブをやっています
テスト勉強のやり方は「ワークに○△×をつけて、△を○に変える」がいちばん

テスト勉強って、どうやればいいんですか?

テスト勉強は、学校のワークに○△×をつけて、△を○に変えていくのが一番重要です。
先に結論をお伝えします。テスト勉強は、学校のワークに○△×をつけて、△を○に変えていくのがいちばんです。
この相談、とても多くいただきます。でもね、勉強時間をむやみに増やす前に、「やり方」から見直そうとしている。その時点で、本当に素晴らしいです。
やり方を知りたいのは、こんな気持ちがあるからですよね。
- ちゃんと勉強しているのに、点数がなかなか上がらない
- 次こそは、頑張った分を点数にしたい
だからこそ、この記事のゴールは、自分の目標の点数に合わせたテスト勉強のやり方を知って、次のテストで点数を上げられるようにすることです。
点数が上がらなかったのは、頭が悪いからではありません。頑張りが足りないわけでもないんです。次の順番でお話しします。
- ワークを終わらせても点数が上がらない3つの原因
- テスト勉強のやり方4つのステップ
- テスト勉強はいつから始めるか
- 目標の点数で分ける3つのタイプ
- やってはいけない3つの勉強法
- 教科別のやり方と、テスト前日・当日
- 知っておくと役立つ英語の話
- 保護者の方へ
ワークを終わらせても点数が上がらない3つの原因
ワークを2周も3周もしたのに、テストの点数は前と同じ。やり方を知らないまま真面目に頑張っている人ほど、こうなりやすいんです。原因は3つあります。
1つ目は、ワークが「提出物を埋める作業」になっていることです。 ワークの横に教科書を開いて、分からないところはすぐに埋める。赤ペンで答えを書き写す。提出物としては、これで大丈夫かもしれません。でも、このやり方では、どの問題が解けて、どの問題が解けないのかが分かりません。自分の弱点が分からないままなので、テスト当日に同じ問題でまた手が止まってしまいます。
2つ目は、間違えた問題に印がついていないことです。 たとえば、1ページに10問あるワークが30ページあるとします。
10問 × 30ページ = 300問
1周目で間違えた問題が40問なら、2周目はこの40問だけ解き直せばいいんです。点数を上げる近道は、できない問題をできるようにすることだからです。中学生が九九を毎日1時間、2時間勉強しても、テストの点数は上がらないですよね。できる問題のくり返しは、確認やスピードの練習にはなっても、点数を上げる近道ではありません。印がついていないと、どれがその40問なのか分かりません。
3つ目は、解き直しが抜けていることです。 丸つけをして、解説を読んで、「分かった」で終わってしまう。賢い人が陥りがちな罠です。エビングハウスの忘却曲線という言葉がある通り、人は1日たつと、覚えたことの多くを忘れてしまうと言われています。覚え方によってはそこまで忘れない、という意見もあります。でも、あのとき理解したはずなのに今日はもう忘れている、という経験は、肌感覚としてありますよね。
点数が上がらないのは、勉強不足じゃなくて、復習不足です。 解いた翌日に、もう一度同じ問題を解いてみる。この解き直しをしていないと、成績はなかなか上がりません。
では、何をやればいいのか。4つのステップで説明します。
ステップ1:テストの2週間前に、範囲をページ数で書き出す
ステップ1は、テストの2週間前に、範囲をページ数で書き出すことです。 範囲を全部見て、「数学は何ページから何ページ」「英語は何ページから何ページ」と、教科ごとにワークのページ数を書き出してください。
なんでこれをやるのか。1周目で、どこからどこまでをやればいいのかが、はっきり分かるからです。テストまでの2週間は、次のように使います。
- 最初の1週間:全部の教科のワークの1周目を終わらせる
- 残りの1週間:2周目と3周目をやる
範囲が分かれば、1日に何ページ進めればいいかも決まります。たとえば、数学のワークの範囲が21ページなら、1週間(7日)で終わらせたいので、こうなります。
21ページ ÷ 7日 = 1日3ページ
急な予定が入って、計画がずれ込むこともありますよね。なので、少し余裕を持たせた計画にしておくのがおすすめです。
まだテスト範囲が出ていなくて、何ページあるか分からない人もいると思います。その場合は、学校の授業で1日にだいたい何ページ進んでいるかから逆算して、「きっとこれぐらいだろう」という見積もりで大丈夫です。気になる人は、学校の先生に「今回のテスト範囲は、何ページぐらいになりそうですか」と聞いてみるのも早いですね。
テストの2週間前になったら、まずは範囲を書き出す。そこから、1週間で1周目が終わるような計画を立てていきましょう。範囲を書き出すのに使えるシートは、ステップ4のあとで紹介します。
ステップ2:ワークの1周目で、全部の問題に○△×をつける
ステップ2は、ワークの1周目で、全部の問題に○△×の印をつけることです。
なんでこれをやるのか。1周目は、健康診断だからです。 自分が解ける問題と、解けない問題を分けるために解きます。だから1周目は、点数を取るためではなく、自分がどこが得意で、どこが苦手なのかを分ける作業だと思ってください。
| 印 | どんな問題か |
|---|---|
| ○ | 何も見ないで解けて、正解した問題 |
| △ | 教科書や解説を見たら分かった問題。答えを見て分かった問題 |
| × | 解説を読んでも、どうしたらいいか全く分からない問題 |
△は、一発目では解けなかったけれど、教科書の例題をちらっと見たら「ああ、なるほど」と分かった問題です。完璧じゃなくても、なんとなく分かっている問題ですね。
分からない問題は、3分だけ悩んでください。 真面目な人ほど、全部の問題を自力で解かないといけないと思い込んで、10分も20分も30分も考えてしまいます。机の前に座っている時間はとても長いのに、「あれ、20分前も同じ問題を解いてなかった?」という人は、ざらにいます。この20分は、成績が上がるための時間になっていません。成績を上げるのに必要なのは、分からない問題を分かるようにする作業だからです。
ずっと悩み続けられる力は、とても素晴らしいものです。でも、テストの点数を上げることにこだわるときは、まず3分、めちゃくちゃ集中して考えてください。いきなり答えを見るのは、ためになりません。
3分考える → 教科書を見る → 解説を見る
3分たったら、その問題には△か×をつけて、次の問題に進みましょう。2周目でもう一度解き直すので大丈夫です。目標は、ワークで満点を取ることではなく、テスト本番で目標の点数を取ることです。
もう1つ、注意点があります。解説や教科書を見て分かった問題を、「分かったから」と○にしないでください。 ちょっとでもつまずいたら△です。ここを厳しめにしないと、2周目の効果が薄くなります。
健康診断で体重計に乗ったら70キロだったのに、ちょっとサバを読んで65キロと書いたら、健康診断をやる意味がないですよね。1周目は、自分の苦手と得意を分けるための時間です。自分自身に嘘をつかず、「ここが苦手」と堂々と言えるように、厳しめに△をつけてください。
ステップ3:△と×の数を数えて、2周目の日数で割る
ステップ3は、1周目が終わったら、△と×の数を数えることです。 数えたら、2周目に使う日数で割ります。
なんでこれをやるのか。1日に解き直す問題の数が分かるからです。たとえば、△と×を全部解き直すとして、△と×が合わせて40問あるとします。2周目に4日使うなら、こうなります。
40問 ÷ 4日 = 1日10問
こんな感じで、2周目の計画が立てられます。数えた△と×の数は、メモしておきましょう。紙に書くだけでもできますが、書き込む表があると分かりやすいので、ステップ4のあとで紹介するシートも使ってみてください。
ここで大事なのは、1周目と2周目で、割るものが変わることです。
- 1周目:まだ印がないので、ページ数を日数で割る
- 2周目:解き直す問題(△と×)が決まっているので、問題の数を日数で割る
△と×のどちらを先に解き直すか、×をどこまで追いかけるかは、目標の点数によって変わります。平均点を取りたいのか、80点以上を目指したいのか、90点から満点を取りたいのか。このあと、3つのタイプに分けて説明します。
ステップ4:△の問題から解き直して、○に変える
ステップ4は、△と×の問題があったら、△の問題から解き直すことです。
なんで×より△が先なのか。△は、本当はもう解ける力があるのに、間違えてしまった問題だからです。それに対して×は、前の単元でつまずいていて、解説を読んでも分からない問題です。たとえば二次関数の×は、二次方程式や、一次関数でつまずいている可能性があります。×を○にするのは、ハードルが高いんですね。
学校のテストで点数を上げていくには、△の問題を○にしていくことが大切です。 「×の問題からやらなくちゃ」と思う人が多いのですが、まずは△を全部○にしてください。そのうえで、時間があったら×を○にしていきましょう。
2周目で△の問題を解き直して、正解したら○をつけます。不正解だったら、△のまま残しておきます。3周目は、残った△を○にしていきます。3周はあくまで目安なので、3周目が終わっても△が残っていたら、時間があれば4周目にもチャレンジしてください。
×の問題に取り組みたいときは、一人で悩まずに、学校の先生や友達、お父さんお母さん、塾の先生に聞いてください。×は、自分なりに頑張ったけれど難しかった問題なので、誰かの力を借りるのが一番です。会社にも、プログラミングが得意な人、営業が得意な人、お金の会計が得意な人がいますよね。全部を自分でやろうとすると、しんどくなります。
公式LINEに「テスト攻略」と送るだけで、2つとも受け取れます(無料)
- テスト勉強の○△×シート(A4 2枚)。範囲のページ数を書く表、○△×のつけ方、△と×の数を日数で割る表、毎日の「残り」を書き直す表、目標の点数で分ける3タイプが入っています。この記事の4つのステップを、そのまま書き込めます
- おっしー塾長の無料授業3回(1回90分くらい)。自分の苦手に、がっつり取り組めます
追加したら「テスト攻略」と送ってください。カタカナ3文字と漢字2文字の5文字を、スペースを入れずにそのままです。
人に聞くのが恥ずかしい人は、キーワードを送ったあとに、質問や相談のメッセージを送ってください。公式LINEにはたくさんのメッセージが届いていて、相談だけでは全員にお返事できていないことがあります。キーワードを先に送ってもらえると、おっしー塾長が確認できます。
テスト勉強はいつから?2週間前・3週間前と、1日の勉強時間の目安
テスト勉強をいつから始めるかは、「2週間前から」とすすめる記事が多く、「3週間前から」とすすめる記事もあります。成績が上位の中学生は、定期テストの3週間前から始めている、という紹介もあります。
この記事でおすすめするのは、目標の点数で始める日を決めることです。
- 平均点や80点を目指す人:テストの2週間前から始める
- 90点以上を目指す人:テストの2週間より前に、ワークの1周目を終わらせておく
90点以上を目指す人は、普段の授業のあとに、習ったところのワークを進めておくと、1周目が早く終わります。どの点数を目指す人も、一夜漬けではなく、最低でも2週間前から動いていきましょう。くわしくは、このあとの3つのタイプで説明します。
定期テスト前の1日の勉強時間は、平日2〜3時間を目安にする記事が多く、休日は3〜5時間から8時間まで、記事によって幅があります。
ただ、時間だけを増やしても、点数は上がりにくいんです。ステップ2で書いたように、机の前に座っている時間は長いのに、同じ問題で20分止まっていた、ということはよくあります。勉強時間をむやみに増やして、できる問題を何回もくり返しても、テストの点数はなかなか上がりません。
だから、1日に何時間やるかより先に、ステップ3で「今日は何問解き直すか」を決めてください。その日の問題が終わったかどうかで、1日の勉強を見ていきましょう。
テストの2週間前までに計画を立てておく理由や、範囲表が配られる前に、前回のテスト以降の授業の進み具合から範囲を予想するやり方は、こちらの記事でまとめています。

目標の点数でテスト勉強はどう変わる?平均点を取りたい人は×に手をつけない
ここまでの4つのステップは、平均点を目指す人も、80点を目指す人も、100点を目指す人も、大きくは変わりません。でも、目標の点数で変わるところが3つあります。
- ステップ1を始めるタイミングと、1周目を終わらせる日
- ×の問題を、どこまで追いかけるか
- ワークが終わったあとに、何をやるか
目標の点数で3つのタイプに分けると、こうなります。
| タイプ | 始める日・1周目 | ×の問題 | ワークのあと |
|---|---|---|---|
| 平均点タイプ | 2週間前から。最初の1週間で1周目 | 手をつけない(△を全部○にして余裕があれば挑戦) | 前の単元に戻る |
| 80点タイプ | 平均点タイプと同じ | 人に聞いて1つずつ○に | 時間の使い方を練習 |
| 90点以上タイプ | 2週間より前に1周目を終える | 人に聞いて全部○に | ワークより難しい問題 |
1つ目は、平均点タイプです。 今は平均点に届いていなくて、まずは平均点を取りたい人です。テスト勉強は2週間前から始めて、最初の1週間で1周目を終えます。次の4日で2周目、最後の3日で3周目です。
平均点を取るのに、最後の難しい問題が解けるようになる必要はありません。だから、2周目と3周目では、×の問題には手をつけないでください。 △の問題だけを解き直して、○にしていく。このことだけを考えてください。△を全部○にできて、余裕があるときは、×の問題にもチャレンジしましょう。
まだ平均点に届いていない人は、前の単元でつまずいていることもあります。どの単元に戻って勉強すればいいのかを確かめて、前の単元の勉強を進めてください。中3でも、中1の内容に戻って全然いいと思います。
80点を取りたい人は、×も人に聞いて1つずつ○に
2つ目は、80点タイプです。 今は平均点ぐらいで、そこからさらに5点、10点、15点と上げていきたい人です。
始める日は、2週間前でOKです。2周目に4日、3周目に3日かけるので、スケジュールは平均点タイプとだいたい同じです。
違うのは、×の問題の追いかけ方です。80点を目指す人は、×の問題を学校の先生や友達に聞いて、1つずつ○にしていきましょう。
ただし、満点を狙う必要はありません。90点を超えるまでは、解ける問題を落とさないことが大切です。 満点を目指しているわけではないので、80点が取れればいいんです。だから、テストでも、時間がかかりそうな問題は飛ばしてください。捨てる問題を選んで、次の問題に進むのも、とても大切です。
そのため、ワークが終わったあとは、時間の使い方を練習していきましょう。テストの時間の中で、どの問題にどれだけ時間を使うか。時間の配分を意識しながら、勉強してください。
90点以上を取りたい人は、2週間前までに1周目を終える
3つ目は、90点以上タイプです。 90点、100点を取りたい人は、勉強を始めるタイミングが違います。
ほかのタイプはテストの2週間前から始めますが、90点以上を目指す人は、テストの2週間より前に、ワークの1周目を終わらせておいてください。そのうえで、テスト前の2週間のうち、初めの1週間で2周目と3周目を終わらせます。ほかの人より、1週間前倒しで進んでいるイメージです。×の問題も、学校の先生や友達に相談して、全部○に変えていきましょう。
では、残りの1週間で何をやるのか。ワークより難しい問題にチャレンジします。難しい問題には、良問と悪問があります。
- 悪問:ただひねっただけで、解ける必要のない問題
- 良問:解くことで、基礎の使い方から応用のさせ方まで分かる問題
こういう良問を、たくさん解きこなすのがおすすめです。
ただ、1つだけ注意点があります。英語と国語です。90点以上を目指す人が、英語と国語のワークの同じ問題を何周も解くと、「この文法問題の答えは知っている」「答えを覚えてしまった」ということがあります。同じ問題をくり返しても、効果が薄くなってしまう可能性があるんです。だから、英語と国語は、同じ単元の別の問題にチャレンジしてください。
定期テストの勉強でやってはいけない3つの勉強法
1つ目は、一夜漬けです。 一夜漬けでも、テスト当日は覚えているかもしれません。でも、テストが終わって忘れてしまっては、次のテストにつながりません。ギリギリになって、バタバタと焦って勉強してしまう気持ちも分かります。「一夜漬けがダメな理由は、もう分かってるよ」と思う人も多いと思います。それでも、改めて言わせてください。テスト勉強は、最低でも2週間前から、前もって動いていきましょう。
とはいっても、自分一人でやっていくのは大変です。ダイエットでも、トレーナーがついて、一緒に食事の計画を立てて伴走してもらわないと、大人でも痩せるのは難しかったりしますよね。サポートしてほしい人は、公式LINEで相談してください。
2つ目は、教科書やノートを読むだけで終わらせることです。 これ、僕もやったことがあります。大学2年生のときです。1年生で全部の単位を取れて、2年生で少し気が抜けて、「なんとなく内容は分かっているから、いけるっしょ」と思ってしまいました。ノートをペラペラ見て、一度も手を動かして問題を解かなかったんです。前期のテストを受けてみたら、全く手が動きませんでした。全部の問題に見覚えがあって、なんとなく分かる。でも、何をすればいいんだっけ、と手が動かない。教科書やノートを見て、「分かった」で満足しないでください。手を動かして、ノートで問題を解きましょう。
3つ目は、△が残っているのに、新しい問題集を買ってしまうことです。 定期テストは、学校のワークから出る問題がとても多いです。だから、まずは学校のワークを完璧にしましょう。完璧にしていないのに新しい参考書を買うと、勉強が分散してしまいます。ワークの△を○にするところまで、持っていってください。
学校のワークが終わったあとに何をやればいいのか、新しい問題集を買いに行く前にやることは、こちらの記事でまとめています。

教科別の定期テスト勉強法と、テスト前日・当日の過ごし方
どの教科も、ワークに○△×をつけて、△を○に変えていくやり方は同じです。ステップ1でも、「数学は何ページから何ページ」「英語は何ページから何ページ」と、全部の教科の範囲を書き出しました。教科ごとに気をつけたいのは、次のところです。
- 数学:×の問題は、前の単元でつまずいていることがあります。二次関数の×なら、二次方程式や一次関数まで戻ることもあります。×は一人で悩まず、人に聞いてください
- 英語と国語:同じ問題を何周もすると、答えを覚えてしまうことがあります。90点以上を目指す人は、同じ単元の別の問題を解いてください
- 理科と社会:用語を覚える問題も、何も見ないで答えられたら○、教科書や答えを見て思い出したら△です。△の問題は、次の日にもう一度、何も見ないで答えてみてください
テストの前日に、新しい問題集に手を出すのはやめましょう。前日にやるのは、ワークに残っている△の問題です。△が○に変わっているかを、何も見ないで確かめてください。寝る時間を削って詰め込むのは、一夜漬けと同じです。
テスト当日、80点を目指す人は、時間がかかりそうな問題は飛ばして、次の問題に進みましょう。90点を超えるまでは、解ける問題を落とさないことが先です。
知っておくと役立つ英語の話。test は「土の器」、review は「もう一度見る」
ここで、テスト勉強にまつわる英語の話を2つします。
1つ目は、test です。 test のもとは、ラテン語で「土の器」という意味の言葉です。昔は、金や銀が本物かどうかを、その小さな土の器に入れて溶かして調べていたんですね。「これは本物だ」「これは偽物が混ざっている」と。器の名前が、そのまま「調べること」の名前になって、テストという言葉になった、というイメージです。
だから、テストは、問題を解くかどうかではなく、本当に解けるかどうかを確かめるものです。ワークの1周目で、解ける問題は○、解説を見たら分かった問題は△、解説を見ても分からなかった問題は×と分けるのと同じですね。お酒が飲めるかどうかを調べる「パッチテスト」も、同じ「調べる」という意味のテストです。
2つ目は、review です。 re は「もう一度」、view は「見る」。だから review は「もう一度見る」で、日本語でいうと「復習」です。re がつく言葉は、ほかにもあります。
- retry(リトライ):try は「挑戦する」。もう一度、挑戦する
- replay(リプレイ):play は「再生する」。もう一度、再生する
- reuse(リユース):use は「使う」。もう一度、使う
テスト勉強は、復習こそが大切です。一度分かったからといって、「分かった」で満足してしまうと、テスト本番で解けないこともあります。review を、しっかりやっていきましょう。
保護者の方へ。教える係ではなく「△の問題、あと何問残ってる?」と確認する係に
最後に、保護者の方へワンポイントアドバイスです。
保護者の方の役割は、勉強を教える係ではありません。お願いしたいのは、確認する係です。
テスト前、お子さんが勉強していないように見えることもあると思います。でも、何度も「勉強しなさい」と言っても、だんだん効果がなくなってしまいます。代わりに、こう聞いて確認してみてください。
「△の問題、あと何問残ってる?」
「勉強しなさい」が中高生に効きにくいのは、自我が芽生えてくるからです。思春期の中学生・高校生は、自分の人生を自分で決めたいんです。そこで強制されると、自分で決める自由を取り戻そうとして、反抗してしまう。この心の動きを、心理的リアクタンスと呼びます。
ただ、「強制はよくない」という話だけを聞いて、全部を子ども任せにしてしまうのも要注意です。お子さんは、自分のことを自分で決める力を持っています。足りていないのは、情報と環境です。世の中にどんな職業や暮らし方があるのか。高校によって、どんな校風の違いがあるのか。情報が足りないまま決めると、間違った決め方をしてしまうこともありますよね。
だから、保護者の方には、「こんな情報もあるよ」と必要な情報を見せてあげてほしいんです。勉強でつまずいているなら、分かりやすく学べる環境を用意してあげる。全部の情報を、保護者の方が持っている必要はありません。困っていることのヒアリングまでをしていただいて、それに応えられる人につないであげてください。
「勉強しなさい」が中学生に効果がない理由と、代わりになる声かけは、こちらの記事でくわしくまとめています。

テスト勉強のやり方でよくある質問
Q. ワークは何周すればいいですか?
A. 3周は、あくまで目安です。平均点や80点を目指す人なら、テスト前の2週間のうち、最初の1週間で1周目、次の4日で2周目、最後の3日で3周目です。3周目が終わっても△が残っていたら、時間があれば4周目にもチャレンジしてください。何周したかより、△を○に変えていくことが大事です。
Q. やる気が出ない日は、どうすればいいですか?
A. やる気が出るのを待たずに、ステップ3で決めた「今日の問題の数」から手をつけてみてください。やる気は動いた後からついてくる、という話と、やる気を待たずに動く4つのステップは、こちらの記事でまとめています。

Q. テストが返ってきたら、何をすればいいですか?
A. テストで間違えた問題は、ワークの△や×と同じで、まだ解けない問題です。テストが終わって忘れてしまっては、次のテストにつながりません。何も見ないで、もう一度解き直してください。解説を読んでも分からない問題は、前の単元でつまずいていることがあるので、人に聞いてください。
Q. 提出物のワークは、答えを写して埋めて出せばいいですか?
A. 提出物としては、それで大丈夫かもしれません。でも、答えを写して埋めるだけでは、どの問題が解けて、どの問題が解けないのかが分かりません。ワークの1周目は、○△×をつけながら解いてください。
Q. 課題テストも、同じやり方でいいですか?
A. 課題テストは、多くの学校で、長い休みに出された宿題がそのまま出題範囲になります。新しい問題集を買う前に、手元の宿題を2周目に回してください。課題テストの勉強法は、こちらの記事でまとめています。

まとめ。テスト勉強は「ワークに○△×をつけて、△を○に変える」
- テスト勉強は、学校のワークに○△×をつけて、△を○に変えていくのがいちばん
- 点数が上がらないのは、勉強不足じゃなくて復習不足
- ステップ1:テストの2週間前に、範囲をページ数で書き出す
- ステップ2:ワークの1周目で、全部の問題に○△×をつける。見て分かった問題は△
- ステップ3:△と×の数を数えて、2周目の日数で割る
- ステップ4:△の問題から解き直して○に変える。×は一人で悩まず人に聞く
- 目標の点数(平均点・80点・90点以上)で、始める日と×の追いかけ方が変わる
ぜひ、今回のやり方を実行して、次のテストで目標の点数を勝ち取ってください。一緒に頑張っていきましょう。とはいっても、実際に行動するのは大変だと思います。困ったときは、公式LINEで相談してください。
公式LINEに「テスト攻略」と送るだけで、2つとも受け取れます(無料)
- テスト勉強の○△×シート(A4 2枚)
- おっしー塾長の無料授業3回
追加したら「テスト攻略」と送ってください。
あわせて読みたい


動画でくわしく確認する
この内容は、こちらの動画でくわしく話しています。
毎朝7:15から勉強相談ライブをやっています
オンライン学習塾Lafのおっしー塾長が、毎朝7:15からInstagramで中学生の勉強相談ライブを配信しています。
「やる気が出ない」「覚えられない」といった悩みに、その場でお答えします。
勉強の悩みを直接相談したいときは、公式LINEからどうぞ。無料でお答えします。





関連記事